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第3章 第三王女直属特別隊
第33話 生殺しの王女様
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第三王女フローレンス直属特別隊、隊長ヘンリー=フォーサイス――肩書だけ聞くと、何だか俺は凄そうな人になっている。
だが現実の俺は、城の小部屋でフローレンス様をお姫様抱っこしたまま、直立不動で立って居るだけだった。
「フローレ……フロウ。この体勢のまま五分くらい経過したけど、これはどういう任務なんだ?」
「そんなの決まっているでしょ? 私をドキドキさせる任務よ」
「ドキドキ……って、どういう事!?」
「魔族が襲ってきた時、私を抱きしめて助け出してくれたでしょ? あの時のヘンリーは凄く格好良かった。正直、結婚したいって思った程だけど、私は王女だから自由に恋愛なんて出来ないの。だから一日一回、こうして私の心を満足させて」
えぇぇぇ……。はっきり言ってフローレンス様は軽い。だから、このままの体勢で数時間立ち続けろと言われれば、実行可能ではあるが、凄く時間の無駄使いな気がする。
それに、俺はお姫様抱っこをしているだけだが、フローレンス様は俺の身体に抱きついているから、大きな胸が俺の身体に押し付けられているし、良い匂いがするし、ぶっちゃけムラムラしてしまう。
『ヘンリーさん。ダメですからね? 相手は王女様ですよ? 下手な事をすれば、冗談抜きに死刑も有り得ると思いますよ!』
(流石に俺だってそれくらい分かっているよ! だけどさ、何て言うか……生殺し? せめておっぱいを触らせて貰えないかなー)
『だから、本気でダメですってば!』
(冗談だって、冗談。触らせてくれたらラッキーくらいにしか思ってないよ)
『そう思っているだけでもダメですってば!』
魔法大会で見た時や、先程の式典では落ち着きのある美人といった雰囲気のフローレンス様だが、どうやら素は甘えん坊らしい。
お姫様抱っこに至る前は、小さな頭を撫でながら「フロウ可愛い」と言わされてしまった。ちなみに、これも一日一回やらなければならないそうだ。
でも、こんな訳の分からない任務でも給与はちゃんと出るらしいし、しかも新米騎士より多いのだとか。世の中って不思議だ。
あとついでに、直属部隊となったので、いろいろ聞いてみたのだが、フローレンス様は俺より一つ年上の十六歳。
姉が二人居るし、兄も三人居るので、毎日公務に追われるという程ではないらしく、直属部隊――つまり俺――の指揮に専念出来る時間が多いのだとか。
いや、だからと言って、今の状況はどうかと思うけどね。万が一誰かに見られてしまったら、一体どうなる事やら。
「ふー。ヘンリーパワー補充完了。これで今日も頑張れるわ」
「そ、そう。ところで、フロウ。この部隊の本当の目的は? まさか、お姫様抱っこの為だけに俺を任命した訳じゃないんだろ?」
「え?」
「えっ!?」
床に降ろしたフローレンス様が、俺からそっと目を逸らす。
……マジか!? マジでお姫様抱っことナデナデだけが俺の仕事なのか!? 新米騎士が泣くぞ!?
とりあえず、少しだけでも仕事らしい事をしておこうか。
「あー、フロウ。一つ教えて欲しいんだけど」
「なぁに? スリーサイズと体重は秘密よ?」
「スリーサイズにはちょっと興味があるけど、今は置いといて、この前の魔族の事だ。あの魔族はわざわざ人に化けてまで魔法大会に出ていた。あくまで推測の域を出ないが、おそらく優勝時に直接フロウと対面出来るから。つまり魔族としては、どうしてもフロウを亡き者としたかったらしいが、何か心当たりはないのか?」
「私を? ……残念ながら、魔族に狙われる心当たりは無いわね」
「そうか……よし、分かった。これから俺は、魔族の動向を探る事にする」
「魔族の!? どうやって?」
「それはこれから考える。だけど、何も手を打たなければ、またフロウが狙われる可能性がある。せっかく俺は第三王女フローレンス直属特別隊なんだ。フロウを守る為に全力を尽くそう」
俺の言葉で、フローレンス様が瞳を潤ませる。
……どうしよう。とりあえず、お姫様抱っこするだけの任務が嫌だから、適当に理由を付けて違う事をしようと思っただけだなんて、今更言い出せなくなってしまった。
『えぇー。それは絶対に言ってはいけない奴じゃないですか』
(だよなぁ……アオイ。何か魔族の動向を知る様な魔法って無いか?)
『ある訳ないでしょ。ですが、魔法ではありませんが、動向を知る為のアテはあります』
(流石、アオイ。頼りになる! じゃあ、早速そこへ行こう。テレポートで良いんだよな?)
『いえ、テレポートでも、ワープ・ドアでも、魔法では行けませんよ? それは、ヘンリーさんがイメージ出来る場所、つまり行った事のある場所にしか使えませんから』
(そうだった。じゃあ、旅の準備だな。そこへ行くまで、何日くらい掛かりそうなんだ?)
『そうですね……一週間あれば確実かと』
(長っ! 一日一回お姫様抱っこっていう、冗談か本気なのか判断に困る任務があるんだが)
『それは、ちゃんとお話ししておいた方が良いんじゃないですか? 相手は王族ですし』
アオイの言う事ももっともだと思い、一応報告だけはしておく事にした。
「フロウ。それでさ、ちょっと遠くまで調査に行くかもしれなくて、毎日ここへ顔を出すのは難しいかもしれないんだが」
「……でも、それは私の為なんだよね?」
「あぁ、それは本当だ。フロウを守る為の調査だ」
「わかった。ヘンリーが私の為に頑張ってくれている訳だし、私も頑張って我慢する。だから、今度はギューって抱きしめて」
「……お、おぅ」
お姫様抱っこではなく、正面からフローレンス様の華奢な身体を抱きしめる。
これ、魔法で覗き見られていたりしないよな? 本気で殺されかねないんだが。
『安心してください。その手の魔法の気配はありませんから』
(そうか。まぁアオイがそう言うのなら、きっと大丈夫なんだろうな)
『えぇ、魔法で盗み見られていたり、盗み聞きされてはいません……が、王女様の心を盗んだ事については、私にはどうしようもありません』
(フローレンス様の心を盗んだ!? 誰だ!? いつの間に!)
『……ヘンリーさん。一度、王女様以外の誰かと、ちゃんと恋愛してきてください。重症です』
何が重症なのかは分からないが、俺はフローレンス様から支度金をいただき、正式に魔族の動向調査の旅へ発つ事になった。
だが現実の俺は、城の小部屋でフローレンス様をお姫様抱っこしたまま、直立不動で立って居るだけだった。
「フローレ……フロウ。この体勢のまま五分くらい経過したけど、これはどういう任務なんだ?」
「そんなの決まっているでしょ? 私をドキドキさせる任務よ」
「ドキドキ……って、どういう事!?」
「魔族が襲ってきた時、私を抱きしめて助け出してくれたでしょ? あの時のヘンリーは凄く格好良かった。正直、結婚したいって思った程だけど、私は王女だから自由に恋愛なんて出来ないの。だから一日一回、こうして私の心を満足させて」
えぇぇぇ……。はっきり言ってフローレンス様は軽い。だから、このままの体勢で数時間立ち続けろと言われれば、実行可能ではあるが、凄く時間の無駄使いな気がする。
それに、俺はお姫様抱っこをしているだけだが、フローレンス様は俺の身体に抱きついているから、大きな胸が俺の身体に押し付けられているし、良い匂いがするし、ぶっちゃけムラムラしてしまう。
『ヘンリーさん。ダメですからね? 相手は王女様ですよ? 下手な事をすれば、冗談抜きに死刑も有り得ると思いますよ!』
(流石に俺だってそれくらい分かっているよ! だけどさ、何て言うか……生殺し? せめておっぱいを触らせて貰えないかなー)
『だから、本気でダメですってば!』
(冗談だって、冗談。触らせてくれたらラッキーくらいにしか思ってないよ)
『そう思っているだけでもダメですってば!』
魔法大会で見た時や、先程の式典では落ち着きのある美人といった雰囲気のフローレンス様だが、どうやら素は甘えん坊らしい。
お姫様抱っこに至る前は、小さな頭を撫でながら「フロウ可愛い」と言わされてしまった。ちなみに、これも一日一回やらなければならないそうだ。
でも、こんな訳の分からない任務でも給与はちゃんと出るらしいし、しかも新米騎士より多いのだとか。世の中って不思議だ。
あとついでに、直属部隊となったので、いろいろ聞いてみたのだが、フローレンス様は俺より一つ年上の十六歳。
姉が二人居るし、兄も三人居るので、毎日公務に追われるという程ではないらしく、直属部隊――つまり俺――の指揮に専念出来る時間が多いのだとか。
いや、だからと言って、今の状況はどうかと思うけどね。万が一誰かに見られてしまったら、一体どうなる事やら。
「ふー。ヘンリーパワー補充完了。これで今日も頑張れるわ」
「そ、そう。ところで、フロウ。この部隊の本当の目的は? まさか、お姫様抱っこの為だけに俺を任命した訳じゃないんだろ?」
「え?」
「えっ!?」
床に降ろしたフローレンス様が、俺からそっと目を逸らす。
……マジか!? マジでお姫様抱っことナデナデだけが俺の仕事なのか!? 新米騎士が泣くぞ!?
