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第2415話 頭が痛いことばかり
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レイリーは現場の指揮に忙しく、時間が取れたのは次の日のお昼頃だった。昨日の夜でもよかったのだが、すぐに攻めてくるわけではないと、マップ先生で分かっていたので、少しでもレイリーを休ませてあげようという気持ちで、昨日の夜には話に行かなかった。
朝に話せるかと思ったが、領地の壁から外に出ないように言明していて、その理由の説明について苦労している感じだった。
自分も理解はできていないけど、実際の現象として起きているため、納得せざるを得ない状況で説明しているため、部下たちも首をかしげていた。
そのため、俺たちがデモンストレーションで、実際に目の前で起きているので納得してもらうことにした。理解するには難しいので、今回は無理やり納得させ、壁を越えて対応すると危険だということを、何とか納得させた。
レイリーは後で、助かりました、と本当に説明に苦労していたような感じだったな。
昼食をはさんでやっと時間ができたところで、俺と指揮を交代するタイミングについて話し合うことにした。
レイリーも今回は、無茶をさせるつもりはないので、魔物の軍団や地球の道具が確認された時点で交換してほしいと願い出てきた。
無謀な戦いを挑むタイプではないと思っていたけど、これを聞いて安心した。
収納の腕輪の中もしっかりと調べて、何が入っているのかを一つひとつ確認しないといけないな。
さすがに俺たちだけではどうにもならないので、妻たちにも収納の腕輪の中の検索を頼むことにした。
レイリーと違い妻たちは、地球の道具にもそれなりの知識があるので、頼むのにはうってつけだ。
妻たちに連絡を取り、協力を取り付ける。特に注意する道具や兵器を書き出しておいた。辞書も渡しているので、解らなかったら自分たちで調べてくれると思う。
ブラウニーたちも敵が行動を開始したという報告が入ったら、妻たちと協力して収納の腕輪の確認をしてくれるとのことだ。
監視体制はこれで十分だろう。
もしダンジョンマスターの能力がなければ、後手後手になったうえで対応できずに惨敗する可能性もあったと思うと、少し寒気がする。わかったときには、時すでに遅し……みたいになっているんだろうな。
今までの敵軍は、そういう感じだったかもしれないな。気の毒とは思うが、それについて謝るつもりも改善するつもりもない。戦争なのだから、勝った側が正義ってことだからな。力こそパワーみたいな頭の悪い話になるが、勝者が歴史を作るからな。
連絡を密にするために、俺の居場所はレイリーたちの指揮所の真下に、ダンジョンを作ってそこで待機することになった。何かがあれば、俺たちが上に行くか、レイリーが下に来て話し合う形だ。
地球の道具が確認できなければ、レイリーが指揮を執って戦争をすることになるので、邪魔にならないように同じ場所にはいないということになった。
敵の軍が行動を開始したのは、次の日だった。
ダンジョンまで戻らず、途中で軍とは違う集団と合流して、そいつらに街の住人を受け渡して、再度こちらへ向かって進んできたのだ。
今のところ勇者の仲間は確認されているが、勇者とダンジョンマスターは確認できていない。
ダンジョンマスターは、マップ先生の検索では調べられないので、ダンジョンマスターは暗部の目視による確認なので、正確な情報とはいいがたいが、それらしき姿は見えていないので、多分間違いないと思う。
勇者の仲間がいるのに、勇者がいないのはよくわからない。危険を犯すつもりがないってことか?
ダンジョンマスターが出てこないのは、身の安全を確保するためだろう。前線に出てきてもできることは、追加でなにかを召喚するくらいしかできないからな。
でも戦力の勇者が前線に出てきていないのは、仲間だけで問題ないと考えているのか、捨て駒として使うつもりなのか……なんなんだろうな。
今日の夕方には、壁の上から視認できる位置まで敵軍が移動してくるだろう。そのまま攻めるのか、明日にするのか、どちらだろうか?
壁があることは分かっているから、余闇に紛れて超える可能性もあるだろうし、しっかりと休息をとってから超える可能性もある。どちらも俺たちが配置されていると知らないことが前提だろう。
もしいるとなれば、こちらが油断している夜に一気に攻め込むのがいい気はするけど、相手はどう考えるんだろうな? そういえば指揮官のような奴らっているのかな。
マップ先生で動きを観察してみたが、勇者の仲間が指揮官のような動きをしているみたいだが、正確なことはよくわからない。
追撃は勇者の仲間たちが行っていて、街の住人の移動は兵士たちがやってたから、兵士たちの中にも指揮をするような人物がいると思うのだが……光点だけじゃわからんな。
遠巻きに監視している暗部たちも、兵士たちがある程度自分たちの考えで動いているように見えるため、さすがに判断できないようだ。
軍隊というよりは、自警団のほうが近いのかな。
やっぱり、メインの指示は既に受けていて、勇者の仲間が中心になって現場で判断している感じか?
もしそうだったら、違う意味で厄介だぞ。統率された軍隊であれば、散り散りになって逃げることはあまりないと思うが、ここで判断を下すような集団は、一度崩れれば散り散りになって逃げて、面倒なことになるのは目に見えている。
野盗になったりするのが一番面倒なパターンだ。ある程度レベルも高い集団なので、厄介さはけた違いだろう。
統率されている軍隊でも、惨敗してここに逃げ出した場合は、野盗になることもあるが、普通は負けたら
自分の領地まで逃げるのが普通だと思うからな。自分の領で負ければ話は変わるけど、今回は帰ればいいだけの話なのだが……
下手にレベルが高いって厄介だな。
勇者の仲間は避けて、周りにシャドーとかサイレントアサシンを忍ばせておくか。後手で対応することになると、かなり面倒なことになりそうだからな。ただでさえ勇者の仲間は単独で街を混乱させられるだけのレベルがあるから、そっちの対応もしなきゃいけないのに!
