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第2348話 結局どういうこと?
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体が大きくなっても、コウとソウのイタズラ癖は治っておらず、規模が大きくなっていた。体が大きい分被害が偉い心地になっている感じだな。
何をされたかといえば、近くで一緒に寝ようと誘われたので寝てみれば、2匹とも俺の上に覆いかぶさって来て、押さえつけて身動きをとれなくしてから、顔を舐められまくった。
途中からはスライムたちも加わり、俺の手足にまとわりつき、もがくことも出来なくなり舐められ続けた……何でこんなになめるんだろうな。
犬が顔を舐める理由は、オオカミの子どもがご飯をねだる時の行動からきていると言われているけど、こいつらの先祖はオオカミですらないし、普通の動物ではなく魔物なんだよな。
解放された後に、ニヤニヤしてコウとソウを見たので、おそらくイタズラの類だと直感した。
それにしても、腕におさまっている時のお前たちなら、ここまでべとべとにならなかっただろうが、体のサイズが大きくなったので、俺の顔や首回りが大変なことになっている。
そもそも何でこんなに唾液がベトベトについているんだ? 普通になめられただけで、こんなになにものなんだろうか?
何でこんなことをしたのかは分からないが、多分イタズラの一部なんだろうな。
魔法で水球を作りその中へ顔を突っ込んでから、水球を高速で動かした。顔についていた不快感は無くなり、多分きれいないつも通りの顔に戻る。
水はそのまま操って、外へ捨てておいた。
首元は……服を着替えますか。どうせたくさん替えのあるTシャツだし、いくら汚してもブラウニーたちが洗ってくれるから、問題ないんだよな。
不快感が無くなったところでコウとソウに目を向ける……あいつらどこ行った? 怒られると思って既に逃げ出したか? こういう所も変わってないんだな。
俺の手足にまとわりついていたスライムたちも、いつの間にか消えていた。
タイミングよく戻ってきたと言っていいのか、俺の中途半端な惨状を見てダマが、
『主殿、なにやってるんすか?』
だとさ。全部はあの狐どもが悪いんだよ!
あいつらが呼んでここで寝るはずだったのに、お前たちがいなくなったらどうすればいいんだよ……
せっかくここに来たし、一緒に寝たい奴らを集めて、体中にまとわりつかせて昼寝でもするか。
集めたら……従魔たちの子どもがいっぱい集まった。オオカミ・キツネ・ネコ・タヌキ・クマ等々……
ん? タヌキ?
俺の従魔にタヌキなっていなかったけど、いつの間にお前は俺の従魔になったんだ?
俺の目の前で子タヌキが首をかしげてこっちを見ている。うん、可愛いんだけど、どこから迷い込んだんだい? 鑑定しても、しっかりと俺の従魔だと出るので、家族の誰かがここへ連れてきたわけではなさそうだ……
じゃぁ一体誰が? 俺はマジでテイムした覚えはないぞ。そもそも、タヌキ型の魔物にあったこと無いからな。今日が初めてだと思うんだが。
少し離れたところで、少し心配そうにこちらを見ている親タヌキがいるな。どっちが雌か雄か分からんが、心配そうに見てるのが分かる。いつの間にか従魔になった事を心配しているのだろうか?
お前たちに罪はないさ。子タヌキはかわいいし、親のお前たちもモコモコしてて可愛いぞ。ちょっとこっちに来なさい。
しっかりと手入れされているのか、フワフワモコモコのタヌキたちの毛を存分に堪能する。子タヌキは俺の胡坐の中におさまって、親タヌキたちを羨ましそうに見ている。
モフモフしているのが羨ましく見えるのだろうか? モフモフ感は親に負けるが、抱き心地はとってもいいから、親の事を羨ましそうな顔で見るなって。よし、お前が嫌じゃなかったら、この後一緒に俺とお昼寝をしよう。
そんな長い時間じゃないけど、どうかな?
子タヌキは、喜んでくれているようで、さぁ俺を抱いて寝るんだ! と言わんばかりに、両手を広げてこちらに抱っこするように促してきた。
小さい子どもとかがやると可愛いやつな。そのポーズを子タヌキがやったため、更にかわいく見えた。
この際、タヌキたちがどうして俺の従魔になったかはいいか。これだけかわいいし怖くないんだから、遠ざける理由はないな。
俺の腕におさまった子タヌキは、十分にモフモフを堪能させてくれ、親タヌキは俺が寝る時のクッションのようになってくれた。
お腹の上とかに寝るのではなく、リクライニングチェアーみたいに背もたれになるような形で寝させてもらった。
少しモフモフを楽しんだ後に寝ようとしたら、腕の中の子タヌキは既に眠っており、半分しがみ付いていた手の力も完全に抜け、俺のお腹の上でだらけているような状態になった。
ここでかまうと起きてしまう可能性があるので、グッとこらえて俺も寝ることにした。
体温が高いのか保温性がいいのか分からないが、熱く感じていたが近くにいた悪さをしていなかった水色系統のスライムが、モフモフと体の間に冷気を送り込んでくれたので、快適に眠ることができた。
快適に眠れたことが分かったのは、ミーシャたちが起こしに来てくれたからだな。なかなか起きなかったらしく、腕の中で困っていた子タヌキを救い出してから、俺の事を文字通り叩き起こしてくれたのだ。
叩かれた場所は頬だったので、さすがの俺も起きた感じだな。本当に地球で少しの物音で起きていたとは信じられないな。
周りに何かがいるって言うのが当たり前になると、こういう風になるんかね? 異変を感じた時に起きられなかったら困るんだが、それは大丈夫なのだろうか?
俺がすぐ起きないと、何かが危険! というような事態はおそらくないので、気にするだけ無駄なことだと思うんだけどね。何かあっても、従魔たちが先に対応するだろうから問題ないよな。
っと、夕食が遅くなるから早く来て! と怒られてしまった。
時間を見ると、夕食の時間から30分が過ぎていたので、しびれを切らせてミーシャたちが来たのかもな。
シンラたちは……食事の時間が変わりすぎると、良くないらしくいつもの時間に食べ始めて、もう食べ終わっているみたいだ。
俺が到着するころには、既にお風呂へ向かっているかもしれないってさ。
って、おい!
ミーシャが当たり前に子タヌキを連れてきているが、さすがに拙くないか?
そんな風に思っていたが、このタヌキたちはずいぶん前に、ミーシャたちが見つけたらしい。理由は分からないが、突然俺のダンジョン内に来たらしい。行く場所もないだろうからと、ミーシャが妻たちに許可をもらって、俺の従魔たちのエリアに連れていき、そこで生活できるように頼んだらしい。
居心地が良かったのか、すぐに従魔たちに馴染んだようで、そのまま生活させていたようだ。俺と仲良くしているのを見つけたから、今日は一緒にいてもいいかと思って連れてきたとのことだ。
親タヌキも、いってらっしゃ! と言わんばかりに手を振っていたので、問題は無いと思うだってさ。
タヌキの由来は分かったけど、俺の従魔になっていたことは、まったくわからんのだが……
何をされたかといえば、近くで一緒に寝ようと誘われたので寝てみれば、2匹とも俺の上に覆いかぶさって来て、押さえつけて身動きをとれなくしてから、顔を舐められまくった。
途中からはスライムたちも加わり、俺の手足にまとわりつき、もがくことも出来なくなり舐められ続けた……何でこんなになめるんだろうな。
犬が顔を舐める理由は、オオカミの子どもがご飯をねだる時の行動からきていると言われているけど、こいつらの先祖はオオカミですらないし、普通の動物ではなく魔物なんだよな。
解放された後に、ニヤニヤしてコウとソウを見たので、おそらくイタズラの類だと直感した。
それにしても、腕におさまっている時のお前たちなら、ここまでべとべとにならなかっただろうが、体のサイズが大きくなったので、俺の顔や首回りが大変なことになっている。
そもそも何でこんなに唾液がベトベトについているんだ? 普通になめられただけで、こんなになにものなんだろうか?
何でこんなことをしたのかは分からないが、多分イタズラの一部なんだろうな。
魔法で水球を作りその中へ顔を突っ込んでから、水球を高速で動かした。顔についていた不快感は無くなり、多分きれいないつも通りの顔に戻る。
水はそのまま操って、外へ捨てておいた。
首元は……服を着替えますか。どうせたくさん替えのあるTシャツだし、いくら汚してもブラウニーたちが洗ってくれるから、問題ないんだよな。
不快感が無くなったところでコウとソウに目を向ける……あいつらどこ行った? 怒られると思って既に逃げ出したか? こういう所も変わってないんだな。
俺の手足にまとわりついていたスライムたちも、いつの間にか消えていた。
タイミングよく戻ってきたと言っていいのか、俺の中途半端な惨状を見てダマが、
『主殿、なにやってるんすか?』
だとさ。全部はあの狐どもが悪いんだよ!
あいつらが呼んでここで寝るはずだったのに、お前たちがいなくなったらどうすればいいんだよ……
せっかくここに来たし、一緒に寝たい奴らを集めて、体中にまとわりつかせて昼寝でもするか。
集めたら……従魔たちの子どもがいっぱい集まった。オオカミ・キツネ・ネコ・タヌキ・クマ等々……
ん? タヌキ?
俺の従魔にタヌキなっていなかったけど、いつの間にお前は俺の従魔になったんだ?
俺の目の前で子タヌキが首をかしげてこっちを見ている。うん、可愛いんだけど、どこから迷い込んだんだい? 鑑定しても、しっかりと俺の従魔だと出るので、家族の誰かがここへ連れてきたわけではなさそうだ……
じゃぁ一体誰が? 俺はマジでテイムした覚えはないぞ。そもそも、タヌキ型の魔物にあったこと無いからな。今日が初めてだと思うんだが。
少し離れたところで、少し心配そうにこちらを見ている親タヌキがいるな。どっちが雌か雄か分からんが、心配そうに見てるのが分かる。いつの間にか従魔になった事を心配しているのだろうか?
お前たちに罪はないさ。子タヌキはかわいいし、親のお前たちもモコモコしてて可愛いぞ。ちょっとこっちに来なさい。
しっかりと手入れされているのか、フワフワモコモコのタヌキたちの毛を存分に堪能する。子タヌキは俺の胡坐の中におさまって、親タヌキたちを羨ましそうに見ている。
モフモフしているのが羨ましく見えるのだろうか? モフモフ感は親に負けるが、抱き心地はとってもいいから、親の事を羨ましそうな顔で見るなって。よし、お前が嫌じゃなかったら、この後一緒に俺とお昼寝をしよう。
そんな長い時間じゃないけど、どうかな?
子タヌキは、喜んでくれているようで、さぁ俺を抱いて寝るんだ! と言わんばかりに、両手を広げてこちらに抱っこするように促してきた。
小さい子どもとかがやると可愛いやつな。そのポーズを子タヌキがやったため、更にかわいく見えた。
この際、タヌキたちがどうして俺の従魔になったかはいいか。これだけかわいいし怖くないんだから、遠ざける理由はないな。
俺の腕におさまった子タヌキは、十分にモフモフを堪能させてくれ、親タヌキは俺が寝る時のクッションのようになってくれた。
お腹の上とかに寝るのではなく、リクライニングチェアーみたいに背もたれになるような形で寝させてもらった。
少しモフモフを楽しんだ後に寝ようとしたら、腕の中の子タヌキは既に眠っており、半分しがみ付いていた手の力も完全に抜け、俺のお腹の上でだらけているような状態になった。
ここでかまうと起きてしまう可能性があるので、グッとこらえて俺も寝ることにした。
体温が高いのか保温性がいいのか分からないが、熱く感じていたが近くにいた悪さをしていなかった水色系統のスライムが、モフモフと体の間に冷気を送り込んでくれたので、快適に眠ることができた。
快適に眠れたことが分かったのは、ミーシャたちが起こしに来てくれたからだな。なかなか起きなかったらしく、腕の中で困っていた子タヌキを救い出してから、俺の事を文字通り叩き起こしてくれたのだ。
叩かれた場所は頬だったので、さすがの俺も起きた感じだな。本当に地球で少しの物音で起きていたとは信じられないな。
周りに何かがいるって言うのが当たり前になると、こういう風になるんかね? 異変を感じた時に起きられなかったら困るんだが、それは大丈夫なのだろうか?
俺がすぐ起きないと、何かが危険! というような事態はおそらくないので、気にするだけ無駄なことだと思うんだけどね。何かあっても、従魔たちが先に対応するだろうから問題ないよな。
っと、夕食が遅くなるから早く来て! と怒られてしまった。
時間を見ると、夕食の時間から30分が過ぎていたので、しびれを切らせてミーシャたちが来たのかもな。
シンラたちは……食事の時間が変わりすぎると、良くないらしくいつもの時間に食べ始めて、もう食べ終わっているみたいだ。
俺が到着するころには、既にお風呂へ向かっているかもしれないってさ。
って、おい!
ミーシャが当たり前に子タヌキを連れてきているが、さすがに拙くないか?
そんな風に思っていたが、このタヌキたちはずいぶん前に、ミーシャたちが見つけたらしい。理由は分からないが、突然俺のダンジョン内に来たらしい。行く場所もないだろうからと、ミーシャが妻たちに許可をもらって、俺の従魔たちのエリアに連れていき、そこで生活できるように頼んだらしい。
居心地が良かったのか、すぐに従魔たちに馴染んだようで、そのまま生活させていたようだ。俺と仲良くしているのを見つけたから、今日は一緒にいてもいいかと思って連れてきたとのことだ。
親タヌキも、いってらっしゃ! と言わんばかりに手を振っていたので、問題は無いと思うだってさ。
タヌキの由来は分かったけど、俺の従魔になっていたことは、まったくわからんのだが……
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