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第2277話 基本ができてなかった?
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どうするべきだろうか? スキル自体は正直無くなっても問題ないと思っている。武器スキルは沢山あるし、剣を使ってはいるけど無くなったからと言って困るほどの物でもないと思っている。スキルが無くなって知識が薄れるかもしれないが、剣を使いたいならスキルに頼らないで鍛えればいいだけだ。
良い変化なのか悪い変化なのか……進化をするならいい方向だと思うけど、スキルが無くなるっていう話は聞いたことがないんだよな。いや、訓練せずに放置してたら無くなった事例はあるが、訓練を続けていて無くなったという事例は無い。
そもそも、この世界ではスキルLvをあげるのは、知識や訓練による蓄積で上がっていく。そう考えると、無くなるということは、蓄積が無くなるって意味だということになる。それは進化ではなく、ただの退化でしかないんだよな。
まぁ無くなっても何とかなるから気にしなくてもいいか。最悪また宝珠でも使って覚えればいいだろうしな。
重い木刀で改めて自分の動きを確認していく。
やはり、体のいろんなところに負担がかかっている。刀術の動きではないんだろうな……
ふと思ったことがあった。刀術では適切な動きをできていないが、剣術やそれ以外はどうなんだろうか?
少し考えてみたが、刀術のこれも正解かは分かっていない。それなのに、他の戦闘スキルについて分かるわけもなかった。
色々考えるのは、長所でもあり短所でもある……今は、刀術について検証しているような物なので、何も考えずに刀を振るうべきだろう。
基本となる、真っ向切り、袈裟切り、水平切りを行って自分の問題点を探っていく。
基本の3つの型でも、続けてやるとよくわからなくなってしまうので、1つずつ完璧にしていく方向で考えてみよう。
真っ向切り……基本となる振り降ろしと言えばいいかな? 基本となれば足の運びもついてくるので、1つの型として一連の動作がある。まぁ、戦場でその足運びを馬鹿正直にできる訳もないが、基本は重要なので疎かにはできない要素だ。
30分程ゆっくり振り続けて、やっと体に負担の少ない振り方がゆっくりとできるようになった。
早いと思ったが、そこらへんはおそらく刀術のスキルの恩恵だろう。スキルから知識や体の動かし方を引き出して、それを使っているという感じな気がする。
徐々に速度をあげてみるが、半段階ほどギアをあげたらすぐに負担が大きな素振りになってしまった。
思っていた以上に手強い。ゆっくりした素振りができれば、少しずつ速度を上げるだけと思っていたが、その少し速度をあげるという行為が、尋常じゃないほど高い難易度だった。
ん~、俺は武器の扱いを分かっているようで、まったく分かっていなかったのだろう。武器だけじゃないな、スキルそのものについても理解不足だったようだ。漠然とだが、スキルには先があるのではないかと思う。
地味な訓練が続くな。
でも、それも悪くないかもしれない。強さの限界に近付いてきていたと思ったが、まだ先があるのだと確信している自分がいる。それはまだまだ強くなれるということ。それは家族を守る力を強くできるということだ。
そう考えると、地味な訓練もヤル気でなんとかなりそうだな。
俺の中の感覚だと分野は全く違うが、RPGのレベル上げと基礎訓練は似ている気がする。地味で面白いものではないが、戦力の底上げになる。精神的に強くないと、長時間続けられないということだ。