とりあえず、少しだけでも仕事らしい事をしておこうか。
「あー、フロウ。一つ教えて欲しいんだけど」
「なぁに? スリーサイズと体重は秘密よ?」
「スリーサイズにはちょっと興味があるけど、今は置いといて、この前の魔族の事だ。あの魔族はわざわざ人に化けてまで魔法大会に出ていた。あくまで推測の域を出ないが、おそらく優勝時に直接フロウと対面出来るから。つまり魔族としては、どうしてもフロウを亡き者としたかったらしいが、何か心当たりはないのか?」
「私を? ……残念ながら、魔族に狙われる心当たりは無いわね」
「そうか……よし、分かった。これから俺は、魔族の動向を探る事にする」
「魔族の!? どうやって?」
「それはこれから考える。だけど、何も手を打たなければ、またフロウが狙われる可能性がある。せっかく俺は第三王女フローレンス直属特別隊なんだ。フロウを守る為に全力を尽くそう」
俺の言葉で、フローレンス様が瞳を潤ませる。
……どうしよう。とりあえず、お姫様抱っこするだけの任務が嫌だから、適当に理由を付けて違う事をしようと思っただけだなんて、今更言い出せなくなってしまった。
『えぇー。それは絶対に言ってはいけない奴じゃないですか』
(だよなぁ……アオイ。何か魔族の動向を知る様な魔法って無いか?)
『ある訳ないでしょ。ですが、魔法ではありませんが、動向を知る為のアテはあります』
(流石、アオイ。頼りになる! じゃあ、早速そこへ行こう。テレポートで良いんだよな?)
『いえ、テレポートでも、ワープ・ドアでも、魔法では行けませんよ? それは、ヘンリーさんがイメージ出来る場所、つまり行った事のある場所にしか使えませんから』
(そうだった。じゃあ、旅の準備だな。そこへ行くまで、何日くらい掛かりそうなんだ?)
『そうですね……一週間あれば確実かと』
(長っ! 一日一回お姫様抱っこっていう、冗談か本気なのか判断に困る任務があるんだが)
『それは、ちゃんとお話ししておいた方が良いんじゃないですか? 相手は王族ですし』
アオイの言う事ももっともだと思い、一応報告だけはしておく事にした。
「フロウ。それでさ、ちょっと遠くまで調査に行くかもしれなくて、毎日ここへ顔を出すのは難しいかもしれないんだが」
「……でも、それは私の為なんだよね?」
「あぁ、それは本当だ。フロウを守る為の調査だ」
「わかった。ヘンリーが私の為に頑張ってくれている訳だし、私も頑張って我慢する。だから、今度はギューって抱きしめて」
「……お、おぅ」
お姫様抱っこではなく、正面からフローレンス様の華奢な身体を抱きしめる。
これ、魔法で覗き見られていたりしないよな? 本気で殺されかねないんだが。
『安心してください。その手の魔法の気配はありませんから』
(そうか。まぁアオイがそう言うのなら、きっと大丈夫なんだろうな)
『えぇ、魔法で盗み見られていたり、盗み聞きされてはいません……が、王女様の心を盗んだ事については、私にはどうしようもありません』
(フローレンス様の心を盗んだ!? 誰だ!? いつの間に!)
『……ヘンリーさん。一度、王女様以外の誰かと、ちゃんと恋愛してきてください。重症です』
何が重症なのかは分からないが、俺はフローレンス様から支度金をいただき、正式に魔族の動向調査の旅へ発つ事になった。
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