2,274 / 2,518
第2274話 懲りない奴ら
しおりを挟む
体を動かしたからか、太陽を浴びたからかは分からないが、昼食後という眠くなる時間帯でも、眠気はそこまで強くなっていない。むしろ昼食後よりは収まっている気がする。
子ども3人では広く感じるが、俺も手伝えばそんなこともないであろう畑の手入れをしていると、砂浴びの終わった猫たちが娘たちの周りに集まってきた。ライとランは、体が大きくて畑にはいれないが、畑の外枠で一番近い位置でテンションをあげている。
あいつらが畑にはいればいくらネコ科の動物でも、植物たちを倒してしまうので畑の枠の中に入らないようだ。でも、一番近くにいるあたり、他の従魔たちと一緒で子どもたちが好きなんだろうな。俺の従魔だけど!
砂浴びして少し毛艶が良くなっている気がするが、構わないとばかりに娘たちの手伝いを始める猫たち。
ミーシャたちと一緒に雑草取りを始めるのは、ケットシーたちだ。魔法を使い器用に雑草だけど抜いていく。その抜いた雑草は、ライとラン以外の猫たちが手分けをして畑の枠の外に運ぶ。たまった雑草たちをライとランが、コンポスターへ運んでいる。
この流れ作業を見るに、いつも手伝いをしているんだろうな。すぐに来ない理由は分からんが、猫は気まぐれだからな。まぁ分かっていたことだが、俺の近くには猫が来ていない。俺は助ける対象ではないようだ。
でも、土魔法で雑草を抜くというのは、いい方法だと思う。邪魔する猫もいないし、俺もやってみるかな。
この魔法で肝となるのは、雑草の一の把握だろう。しっかりとそれができなければ、間違ってメインの野菜たちを抜いてしまうことになる。ケットシーたちはそこまで広い範囲ではなく、目に見える近場だけを魔法で抜いているのも、把握が難しいからかもしれない。
3匹もいるから……って4匹いるな。ウルのケットシーもこっちに来ているみたいだ。シンラたちのケットシーは、近くでいつものように寝ているだろう。
ん? そう言えば、こいつらシンラたちの周りで寝てなかったか? こんなにすぐに目を覚ますなんて、珍しい気がするのだが……
気にしてもしょうがないな。
俺は改めて集中して、まずは把握するための土魔法でアースソナーを使ってみる。本来は鉱物や地面の中の魔物を探したりする魔法だが、それを応用して何があるか把握できないか使ってみた。
おぅおぅ、土がいいせいかミミズがうようよいるな。それ以外にも蜘蛛がいるようだな……って蜘蛛!?
俺の知っている蜘蛛なら袋状の巣を作る蜘蛛だけど、袋状の巣はなさそうだ。モリモリと畑の中を掘り進んでいる。ミミズと遭遇するが、雰囲気的にどうもどうもと、日本人が会釈しながら道を譲り合っている姿に見えてしまう。
ミミズって蜘蛛の捕食対象でもありそうだけど、ここでは違うようだな。それにこの蜘蛛なんだかモコモコしてるんだよな。俺のアースソナーには、毛の生えた蜘蛛というには少しフォルムの丸い気がする。蜘蛛に似た何かだろうか?
その1匹が娘たちの足元に……お前ちょっと待てや! 子どもたちに近付くんじゃn……
「おぉ、蜘蛛隊員、今日も見回りご苦労であります」
ミーシャが蜘蛛を見つけると叫ぶのではなく、フレンドリーに接し始めた。ビシッと敬礼をすると、蜘蛛も器用に敬礼を決める。マジでなんだこれ?
ミーシャたち3人がフンフンと何か頷いているが、君たちは蜘蛛とも話せるようになったのかね?
近くで様子を見ると、蜘蛛が器用に糸で文字を作っていた。これで昨日の報告や土の中の様子を聞いているみたいだな。この蜘蛛、猫たちより頭がいいんじゃないか?
そんなことを思った瞬間に、俺は全身猫まみれになる。
ニャーニャー言われているのは、抗議の声だと分かるが、俺は猫たちにまで考えていることがバレるみたいだな。鬼ごっこの時は逃げれるのに、何でこういう時は簡単にバレるんだろうな……
ミーシャたちはこちらを見るが、いつもの事だと安心して蜘蛛たちからの報告を……蜘蛛たち? いつの間にか、蜘蛛が複数に増えており、手分けをして文字を作っている。おぉ。マジですげえな。猫たちとは大違いだ。
って、痛いんじゃボケ!
