2,218 / 2,518
第2218話 景色が決定する
しおりを挟む
朝だ!
なんか良く分からんが、テンションが高い。自分でもビックリするくらいテンションが高い。自分では気づいてなかったけど、ここにきてることが負担だったのだろうか? 気付かないうちにストレスを溜め込んでいたのかもしれないな。
帰れることが嬉しいけど、こんなに気分が変わるとは思わなかった。
そういえば、バザールはいったんディストピアに帰るが、すぐに戻ってくる予定だ。今は、綾乃と一緒に専用の工房にこもっているが、ゴーストタウンの下にある農園が気になっているので、帰る形だ。行き帰り共にゲートなので俺たちと一緒ではないけどね。
残る妻たちは4人だが、今日は出番がないとのことで、一緒に帰ることになっている。明日から、ディストピアの家か船からの移動となる予定だ。
予想外だったのが、シンラたちの行動だ。子ども特有の何かがあるかと思ったのだが、特に問題なく帰りの支度を始めたらしい。そこまではいいのだが、俺の知らない間に買ってもらったリュックが気に入ったらしく、何でもかんでもリュックの中に詰め込んでしまったのが問題だったかな。
どこにあったのか、工具がシンラのリュックの底にあったりして、中身を確認するために物を出そうとしたら、猛抗議にあったと妻たちが苦笑いしていた。
その様子から、大変だったのだろうとうかがえる。満面の笑みでリュックを背負っているシンラたちだが、つかれているように見えるので、3人の猛抗議にあったのだろう。その光景を思い浮かべると、それはそれは大変だったんだな……と思えた。
本人たちが満足しているならいいのだが、新しくプレゼントしてもらったリュックに、何かを入れたかったなら服とかにしてくれたらよかったのにな。
朝食を食べたあとは、門の地下にあるホームへむかった。まだ通行許可の出る時間ではないので、ゆっくりと向かえるのが楽でいいな。慌ただしいと、急がないといけないから大変なんだよな。
なんでかわからないけど、下の子たちも一緒に歩いている。スライムや従魔たちに乗らず、短い足を一生懸命動かしている。3人が自分で歩いているので、いつも以上に時間がかかってしまったが、珍しい光景をみることが出来て、皆がほっこりしている。
後で知ったのだが、従魔に乗る時は危ないので、リュックを背負ったまま乗るのは駄目だと言われて、自分たちで歩くと言い出したらしい。
どういう心境の変化かと思ったが、ただ単にリュックを背負っていたかっただけみたいだな。この子たちらしくていいんじゃないかな。
階段も自分たちで下りたので、魔導列車につく頃にはかなりつかれており、荷物をおろしてソファーに座ると、すぐに寝てしまった。
距離を考えれば、この子たちにとってかなり長い距離を移動している。普段ならもっと動いているのだが、出発前に妻たちにした猛抗議と、荷物を背負って移動しているのでかなり大変だったのだろう。ソファーの上でいつもの寝姿を見ることになった。
妻たちも思い思いに過ごすようで、久しぶりにゲームを楽しむと言って集まったり、映画をみたいと言って集まったりしている。
俺は、昨日の続きをするために、ダンジョンマスターのスキルをまわりに広げている。
作業を始める前に、体を伸ばそう。簡単なストレッチを行い、作業に取りかかった。
魔導列車は、半日かけてディストピアに移動するので、何時もよりゆっくりとした走行だ。本来ならもっと早いのだが、魔導列車のレールを他の魔導列車が走っているので、時間がかかってしまうようだ。俺たちの専用レールもあるのだか、そこにいくまでに時間がかかるため、今回は半日かけての移動となっている。
ダンジョンマスターの能力で作ったレールなので、段差はなく揺れはほとんどなく、作業がしやすい。
いくつか景色を並べて、サクサクとスクロールしていく。そこからパッと見て気に入った景色を、拾っていく。
どのくらいの数を見たのか覚えていないが、一回目のチョイスで拾われた景色は……40程だ。
この中から、更に絞り込んでいく。
40程ある景色を並べて、分類ごとに分けてみた。
俺の好きな景色って、思っている以上に偏っていた。
スクロールしていた景色の写真は、ランダムで表示されるようにしていたので、俺もどんな景色が出てくるのか知らなかった。
俺が選んだ景色の半分が、雪や紅葉の景色だった。
面白いことは、雪景色でも外国ではなく、日本の景色を選んでいる所だった。
日本人のDNAのが選ばせているのだろうか?
