111 / 343
第5章 新たな試練
第111話 巨乳体操
しおりを挟む
「シャロン。ここなら俺とユーリヤしか居ないし、そのフードが付いたローブを脱いでも大丈夫じゃないか?」
「そうですね。ありがとうございます」
窓すら無い完全な密室の中なので、周囲の目を気にする必要がないため、シャロンが目深に被ったフードを上げ、ローブを脱ぐ。
うん。普段、シャロンは顔があんまり見えないけど、せっかく可愛いのだから、出した方が絶対に良い。
ローブの下は袖の無い薄着なので、前からも上からも横からも、肌色の大きな膨らみがよく見える。
「よし、じゃあまずはシャロンの運動能力を見てみようと思うんだが、その前に準備体操だ」
「分かりました」
「じゃあ、俺と同じ動きをしてくれ」
先ずは手首や腕を良く伸ばし、肩もしっかり回して、先ずは腕を中心にストレッチをする。
その次は脚のストレッチという事で、先ずは屈伸運動から。膝を曲げて、伸ばして、曲げて……
「ぐれいとぉぉぉっ!」
「え? ヘンリーさん、どうしたんですかっ!?」
しまった。
シャロンが膝を曲げれば、大きな胸が柔らかそうにムニュンと形を変え、膝を伸ばせば、下を向いているから大きな谷間が丸見えになり、気付けば大声で大絶賛してしまっていた。
「にーに。わたし、じょーず?」
「うん。流石、ユーリヤ。一度見ただけで屈伸をマスターするなんて、凄いね」
危ない、危ない。
楽しそうだからと、一緒にストレッチの真似をしていたユーリヤのおかげで、シャロンの素晴らしい胸に思わず心から叫んでしまったのではなく、ユーリヤを褒めたという事に出来た。
仕官学校時代、実技の授業前に必ずやる準備体操を真面目にしていただけで、こんな事になるとは思わなかったよ。
「じゃあ次は、脚を開いて、右足は真っ直ぐで、左足をぐっと曲げる伸脚ぅぅぅっ!?」
いやいやいや、どうしてシャロンは短いスカートなんだよっ!
これも普通の準備体操だからね? 別に俺が狙ってやったんじゃないんだよっ!?
まぁそれはさておき、シャロンは淡いピンクか。ありがとうございますっ!
ちなみに、ユーリヤも短いスカートだから同じ事になっているんだけど、まぁ本人が楽しそうだから良いだろう。
「で、次は脚を閉じて、そのまま真っ直ぐ上に、小さくジャンプ……ぶふぉぁっ」
いや、これは何も言うまい。
……よし。これは仕官学校で昔から行われている由緒正しき準備体操であり、俺が考えた巨乳体操などではないので、ニーナとジェーンにも訓練前の義務としよう。
最後に深呼吸をして、本当はここから軽いジョギングになるんだけど、流石に室内なので省略する。
「これで準備体操は終わりだ。じゃあ、シャロンの運動能力を見てみようか」
「え、えっと、今すぐですか? 少し休憩を……」
……マジか。
資料庫勤めが長いからか、シャロンは運動不足ではないだろうか。
冗談抜きにただの準備体操だし、ユーリヤなんて「ねー、にーに。続きはー? もっとあそぼー?」って、一人で飛び跳ねているんだが。
とりあえず、剣術以前に基礎体力作りからだな。
これでは、旅に連れて行く事は難しい……まぁ最終手段としては、瞬間移動で連れて行く事も出来るけどさ。
「……じゃあ、身体能力の件は後にして、休憩を兼ねて剣の持ち方を教えようか」
「……はい、お願いします」
本当は立ってやるべき事だが、胸が重いからかシャロンの息が少し荒いので、椅子に座らせ、具現化魔法で作った刃の無いショートソードを渡してみる。
「これが剣……重いですね」
「……そ、そうか。とはいえ、剣くらい扱えないと、獣人村までの道のりは連れていけないからな。頑張ろうか」
「はい、先生!」
せ、先生だと!? 何だ、この響きは?
年下にしか見えないロリ巨乳から先生と呼ばれた時の、このこそばゆい感じ……こ、これは一体!?
「先生。持ち方はこんな感じですか?」
「先生。視線はどこを向けば」
「先生。足はどうしたら良いんですか?」
シャロンが俺の事を先生と呼び続けていたからか、
「せんせー! にーに、せんせー!」
ユーリヤまでもが、俺の事を先生と呼び出した。
先生……そうか、俺は先生なんだっ!
俺は先生として、シャロンを立派な剣士に育ててみせるっ!
『いや、ヘンリーさん。趣旨が変わってますからね? ヘンリーさーん!』
アオイのツッコミをスルーして、シャロンの指導にあたる。
「よし、シャロン。剣の持ち方は少しずつサマになってきた。次は足の運びを練習するぞ!」
「はい、先生!」
俺とシャロンとユーリヤが、狭い部屋の中でちょこまかと動き続ける。
だが、先生と呼ばれて浮かれていた俺は、すっかり失念していた。
ここが窓すらない密室で、体力の無いシャロンが水分補給すらしていない事を。
「せ、先生。私、何だか変なんです……身体が、身体が熱いですぅ」
「しゃ、シャロン!? シャロン!? ……ヒール!」
暑さで目を回してしまったシャロンを具現化魔法で作ったベッドへ寝かせると、慌てて風魔法と水魔法を使って室内を涼しくする。
ついでに水とコップを作りだし、暫くシャロンを介抱する事にした。
「そうですね。ありがとうございます」
窓すら無い完全な密室の中なので、周囲の目を気にする必要がないため、シャロンが目深に被ったフードを上げ、ローブを脱ぐ。
うん。普段、シャロンは顔があんまり見えないけど、せっかく可愛いのだから、出した方が絶対に良い。
ローブの下は袖の無い薄着なので、前からも上からも横からも、肌色の大きな膨らみがよく見える。
「よし、じゃあまずはシャロンの運動能力を見てみようと思うんだが、その前に準備体操だ」
「分かりました」
「じゃあ、俺と同じ動きをしてくれ」
先ずは手首や腕を良く伸ばし、肩もしっかり回して、先ずは腕を中心にストレッチをする。
その次は脚のストレッチという事で、先ずは屈伸運動から。膝を曲げて、伸ばして、曲げて……
「ぐれいとぉぉぉっ!」
「え? ヘンリーさん、どうしたんですかっ!?」
しまった。
シャロンが膝を曲げれば、大きな胸が柔らかそうにムニュンと形を変え、膝を伸ばせば、下を向いているから大きな谷間が丸見えになり、気付けば大声で大絶賛してしまっていた。
「にーに。わたし、じょーず?」
「うん。流石、ユーリヤ。一度見ただけで屈伸をマスターするなんて、凄いね」
危ない、危ない。
楽しそうだからと、一緒にストレッチの真似をしていたユーリヤのおかげで、シャロンの素晴らしい胸に思わず心から叫んでしまったのではなく、ユーリヤを褒めたという事に出来た。
仕官学校時代、実技の授業前に必ずやる準備体操を真面目にしていただけで、こんな事になるとは思わなかったよ。
「じゃあ次は、脚を開いて、右足は真っ直ぐで、左足をぐっと曲げる伸脚ぅぅぅっ!?」
いやいやいや、どうしてシャロンは短いスカートなんだよっ!
これも普通の準備体操だからね? 別に俺が狙ってやったんじゃないんだよっ!?
まぁそれはさておき、シャロンは淡いピンクか。ありがとうございますっ!
ちなみに、ユーリヤも短いスカートだから同じ事になっているんだけど、まぁ本人が楽しそうだから良いだろう。
「で、次は脚を閉じて、そのまま真っ直ぐ上に、小さくジャンプ……ぶふぉぁっ」
いや、これは何も言うまい。
……よし。これは仕官学校で昔から行われている由緒正しき準備体操であり、俺が考えた巨乳体操などではないので、ニーナとジェーンにも訓練前の義務としよう。
最後に深呼吸をして、本当はここから軽いジョギングになるんだけど、流石に室内なので省略する。
「これで準備体操は終わりだ。じゃあ、シャロンの運動能力を見てみようか」
「え、えっと、今すぐですか? 少し休憩を……」
……マジか。
資料庫勤めが長いからか、シャロンは運動不足ではないだろうか。
冗談抜きにただの準備体操だし、ユーリヤなんて「ねー、にーに。続きはー? もっとあそぼー?」って、一人で飛び跳ねているんだが。
とりあえず、剣術以前に基礎体力作りからだな。
これでは、旅に連れて行く事は難しい……まぁ最終手段としては、瞬間移動で連れて行く事も出来るけどさ。
「……じゃあ、身体能力の件は後にして、休憩を兼ねて剣の持ち方を教えようか」
「……はい、お願いします」
本当は立ってやるべき事だが、胸が重いからかシャロンの息が少し荒いので、椅子に座らせ、具現化魔法で作った刃の無いショートソードを渡してみる。
「これが剣……重いですね」
「……そ、そうか。とはいえ、剣くらい扱えないと、獣人村までの道のりは連れていけないからな。頑張ろうか」
「はい、先生!」
せ、先生だと!? 何だ、この響きは?
年下にしか見えないロリ巨乳から先生と呼ばれた時の、このこそばゆい感じ……こ、これは一体!?
「先生。持ち方はこんな感じですか?」
「先生。視線はどこを向けば」
「先生。足はどうしたら良いんですか?」
シャロンが俺の事を先生と呼び続けていたからか、
「せんせー! にーに、せんせー!」
ユーリヤまでもが、俺の事を先生と呼び出した。
先生……そうか、俺は先生なんだっ!
俺は先生として、シャロンを立派な剣士に育ててみせるっ!
『いや、ヘンリーさん。趣旨が変わってますからね? ヘンリーさーん!』
アオイのツッコミをスルーして、シャロンの指導にあたる。
「よし、シャロン。剣の持ち方は少しずつサマになってきた。次は足の運びを練習するぞ!」
「はい、先生!」
俺とシャロンとユーリヤが、狭い部屋の中でちょこまかと動き続ける。
だが、先生と呼ばれて浮かれていた俺は、すっかり失念していた。
ここが窓すらない密室で、体力の無いシャロンが水分補給すらしていない事を。
「せ、先生。私、何だか変なんです……身体が、身体が熱いですぅ」
「しゃ、シャロン!? シャロン!? ……ヒール!」
暑さで目を回してしまったシャロンを具現化魔法で作ったベッドへ寝かせると、慌てて風魔法と水魔法を使って室内を涼しくする。
ついでに水とコップを作りだし、暫くシャロンを介抱する事にした。
0
お気に入りに追加
1,338
あなたにおすすめの小説
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる