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第2311話 色々あっても頑張る
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無心で大薙刀を振るってどれくらい経っただろうか?
よどみなく大薙刀を振り回すことはできているが、納得できるようなものではなかった。刀術だけになった時のシャドーでは、一体感になったような万能感があったが、次に刀を振った時にはできなくなっていた。
大薙刀はその万能感を味わっていないので、イメージしているこれが本当に正しいものなのか分からない。
1つの武器でも色々な流派があるから、正解なんてものは無いのだが、これが正しいのかと考えてしまう俺がいる。
大薙刀を振り回しながら、ぼやーっと変な考えが頭の中をよぎる。
そもそも、武器スキルによる知識って、何の流派が元になっているとかあるのだろうか?
魔法系のスキルもそうだが、スキルLvが上がるごとに知識や技術が増えていた。それはDPによる促成栽培の弊害で分かっていたことだ。そして、一定の知識と技術を得ればスキルLvが上がり、それに見合った知識や技術が手に入る。
結局のところ、足りない部分をスキルが補強してくれているわけだ。
じゃぁ、スキルって何よ? って話になるが、良く分からないとしか答えられない代物だな。
少し的外れかもしれないけど、レイリーが強い理由はスキルに頼らず地力を鍛えたからだろうか?
そういえば、昔編み出したスキルを繋げる技術も、最近はめっきり使わなくなっている。攻撃スキルで使う物と言えば、浸透勁と聖拳くらいだろう。あれは動きを強制するものではなく、魔法で言えば付与に近いものなので純粋に攻撃力をあげるという意味合いが強い。
聖拳と言えば、似たような技術で魔拳ってスキルもあったな。神のダンジョンだったか……そこのデーモン系の魔物が使っていた技術をパクったんだったな。
1つ考え始めたら、連鎖的に色々考え始めてしまった。
頭を切り替えるために、一度休憩を取ろう。
冷たいスポーツドリンクを持って来てくれたが、これを一気に飲むような真似はしない。本当は、冷たいまま一気に喉へ流し込みたいのだが、それをするとお腹に良くないからな。
キンキンに冷えたスポーツドリンクを口に含み、人肌くらいまで温まるのを待ち飲み込む。
何でこんな面倒なことをしているかというと、口の中に含んだスポーツドリンクに熱を吸収してもらうためだ。熱中症予防なんかにも効果的だ。1度も2度も一気に下がるわけではないが、口回りがひんやりすると意外に落ち着いた気分になるんだよね。
頭にも近いしクールダウンした気分になる。実際の効果のほどは知らないが、熱中症に関してはある程度信憑性の高い結果が出ていると聞いている。
予想より喉が渇いていたのか、15分程かけてだが500ミリリットルほどのスポーツドリンクを飲み切っていたが、まだまだ水分を欲している自分がいた。
それに妙に糖分が欲しい気持ちになってきた。スポーツドリンクだけでは足らなかったのか、甘いものが食べたくなってしまった。
時間を見ると11時を過ぎているので、さすがに軽食は出てこなかった。その代わりに、追加で王蜜で作ったハチミツレモンを持って来てくれた。
本当は良くないのだろうが、炭酸を加えてレモンスカッシュのようにしてもらっている。一気に飲まないための方法として炭酸を使った感じだな。多分、あれは口に含んだら一気に飲んでしまう自信があったので、ワンクッションできる炭酸をチョイスした。
体に張り付いたTシャツを脱いで、汗をぬぐってから新しいTシャツを着た。
時間になったら声をかけてほしいとブラウニーたちにお願いし、再びがむしゃらに大薙刀を振り回し始めた。
確立にして100回に1回ほどだろうか? イメージ通りに動けることがある。先ほどは気付いていなかったのだが、休憩をはさんで振り始めてから2回ほど、ビビビッと来る感覚があった。
これがイメージ通りに動かせた感動によるものなのか、この世界のナニカが関係しているのだろうか? 全く分からない。
とにかく振り続けることが、今できる事なのだろう。
ブラウニーに声をかけられるまでに、4回ほどビビビッと来た。大薙刀を振った回数が分からないので確立として出せないが、かなり低い確率だと思う。
さて食事だが、今朝いきなり予定を変更して、グリエルたちに集まってもらっているからな、シャワーだけ浴びてさっさと行かないとな。
俺がシャワーにはいれるように、速めに呼んでくれているのはさすがブラウニーである。用意する時間まで逆算してくれるからな。
準備を終えて、ゲートで移動する。
すでに昼食の準備を整っており、食べながらすぐにでも会議が始められる状態だ。
グリエルから初めに、今の時間までに集まった返事の内容の報告がされた。
約8割ほどが出席可能と連絡があったそうだ。問題は、残りの2割だな。
残りの内半分ずつに分かれているらしい。片方が都合が悪くて行けないので、申し訳ありませんだとさ。理由もなく都合が悪いって何ぞや? しっかりと理由を書くところまでが、今回の重要な緊急集会のを欠席するためのルールなのに、それがないのでは意味がない。
では、残りはというと……物理的な話で、用事で外へ出ていて帰れる場所にいないため、どうしたらいいかという相談だ。こいつらは、しっかり今回の会議の意味を分かっているな。
こいつらには、他の街にいるなら俺の商会へ行くように、もし街に商会が無かったり移動の途中であれば、速めに野営の準備に入るように伝え、時間になったら迎えに行くと連絡を入れさせる。
問題は、都合が悪いといった奴らだが、件の関係者が2都市分と2名だな。これを見る限り、この2都市は限りなく黒っぽいな。絶対に参加するように厳命している2都市が、都合が悪いって何ぞ? 逃げようとしてもすぐに細くできるから無駄なんだけどね。
すんなりと出頭する1都市は……もしかしたら、白かもしれないな。それは、話を聞いてから判断する必要があるけどね。
で、この意味不明な2人は……今連絡を入れたところ、電話越しにめっちゃ頭を下げているのが分かるほど、こちらに謝ってきた。
謝る前に事情を……そして、2人とも、妻が初出産で陣痛が始まっているらしい。うん、この2人は、特に容疑もないし働きぶりも真面目とのことで、今回は妻についておくように! でも、最後にしっかりと理由を書いていなかったことだけは注意しておく。
2人とも初めての子だから、気が動転していたのかもな。
よどみなく大薙刀を振り回すことはできているが、納得できるようなものではなかった。刀術だけになった時のシャドーでは、一体感になったような万能感があったが、次に刀を振った時にはできなくなっていた。
大薙刀はその万能感を味わっていないので、イメージしているこれが本当に正しいものなのか分からない。
1つの武器でも色々な流派があるから、正解なんてものは無いのだが、これが正しいのかと考えてしまう俺がいる。
大薙刀を振り回しながら、ぼやーっと変な考えが頭の中をよぎる。
そもそも、武器スキルによる知識って、何の流派が元になっているとかあるのだろうか?
魔法系のスキルもそうだが、スキルLvが上がるごとに知識や技術が増えていた。それはDPによる促成栽培の弊害で分かっていたことだ。そして、一定の知識と技術を得ればスキルLvが上がり、それに見合った知識や技術が手に入る。
結局のところ、足りない部分をスキルが補強してくれているわけだ。
じゃぁ、スキルって何よ? って話になるが、良く分からないとしか答えられない代物だな。
少し的外れかもしれないけど、レイリーが強い理由はスキルに頼らず地力を鍛えたからだろうか?
そういえば、昔編み出したスキルを繋げる技術も、最近はめっきり使わなくなっている。攻撃スキルで使う物と言えば、浸透勁と聖拳くらいだろう。あれは動きを強制するものではなく、魔法で言えば付与に近いものなので純粋に攻撃力をあげるという意味合いが強い。
聖拳と言えば、似たような技術で魔拳ってスキルもあったな。神のダンジョンだったか……そこのデーモン系の魔物が使っていた技術をパクったんだったな。
1つ考え始めたら、連鎖的に色々考え始めてしまった。
頭を切り替えるために、一度休憩を取ろう。
冷たいスポーツドリンクを持って来てくれたが、これを一気に飲むような真似はしない。本当は、冷たいまま一気に喉へ流し込みたいのだが、それをするとお腹に良くないからな。
キンキンに冷えたスポーツドリンクを口に含み、人肌くらいまで温まるのを待ち飲み込む。
何でこんな面倒なことをしているかというと、口の中に含んだスポーツドリンクに熱を吸収してもらうためだ。熱中症予防なんかにも効果的だ。1度も2度も一気に下がるわけではないが、口回りがひんやりすると意外に落ち着いた気分になるんだよね。
頭にも近いしクールダウンした気分になる。実際の効果のほどは知らないが、熱中症に関してはある程度信憑性の高い結果が出ていると聞いている。
予想より喉が渇いていたのか、15分程かけてだが500ミリリットルほどのスポーツドリンクを飲み切っていたが、まだまだ水分を欲している自分がいた。
それに妙に糖分が欲しい気持ちになってきた。スポーツドリンクだけでは足らなかったのか、甘いものが食べたくなってしまった。
時間を見ると11時を過ぎているので、さすがに軽食は出てこなかった。その代わりに、追加で王蜜で作ったハチミツレモンを持って来てくれた。
本当は良くないのだろうが、炭酸を加えてレモンスカッシュのようにしてもらっている。一気に飲まないための方法として炭酸を使った感じだな。多分、あれは口に含んだら一気に飲んでしまう自信があったので、ワンクッションできる炭酸をチョイスした。
体に張り付いたTシャツを脱いで、汗をぬぐってから新しいTシャツを着た。
時間になったら声をかけてほしいとブラウニーたちにお願いし、再びがむしゃらに大薙刀を振り回し始めた。
確立にして100回に1回ほどだろうか? イメージ通りに動けることがある。先ほどは気付いていなかったのだが、休憩をはさんで振り始めてから2回ほど、ビビビッと来る感覚があった。
これがイメージ通りに動かせた感動によるものなのか、この世界のナニカが関係しているのだろうか? 全く分からない。
とにかく振り続けることが、今できる事なのだろう。
ブラウニーに声をかけられるまでに、4回ほどビビビッと来た。大薙刀を振った回数が分からないので確立として出せないが、かなり低い確率だと思う。
さて食事だが、今朝いきなり予定を変更して、グリエルたちに集まってもらっているからな、シャワーだけ浴びてさっさと行かないとな。
俺がシャワーにはいれるように、速めに呼んでくれているのはさすがブラウニーである。用意する時間まで逆算してくれるからな。
準備を終えて、ゲートで移動する。
すでに昼食の準備を整っており、食べながらすぐにでも会議が始められる状態だ。
グリエルから初めに、今の時間までに集まった返事の内容の報告がされた。
約8割ほどが出席可能と連絡があったそうだ。問題は、残りの2割だな。
残りの内半分ずつに分かれているらしい。片方が都合が悪くて行けないので、申し訳ありませんだとさ。理由もなく都合が悪いって何ぞや? しっかりと理由を書くところまでが、今回の重要な緊急集会のを欠席するためのルールなのに、それがないのでは意味がない。
では、残りはというと……物理的な話で、用事で外へ出ていて帰れる場所にいないため、どうしたらいいかという相談だ。こいつらは、しっかり今回の会議の意味を分かっているな。
こいつらには、他の街にいるなら俺の商会へ行くように、もし街に商会が無かったり移動の途中であれば、速めに野営の準備に入るように伝え、時間になったら迎えに行くと連絡を入れさせる。
問題は、都合が悪いといった奴らだが、件の関係者が2都市分と2名だな。これを見る限り、この2都市は限りなく黒っぽいな。絶対に参加するように厳命している2都市が、都合が悪いって何ぞ? 逃げようとしてもすぐに細くできるから無駄なんだけどね。
すんなりと出頭する1都市は……もしかしたら、白かもしれないな。それは、話を聞いてから判断する必要があるけどね。
で、この意味不明な2人は……今連絡を入れたところ、電話越しにめっちゃ頭を下げているのが分かるほど、こちらに謝ってきた。
謝る前に事情を……そして、2人とも、妻が初出産で陣痛が始まっているらしい。うん、この2人は、特に容疑もないし働きぶりも真面目とのことで、今回は妻についておくように! でも、最後にしっかりと理由を書いていなかったことだけは注意しておく。
2人とも初めての子だから、気が動転していたのかもな。
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