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第2451話 出てくるのが遅い!
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「この建物にいる人、出てきてください。出てこなければ壊してでも出てきてもらいます」
風魔法で大きくして、声を屋敷内に響かせていると、バザールが
『そんな事言って出てくるやつがいるでござるか?』
「地下塞いでいるから、生き埋めになりたくなければ、出てくるんじゃないか? 下に行っても、俺でも壊すのに相当苦労する人造ゴーレムが5体と、四聖獣がいるから……下に行ったら出てこれないか。まぁ、捕らえられれば、どうでもいいんだけどな」
『自分より強い人がいないみたいなセリフだけど、そんな事言って大丈夫なの?』
「別に強いと言っているわけじゃないさ。壊し方を知っていても苦労するって意味だしな。そもそも、アダマンタイトだから頑丈過ぎるんだよな」
シリウス君は中にいる奴らの事を感知してはいるが、動きがないため首をかしげて聞いてきた。
「ふむ、はったりだと思われてるのかな? 中には何人いるか分かる? 4人か……どれが当たりか、全部外れか分からないけど、大体の方向を教えてくれ」
そうすると、水の道で大体の位置を教えてくれた。
鉄球を取り出して、家に向かってどんどん投げていく。ダンジョンの能力で作っていたとしても、壁や床ではないので、すごく硬いということはない。普通の家よりは硬いけど、壊せないほどではないので、鉄球を俺の力で投げれば貫通するし、程よく壊せるだろう。
当たりそうな角度でもどんどん投げ込んでいくが、なかなか出てこないな……ここまでされれば何かしらのリアクションがあってもおかしくないんだけど……まさか!
「シリウス君、守りは任せた。中に突っ込んで確認する」
最短距離で壁を破壊し敵を視認することにした。
「クソ、こいつら全員ドッペルゲンガーだ。こうなると厄介だな……どこにいるのか本当に見当がつかなくなる。まったく関係ない所にいる可能性もあるけど……周囲は俺が土地を抑えているから、まったく別の場所はないか。まだ見つけていない隠し通路とかがある可能性が高いな」
シリウス君にお願いして、もう一度この階層を調べてもらうが、新しく地下通路などは発見できなかった。
「どうやって隠れているのか、見当がつかないんだけど……2人には、何か打開策があったりしないか?」
2人の返事は、ノーだった。そうだよな、現地にもいないしどうにもならんか。
本当なら放置するつもりだったけど、このまま放置しておくとDPが回収されてしまうから、住人を外に出す必要があるよな。さすがにそこまですれば、敵も動かざるを得ないと思うけど……面倒だ。絶対にこっちの言うことを聞くとは思えない。
さて困った……最速で終わらせるつもりが、予想以上に時間がかかりそうだ。
『もう全部殺しちゃえばいいんじゃない?』
ん~、さすがにむやみやたらに殺すのはどうかと思う。襲ってきた奴ならまだわかるけど、まったく関係ない人たちもいるからね。
やはり面倒だな。
ダンジョン攻撃してたら、出てきたりしないかね? 五月蠅ければ、そのうち出てきたりするんじゃね?