後は、自分の意思でやるか、やらされているという意志でやるかによっても、効果は変わってくるだろう。自分の意思の場合は無我夢中になっていることもあるが、いい方向に進むように自分の動きを見直したりするんだよな。
筋トレする時も心持やイメージは大切だって言う、研究結果が実際にあるって話だしな。
重い木刀を振り続けるのって、思っている以上に疲れるな。基礎体力や筋力はかなり高いはずなのに、1時間足らずで体が休みを欲している。普段の素振りなら、1時間でこんなに疲れることは無いのにな。
1時間? おっと、そろそろおやつの時間になりそうだ。パパッとシャワーを浴びて汗でも流してこよう。
結構汗をかいたので、服が重くなっていた。元々体の中にあったものが外に出ただけなので、体は重くなっていないのだが、全体的に重く感じるんだから不思議だよな。
ササッと汗を流しておやつをもらいに食堂へ……シンラたちは既にスタンバっていて、おやつが運ばれてくるのを待っていた。
俺も一緒に待つことにしよう。
目の前に運ばれてきたおやつを見て首をかしげる。正確にはおやつの隣に置いてある飲み物だな。いつもの倍近い量の飲み物がピッチャーのような物にいれて置かれていた。
ブラウニー曰く、先ほどの訓練で流された汗の量が多かったので、いつも以上に摂取してもらう必要があると言われた。
一気に飲むのは体に良くないので、何回かに分けて飲んでくださいだとさ。
体はまだほてっているので、冷たい飲み物は美味しいな。口に含んで温めてから飲み込む。
何口も飲んでいると口の周辺から首の方へ、そして東部全体がひんやりしてきた。
そういえば、今日のおやつには子どもたちがビックリしていたな。俺は地球にいた頃に一度だけ食べたことあったから知っていたけど、一見するとスライムのようなモノが出てきて、近くにいたスライムたちが震えあがっていた。
ブラウニーが説明を始めると、スライムでは無い事が分かり、子どもたちが好きな餡子を使っていると聞いて、早く食べたそうにしていたな。
色々と水まんじゅうは賞味期限が早いから、早く食べさせてくれ。
つるんとしているのに、奥から出てくる餡子がいい感じに美味い。普通の皮も好きだしお餅に包まれているのも好きだし、水まんじゅうのような物も悪くないな。
シンラは餡子よりツルんとした部分が好きみたいだな。水まんじゅうだからほとんど味は無いけど、そこだけ食べて美味いのだろうか? わらび餅みたいな感覚かな? 餡子が少しついているだけで十分美味しいから、皮だけ食べているようで少し餡子が付いているのかもな。
おやつを食べ終わると、ミーシャたちと約束していた訓練を行うために移動することになった。
良い変化なのか悪い変化なのか……進化をするならいい方向だと思うけど、スキルが無くなるっていう話は聞いたことがないんだよな。いや、訓練せずに放置してたら無くなった事例はあるが、訓練を続けていて無くなったという事例は無い。
そもそも、この世界ではスキルLvをあげるのは、知識や訓練による蓄積で上がっていく。そう考えると、無くなるということは、蓄積が無くなるって意味だということになる。それは進化ではなく、ただの退化でしかないんだよな。
まぁ無くなっても何とかなるから気にしなくてもいいか。最悪また宝珠でも使って覚えればいいだろうしな。
重い木刀で改めて自分の動きを確認していく。
やはり、体のいろんなところに負担がかかっている。刀術の動きではないんだろうな……
ふと思ったことがあった。刀術では適切な動きをできていないが、剣術やそれ以外はどうなんだろうか?
