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第2462話 予想より早く処罰が決まる
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俺が近衛兵に真実の目を使うように助言したのは、10人のうち半数である5人に罰賞が付いていたからだ。入団する時に調べていると思うが、その時にはまだ罰賞は無かったのだろう。入った後であれば、確認されることもなくなり、悪さをし放題ってことだな。
し放題って言うのは語弊があるが、おそらくだが罰賞のある身内の中に、同じように近衛兵になった人間が過去にいたのだろうな。近衛兵だから犯罪をしない……というわけではないということだな。
むしろ真実の目は、半年とか1年に1度は使って検査をするべきだろうな。
賄賂が横行して、真実が隠されるかもしれないから、隠せないように対策する必要があるだろうけどな。
例えば、1対1で調べるのではなく、ある程度大人数が入る部屋で他の人間にも確認できるようにするとかね。国のために働く騎士なら、国民の前で真実の目を使うべきだと俺は思うね。
個人的に言わせてもらえば、日本の国会議員にもこの真実の目を使ってもらいたいところだ。世界がつける罰賞があるので、どれだけの議員がブラックなのか知りたいところだ。抜け道を使って、黒よりのグレーから白になることとかもあるから、マジでやめてほしい。
世界が決めた罰賞なら、言い逃れもできないし、キレイな政治家になってくれるのではないだろうか?
国会のヤジって、絶対に侮辱罪とか名誉棄損罪の内容を口走っている奴がいると思うんだよな。
いつのまにか、今では干渉のしようがない日本の事を考えていた。
のんびりとバッハに乗ってはいるが、その速度はヘリよりは圧倒的に早いな。戦闘機は音速の壁を超えるが、魔法的能力で飛んでいると、音速の壁を越えたとしても、何も起こらないらしい。
俺が魔改造して作った銃器類がそれにあたるんだよね。同系統の銃器でも魔法効果を付与した俺が改造した方は、撃っても銃弾が音速の壁を越えた時に発する音や衝撃波が無いから、静かなんだよね。
銃弾を撃ち出すときに使っている爆発魔法が多少うるさいだけで、それ以外の音は風魔法の応用でほぼ無音だ。爆発魔法の音は吸音装置を付けたり、風魔法を更に応用することで軽減が可能なので、地球にこんなものがあったら、どこから撃たれているか分からんだろうな。
適当なことを考えていたら、もう着いたよディストピア!
待ちの中心にある庁舎の上まで移動してもらい、そこから屋上へ飛び降りる。
王都では悲鳴が上がっていたが、ディストピアでは街の人が空を見上げ、領主の俺がまたなんかしたんだろうな~くらいの感覚だろう。子どもたちは、わーわー言っているように聞こえる。
バッハの姿を見慣れている住人からすれば、こんな反応になるのだろう。
さてと、自分の執務室へ入るとほどなくして、グリエルとガリアがやってきた。
あの巨体が庁舎の上を飛んでいれば、俺が帰ってきたってすぐわかるのだろう。自分たちの仕事のきりが良いところで、やめてここへ来たんだろうな。
王都での話をして、最終的にどうなったかを伝えた。
「よく短時間で、ここまでトラブルが起こりましたね。貴族絡みで3件と追加で1件という形でしょうか? おそらくですが、始めの2件は国王の仕込みである可能性が高いですね。深紅の騎士団の人間にも伝えず、シュウ様の譲歩を引き出して、自分にかかる被害を最小限にしていると思われます」
「おそらくですが公爵と言った方は、腹違いの弟でしょうな。確か問題ばかりを起こす公爵がいたとうわさに聞いています。その母親も色々と問題があったようですが、第三王妃で伯爵令嬢だったのか処分もできずにいたと聞いた覚えがあります。一緒に潰すために、誰かから情報を流したと思われます」
なるほどね。王弟と聞いていたが、通りで似てないわけだ。先王はまだ生きてたはずだが、第三先王妃を一緒に処刑できるモノだろうか?
グリエルとガリアの話を聞いて、疑問に思った。
「シュウ様、グリエル、ガリア、王国の国王より連絡が入りました。どちらで話を聞かれますか?」
「ここでいいよ、回してくれ」
それにしても、俺の秘書ってグリエルとガリアを呼び捨てするんだな……
「シュウ様、立場的に言えば、シュウ様の秘書の方が私たちより立場は上ですぞ。私たちはシュウ様の代理ではなく、シュウ様の仕事を代理しているだけで、立場で言えば領主代行の1つ上くらいですかね。その上に秘書の方たちがいて、奥様方がいて、シュウ様という感じになります」
妻たちが俺の次に偉いって言うのは聞いていたけど、何で秘書がその下にいるのかは俺には分からん。地球の会社で言えば、社長の次に社長夫人、その下に社長秘書だもんな……意味わからんだろ。副社長くらいの立場にいるグリエルたちが、4番目になるって言うのが良く分からん。
まぁそれでここが回っているんだから、気にする必要もないか。
ってことで、国王に話を聞いてみますかね。王弟の公爵と子爵だっけ? で縦ロールと侯爵がどうなったかも聞いておこう。
冒険者の件はすべてギルドに一任することにしたらしい。俺たちに迷惑をかけたとはいえ、最高戦力の一部なので、迷惑料をSSランク冒険者、ギルド、依頼した王国で折半して払うことを決めたようだ。
ギルドの処罰を全面的に王国も負担する形のようだな。
今回トラブルを起こしたのは、王弟の公爵と侯爵の3男だった。子爵とかではなく、貴族の息子ってだけだったわ。こいつらの処分に関しては、4親等までの親族は真実の瞳を使い犯罪の称号や罰賞があれば処刑、無ければ奴隷という形になるようだ。
縦ロールと近衛騎士の侯爵嫡男の話は、侯爵自身に判断させるようだ。孫娘と公爵嫡男を切り捨てるか、一族全体で罪を償うか、本人に決めさせ実行に移すようだ。
処刑になった場合は、自分の手でやらせるのはさすがにやらせられないので、処刑人にまかせるそうだ。どこまでを切り捨てるか、侯爵本人が決めることになるため、あまりに甘い対応だった場合は……一族全員になるそうだ。
最低限のラインで言うと、侯爵嫡男一家はすべて処刑にならない限り、認めるつもりはないそうだ。孫娘に甘い侯爵であれば、奴隷落ちで勘弁してくれと言う可能性はあるんだとさ。
縦ロールの性格は、嫡男の影響を受けているだろうが、一番は甘やかせた侯爵本人に問題があったようにも思えるな。
ついでに言うと、近いうちに真実の瞳を近衛騎士団だけでなく、王都を守る騎士団にも使用するようだ。もし犯罪を犯していたり罰賞があれば、度合いに応じて奴隷のランクを変えていくそうだ。一度に大量に抜けてしまうことも考えられるので、奴隷にして一番下っ端の騎士団員として働かせるそうだ。
正直賢いやり方だと俺も思うぞ。
し放題って言うのは語弊があるが、おそらくだが罰賞のある身内の中に、同じように近衛兵になった人間が過去にいたのだろうな。近衛兵だから犯罪をしない……というわけではないということだな。
むしろ真実の目は、半年とか1年に1度は使って検査をするべきだろうな。
賄賂が横行して、真実が隠されるかもしれないから、隠せないように対策する必要があるだろうけどな。
例えば、1対1で調べるのではなく、ある程度大人数が入る部屋で他の人間にも確認できるようにするとかね。国のために働く騎士なら、国民の前で真実の目を使うべきだと俺は思うね。
個人的に言わせてもらえば、日本の国会議員にもこの真実の目を使ってもらいたいところだ。世界がつける罰賞があるので、どれだけの議員がブラックなのか知りたいところだ。抜け道を使って、黒よりのグレーから白になることとかもあるから、マジでやめてほしい。
世界が決めた罰賞なら、言い逃れもできないし、キレイな政治家になってくれるのではないだろうか?
国会のヤジって、絶対に侮辱罪とか名誉棄損罪の内容を口走っている奴がいると思うんだよな。
いつのまにか、今では干渉のしようがない日本の事を考えていた。
のんびりとバッハに乗ってはいるが、その速度はヘリよりは圧倒的に早いな。戦闘機は音速の壁を超えるが、魔法的能力で飛んでいると、音速の壁を越えたとしても、何も起こらないらしい。
俺が魔改造して作った銃器類がそれにあたるんだよね。同系統の銃器でも魔法効果を付与した俺が改造した方は、撃っても銃弾が音速の壁を越えた時に発する音や衝撃波が無いから、静かなんだよね。
銃弾を撃ち出すときに使っている爆発魔法が多少うるさいだけで、それ以外の音は風魔法の応用でほぼ無音だ。爆発魔法の音は吸音装置を付けたり、風魔法を更に応用することで軽減が可能なので、地球にこんなものがあったら、どこから撃たれているか分からんだろうな。
適当なことを考えていたら、もう着いたよディストピア!
待ちの中心にある庁舎の上まで移動してもらい、そこから屋上へ飛び降りる。
王都では悲鳴が上がっていたが、ディストピアでは街の人が空を見上げ、領主の俺がまたなんかしたんだろうな~くらいの感覚だろう。子どもたちは、わーわー言っているように聞こえる。
バッハの姿を見慣れている住人からすれば、こんな反応になるのだろう。
さてと、自分の執務室へ入るとほどなくして、グリエルとガリアがやってきた。
あの巨体が庁舎の上を飛んでいれば、俺が帰ってきたってすぐわかるのだろう。自分たちの仕事のきりが良いところで、やめてここへ来たんだろうな。
王都での話をして、最終的にどうなったかを伝えた。
「よく短時間で、ここまでトラブルが起こりましたね。貴族絡みで3件と追加で1件という形でしょうか? おそらくですが、始めの2件は国王の仕込みである可能性が高いですね。深紅の騎士団の人間にも伝えず、シュウ様の譲歩を引き出して、自分にかかる被害を最小限にしていると思われます」
「おそらくですが公爵と言った方は、腹違いの弟でしょうな。確か問題ばかりを起こす公爵がいたとうわさに聞いています。その母親も色々と問題があったようですが、第三王妃で伯爵令嬢だったのか処分もできずにいたと聞いた覚えがあります。一緒に潰すために、誰かから情報を流したと思われます」
なるほどね。王弟と聞いていたが、通りで似てないわけだ。先王はまだ生きてたはずだが、第三先王妃を一緒に処刑できるモノだろうか?
グリエルとガリアの話を聞いて、疑問に思った。
「シュウ様、グリエル、ガリア、王国の国王より連絡が入りました。どちらで話を聞かれますか?」
「ここでいいよ、回してくれ」
それにしても、俺の秘書ってグリエルとガリアを呼び捨てするんだな……
「シュウ様、立場的に言えば、シュウ様の秘書の方が私たちより立場は上ですぞ。私たちはシュウ様の代理ではなく、シュウ様の仕事を代理しているだけで、立場で言えば領主代行の1つ上くらいですかね。その上に秘書の方たちがいて、奥様方がいて、シュウ様という感じになります」
妻たちが俺の次に偉いって言うのは聞いていたけど、何で秘書がその下にいるのかは俺には分からん。地球の会社で言えば、社長の次に社長夫人、その下に社長秘書だもんな……意味わからんだろ。副社長くらいの立場にいるグリエルたちが、4番目になるって言うのが良く分からん。
まぁそれでここが回っているんだから、気にする必要もないか。
ってことで、国王に話を聞いてみますかね。王弟の公爵と子爵だっけ? で縦ロールと侯爵がどうなったかも聞いておこう。
冒険者の件はすべてギルドに一任することにしたらしい。俺たちに迷惑をかけたとはいえ、最高戦力の一部なので、迷惑料をSSランク冒険者、ギルド、依頼した王国で折半して払うことを決めたようだ。
ギルドの処罰を全面的に王国も負担する形のようだな。
今回トラブルを起こしたのは、王弟の公爵と侯爵の3男だった。子爵とかではなく、貴族の息子ってだけだったわ。こいつらの処分に関しては、4親等までの親族は真実の瞳を使い犯罪の称号や罰賞があれば処刑、無ければ奴隷という形になるようだ。
縦ロールと近衛騎士の侯爵嫡男の話は、侯爵自身に判断させるようだ。孫娘と公爵嫡男を切り捨てるか、一族全体で罪を償うか、本人に決めさせ実行に移すようだ。
処刑になった場合は、自分の手でやらせるのはさすがにやらせられないので、処刑人にまかせるそうだ。どこまでを切り捨てるか、侯爵本人が決めることになるため、あまりに甘い対応だった場合は……一族全員になるそうだ。
最低限のラインで言うと、侯爵嫡男一家はすべて処刑にならない限り、認めるつもりはないそうだ。孫娘に甘い侯爵であれば、奴隷落ちで勘弁してくれと言う可能性はあるんだとさ。
縦ロールの性格は、嫡男の影響を受けているだろうが、一番は甘やかせた侯爵本人に問題があったようにも思えるな。
ついでに言うと、近いうちに真実の瞳を近衛騎士団だけでなく、王都を守る騎士団にも使用するようだ。もし犯罪を犯していたり罰賞があれば、度合いに応じて奴隷のランクを変えていくそうだ。一度に大量に抜けてしまうことも考えられるので、奴隷にして一番下っ端の騎士団員として働かせるそうだ。
正直賢いやり方だと俺も思うぞ。
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