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第2354話 解体って大変だな
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やっぱり、老ドワーフたちってすごいんだな。軒並み評価が切れ過ぎるというモノだった。武器として扱う分には、切れ過ぎても問題ないが、解体用のナイフだったり包丁、調理用に使う物であると、切れ過ぎというのは良くない。
何度も言うが、解体や調理に使う刃物は、切れることは大前提である。その上で、切れ過ぎないことも大切だ。もっというと、使っている人の思い通りに切れることが、最上級の品である。
刃物である以上、無機物であり自らの意思を持ち合わせてはいない。
使い手の意思をくみ取る……というわけではないが、思い通りにできるであろう方法としては、魔法金属に魔力を浸透させて切れ味を調整するというモノだが、元々魔物を倒すために使われる金属であるため、調整を間違うと切れ過ぎてしまう。
調理している時に微調整できるほど余裕はないと思う。
そう考えると、耐久度をあげて切れ味をわざと落とすのが、老ドワーフたちの作る解体、調理用の刃物が最適解になりそうだな。
耐久度をそのままに切れ味を落とせと言っているわけではない。ただの劣化品を作れというのは侮辱になるだろうけど、切れ味を犠牲にして耐久度をあげる、トレードオフを求めているので、単純な劣化品を求めているわけではないので、作り終わった後にその辺で納得してもらおう。
さっきは、挑発するようなことを言って、爺様方のヤル気を出したけど、最終的な落としどころも探しておかないと、後で面倒になるからな。シリウス君がこの後食事をするから、それと一緒にドワーフたちも誘って、酒を飲ませて良い気分にもさせておくか。
ブラウニーにコッソリとお願いして、ドワーフたちの好きな料理を中心に準備をしておいてもらおう。
ドワーフたちは、ブラウニーたちに話を聞き、ナイフ等の仕様を考え始めていたため、俺は解体しているブラウニーに呼ばれて、解体を体験できることになった。
部位ごとに別けろと言われても、どこが何か分からないので、解体するのは難しいけど説明がしやすい肋骨の周辺の解体だ。
自分がいつも使っているナイフを使って、チャレンジしてみてくださいとのことだ。普段あまりナイフは使わないため持っていないのだが、汎用性のあるものとして、剣鉈を一応持っていたのを思い出して取り出す。
「ご主人様、さすがにそれは大きすぎるので、止めてください」
と、すぐに止められてしまった。
じゃぁ、地球産の解体用のナイフでも使ってみるか。持ち手だけは俺の持ちやすさに合うように、クリエイトゴーレムで変形させる。逆手持ちの方が使いやすいと言われたので、それに合わせた形にしている。
解体自体は、レベルの低い人たちが行うためか、力を入れやすい逆手持ちの解体方法が一般的なんだってさ。
背骨に近い位置の肋骨にナイフを沿わせて、肋骨の先端へ向けてナイフを引いていく。あ~、これ力があろうがなかろうが、逆手持ちの方がやりやすい部分なんだろうな。
順手で持っている場合だと、奥側に向かってナイフを押し出さないといけない。背骨を跨いで奥側にナイフを動かすか、肋骨の先端から背骨側に向けてナイフを動かすかのどちらなのだが……どちらにしても、やりにくいというのが俺の考えだ。
まずは、サイドの肉を骨から切り外し、最後に骨の裏側(内臓の入っていない側)へ刃を入れて切り外す。最後に背骨の部分にくっ付いている肉を切り離すような感じで、解体が終わる。
「初めてにしては、いい出来だと思いますよ。この部分(骨の裏側と言った部分)を切り外さずに、食べやすいように切り分けると、トマホークステーキになりますね」
骨付きのあのステーキか!
言われてみれば、あの部分ってこんな感じだったな。
「後、先端側は、スペアリブも取れますね。豚も牛も一応同じように取れますが、一般的に言うとトマホークステーキが牛で、スペアリブが豚という印象が強かったりしますね。牛の場合はショートリブと呼んだりもするそうですね」
店によって呼び方が違うためか、共通認識されている呼び方は無いらしい。そこらへんは通じればいいと思うので、特に気にすることはしなくてもいいだろう。
俺たちは、出された物を食べるだけなので、呼び方がどうでも問題は無かったりするんだよな。
家畜の内臓は、基本的に食べられなかったのだが、俺たちは美味しい事を知っているので、しっかりと手間暇をかけて食べれるようにしている。
地域によっては、普通に食べるところもあるらしいのだが、一般的にはマイノリティーに分類されるんだとさ。そう考えると、内臓を普通に食べていたドワーフたちは、マイノリティーの部類になるんだろうな。
実はドワーフたちが内臓を食べられるのには裏話があり、生活環境などの要因もあるが、小さい頃から食べているため、特定の寄生虫などに耐性があったりするらしい。体も内臓も頑丈ということもあるが、食べる環境で生活しているため、平気だったりするらしい。
寄生虫に耐性があるとか、俺には意味が分からないのだが、この世界では普通にあり得る話だとのことで、納得するしかなかった。この話を聞いたのは、チビ神が暇つぶしに話してくれた内容だったりする。
スキルに現れない耐性もやっぱりあるんだなと、理解した瞬間でもあったな。
魔物を倒せば肉が出る世界では、あまり内臓は食べないんだろうな。美味しいから食べる俺やドワーフたちは、本当にマイノリティーなんだろうな。