爪を立てている猫が、更に抗議の意味を込めてか、体を許し始めたため爪が皮膚に刺さっていたいのだ。普通なら猫の爪なんて俺には刺さらないけど、こいつらは学習して、身体強化の応用で爪を強化して、わざわざ爪を立てるのだ。
子どもたちを守る兵士としてはその努力は買うけど、その努力を俺に向けるのは止めなさい。歯も強化して噛み付くんじゃありません!
さすがに許容しがたいレベルにまで攻撃が及んできたので、久々に戦いと行きますか……
「あなたたち、何をしているのですか?」
戦いを始めようとした瞬間に、鋭い声が耳に届いた。そして怒っていることが分かる威圧感がある。
オレナニモシテナイヨ
「家の主人であるお方に、爪を立て刃を突き立てていいのですか?」
サビたブリキ人形みたいに、ギギギギギッと音を立てているかのように猫たちが振り返る。
そこにいたのは、猫たちのヒエラルキーの中で最上位にいるシルキーたちの1人、ミドリがいた。
普段温厚でポヤポヤしているミドリだが、怒ると一番怖いのがミドリだ。普段の緩いしゃべり方とは違い、威厳があり誰でも跪いてしまいそうな空気を出している。
俺の怒りというか何かは行く場を失い、ミドリがこの場にいるなら何処かへ捨ててしまう方がいいな。シルキーたちの怒った後に俺も怒ると、反対に俺が怒られるという現象が起きるからな。
自分で行っていても混乱しそうな文字列だが、モヤモヤした感情はゴミ箱へクリックアンドドロップだ!
猫たちの事は放置して、俺はもう一度畑と向き合う。
アースソナーを再び使い、雑草の位置を把握する。それを土魔法で自分から出てきたかのように、土の上に押し出す。
魔法感覚では分かっていたが、目視でも取りこぼしがないか確認していく。狙った範囲の雑草は大方抜けているな。自分でもビックリするくらいの完璧さだ。
抜いたはいいけど、結局手で集めないといけないとなれば、あまり手間は変わらないな。
そんなことを考えていると、土が盛り上がり、蜘蛛たちが現れた。俺に向かって右手? をあげて、俺が抜いた雑草を集めて、畑の外へ運んでくれている……お前ら、優秀だな!
雑草を運ぶ流れ作業が蜘蛛たちに変わった。ランとライは、俺に爪を立てていないので、畑の外で待機していた。テトも混ざっていないのに、何故かあっちは一緒に怒られている。しかも、ミドリの一番近くで……
さすがにこれはダメだろと思い、ミドリに声をかけてテトだけは救出する。
子ども3人では広く感じるが、俺も手伝えばそんなこともないであろう畑の手入れをしていると、砂浴びの終わった猫たちが娘たちの周りに集まってきた。ライとランは、体が大きくて畑にはいれないが、畑の外枠で一番近い位置でテンションをあげている。
あいつらが畑にはいればいくらネコ科の動物でも、植物たちを倒してしまうので畑の枠の中に入らないようだ。でも、一番近くにいるあたり、他の従魔たちと一緒で子どもたちが好きなんだろうな。俺の従魔だけど!
砂浴びして少し毛艶が良くなっている気がするが、構わないとばかりに娘たちの手伝いを始める猫たち。
ミーシャたちと一緒に雑草取りを始めるのは、ケットシーたちだ。魔法を使い器用に雑草だけど抜いていく。その抜いた雑草は、ライとラン以外の猫たちが手分けをして畑の枠の外に運ぶ。たまった雑草たちをライとランが、コンポスターへ運んでいる。
この流れ作業を見るに、いつも手伝いをしているんだろうな。すぐに来ない理由は分からんが、猫は気まぐれだからな。まぁ分かっていたことだが、俺の近くには猫が来ていない。俺は助ける対象ではないようだ。
でも、土魔法で雑草を抜くというのは、いい方法だと思う。邪魔する猫もいないし、俺もやってみるかな。
この魔法で肝となるのは、雑草の一の把握だろう。しっかりとそれができなければ、間違ってメインの野菜たちを抜いてしまうことになる。ケットシーたちはそこまで広い範囲ではなく、目に見える近場だけを魔法で抜いているのも、把握が難しいからかもしれない。
3匹もいるから……って4匹いるな。ウルのケットシーもこっちに来ているみたいだ。シンラたちのケットシーは、近くでいつものように寝ているだろう。
ん? そう言えば、こいつらシンラたちの周りで寝てなかったか? こんなにすぐに目を覚ますなんて、珍しい気がするのだが……
気にしてもしょうがないな。
俺は改めて集中して、まずは把握するための土魔法でアースソナーを使ってみる。本来は鉱物や地面の中の魔物を探したりする魔法だが、それを応用して何があるか把握できないか使ってみた。
おぅおぅ、土がいいせいかミミズがうようよいるな。それ以外にも蜘蛛がいるようだな……って蜘蛛!?
俺の知っている蜘蛛なら袋状の巣を作る蜘蛛だけど、袋状の巣はなさそうだ。モリモリと畑の中を掘り進んでいる。ミミズと遭遇するが、雰囲気的にどうもどうもと、日本人が会釈しながら道を譲り合っている姿に見えてしまう。
ミミズって蜘蛛の捕食対象でもありそうだけど、ここでは違うようだな。それにこの蜘蛛なんだかモコモコしてるんだよな。俺のアースソナーには、毛の生えた蜘蛛というには少しフォルムの丸い気がする。蜘蛛に似た何かだろうか?
その1匹が娘たちの足元に……お前ちょっと待てや! 子どもたちに近付くんじゃn……
「おぉ、蜘蛛隊員、今日も見回りご苦労であります」
ミーシャが蜘蛛を見つけると叫ぶのではなく、フレンドリーに接し始めた。ビシッと敬礼をすると、蜘蛛も器用に敬礼を決める。マジでなんだこれ?
ミーシャたち3人がフンフンと何か頷いているが、君たちは蜘蛛とも話せるようになったのかね?
近くで様子を見ると、蜘蛛が器用に糸で文字を作っていた。これで昨日の報告や土の中の様子を聞いているみたいだな。この蜘蛛、猫たちより頭がいいんじゃないか?
そんなことを思った瞬間に、俺は全身猫まみれになる。
ニャーニャー言われているのは、抗議の声だと分かるが、俺は猫たちにまで考えていることがバレるみたいだな。鬼ごっこの時は逃げれるのに、何でこういう時は簡単にバレるんだろうな……
ミーシャたちはこちらを見るが、いつもの事だと安心して蜘蛛たちからの報告を……蜘蛛たち? いつの間にか、蜘蛛が複数に増えており、手分けをして文字を作っている。おぉ。マジですげえな。猫たちとは大違いだ。
って、痛いんじゃボケ!
爪を立てている猫が、更に抗議の意味を込めてか、体を許し始めたため爪が皮膚に刺さっていたいのだ。普通なら猫の爪なんて俺には刺さらないけど、こいつらは学習して、身体強化の応用で爪を強化して、わざわざ爪を立てるのだ。
子どもたちを守る兵士としてはその努力は買うけど、その努力を俺に向けるのは止めなさい。歯も強化して噛み付くんじゃありません!
さすがに許容しがたいレベルにまで攻撃が及んできたので、久々に戦いと行きますか……
「あなたたち、何をしているのですか?」
戦いを始めようとした瞬間に、鋭い声が耳に届いた。そして怒っていることが分かる威圧感がある。
オレナニモシテナイヨ
「家の主人であるお方に、爪を立て刃を突き立てていいのですか?」
サビたブリキ人形みたいに、ギギギギギッと音を立てているかのように猫たちが振り返る。
そこにいたのは、猫たちのヒエラルキーの中で最上位にいるシルキーたちの1人、ミドリがいた。
普段温厚でポヤポヤしているミドリだが、怒ると一番怖いのがミドリだ。普段の緩いしゃべり方とは違い、威厳があり誰でも跪いてしまいそうな空気を出している。
俺の怒りというか何かは行く場を失い、ミドリがこの場にいるなら何処かへ捨ててしまう方がいいな。シルキーたちの怒った後に俺も怒ると、反対に俺が怒られるという現象が起きるからな。
自分で行っていても混乱しそうな文字列だが、モヤモヤした感情はゴミ箱へクリックアンドドロップだ!
猫たちの事は放置して、俺はもう一度畑と向き合う。
アースソナーを再び使い、雑草の位置を把握する。それを土魔法で自分から出てきたかのように、土の上に押し出す。
魔法感覚では分かっていたが、目視でも取りこぼしがないか確認していく。狙った範囲の雑草は大方抜けているな。自分でもビックリするくらいの完璧さだ。
抜いたはいいけど、結局手で集めないといけないとなれば、あまり手間は変わらないな。
そんなことを考えていると、土が盛り上がり、蜘蛛たちが現れた。俺に向かって右手? をあげて、俺が抜いた雑草を集めて、畑の外へ運んでくれている……お前ら、優秀だな!
雑草を運ぶ流れ作業が蜘蛛たちに変わった。ランとライは、俺に爪を立てていないので、畑の外で待機していた。テトも混ざっていないのに、何故かあっちは一緒に怒られている。しかも、ミドリの一番近くで……
さすがにこれはダメだろと思い、ミドリに声をかけてテトだけは救出する。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる