ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第2221話 ゆったりとした時間

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 夕食も終わり、欲しい情報も手に入ったので、満足できる結果だな。

 問題は、実際に行ってみないと分からない所がもどかしいけど、子どもたちの事だからしかたがないよな。とんでもない行動をするのが子どもだからな……それがシンラたちとなれば、予想がつけられなくても仕方がないだろう。

 子どもたちはお風呂へ行き、それについていこうかと思ったが、今日は妻たちがお風呂へ入れるので、妻たちが全員はいった後に、ゆっくり1人で入るように言われたので、2時間ほど時間つぶしすることになった。

 マイワールドの調整は、明日のするべきことなので触ることはせず、違うことをして時間を潰すことにした。

 まぁ、ゲームをしているわけだけど、今日は本当に久しぶりに段ボールを使って隠れたりするゲームの初代をやろうと思っている。

 本当に久しぶりのゲームなので、2時間ではクリアできないだろうが、呼ばれるまでゲームを思い出しながら遊ぼうと思う。

 結果2時間で進めたのは、念動力を使うステルス機能を持ったボスを倒すところまでだった。

 久しぶりのためか、何度も見つかりやられそうになって、回復薬を回収する羽目になった。

 本来なら、コントローラー端子の2に差し込んで攻撃しないと、お前の攻撃は読めているみたいなことを言って、ほとんど攻撃が当たらないのだが、実はタイミングを合わせて攻撃すると、コントローラー端子1のままでも倒すことが可能なのだ。

 そんな裏技を思い出してしまったため、通常より時間をかけて戦いここまでしか進むことができなかった。

 RTA……リアルタイムアタックをしている人たちからすれば、かなり遅いタイムではあるが久しぶりの作品ということを考えれば、こんなもんではないだろうか?

 忘れていることも多く、新鮮な気持ちで楽しめたな。

 お風呂に呼ばれてしまったので、ここで一旦ゲームを終了し、浴槽のある車両へ移動する。途中で上の子たちと遭遇して、一緒に寝る約束をしたので、お風呂から上がったら子どもたちのいる車両へ行く必要がありそうだな。

 別々に寝るつもりは無かったが、娘たちから一緒に寝ようとお願いされれば、嬉しくなってしまう単純な親バカな俺であった。

 眠るにはまだ早い時間なので、みんなでお話ししているか、ゲームをして遊んで待っているとのことだ。

 俺にゆっくりお風呂に入ってもらうために、妻たちがせっかく時間を作ったことを理解しているため、早く来てねとは言われず、ゆっくり入って来てねと言われている。賢い、よくできた子たちだ。

 1人と言っても、湯舟を占拠しているスライムたちがいるので、ボッチではないが人はいないので1人といっても問題ないだろう。

 それにしても、スライムたちってなんであんなに風呂が好きなんだろうな。ニコから生まれているから、俺の趣向がうつったということだろうが、それでも不思議な光景だよな。湯舟にミチミチに詰まってうごめいている姿……

 っと、湯舟にはいろうとすればどいてくれるからいいのだが……今日は、何故か全面を解放してくれた。いつもは俺の入る位置だけなのに、湯舟全部が見えている。大風呂で見るのは久しぶりの光景だな。

 スライムたちも妻たちに言い含められているのかね。

 頭を縁に乗せて、手足を浮かすように伸ばしゆっくりと浸かった。サウナも楽しんで、1時間30分ほどでお風呂から上がった。いつもよりゆったりと入れたな……

 子どもたちがいれば、それはそれで楽しいのだが、1人で入るお風呂もまた悪くない。

 子どもたちの待っている車両は……俺がさっきまでゲームをしていた、大きなテレビの置いてある部屋だ。この様子だとゲームをしているみたいだが、そこにシンラたちがいるのは珍しい。

 あの子たちもゲームに興味を持ったのかね。あ~でも、同じ部屋にいてもタブレットでアニメを見ている可能性もあるな。

 正解は……姉たちの遊んでいるゲームを、シンラたちが見ていた。ゲームに興味を持ったのかな?

 テレビがあって、シンラたちがスライムクッションに埋もれてゲーム画面を見て、その後ろでウルたち4人が集まってゲームをしている。

 4人揃っているので、遊んでいるゲームは一狩り行こうぜの最新作だった。

 画面が4分割されていて、それぞれのプレイが大画面で同時に見れるようになっている……けど、このゲームにこんな機能あったっけ?

 あっても無くても、実際にできているんだから気にしたら負けだな。

 俺がいることに気付いたウルたちは、一緒に遊ぼうと言ってくれたのだが、4人埋まっているのにどうやって遊ぶんだ?

 そう思っていると、休憩するウルたち1人が俺の胡坐の中で休める、という形になり4人が満足しているので、休憩する1人のキャラを借りてプレイすることになった。

 俺のキャラで入れば、装備の変換も楽だと思ったのだが、俺にプレイしてもらうことが重要らしい。

 1人目のスミレを胡坐の中にクッションを置いてから座らせる。後ろから抱き着くような形でスミレの足付近コントローラーを持って、ゲームを始める。

 個人的にはハンマーが好きなのだが、子どもたちはほとんど使っておらず装備がなかったので、子どもたちが使っていた装備のまま一狩り行くことにした。これなら、着替える必要もなく装備を変えるだけで良かった。

 一通り武器は使えるように訓練してはいるが、2~3に比べると大きく動きが変わり、アクションが増えているので、全部を極めるまでやりこめてはいない。スミレは、スラッシュアックスが好きなようで、癖のある武器の扱い方を思い出しながら、狩猟していく。

 次はミーシャで弓を使っており、リンドは太刀を使っていた。最後のウルは、ヘビィボウガンという癖のある武器を使っていた。

 訓練のためにゲームをしているのと、遊ぶためだけにゲームをしているのだと、やっぱり違うな。純粋に楽しんでいるだけの方が、上手く動けている気がする。訓練だと思ってやると、上手くやらなきゃとプレッシャーになっているのかね?

 4人のキャラを使いながらウルたちが眠くなるまで遊び続け、眠くなったところでシンラたちを連れて、ベッドのある車両へ移動した。
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