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第1章 精霊と共に追放された元聖女
第11話 学校へ通う事になった元聖女
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学校って、あの学校の事よね?
同じ年くらいの人たちが集まって、皆で勉強する所。
「あの、アクセサリーを作るのは構わないんですが、学校へ行くっていうのは?」
「既にクロードちゃんから聞いてると思うけどぉ、この国で力ある石を鑑定出来るのが大臣のメリアだけなのよね。それでね、メリア大臣……実はドワーフから石を安く買い叩いて、高額な力ある石を自分の物にしているのよぉ」
えっ!? そんな事を……って、言われてみれば、さっき選別していた石も、最近買った石の箱には、精霊の力が宿った石が沢山あったけど、少し古くなったら途端に無くなった。
それって、やっぱりロビンさんの言う通りなのかしら。
「それでね、石の鑑定がメリア大臣の独占状態にある今、リディアちゃんに石を鑑定する力があるって分かったら……おそらく良く無い事が起こるわ」
「な、なるほど」
「そこで、我々騎士団でリディアちゃんを警護する事にしたの。その警護の一環として、カモフラージュの為、リディアちゃんに学校へ通って欲しいなーって考えているのよ」
その後もロビンさんが説明をしてくれて、この国の数少ない魔道士たちが大臣派であるとか、シャルロットちゃんのお友達という事を前面に出して、生徒の殆どが王族や貴族の子供が通う安全な学校だとかって話を聞いた。
何でも、最悪の事態を想定して、大臣一派と争う事になった場合、魔道士たちが出て来るので、相応の準備が必要なのだとか。
私としては戦いとか、危ない事は出来るだけ避けて欲しいんどけどね。
『まぁ、安心しなよ。何が起こってもリディアはウチが護るからさ』
(うん、ありがとう。でも、シャルロットちゃんとか、クロードさんが危険な目に遭うのは、ちょっと嫌だなって思って)
『クロードは騎士だから何とも言えないけど、流石に王女様は大丈夫じゃない? ……あ、リディアとしては、そのクロードが巻き込まれるのが嫌なんだ。だったら、クロードをリディアのボディガードにしてもらえば? それなら護衛優先で、戦いには巻き込まれないだろうし』
(えっ……クロードさんに私の護衛をしてもらって、常に傍に居て甘い言葉を囁いて貰うだなんて……)
『いや、ウチはそこまで言ってないからね?』
こっそりエミリーと話をしていると、再びロビンさんが口を開く。
「それでねぇ、リディアちゃんにお願いしたい事があってね」
「は、はいっ! クロードさんの護衛ですかっ!?」
「いや、リディアちゃんがクロードちゃんを護衛……あー、そういう事ね。分かったわ。じゃあ、クロードちゃんをリディアちゃんの護衛にするわね。クロードちゃんは、毎朝リディアちゃんの家まで迎えに行って、学校まで送る事。いいわね?」
「あ、え、えっと、違っ……てないです。そ、それで、お願いします」
あぁぁ……エミリーが変な事を言うから、た、大変な事にぃぃぃっ!
クロードさんが毎朝私を優しく起こしに来るなんて。
『朝迎えに来るだけで、起こしてくれる訳じゃないと思うんだけど』
私も月の精霊ルーちゃんに協力してもらって、魅力を引き出してもらわなきゃ。
『おーい、リディア。ウチの話を聞いてる? リディアー』
クロードさんをチラッと見てみると、顔を赤らめて恥ずかしそうにしている。
だ、大丈夫よクロードさん。わ、私も今、顔が赤いと思うし。
「それで、さっきのリディアちゃんへのお願いなんだけど、学校に通いつつアクセサリーを作って欲しいのよ。それも、騎士や王族が身につけていても違和感が無いような物を」
「……アクセサリーを作るのは好きなので良いんですけど、王族はともかく、騎士が身につけるというのは?」
「リディアちゃんは石に宿る力が分かるんでしょ? だから、その石を使って、王族向けには護身に繋がるような物を。騎士には戦闘に繋がるような物を。余裕があれば、冒険者向けや貴族向けなんかも有れば良いわね。勿論、材料費やアクセサリーに使う石は国でもつわよ」
「それってつまり、さっき言っていた大臣さんとの戦いに備えて……って事ですか?」
「そういう事よ。まぁ、私たちだって、同じ国の仲間同士で戦いたくはないし、あくまで念の為って感じよ。必要な物があれば、クロードちゃんに言えば良いし……そうそう。メイドは必要かしら?」
「メイドだなんて、私は大丈夫ですよ。こう見えて、家事は一通り出来ますから」
「ですって。クロードちゃん、家事が出来て可愛いお嫁さんになりそうな鑑定士さんの事を宜しく頼むわよ」
……って、ロビンさん!? クロードさんになんて事を言っているんですかっ!
同じ年くらいの人たちが集まって、皆で勉強する所。
「あの、アクセサリーを作るのは構わないんですが、学校へ行くっていうのは?」
「既にクロードちゃんから聞いてると思うけどぉ、この国で力ある石を鑑定出来るのが大臣のメリアだけなのよね。それでね、メリア大臣……実はドワーフから石を安く買い叩いて、高額な力ある石を自分の物にしているのよぉ」
えっ!? そんな事を……って、言われてみれば、さっき選別していた石も、最近買った石の箱には、精霊の力が宿った石が沢山あったけど、少し古くなったら途端に無くなった。
それって、やっぱりロビンさんの言う通りなのかしら。
「それでね、石の鑑定がメリア大臣の独占状態にある今、リディアちゃんに石を鑑定する力があるって分かったら……おそらく良く無い事が起こるわ」
「な、なるほど」
「そこで、我々騎士団でリディアちゃんを警護する事にしたの。その警護の一環として、カモフラージュの為、リディアちゃんに学校へ通って欲しいなーって考えているのよ」
その後もロビンさんが説明をしてくれて、この国の数少ない魔道士たちが大臣派であるとか、シャルロットちゃんのお友達という事を前面に出して、生徒の殆どが王族や貴族の子供が通う安全な学校だとかって話を聞いた。
何でも、最悪の事態を想定して、大臣一派と争う事になった場合、魔道士たちが出て来るので、相応の準備が必要なのだとか。
私としては戦いとか、危ない事は出来るだけ避けて欲しいんどけどね。
『まぁ、安心しなよ。何が起こってもリディアはウチが護るからさ』
(うん、ありがとう。でも、シャルロットちゃんとか、クロードさんが危険な目に遭うのは、ちょっと嫌だなって思って)
『クロードは騎士だから何とも言えないけど、流石に王女様は大丈夫じゃない? ……あ、リディアとしては、そのクロードが巻き込まれるのが嫌なんだ。だったら、クロードをリディアのボディガードにしてもらえば? それなら護衛優先で、戦いには巻き込まれないだろうし』
(えっ……クロードさんに私の護衛をしてもらって、常に傍に居て甘い言葉を囁いて貰うだなんて……)
『いや、ウチはそこまで言ってないからね?』
こっそりエミリーと話をしていると、再びロビンさんが口を開く。
「それでねぇ、リディアちゃんにお願いしたい事があってね」
「は、はいっ! クロードさんの護衛ですかっ!?」
「いや、リディアちゃんがクロードちゃんを護衛……あー、そういう事ね。分かったわ。じゃあ、クロードちゃんをリディアちゃんの護衛にするわね。クロードちゃんは、毎朝リディアちゃんの家まで迎えに行って、学校まで送る事。いいわね?」
「あ、え、えっと、違っ……てないです。そ、それで、お願いします」
あぁぁ……エミリーが変な事を言うから、た、大変な事にぃぃぃっ!
クロードさんが毎朝私を優しく起こしに来るなんて。
『朝迎えに来るだけで、起こしてくれる訳じゃないと思うんだけど』
私も月の精霊ルーちゃんに協力してもらって、魅力を引き出してもらわなきゃ。
『おーい、リディア。ウチの話を聞いてる? リディアー』
クロードさんをチラッと見てみると、顔を赤らめて恥ずかしそうにしている。
だ、大丈夫よクロードさん。わ、私も今、顔が赤いと思うし。
「それで、さっきのリディアちゃんへのお願いなんだけど、学校に通いつつアクセサリーを作って欲しいのよ。それも、騎士や王族が身につけていても違和感が無いような物を」
「……アクセサリーを作るのは好きなので良いんですけど、王族はともかく、騎士が身につけるというのは?」
「リディアちゃんは石に宿る力が分かるんでしょ? だから、その石を使って、王族向けには護身に繋がるような物を。騎士には戦闘に繋がるような物を。余裕があれば、冒険者向けや貴族向けなんかも有れば良いわね。勿論、材料費やアクセサリーに使う石は国でもつわよ」
「それってつまり、さっき言っていた大臣さんとの戦いに備えて……って事ですか?」
「そういう事よ。まぁ、私たちだって、同じ国の仲間同士で戦いたくはないし、あくまで念の為って感じよ。必要な物があれば、クロードちゃんに言えば良いし……そうそう。メイドは必要かしら?」
「メイドだなんて、私は大丈夫ですよ。こう見えて、家事は一通り出来ますから」
「ですって。クロードちゃん、家事が出来て可愛いお嫁さんになりそうな鑑定士さんの事を宜しく頼むわよ」
……って、ロビンさん!? クロードさんになんて事を言っているんですかっ!
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