少し考えてみたが、刀術のこれも正解かは分かっていない。それなのに、他の戦闘スキルについて分かるわけもなかった。
色々考えるのは、長所でもあり短所でもある……今は、刀術について検証しているような物なので、何も考えずに刀を振るうべきだろう。
基本となる、真っ向切り、袈裟切り、水平切りを行って自分の問題点を探っていく。
基本の3つの型でも、続けてやるとよくわからなくなってしまうので、1つずつ完璧にしていく方向で考えてみよう。
真っ向切り……基本となる振り降ろしと言えばいいかな? 基本となれば足の運びもついてくるので、1つの型として一連の動作がある。まぁ、戦場でその足運びを馬鹿正直にできる訳もないが、基本は重要なので疎かにはできない要素だ。
30分程ゆっくり振り続けて、やっと体に負担の少ない振り方がゆっくりとできるようになった。
早いと思ったが、そこらへんはおそらく刀術のスキルの恩恵だろう。スキルから知識や体の動かし方を引き出して、それを使っているという感じな気がする。
徐々に速度をあげてみるが、半段階ほどギアをあげたらすぐに負担が大きな素振りになってしまった。
思っていた以上に手強い。ゆっくりした素振りができれば、少しずつ速度を上げるだけと思っていたが、その少し速度をあげるという行為が、尋常じゃないほど高い難易度だった。
ん~、俺は武器の扱いを分かっているようで、まったく分かっていなかったのだろう。武器だけじゃないな、スキルそのものについても理解不足だったようだ。漠然とだが、スキルには先があるのではないかと思う。
地味な訓練が続くな。
でも、それも悪くないかもしれない。強さの限界に近付いてきていたと思ったが、まだ先があるのだと確信している自分がいる。それはまだまだ強くなれるということ。それは家族を守る力を強くできるということだ。
そう考えると、地味な訓練もヤル気でなんとかなりそうだな。
俺の中の感覚だと分野は全く違うが、RPGのレベル上げと基礎訓練は似ている気がする。地味で面白いものではないが、戦力の底上げになる。精神的に強くないと、長時間続けられないということだ。
後は、自分の意思でやるか、やらされているという意志でやるかによっても、効果は変わってくるだろう。自分の意思の場合は無我夢中になっていることもあるが、いい方向に進むように自分の動きを見直したりするんだよな。
筋トレする時も心持やイメージは大切だって言う、研究結果が実際にあるって話だしな。
重い木刀を振り続けるのって、思っている以上に疲れるな。基礎体力や筋力はかなり高いはずなのに、1時間足らずで体が休みを欲している。普段の素振りなら、1時間でこんなに疲れることは無いのにな。
1時間? おっと、そろそろおやつの時間になりそうだ。パパッとシャワーを浴びて汗でも流してこよう。
結構汗をかいたので、服が重くなっていた。元々体の中にあったものが外に出ただけなので、体は重くなっていないのだが、全体的に重く感じるんだから不思議だよな。
ササッと汗を流しておやつをもらいに食堂へ……シンラたちは既にスタンバっていて、おやつが運ばれてくるのを待っていた。
俺も一緒に待つことにしよう。
目の前に運ばれてきたおやつを見て首をかしげる。正確にはおやつの隣に置いてある飲み物だな。いつもの倍近い量の飲み物がピッチャーのような物にいれて置かれていた。
ブラウニー曰く、先ほどの訓練で流された汗の量が多かったので、いつも以上に摂取してもらう必要があると言われた。
一気に飲むのは体に良くないので、何回かに分けて飲んでくださいだとさ。
体はまだほてっているので、冷たい飲み物は美味しいな。口に含んで温めてから飲み込む。
何口も飲んでいると口の周辺から首の方へ、そして東部全体がひんやりしてきた。
そういえば、今日のおやつには子どもたちがビックリしていたな。俺は地球にいた頃に一度だけ食べたことあったから知っていたけど、一見するとスライムのようなモノが出てきて、近くにいたスライムたちが震えあがっていた。
ブラウニーが説明を始めると、スライムでは無い事が分かり、子どもたちが好きな餡子を使っていると聞いて、早く食べたそうにしていたな。
色々と水まんじゅうは賞味期限が早いから、早く食べさせてくれ。
つるんとしているのに、奥から出てくる餡子がいい感じに美味い。普通の皮も好きだしお餅に包まれているのも好きだし、水まんじゅうのような物も悪くないな。
シンラは餡子よりツルんとした部分が好きみたいだな。水まんじゅうだからほとんど味は無いけど、そこだけ食べて美味いのだろうか? わらび餅みたいな感覚かな? 餡子が少しついているだけで十分美味しいから、皮だけ食べているようで少し餡子が付いているのかもな。
おやつを食べ終わると、ミーシャたちと約束していた訓練を行うために移動することになった。
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