朝に話せるかと思ったが、領地の壁から外に出ないように言明していて、その理由の説明について苦労している感じだった。
自分も理解はできていないけど、実際の現象として起きているため、納得せざるを得ない状況で説明しているため、部下たちも首をかしげていた。
そのため、俺たちがデモンストレーションで、実際に目の前で起きているので納得してもらうことにした。理解するには難しいので、今回は無理やり納得させ、壁を越えて対応すると危険だということを、何とか納得させた。
レイリーは後で、助かりました、と本当に説明に苦労していたような感じだったな。
昼食をはさんでやっと時間ができたところで、俺と指揮を交代するタイミングについて話し合うことにした。
レイリーも今回は、無茶をさせるつもりはないので、魔物の軍団や地球の道具が確認された時点で交換してほしいと願い出てきた。
無謀な戦いを挑むタイプではないと思っていたけど、これを聞いて安心した。
収納の腕輪の中もしっかりと調べて、何が入っているのかを一つひとつ確認しないといけないな。
さすがに俺たちだけではどうにもならないので、妻たちにも収納の腕輪の中の検索を頼むことにした。
レイリーと違い妻たちは、地球の道具にもそれなりの知識があるので、頼むのにはうってつけだ。
妻たちに連絡を取り、協力を取り付ける。特に注意する道具や兵器を書き出しておいた。辞書も渡しているので、解らなかったら自分たちで調べてくれると思う。
ブラウニーたちも敵が行動を開始したという報告が入ったら、妻たちと協力して収納の腕輪の確認をしてくれるとのことだ。
監視体制はこれで十分だろう。
もしダンジョンマスターの能力がなければ、後手後手になったうえで対応できずに惨敗する可能性もあったと思うと、少し寒気がする。わかったときには、時すでに遅し……みたいになっているんだろうな。
今までの敵軍は、そういう感じだったかもしれないな。気の毒とは思うが、それについて謝るつもりも改善するつもりもない。戦争なのだから、勝った側が正義ってことだからな。力こそパワーみたいな頭の悪い話になるが、勝者が歴史を作るからな。
連絡を密にするために、俺の居場所はレイリーたちの指揮所の真下に、ダンジョンを作ってそこで待機することになった。何かがあれば、俺たちが上に行くか、レイリーが下に来て話し合う形だ。
地球の道具が確認できなければ、レイリーが指揮を執って戦争をすることになるので、邪魔にならないように同じ場所にはいないということになった。
敵の軍が行動を開始したのは、次の日だった。
ダンジョンまで戻らず、途中で軍とは違う集団と合流して、そいつらに街の住人を受け渡して、再度こちらへ向かって進んできたのだ。
今のところ勇者の仲間は確認されているが、勇者とダンジョンマスターは確認できていない。
ダンジョンマスターは、マップ先生の検索では調べられないので、ダンジョンマスターは暗部の目視による確認なので、正確な情報とはいいがたいが、それらしき姿は見えていないので、多分間違いないと思う。
勇者の仲間がいるのに、勇者がいないのはよくわからない。危険を犯すつもりがないってことか?
ダンジョンマスターが出てこないのは、身の安全を確保するためだろう。前線に出てきてもできることは、追加でなにかを召喚するくらいしかできないからな。
でも戦力の勇者が前線に出てきていないのは、仲間だけで問題ないと考えているのか、捨て駒として使うつもりなのか……なんなんだろうな。
今日の夕方には、壁の上から視認できる位置まで敵軍が移動してくるだろう。そのまま攻めるのか、明日にするのか、どちらだろうか?
壁があることは分かっているから、余闇に紛れて超える可能性もあるだろうし、しっかりと休息をとってから超える可能性もある。どちらも俺たちが配置されていると知らないことが前提だろう。
もしいるとなれば、こちらが油断している夜に一気に攻め込むのがいい気はするけど、相手はどう考えるんだろうな? そういえば指揮官のような奴らっているのかな。
マップ先生で動きを観察してみたが、勇者の仲間が指揮官のような動きをしているみたいだが、正確なことはよくわからない。
追撃は勇者の仲間たちが行っていて、街の住人の移動は兵士たちがやってたから、兵士たちの中にも指揮をするような人物がいると思うのだが……光点だけじゃわからんな。
遠巻きに監視している暗部たちも、兵士たちがある程度自分たちの考えで動いているように見えるため、さすがに判断できないようだ。
軍隊というよりは、自警団のほうが近いのかな。
やっぱり、メインの指示は既に受けていて、勇者の仲間が中心になって現場で判断している感じか?
もしそうだったら、違う意味で厄介だぞ。統率された軍隊であれば、散り散りになって逃げることはあまりないと思うが、ここで判断を下すような集団は、一度崩れれば散り散りになって逃げて、面倒なことになるのは目に見えている。
野盗になったりするのが一番面倒なパターンだ。ある程度レベルも高い集団なので、厄介さはけた違いだろう。
統率されている軍隊でも、惨敗してここに逃げ出した場合は、野盗になることもあるが、普通は負けたら
自分の領地まで逃げるのが普通だと思うからな。自分の領で負ければ話は変わるけど、今回は帰ればいいだけの話なのだが……
下手にレベルが高いって厄介だな。
勇者の仲間は避けて、周りにシャドーとかサイレントアサシンを忍ばせておくか。後手で対応することになると、かなり面倒なことになりそうだからな。ただでさえ勇者の仲間は単独で街を混乱させられるだけのレベルがあるから、そっちの対応もしなきゃいけないのに!
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