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第5章 新たな試練
第99話 巨乳三銃士
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フローレンス様のお姫様抱っこ任務終了後、今度は眠ったままのユーリヤを抱っこしつつ、シャロンさんを連れてジェーンの所へ行く事にした。
その移動中、シャロンさんが不思議そうに尋ねてくる。
「あの、ヘンリーさん。私、これから第三王女直属特別隊……つまり、ヘンリーさんの部下という事ですか?」
「一応ね。とはいえ兼務だし、あれはシャロンさんを獣人の村へ連れて行く為に、剣を習ってもらう為の口実だから」
「なるほど。確かに、司書係に剣なんて必要ないですもんね」
まぁ実際の所、剣を習うのはただの時間稼ぎで、第三王女直属特別隊として、俺の裁量の中で好きな所へ行けるようにしたかっただけなんだけどね。
シャロンさんはここの部隊でなければ、仕事をしながら自分の家族を探すというのは難しいだろうし。
……ユーリヤは働いてないから自由に行動出来るけど、もしも俺が騎士団に所属していたら、任務ばかりでドラゴンの情報収集もままならないだろうしね。
「ところで、ヘンリーさん。兼務といえども上司にあたるので、私に対してさん付けで呼ぶのはやめていただいても良いですか?」
「え? どうして?」
「だって、先程フローレンス様もヘンリーさんを呼び捨てにされていましたし」
さん付けの方が丁寧だけど……あ、付けない方が距離が近い感じがするからかな?
たぶん、シャロンさんが獣人族だって知っているのは数人だろうし、何でも打ち明けられる親しい友達が欲しいのかもしれない。
「分かった。じゃあ、これからはシャロンって呼ぶから」
「はいっ! よろしくお願いしますっ!」
シャロンがフードから可愛らしい笑顔を見せつつ、俺の左腕に胸を押し付けてくる。
思わず、抱っこしていたユーリヤを落としそうになってしまった。
シャロンは胸が大きすぎて、距離感が掴めていないのだろうか。
その後も、時々ムニュンと柔らかい膨らみを味わいつつ、訓練場へ到着する。
そこでは、ニーナとジェーンのおっぱい剣術道場が……な、何て事だ。ニーナのおっぱいが揺れていない、だと!?
呆然としながら二人の訓練を見ていると、暫くして休憩に入ったらしく、俺に気付いたニーナが大声で叫ぶ。
「あ、隊長さーん! 遂にボク、完全復活しましたよー! これからは、ボクの事を好きに使ってくださいねー!」
軽く飛び跳ねながら手を振っているので、大きな胸がたぷんたぷんと揺れるのだが、俺はそれを好きに使って良い……じゃなかった。その大きな胸でも剣が使えるようになったのか。
「あぁ、見ていて良く分かったよ。じゃあ早速ニーナ、それにジェーンも来てくれ」
「なになに? 出来る子になったボクへ、早速お仕事ですか? 隊長さん、ボク頑張っちゃいますよ!」
「主様。どういったご用件でしょうか」
二人の二大巨乳騎士が走ってくるのだが、今は巨乳剣術モードではないからか、どちらもバインバインと激しく胸が揺れている。
この揺れが、あれ程までに抑えられるとは……巨乳剣術恐るべし。
「先程の訓練を見させてもらって、ニーナの剣の腕は十分に理解した。なので、これからは第三王女直属特別隊の隊員として、しっかり頑張ってもらいたいと思う」
「はいっ! ボク、頑張りますっ!」
「そこでニーナ、そしてジェーンには新たな任務を与える。ちなみに後で顔合わせを行うが、他にも隊員が居るのから、チーム内で仲良くやって欲しい」
「え? 第三王女直属特別隊って、隊長とボク以外にも居るんですか?」
「すぐ目の前にジェーンが居るじゃないか。あと王宮に居ないだけで他にも居るし、それからこのシャロンも今日から第三王女直属特別隊の一員だ。よろしく頼む」
そう言って、左手でユーリヤを抱きかかえながら、右手でシャロンを二人の前に出す。
しかし、幼女を抱っこしながら部隊の任務説明って締まらないな。
「あ、あの、シャロン=ベイリーです。よ、よろしくお願いいたします」
「ボクはニーナ=レッドフィールドです。よろしくね」
「ジェーン=ダークと申します。お見知りおき願います」
おぉ、巨乳三銃士が揃った。
俺は伝説の始まりに立ち会えたのかもしれない。
『巨乳三銃士? 何ですか? しかも、伝説の始まりって……』
(今、紹介していたじゃないか。ロリ巨乳シャロン、ボクっ娘騎士ニーナ、くっころ女騎士ジェーンだ)
『くっころ……って、ジェーンさんはそんな事を言った事は無いですよね?』
(俺が個人的に、ジェーンが一番言いそうだなと思っているだけだ。というか言って欲しいし、言わせたい)
『いつかヘンリーさんが、ジェーンさんに斬られる気がします』
アオイに巨乳三銃士について説明をした所で、次は真面目に任務の話だ。
「じゃあ、それぞれの紹介も終わった所で次の任務の話だが……場所を変えるか」
気付けば、周囲に居た男性騎士たちがチラチラとこちらを見ている。
――巨乳はみんなのために。みんなは巨乳のために――
やはり巨乳三銃士が揃うと、周りに居るみんなの視線を集めてしまうらしい。
シャロンへの剣の訓練の話は構わないが、ドワーフの国の話は聞かれると面倒だ。
なんせドワーフの国を探しつつ、獣人の村も探すのだから。
俺は未だにスヤスヤと眠るユーリヤを抱っこしたまま、再びいつもの小部屋へと戻る事にした。
その移動中、シャロンさんが不思議そうに尋ねてくる。
「あの、ヘンリーさん。私、これから第三王女直属特別隊……つまり、ヘンリーさんの部下という事ですか?」
「一応ね。とはいえ兼務だし、あれはシャロンさんを獣人の村へ連れて行く為に、剣を習ってもらう為の口実だから」
「なるほど。確かに、司書係に剣なんて必要ないですもんね」
まぁ実際の所、剣を習うのはただの時間稼ぎで、第三王女直属特別隊として、俺の裁量の中で好きな所へ行けるようにしたかっただけなんだけどね。
シャロンさんはここの部隊でなければ、仕事をしながら自分の家族を探すというのは難しいだろうし。
……ユーリヤは働いてないから自由に行動出来るけど、もしも俺が騎士団に所属していたら、任務ばかりでドラゴンの情報収集もままならないだろうしね。
「ところで、ヘンリーさん。兼務といえども上司にあたるので、私に対してさん付けで呼ぶのはやめていただいても良いですか?」
「え? どうして?」
「だって、先程フローレンス様もヘンリーさんを呼び捨てにされていましたし」
さん付けの方が丁寧だけど……あ、付けない方が距離が近い感じがするからかな?
たぶん、シャロンさんが獣人族だって知っているのは数人だろうし、何でも打ち明けられる親しい友達が欲しいのかもしれない。
「分かった。じゃあ、これからはシャロンって呼ぶから」
「はいっ! よろしくお願いしますっ!」
シャロンがフードから可愛らしい笑顔を見せつつ、俺の左腕に胸を押し付けてくる。
思わず、抱っこしていたユーリヤを落としそうになってしまった。
シャロンは胸が大きすぎて、距離感が掴めていないのだろうか。
その後も、時々ムニュンと柔らかい膨らみを味わいつつ、訓練場へ到着する。
そこでは、ニーナとジェーンのおっぱい剣術道場が……な、何て事だ。ニーナのおっぱいが揺れていない、だと!?
呆然としながら二人の訓練を見ていると、暫くして休憩に入ったらしく、俺に気付いたニーナが大声で叫ぶ。
「あ、隊長さーん! 遂にボク、完全復活しましたよー! これからは、ボクの事を好きに使ってくださいねー!」
軽く飛び跳ねながら手を振っているので、大きな胸がたぷんたぷんと揺れるのだが、俺はそれを好きに使って良い……じゃなかった。その大きな胸でも剣が使えるようになったのか。
「あぁ、見ていて良く分かったよ。じゃあ早速ニーナ、それにジェーンも来てくれ」
「なになに? 出来る子になったボクへ、早速お仕事ですか? 隊長さん、ボク頑張っちゃいますよ!」
「主様。どういったご用件でしょうか」
二人の二大巨乳騎士が走ってくるのだが、今は巨乳剣術モードではないからか、どちらもバインバインと激しく胸が揺れている。
この揺れが、あれ程までに抑えられるとは……巨乳剣術恐るべし。
「先程の訓練を見させてもらって、ニーナの剣の腕は十分に理解した。なので、これからは第三王女直属特別隊の隊員として、しっかり頑張ってもらいたいと思う」
「はいっ! ボク、頑張りますっ!」
「そこでニーナ、そしてジェーンには新たな任務を与える。ちなみに後で顔合わせを行うが、他にも隊員が居るのから、チーム内で仲良くやって欲しい」
「え? 第三王女直属特別隊って、隊長とボク以外にも居るんですか?」
「すぐ目の前にジェーンが居るじゃないか。あと王宮に居ないだけで他にも居るし、それからこのシャロンも今日から第三王女直属特別隊の一員だ。よろしく頼む」
そう言って、左手でユーリヤを抱きかかえながら、右手でシャロンを二人の前に出す。
しかし、幼女を抱っこしながら部隊の任務説明って締まらないな。
「あ、あの、シャロン=ベイリーです。よ、よろしくお願いいたします」
「ボクはニーナ=レッドフィールドです。よろしくね」
「ジェーン=ダークと申します。お見知りおき願います」
おぉ、巨乳三銃士が揃った。
俺は伝説の始まりに立ち会えたのかもしれない。
『巨乳三銃士? 何ですか? しかも、伝説の始まりって……』
(今、紹介していたじゃないか。ロリ巨乳シャロン、ボクっ娘騎士ニーナ、くっころ女騎士ジェーンだ)
『くっころ……って、ジェーンさんはそんな事を言った事は無いですよね?』
(俺が個人的に、ジェーンが一番言いそうだなと思っているだけだ。というか言って欲しいし、言わせたい)
『いつかヘンリーさんが、ジェーンさんに斬られる気がします』
アオイに巨乳三銃士について説明をした所で、次は真面目に任務の話だ。
「じゃあ、それぞれの紹介も終わった所で次の任務の話だが……場所を変えるか」
気付けば、周囲に居た男性騎士たちがチラチラとこちらを見ている。
――巨乳はみんなのために。みんなは巨乳のために――
やはり巨乳三銃士が揃うと、周りに居るみんなの視線を集めてしまうらしい。
シャロンへの剣の訓練の話は構わないが、ドワーフの国の話は聞かれると面倒だ。
なんせドワーフの国を探しつつ、獣人の村も探すのだから。
俺は未だにスヤスヤと眠るユーリヤを抱っこしたまま、再びいつもの小部屋へと戻る事にした。
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