良しそうしよう。
人造ゴーレムたちを呼んで、一番近くの壁を殴らせた。
俺は、火魔法で爆発の大きな魔法を使って、そこら中に魔法を放っていく。
花火の様に体の芯へ響くような爆発音。見た目は破壊的な恐怖があるため、街の人間がパニックに陥っているが、関係ない。殺すつもりはないが、気を回すつもりもないので遠慮はしない。
魔力を回復するために少し休憩していると、違和感を感じる……音がするのに人造ゴーレムがいない。
壁に穴が開き、その中から音がしている感じだな。戻ってこ~い。
ちょうどいいので、その穴の中にポイポイと爆発系の火魔法を突っ込んでいく。
爆発すると、炎と一緒に削り取られた壁の破片をまき散らして噴き出してくる。ただ、拭きだしてきている炎と壁の破片の威力がすごい事になっている。
200メートルほど離れている場所にある家が、無残にも壊れている。爆風が届いているだけでもヤバいのに、家が壊れているんだからヤバいな。
それでも遠慮なく魔法を放り込んで、偉い人が出てこないか待っている。
ん~30分粘っても何の反応もないので、止めて休憩をしようとしたところ、
「隙あり!」
とか言って、突っ込んできたアホがいる。襲うのに声を出すとかおかしいだろ。声出しても出さなくても、シリウス君が守ってくれているので、俺には問題など起きない……
「あっ、あいつ勇者だ。敵側についてる、一番厄介な相手だな。シリウス君、無力化できないかな? 死ななければ五体満足である必要はないから、手足の2~3本切り落としてもオーケー。傷はポーションで塞ぐから遠慮しなくていいぞ」
俺の許可が出たシリウス君は、守りから一転して攻撃を仕掛けていく。
見たところ、動きは俺たちに及ばないな。何とか回避しているが、シリウス君が遊んでいるのが分かる。いつもメグちゃんと遊んでいる時の弾幕とは、全然違うからな。
勇者は余裕だ! みたいなことを言っているけど、特攻を持っていてもそのレベルだったら、俺の防具を抜けないぞ。なにせ特注品だからな!
中に浸透してくるダメージはどうにもならないだろうけど、回復魔法で何とでもなるので、大丈夫だろう。
こっちで攻撃しているのは、手加減しているシリウス君だけだけど、俺たちも参加できることを忘れているな。余裕を見せてこちらを殺す、みたいな話をしているけど、おめえには無理だ。
そろそろ捕らえましょうかね。
弓を取り出して、足を狙い何本か矢を放っていく……最近使ってなかったからか、狙いが上手くいかねえな。まぁ数うちゃ当たるだろう。
15本ほど撃ったところで、ようやく矢が当たったわ。そのまま地面に落ちて、何やら喚いているが、シリウス君が遠慮なく腕を切り飛ばした。
風魔法で大きくして、声を屋敷内に響かせていると、バザールが
『そんな事言って出てくるやつがいるでござるか?』
「地下塞いでいるから、生き埋めになりたくなければ、出てくるんじゃないか? 下に行っても、俺でも壊すのに相当苦労する人造ゴーレムが5体と、四聖獣がいるから……下に行ったら出てこれないか。まぁ、捕らえられれば、どうでもいいんだけどな」
『自分より強い人がいないみたいなセリフだけど、そんな事言って大丈夫なの?』
「別に強いと言っているわけじゃないさ。壊し方を知っていても苦労するって意味だしな。そもそも、アダマンタイトだから頑丈過ぎるんだよな」
シリウス君は中にいる奴らの事を感知してはいるが、動きがないため首をかしげて聞いてきた。
「ふむ、はったりだと思われてるのかな? 中には何人いるか分かる? 4人か……どれが当たりか、全部外れか分からないけど、大体の方向を教えてくれ」
そうすると、水の道で大体の位置を教えてくれた。
鉄球を取り出して、家に向かってどんどん投げていく。ダンジョンの能力で作っていたとしても、壁や床ではないので、すごく硬いということはない。普通の家よりは硬いけど、壊せないほどではないので、鉄球を俺の力で投げれば貫通するし、程よく壊せるだろう。
当たりそうな角度でもどんどん投げ込んでいくが、なかなか出てこないな……ここまでされれば何かしらのリアクションがあってもおかしくないんだけど……まさか!