たまたまだろうが、不思議なこともあるもんだな。
雪景色も紅葉も綺麗だけど、子どもたちからすれば面白くはないだろうから、1つずつ位が限界だろう。他に有名所だったのは、白水台だろう。名前は知らないけど、一度は何かで見たことのある景色だ。
中国に白水村で見られる、石灰分を豊富に含む地下水が湧き出し、長い年月をかけ棚田状の大地を形成した美しい景勝地だ。幻想的な景色は一度は見てみたいと思える物だろう。
子どもたちも気に入りそうな景色があったので、それも入れておくかな。子どもたちの傾向的に、お城のようなモノが好きだろうと予想して、フランスのモンサンミッシェルも作ってみようと思う。
後はいくつかの世界遺産の景色を選んでおこう。マイワールドに自由に作る景色群なので、俺の思うがままに詰め込む予定だ。
景色を選んだところで、昼食の時間のようだ。
どうやら景色を選ぶのに、かなりの時間を使ったようだな。
なんか良く分からんが、テンションが高い。自分でもビックリするくらいテンションが高い。自分では気づいてなかったけど、ここにきてることが負担だったのだろうか? 気付かないうちにストレスを溜め込んでいたのかもしれないな。
帰れることが嬉しいけど、こんなに気分が変わるとは思わなかった。
そういえば、バザールはいったんディストピアに帰るが、すぐに戻ってくる予定だ。今は、綾乃と一緒に専用の工房にこもっているが、ゴーストタウンの下にある農園が気になっているので、帰る形だ。行き帰り共にゲートなので俺たちと一緒ではないけどね。
残る妻たちは4人だが、今日は出番がないとのことで、一緒に帰ることになっている。明日から、ディストピアの家か船からの移動となる予定だ。
予想外だったのが、シンラたちの行動だ。子ども特有の何かがあるかと思ったのだが、特に問題なく帰りの支度を始めたらしい。そこまではいいのだが、俺の知らない間に買ってもらったリュックが気に入ったらしく、何でもかんでもリュックの中に詰め込んでしまったのが問題だったかな。
どこにあったのか、工具がシンラのリュックの底にあったりして、中身を確認するために物を出そうとしたら、猛抗議にあったと妻たちが苦笑いしていた。
その様子から、大変だったのだろうとうかがえる。満面の笑みでリュックを背負っているシンラたちだが、つかれているように見えるので、3人の猛抗議にあったのだろう。その光景を思い浮かべると、それはそれは大変だったんだな……と思えた。
本人たちが満足しているならいいのだが、新しくプレゼントしてもらったリュックに、何かを入れたかったなら服とかにしてくれたらよかったのにな。
朝食を食べたあとは、門の地下にあるホームへむかった。まだ通行許可の出る時間ではないので、ゆっくりと向かえるのが楽でいいな。慌ただしいと、急がないといけないから大変なんだよな。
なんでかわからないけど、下の子たちも一緒に歩いている。スライムや従魔たちに乗らず、短い足を一生懸命動かしている。3人が自分で歩いているので、いつも以上に時間がかかってしまったが、珍しい光景をみることが出来て、皆がほっこりしている。
後で知ったのだが、従魔に乗る時は危ないので、リュックを背負ったまま乗るのは駄目だと言われて、自分たちで歩くと言い出したらしい。
どういう心境の変化かと思ったが、ただ単にリュックを背負っていたかっただけみたいだな。この子たちらしくていいんじゃないかな。
階段も自分たちで下りたので、魔導列車につく頃にはかなりつかれており、荷物をおろしてソファーに座ると、すぐに寝てしまった。
距離を考えれば、この子たちにとってかなり長い距離を移動している。普段ならもっと動いているのだが、出発前に妻たちにした猛抗議と、荷物を背負って移動しているのでかなり大変だったのだろう。ソファーの上でいつもの寝姿を見ることになった。
妻たちも思い思いに過ごすようで、久しぶりにゲームを楽しむと言って集まったり、映画をみたいと言って集まったりしている。
俺は、昨日の続きをするために、ダンジョンマスターのスキルをまわりに広げている。
作業を始める前に、体を伸ばそう。簡単なストレッチを行い、作業に取りかかった。
魔導列車は、半日かけてディストピアに移動するので、何時もよりゆっくりとした走行だ。本来ならもっと早いのだが、魔導列車のレールを他の魔導列車が走っているので、時間がかかってしまうようだ。俺たちの専用レールもあるのだか、そこにいくまでに時間がかかるため、今回は半日かけての移動となっている。
ダンジョンマスターの能力で作ったレールなので、段差はなく揺れはほとんどなく、作業がしやすい。
いくつか景色を並べて、サクサクとスクロールしていく。そこからパッと見て気に入った景色を、拾っていく。
どのくらいの数を見たのか覚えていないが、一回目のチョイスで拾われた景色は……40程だ。
この中から、更に絞り込んでいく。
40程ある景色を並べて、分類ごとに分けてみた。
俺の好きな景色って、思っている以上に偏っていた。
スクロールしていた景色の写真は、ランダムで表示されるようにしていたので、俺もどんな景色が出てくるのか知らなかった。
俺が選んだ景色の半分が、雪や紅葉の景色だった。
面白いことは、雪景色でも外国ではなく、日本の景色を選んでいる所だった。
日本人のDNAのが選ばせているのだろうか?
たまたまだろうが、不思議なこともあるもんだな。
雪景色も紅葉も綺麗だけど、子どもたちからすれば面白くはないだろうから、1つずつ位が限界だろう。他に有名所だったのは、白水台だろう。名前は知らないけど、一度は何かで見たことのある景色だ。
中国に白水村で見られる、石灰分を豊富に含む地下水が湧き出し、長い年月をかけ棚田状の大地を形成した美しい景勝地だ。幻想的な景色は一度は見てみたいと思える物だろう。
子どもたちも気に入りそうな景色があったので、それも入れておくかな。子どもたちの傾向的に、お城のようなモノが好きだろうと予想して、フランスのモンサンミッシェルも作ってみようと思う。
後はいくつかの世界遺産の景色を選んでおこう。マイワールドに自由に作る景色群なので、俺の思うがままに詰め込む予定だ。
景色を選んだところで、昼食の時間のようだ。
どうやら景色を選ぶのに、かなりの時間を使ったようだな。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる