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第3章 第三王女直属特別隊
第48話 ルミ=リーカネン
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幼い顔。平らな胸。パンツをギリギリ隠している短い腰布。
チビッ子エルフであるルミが、自分を連れて行けと言い出した。
「あー、ルミちゃん。気持ちは嬉しいんだけど、俺たちは遊びに行く訳じゃないんだ」
「ちょっと、お兄ちゃん! ルミの事を子供扱いしないで! ルミだって一人前のエルフだし、洞窟の場所だって知っているんだからっ! ちゃんと道案内だって出来るもん!」
「そうは言ってもなぁ……どう思う?」
小さな頬を膨らませながら俺の腰にしがみ付くルミが、道案内を買って出ると言っている事について意見を聞こうとして、先ずマーガレットが口を開く。
「なるほど。お兄さんは、幼女から巨乳まで幅広く対応出来る……っと」
「マーガレット? 何の話をしているんだ?」
「ん? いやいや、こっちの話だから気にしないでー。私は面白――もとい、その女の子の安全が確保できるんなら別に構わないと思うけど」
「まぁ魔物程度なら大丈夫だとは思うけど。アタランテはどうだ?」
一方でアタランテに話を振ると、突然俺の腕に胸を押し付けてくる。
「私は構わないわよ? 貴方は、お子ちゃまに興味は無いでしょうし」
「……何の話だ?」
「ふふっ。何でも無いのよ? ふふふ……」
何だ? アタランテがやけにルミの事を見ているけれど、一体何がどうしたのだろうか。
普段のアタランテと違い、まるで猫が――もとい獅子が獲物を捉えようとするかのように、キッと厳しい視線をルミに送っている。
一方でルミはというと……アタランテの視線に気付いていない!?
何となくだけど、獅子に狩られる直前の子ウサギみたいな雰囲気がルミに漂っている。
『ヘンリーさん。彼女、流石に百二十年生きているだけはありますね』
(彼女……って、ルミの事か?)
『えぇ。あの、自らを無垢な少女かのように見せる振る舞い。向けられる殺気を受け流し、あくまでも自然体は崩さない。だけど、少し怯えているようにすら見せ、保護欲をかきたてる。彼女は自分の武器が良く分かっています』
(すまん。一体、何の話をしているんだ?)
『分からなければ、良いです。ただ、彼女にとって最大の誤算は、ヘンリーさんに全く幼女趣味が無かった事ですね』
(あの、マジで何を言っているかが分からないんだが)
『これからアタランテさんとエルフの子の静かな戦いが繰り広げられますよ。きっと巻き添えをくらいますので、頑張ってくださいね』
アオイの謎の予言を聞かされていると、
「ねぇ、お爺ちゃん。ルミ、お兄ちゃんについて行っても良いでしょ? 宮廷魔術士だし、ロスト・マジックが使えるし、魔王や魔族と戦うみたいだし」
「そうだな。リンネア=リーカネンの血を引くルミだ。適任と言えばそうかもしれん。ヘンリーさん、私の孫をよろしくお願いいたします」
「分かりました。お預かりいたします」
あっさりとルミが道案内する事に決まり、早速出発する事にした。
「改めて、ルミ=リーカネンだよ。精霊魔法と弓矢が使えるよー。よろしくねー」
「あぁ、よろしく頼む」
小さな頭をペコリと下げてルミが挨拶すると、
「ふふ……よろしくね。お嬢ちゃん」
「猫のおば……お姉ちゃん、よろしくねー」
「あら、百歳超えの誰かさんと違って、私は未だ十八歳なんだけど」
「違うよー。エルフを人間の年齢に換算するなら、十分の一にしてくれくれなきゃ。あ、猫さんには計算が難しかったかな?」
「なるほど。つまり、あと数十年はそのペッタンコなままなのね」
「……ルミはこれから成長するんだもん! あと十年もすればナイスバディになるんだからー!」
「ふっ」
何故かアタランテと火花を散らす。
同じ弓使いだから、ライバル心が生まれたのだろうか。
何とか仲良く出来ないものだろうか。
「いやー、お兄さん。いいねー。現世は楽しいねー」
「ん? マーガレットにとって何か楽しい事があったのか?」
「うんうん。あったよー。これから至近距離で楽しませてもらうよー」
良く分からないが、マーガレットは終始ニヤニヤしている。
まぁ不機嫌よりかは良いだろう。
「じゃあ、出発だ! ルミ、道案内を頼む」
「任せて。お兄ちゃん、こっちだよ」
ルミが見た目通り、子供らしく俺の右手を取って、手を繋いできた。
逸れるよりかは良いだろうと、そのまま歩いて行くと、不意に左腕に柔らかい膨らみが押し付けられる。
「アタランテ?」
「ほら、貴方。早く行こう」
「え? あ、あぁ」
村を出て深い森の中の獣道をこの状態で進んで居ると、突然アタランテが俺の腕を放す。
その直後、流れるような動作で弓矢を構えたかと思うと、二本の矢が木々の間に消えて行き、
――GUAAA!
魔物の断末魔の叫びが森に響いた。
「流石アタランテだな。魔物に気付く早さが、俺の索敵魔法に引っ掛かったのと、ほぼ同時だったぞ」
「うふふ、ありがと。という訳で、お嬢ちゃんは私たちがちゃんと守ってあげるから、道案内だけに注力して良いからね」
「むー! 違うもん! 今のはルミも気付いてたもん! ただ、ちょっと弓矢を撃つのが遅かっただけだもん!」
この発言から、魔物が現れる度にアタランテとルミで同じやり取りが行われ、結局現れた魔物を全てアタランテが倒してしまった。
それからルミが、拗ねて無言のまま俺の手を引き、暫くして足を止める。
「お兄ちゃん、ここだよ。ここが、エルフのトラップに守られた聖銀が眠る場所、フィオンの洞窟だよ」
ルミが指さした先には、六角形の柱が奥まで続く、変わった形の洞窟がぽっかりと黒い穴を開けて居た。
チビッ子エルフであるルミが、自分を連れて行けと言い出した。
「あー、ルミちゃん。気持ちは嬉しいんだけど、俺たちは遊びに行く訳じゃないんだ」
「ちょっと、お兄ちゃん! ルミの事を子供扱いしないで! ルミだって一人前のエルフだし、洞窟の場所だって知っているんだからっ! ちゃんと道案内だって出来るもん!」
「そうは言ってもなぁ……どう思う?」
小さな頬を膨らませながら俺の腰にしがみ付くルミが、道案内を買って出ると言っている事について意見を聞こうとして、先ずマーガレットが口を開く。
「なるほど。お兄さんは、幼女から巨乳まで幅広く対応出来る……っと」
「マーガレット? 何の話をしているんだ?」
「ん? いやいや、こっちの話だから気にしないでー。私は面白――もとい、その女の子の安全が確保できるんなら別に構わないと思うけど」
「まぁ魔物程度なら大丈夫だとは思うけど。アタランテはどうだ?」
一方でアタランテに話を振ると、突然俺の腕に胸を押し付けてくる。
「私は構わないわよ? 貴方は、お子ちゃまに興味は無いでしょうし」
「……何の話だ?」
「ふふっ。何でも無いのよ? ふふふ……」
何だ? アタランテがやけにルミの事を見ているけれど、一体何がどうしたのだろうか。
普段のアタランテと違い、まるで猫が――もとい獅子が獲物を捉えようとするかのように、キッと厳しい視線をルミに送っている。
一方でルミはというと……アタランテの視線に気付いていない!?
何となくだけど、獅子に狩られる直前の子ウサギみたいな雰囲気がルミに漂っている。
『ヘンリーさん。彼女、流石に百二十年生きているだけはありますね』
(彼女……って、ルミの事か?)
『えぇ。あの、自らを無垢な少女かのように見せる振る舞い。向けられる殺気を受け流し、あくまでも自然体は崩さない。だけど、少し怯えているようにすら見せ、保護欲をかきたてる。彼女は自分の武器が良く分かっています』
(すまん。一体、何の話をしているんだ?)
『分からなければ、良いです。ただ、彼女にとって最大の誤算は、ヘンリーさんに全く幼女趣味が無かった事ですね』
(あの、マジで何を言っているかが分からないんだが)
『これからアタランテさんとエルフの子の静かな戦いが繰り広げられますよ。きっと巻き添えをくらいますので、頑張ってくださいね』
アオイの謎の予言を聞かされていると、
「ねぇ、お爺ちゃん。ルミ、お兄ちゃんについて行っても良いでしょ? 宮廷魔術士だし、ロスト・マジックが使えるし、魔王や魔族と戦うみたいだし」
「そうだな。リンネア=リーカネンの血を引くルミだ。適任と言えばそうかもしれん。ヘンリーさん、私の孫をよろしくお願いいたします」
「分かりました。お預かりいたします」
あっさりとルミが道案内する事に決まり、早速出発する事にした。
「改めて、ルミ=リーカネンだよ。精霊魔法と弓矢が使えるよー。よろしくねー」
「あぁ、よろしく頼む」
小さな頭をペコリと下げてルミが挨拶すると、
「ふふ……よろしくね。お嬢ちゃん」
「猫のおば……お姉ちゃん、よろしくねー」
「あら、百歳超えの誰かさんと違って、私は未だ十八歳なんだけど」
「違うよー。エルフを人間の年齢に換算するなら、十分の一にしてくれくれなきゃ。あ、猫さんには計算が難しかったかな?」
「なるほど。つまり、あと数十年はそのペッタンコなままなのね」
「……ルミはこれから成長するんだもん! あと十年もすればナイスバディになるんだからー!」
「ふっ」
何故かアタランテと火花を散らす。
同じ弓使いだから、ライバル心が生まれたのだろうか。
何とか仲良く出来ないものだろうか。
「いやー、お兄さん。いいねー。現世は楽しいねー」
「ん? マーガレットにとって何か楽しい事があったのか?」
「うんうん。あったよー。これから至近距離で楽しませてもらうよー」
良く分からないが、マーガレットは終始ニヤニヤしている。
まぁ不機嫌よりかは良いだろう。
「じゃあ、出発だ! ルミ、道案内を頼む」
「任せて。お兄ちゃん、こっちだよ」
ルミが見た目通り、子供らしく俺の右手を取って、手を繋いできた。
逸れるよりかは良いだろうと、そのまま歩いて行くと、不意に左腕に柔らかい膨らみが押し付けられる。
「アタランテ?」
「ほら、貴方。早く行こう」
「え? あ、あぁ」
村を出て深い森の中の獣道をこの状態で進んで居ると、突然アタランテが俺の腕を放す。
その直後、流れるような動作で弓矢を構えたかと思うと、二本の矢が木々の間に消えて行き、
――GUAAA!
魔物の断末魔の叫びが森に響いた。
「流石アタランテだな。魔物に気付く早さが、俺の索敵魔法に引っ掛かったのと、ほぼ同時だったぞ」
「うふふ、ありがと。という訳で、お嬢ちゃんは私たちがちゃんと守ってあげるから、道案内だけに注力して良いからね」
「むー! 違うもん! 今のはルミも気付いてたもん! ただ、ちょっと弓矢を撃つのが遅かっただけだもん!」
この発言から、魔物が現れる度にアタランテとルミで同じやり取りが行われ、結局現れた魔物を全てアタランテが倒してしまった。
それからルミが、拗ねて無言のまま俺の手を引き、暫くして足を止める。
「お兄ちゃん、ここだよ。ここが、エルフのトラップに守られた聖銀が眠る場所、フィオンの洞窟だよ」
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