簡単に食べられる美味しい肉が、オークを倒せば手に入るから、手間をかけてまで家畜の内臓を食べようとは考えないんだろうな。あったとしても、ソーセージを作るための腸だけだったりする。
内臓はとにかく手間をかけないと危ないし、時間をかけ過ぎれば腐るからな……
何度も言うが、解体や調理に使う刃物は、切れることは大前提である。その上で、切れ過ぎないことも大切だ。もっというと、使っている人の思い通りに切れることが、最上級の品である。
刃物である以上、無機物であり自らの意思を持ち合わせてはいない。
使い手の意思をくみ取る……というわけではないが、思い通りにできるであろう方法としては、魔法金属に魔力を浸透させて切れ味を調整するというモノだが、元々魔物を倒すために使われる金属であるため、調整を間違うと切れ過ぎてしまう。
調理している時に微調整できるほど余裕はないと思う。
そう考えると、耐久度をあげて切れ味をわざと落とすのが、老ドワーフたちの作る解体、調理用の刃物が最適解になりそうだな。
耐久度をそのままに切れ味を落とせと言っているわけではない。ただの劣化品を作れというのは侮辱になるだろうけど、切れ味を犠牲にして耐久度をあげる、トレードオフを求めているので、単純な劣化品を求めているわけではないので、作り終わった後にその辺で納得してもらおう。
さっきは、挑発するようなことを言って、爺様方のヤル気を出したけど、最終的な落としどころも探しておかないと、後で面倒になるからな。シリウス君がこの後食事をするから、それと一緒にドワーフたちも誘って、酒を飲ませて良い気分にもさせておくか。
ブラウニーにコッソリとお願いして、ドワーフたちの好きな料理を中心に準備をしておいてもらおう。
ドワーフたちは、ブラウニーたちに話を聞き、ナイフ等の仕様を考え始めていたため、俺は解体しているブラウニーに呼ばれて、解体を体験できることになった。
部位ごとに別けろと言われても、どこが何か分からないので、解体するのは難しいけど説明がしやすい肋骨の周辺の解体だ。
自分がいつも使っているナイフを使って、チャレンジしてみてくださいとのことだ。普段あまりナイフは使わないため持っていないのだが、汎用性のあるものとして、剣鉈を一応持っていたのを思い出して取り出す。
「ご主人様、さすがにそれは大きすぎるので、止めてください」
と、すぐに止められてしまった。
じゃぁ、地球産の解体用のナイフでも使ってみるか。持ち手だけは俺の持ちやすさに合うように、クリエイトゴーレムで変形させる。逆手持ちの方が使いやすいと言われたので、それに合わせた形にしている。
解体自体は、レベルの低い人たちが行うためか、力を入れやすい逆手持ちの解体方法が一般的なんだってさ。
背骨に近い位置の肋骨にナイフを沿わせて、肋骨の先端へ向けてナイフを引いていく。あ~、これ力があろうがなかろうが、逆手持ちの方がやりやすい部分なんだろうな。
順手で持っている場合だと、奥側に向かってナイフを押し出さないといけない。背骨を跨いで奥側にナイフを動かすか、肋骨の先端から背骨側に向けてナイフを動かすかのどちらなのだが……どちらにしても、やりにくいというのが俺の考えだ。
まずは、サイドの肉を骨から切り外し、最後に骨の裏側(内臓の入っていない側)へ刃を入れて切り外す。最後に背骨の部分にくっ付いている肉を切り離すような感じで、解体が終わる。
「初めてにしては、いい出来だと思いますよ。この部分(骨の裏側と言った部分)を切り外さずに、食べやすいように切り分けると、トマホークステーキになりますね」
骨付きのあのステーキか!
言われてみれば、あの部分ってこんな感じだったな。
「後、先端側は、スペアリブも取れますね。豚も牛も一応同じように取れますが、一般的に言うとトマホークステーキが牛で、スペアリブが豚という印象が強かったりしますね。牛の場合はショートリブと呼んだりもするそうですね」
店によって呼び方が違うためか、共通認識されている呼び方は無いらしい。そこらへんは通じればいいと思うので、特に気にすることはしなくてもいいだろう。
俺たちは、出された物を食べるだけなので、呼び方がどうでも問題は無かったりするんだよな。
家畜の内臓は、基本的に食べられなかったのだが、俺たちは美味しい事を知っているので、しっかりと手間暇をかけて食べれるようにしている。
地域によっては、普通に食べるところもあるらしいのだが、一般的にはマイノリティーに分類されるんだとさ。そう考えると、内臓を普通に食べていたドワーフたちは、マイノリティーの部類になるんだろうな。
実はドワーフたちが内臓を食べられるのには裏話があり、生活環境などの要因もあるが、小さい頃から食べているため、特定の寄生虫などに耐性があったりするらしい。体も内臓も頑丈ということもあるが、食べる環境で生活しているため、平気だったりするらしい。
寄生虫に耐性があるとか、俺には意味が分からないのだが、この世界では普通にあり得る話だとのことで、納得するしかなかった。この話を聞いたのは、チビ神が暇つぶしに話してくれた内容だったりする。
スキルに現れない耐性もやっぱりあるんだなと、理解した瞬間でもあったな。
魔物を倒せば肉が出る世界では、あまり内臓は食べないんだろうな。美味しいから食べる俺やドワーフたちは、本当にマイノリティーなんだろうな。
簡単に食べられる美味しい肉が、オークを倒せば手に入るから、手間をかけてまで家畜の内臓を食べようとは考えないんだろうな。あったとしても、ソーセージを作るための腸だけだったりする。
内臓はとにかく手間をかけないと危ないし、時間をかけ過ぎれば腐るからな……
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