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第3章 精霊と新しい暮らしを始める元聖女
第39話 新たなビジネスの始動
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「レオナさん? 突然、どうされたんですか?」
「あのね、リディアちゃん。あの凄いアクセサリって、何個くらいあるの?」
「え? 作るのに夢中だったので、ちゃんと把握出来ていないですけど、数十個はあると思いますけど?」
「そんなにも!? と、とりあえず、十個だけ貸して欲しいんだけど、お願い出来る?」
「はい。別に構いませんよ。なんでしたら、差し上げますけど?」
昔から時間を見つけて少しずつ作っていたものもあるし、昨日だけでもそれなりの数を作ったからね。
材料も小さな欠片みたいな石を使っているから、まだまだ沢山あるし、何よりせっかく作ったんだから、誰かに使って欲しい。
最初はアクセサリーショップを開くつもりだったけど、王宮が落ち着くまではそれも出来無さそうだしね。
「いやいや、あんなに凄い物を十個も貰えないわよ。それに、既に一つ貰っちゃったし」
「それは別に構わないんですけど、それよりアクセサリーをどうされるんですか?」
「ふっふっふ……私は冒険者ギルドの職員なんだけど、あの凄いアクセサリーを冒険者にレンタルしようと思うの」
「レンタル……ですか?」
「えぇ。リディアちゃんの、見た目が可愛らしい上に、身につけるとリラックス出来るアクセサリー。女性冒険者の後衛職――魔道士や治癒士に貸してあげると、本来の実力以上に力が出せると思うのよ。そうすると、怪我をしたり、命を落としてしまったりする冒険者の数が減るし、ギルドも依頼を達成してもらえて潤うでしょ」
ギルドが潤う……は、さておき、冒険者さんたちの危険が減るというのは良い事だと思う。
怪我をしたいと思っている人なんて、誰も居ないはずだしね。
「それでね、最初は無料で冒険者たちに貸し出して効果の宣伝をしつつ、噂が広まったら、アクセサリーのレンタル料として、報酬の数パーセント貰うって事にして、それをリディアちゃんに全て支払うわ。どうかしら?」
「あ、あの……私は好きでアクセサリーを作っている訳ですし、あと冒険者さんたちに怪我をして欲しくもないので、レンタル料は別に要らないですけど……」
「でも、それじゃあリディアちゃんの収入にならないじゃない。だけど私は、このアクセサリーの販売は避けたいと思っているの」
「えっ!? どうしてですか!?」
「だって、効果が凄すぎるもの。販売して、これを悪用する人が出たら嫌でしょ? だから、冒険者ギルド管理の元、私が信頼出来ると思った冒険者に限定して貸し出していくの。毎日何十人も冒険者を見ているし、こう見えて私、人を見る目はあるからねっ!」
なるほど。石に宿る精霊の力を悪用されるっていう発想は持っていなかった。
確かにレオナさんの言う方法の方が良いかもしれない。
「けど、やっぱり危険なお仕事をしてくださっている冒険者さんたちから、レンタル料を取るというのは、ちょっと……」
「んー。じゃあ、ギルドとしてリディアちゃんに報酬を払えるように、私がギルドマスターに掛け合ってみるね。この案が上手く行けば、冒険者もだけど、ギルドも潤うんだから、それくらいしても良いと思うのよ」
「まぁそれなら……」
「じゃあ決まりねっ! よーし、頑張るわよっ!」
熱く燃えるレオナさんと共にお風呂を出て、早速私の部屋でもう少し詳細を詰める事にした。
「あのね、リディアちゃん。あの凄いアクセサリって、何個くらいあるの?」
「え? 作るのに夢中だったので、ちゃんと把握出来ていないですけど、数十個はあると思いますけど?」
「そんなにも!? と、とりあえず、十個だけ貸して欲しいんだけど、お願い出来る?」
「はい。別に構いませんよ。なんでしたら、差し上げますけど?」
昔から時間を見つけて少しずつ作っていたものもあるし、昨日だけでもそれなりの数を作ったからね。
材料も小さな欠片みたいな石を使っているから、まだまだ沢山あるし、何よりせっかく作ったんだから、誰かに使って欲しい。
最初はアクセサリーショップを開くつもりだったけど、王宮が落ち着くまではそれも出来無さそうだしね。
「いやいや、あんなに凄い物を十個も貰えないわよ。それに、既に一つ貰っちゃったし」
「それは別に構わないんですけど、それよりアクセサリーをどうされるんですか?」
「ふっふっふ……私は冒険者ギルドの職員なんだけど、あの凄いアクセサリーを冒険者にレンタルしようと思うの」
「レンタル……ですか?」
「えぇ。リディアちゃんの、見た目が可愛らしい上に、身につけるとリラックス出来るアクセサリー。女性冒険者の後衛職――魔道士や治癒士に貸してあげると、本来の実力以上に力が出せると思うのよ。そうすると、怪我をしたり、命を落としてしまったりする冒険者の数が減るし、ギルドも依頼を達成してもらえて潤うでしょ」
ギルドが潤う……は、さておき、冒険者さんたちの危険が減るというのは良い事だと思う。
怪我をしたいと思っている人なんて、誰も居ないはずだしね。
「それでね、最初は無料で冒険者たちに貸し出して効果の宣伝をしつつ、噂が広まったら、アクセサリーのレンタル料として、報酬の数パーセント貰うって事にして、それをリディアちゃんに全て支払うわ。どうかしら?」
「あ、あの……私は好きでアクセサリーを作っている訳ですし、あと冒険者さんたちに怪我をして欲しくもないので、レンタル料は別に要らないですけど……」
「でも、それじゃあリディアちゃんの収入にならないじゃない。だけど私は、このアクセサリーの販売は避けたいと思っているの」
「えっ!? どうしてですか!?」
「だって、効果が凄すぎるもの。販売して、これを悪用する人が出たら嫌でしょ? だから、冒険者ギルド管理の元、私が信頼出来ると思った冒険者に限定して貸し出していくの。毎日何十人も冒険者を見ているし、こう見えて私、人を見る目はあるからねっ!」
なるほど。石に宿る精霊の力を悪用されるっていう発想は持っていなかった。
確かにレオナさんの言う方法の方が良いかもしれない。
「けど、やっぱり危険なお仕事をしてくださっている冒険者さんたちから、レンタル料を取るというのは、ちょっと……」
「んー。じゃあ、ギルドとしてリディアちゃんに報酬を払えるように、私がギルドマスターに掛け合ってみるね。この案が上手く行けば、冒険者もだけど、ギルドも潤うんだから、それくらいしても良いと思うのよ」
「まぁそれなら……」
「じゃあ決まりねっ! よーし、頑張るわよっ!」
熱く燃えるレオナさんと共にお風呂を出て、早速私の部屋でもう少し詳細を詰める事にした。
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