「シリウス君、守りは任せた。中に突っ込んで確認する」
最短距離で壁を破壊し敵を視認することにした。
「クソ、こいつら全員ドッペルゲンガーだ。こうなると厄介だな……どこにいるのか本当に見当がつかなくなる。まったく関係ない所にいる可能性もあるけど……周囲は俺が土地を抑えているから、まったく別の場所はないか。まだ見つけていない隠し通路とかがある可能性が高いな」
シリウス君にお願いして、もう一度この階層を調べてもらうが、新しく地下通路などは発見できなかった。
「どうやって隠れているのか、見当がつかないんだけど……2人には、何か打開策があったりしないか?」
2人の返事は、ノーだった。そうだよな、現地にもいないしどうにもならんか。
本当なら放置するつもりだったけど、このまま放置しておくとDPが回収されてしまうから、住人を外に出す必要があるよな。さすがにそこまですれば、敵も動かざるを得ないと思うけど……面倒だ。絶対にこっちの言うことを聞くとは思えない。
さて困った……最速で終わらせるつもりが、予想以上に時間がかかりそうだ。
『もう全部殺しちゃえばいいんじゃない?』
ん~、さすがにむやみやたらに殺すのはどうかと思う。襲ってきた奴ならまだわかるけど、まったく関係ない人たちもいるからね。
やはり面倒だな。
ダンジョン攻撃してたら、出てきたりしないかね? 五月蠅ければ、そのうち出てきたりするんじゃね?
良しそうしよう。
人造ゴーレムたちを呼んで、一番近くの壁を殴らせた。
俺は、火魔法で爆発の大きな魔法を使って、そこら中に魔法を放っていく。
花火の様に体の芯へ響くような爆発音。見た目は破壊的な恐怖があるため、街の人間がパニックに陥っているが、関係ない。殺すつもりはないが、気を回すつもりもないので遠慮はしない。
魔力を回復するために少し休憩していると、違和感を感じる……音がするのに人造ゴーレムがいない。
壁に穴が開き、その中から音がしている感じだな。戻ってこ~い。
ちょうどいいので、その穴の中にポイポイと爆発系の火魔法を突っ込んでいく。
爆発すると、炎と一緒に削り取られた壁の破片をまき散らして噴き出してくる。ただ、拭きだしてきている炎と壁の破片の威力がすごい事になっている。
200メートルほど離れている場所にある家が、無残にも壊れている。爆風が届いているだけでもヤバいのに、家が壊れているんだからヤバいな。
それでも遠慮なく魔法を放り込んで、偉い人が出てこないか待っている。
ん~30分粘っても何の反応もないので、止めて休憩をしようとしたところ、
「隙あり!」
とか言って、突っ込んできたアホがいる。襲うのに声を出すとかおかしいだろ。声出しても出さなくても、シリウス君が守ってくれているので、俺には問題など起きない……
「あっ、あいつ勇者だ。敵側についてる、一番厄介な相手だな。シリウス君、無力化できないかな? 死ななければ五体満足である必要はないから、手足の2~3本切り落としてもオーケー。傷はポーションで塞ぐから遠慮しなくていいぞ」
俺の許可が出たシリウス君は、守りから一転して攻撃を仕掛けていく。
見たところ、動きは俺たちに及ばないな。何とか回避しているが、シリウス君が遊んでいるのが分かる。いつもメグちゃんと遊んでいる時の弾幕とは、全然違うからな。
勇者は余裕だ! みたいなことを言っているけど、特攻を持っていてもそのレベルだったら、俺の防具を抜けないぞ。なにせ特注品だからな!
中に浸透してくるダメージはどうにもならないだろうけど、回復魔法で何とでもなるので、大丈夫だろう。
こっちで攻撃しているのは、手加減しているシリウス君だけだけど、俺たちも参加できることを忘れているな。余裕を見せてこちらを殺す、みたいな話をしているけど、おめえには無理だ。
そろそろ捕らえましょうかね。
弓を取り出して、足を狙い何本か矢を放っていく……最近使ってなかったからか、狙いが上手くいかねえな。まぁ数うちゃ当たるだろう。
15本ほど撃ったところで、ようやく矢が当たったわ。そのまま地面に落ちて、何やら喚いているが、シリウス君が遠慮なく腕を切り飛ばした。
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