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第2152話 壁の完成はまだ先
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ウルに色々教えながら作業をしていると、おやつの時間になったようだ。俺たちが作業しているところまで、ミーシャたちが運んできてくれた。妻たちも何人かついてきており、シンラたちはスライムに騎乗してここまで移動してきたみたいだ。
土木組の方には、ブラウニーたちがおやつを運んでいるらしい。魔法が得意な妻たちも、向こうに参加しているからな。こっちに来た数を考えると、ブラウニーが運んでいてもおかしくないな。おかしくないというか、実際に運んでるんだったな。
リンドは、塔の上でのんびりしているらしい。話を聞くと、設計図を広げて何やら1人で考え事をしているとのことだ。時折、無線で連絡を取っていたようなので、グリエルたちと何か考えているんじゃないかだってさ。
今日のおやつは……ケーキみたいだな。最近食べてなかった気がするから、めっちゃ懐かしい。しかも、ケーキの中でトップ3に入るモンブランが出てきた! こういうちょっとした幸せって、ほっこりするよね。
ちなみに1番好きなのは、チーズケーキ。レアでも焼きでも何でも好きだ。2番目は、今日のおやつに出てきたモンブランだ。3番目はケーキとは言えないのだが、カスタードとホイップクリームたっぷりの、シュークリームだな。
俺の中で勝手にケーキの一種に分類しているだけで、実際には洋菓子の一種でケーキとは立ち位置が違うけどね。
シンラたちはさすがにモンブランをキレイに食べられないので、妻たちに手伝ってもらって、一口大にしてもらってから自分で口に運んでいるな。
そういえば、プラムとシオンがシンラのモンブランを狙ってないな。いつもなら、同じ物であったとしても、シンラの物を狙ってたはずなのにな……って、母親たちが隣にいるから、シンラのを狙えないだけか。
栗のクリームと甘さ控えめなホイップクリームがいい感じにマッチしてて美味い。そこにスポンジも少し食感を変えてくれるので、フォークが止まらなくなりそうだ。
もっとガッツリ食べたい気はするけど、お昼にいつも以上に食べてしまったので、お腹の調子がきになるんだよね。この体になってから、食べ過ぎても太ることは無いんだけど、胃の強さはそこまで強くなってないんだよね。
ミーシャたちは、ウルに作業の事を聞いていた。どんなことをしていたのかを聞いているが……ウルは特に何もしてないぞ。俺と話をしていただけだからな。後は、壁の勉強をしていただけだな。
ウルも困っているが、ミーシャたちにも分かりやすく、勉強をしていたことを教えているな。勉強したことを自分の中で整理することは簡単だが、他の人に伝えることは難しかったりするんだよな。それも、ミーシャたちのような年の子たちに、分かりやすく説明するのはゆ特に難しい。
一回口頭で説明を受けただけなので、所々間違っていたの、ミーシャたちが間違った知識をつけないように、きちんと軌道修正をおこなっている。
30分程休憩して、また作業を開始する。作業を始める前に、ミーシャたちが帰っていったので、ここに残っているのは俺とウルの2人だけだ。
オヤツの後の作業も先ほどまでと同じで、壁を作っている。石を召喚して人造ゴーレムたちに運ばせて、積んだ石をくっつけるために魔法を使う。
単調な作業だが、俺自身には余裕があるので、ウルの質問にいろいろ答えながら作業をしている。魔導無線でリンドともつながっているので、2人でレクチャーしている感じだったな。
そんなに詰め込んでも覚えきれないから、ゆっくりでいいと思うぞ。
ウルは、聞いたことを自分なりにノートにまとめているので、さすがに作業をしながら聞いているから、全部は書きとれていなかったな。でも、7~8割方は書きとれていたので、残りは思い出しながらやる! と宣言して、今は書き物に集中している。
それでも足りていなかった部分があれば、教えてほしいとお願いされたので了承している。
この年頃の子って、ここまで集中力持つんかね? それに、勉強をするのを嫌がるイメージだけど……ウルにはそういうのが見られないんだよな。
今日の作業が終わり集合する時にウルに辛くないのか聞いてみたが、勉強できることが嬉しくて楽しいと答えた。
やっぱり環境が違うと、勉強できることが嬉しいっていうのかね? 日本では絶対に少数派になると思うけど、この世界では勉強できることは嬉しいのかな。
そう思っていたが、この世界でも勉強嫌いというか、頭の悪いやつっていたな。勉強できる環境にあって、親が金持ちで成功しているのに、甘やかされたせいで自己中心的なバカが結構いたよな。
恵まれていない環境で育つと、勉強できる環境って嬉しく感じるのかもな。そう考えると、ウルの気持ちも分からなくもないな。
問題は、ミーシャたちか? あの子たちも楽しんで勉強をしているし、嫌がって勉強している姿は見ていないな。そこまで長時間勉強しているわけではないので、ウルと一緒にはできないけど、勉強自体は嫌がらずにやるので、七光りの馬鹿みたいにはならないと思う。
シンラたちは……まだ本格的に勉強を始めていないので何とも言い難いが、今の様子を見ているとミーシャたちのように、集中力が続くのか心配になってしまう。
嫌がることはさせたくないけど、最低限覚えてほしいことはしっかりと勉強してもらいたいな。
領主になりたいと思っている子どもはいないけど、もしなりたいというのであれば、しっかりと学ばないと大変だぞ……俺みたいに苦労するからな。特にシンラには期待しているんだけど、領主になってくんねえかな?
本当は、ここまで勉強をして色々学んでいるウルがやりたいというなら、喜んで領主の座を譲るんだけど、ウルは領主の補佐ができるように勉強している! と言うので、領主になる気は無いらしい。
この世界では、直系の子どもが親の仕事を引き継ぐのが当たり前だから、養子として俺の子どもになったウルは、一歩引いたところで見ているんだよな。
血のつながり関係なく親子なんだから、ウルが領主になっても俺は何の問題も無いし、妻たちも気にしないだろう。グリエルとガリアは……俺の子どもなら、誰でも問題ないといってたな。もちろん、ウルも含めた子どもたちだ。
まぁ、俺は寿命で死ぬことは無いから、気長に待つしかないな。グリエルたちには、後継者をしっかりと育ててもらえれば……
土木組の方には、ブラウニーたちがおやつを運んでいるらしい。魔法が得意な妻たちも、向こうに参加しているからな。こっちに来た数を考えると、ブラウニーが運んでいてもおかしくないな。おかしくないというか、実際に運んでるんだったな。
リンドは、塔の上でのんびりしているらしい。話を聞くと、設計図を広げて何やら1人で考え事をしているとのことだ。時折、無線で連絡を取っていたようなので、グリエルたちと何か考えているんじゃないかだってさ。
今日のおやつは……ケーキみたいだな。最近食べてなかった気がするから、めっちゃ懐かしい。しかも、ケーキの中でトップ3に入るモンブランが出てきた! こういうちょっとした幸せって、ほっこりするよね。
ちなみに1番好きなのは、チーズケーキ。レアでも焼きでも何でも好きだ。2番目は、今日のおやつに出てきたモンブランだ。3番目はケーキとは言えないのだが、カスタードとホイップクリームたっぷりの、シュークリームだな。
俺の中で勝手にケーキの一種に分類しているだけで、実際には洋菓子の一種でケーキとは立ち位置が違うけどね。
シンラたちはさすがにモンブランをキレイに食べられないので、妻たちに手伝ってもらって、一口大にしてもらってから自分で口に運んでいるな。
そういえば、プラムとシオンがシンラのモンブランを狙ってないな。いつもなら、同じ物であったとしても、シンラの物を狙ってたはずなのにな……って、母親たちが隣にいるから、シンラのを狙えないだけか。
栗のクリームと甘さ控えめなホイップクリームがいい感じにマッチしてて美味い。そこにスポンジも少し食感を変えてくれるので、フォークが止まらなくなりそうだ。
もっとガッツリ食べたい気はするけど、お昼にいつも以上に食べてしまったので、お腹の調子がきになるんだよね。この体になってから、食べ過ぎても太ることは無いんだけど、胃の強さはそこまで強くなってないんだよね。
ミーシャたちは、ウルに作業の事を聞いていた。どんなことをしていたのかを聞いているが……ウルは特に何もしてないぞ。俺と話をしていただけだからな。後は、壁の勉強をしていただけだな。
ウルも困っているが、ミーシャたちにも分かりやすく、勉強をしていたことを教えているな。勉強したことを自分の中で整理することは簡単だが、他の人に伝えることは難しかったりするんだよな。それも、ミーシャたちのような年の子たちに、分かりやすく説明するのはゆ特に難しい。
一回口頭で説明を受けただけなので、所々間違っていたの、ミーシャたちが間違った知識をつけないように、きちんと軌道修正をおこなっている。
30分程休憩して、また作業を開始する。作業を始める前に、ミーシャたちが帰っていったので、ここに残っているのは俺とウルの2人だけだ。
オヤツの後の作業も先ほどまでと同じで、壁を作っている。石を召喚して人造ゴーレムたちに運ばせて、積んだ石をくっつけるために魔法を使う。
単調な作業だが、俺自身には余裕があるので、ウルの質問にいろいろ答えながら作業をしている。魔導無線でリンドともつながっているので、2人でレクチャーしている感じだったな。
そんなに詰め込んでも覚えきれないから、ゆっくりでいいと思うぞ。
ウルは、聞いたことを自分なりにノートにまとめているので、さすがに作業をしながら聞いているから、全部は書きとれていなかったな。でも、7~8割方は書きとれていたので、残りは思い出しながらやる! と宣言して、今は書き物に集中している。
それでも足りていなかった部分があれば、教えてほしいとお願いされたので了承している。
この年頃の子って、ここまで集中力持つんかね? それに、勉強をするのを嫌がるイメージだけど……ウルにはそういうのが見られないんだよな。
今日の作業が終わり集合する時にウルに辛くないのか聞いてみたが、勉強できることが嬉しくて楽しいと答えた。
やっぱり環境が違うと、勉強できることが嬉しいっていうのかね? 日本では絶対に少数派になると思うけど、この世界では勉強できることは嬉しいのかな。
そう思っていたが、この世界でも勉強嫌いというか、頭の悪いやつっていたな。勉強できる環境にあって、親が金持ちで成功しているのに、甘やかされたせいで自己中心的なバカが結構いたよな。
恵まれていない環境で育つと、勉強できる環境って嬉しく感じるのかもな。そう考えると、ウルの気持ちも分からなくもないな。
問題は、ミーシャたちか? あの子たちも楽しんで勉強をしているし、嫌がって勉強している姿は見ていないな。そこまで長時間勉強しているわけではないので、ウルと一緒にはできないけど、勉強自体は嫌がらずにやるので、七光りの馬鹿みたいにはならないと思う。
シンラたちは……まだ本格的に勉強を始めていないので何とも言い難いが、今の様子を見ているとミーシャたちのように、集中力が続くのか心配になってしまう。
嫌がることはさせたくないけど、最低限覚えてほしいことはしっかりと勉強してもらいたいな。
領主になりたいと思っている子どもはいないけど、もしなりたいというのであれば、しっかりと学ばないと大変だぞ……俺みたいに苦労するからな。特にシンラには期待しているんだけど、領主になってくんねえかな?
本当は、ここまで勉強をして色々学んでいるウルがやりたいというなら、喜んで領主の座を譲るんだけど、ウルは領主の補佐ができるように勉強している! と言うので、領主になる気は無いらしい。
この世界では、直系の子どもが親の仕事を引き継ぐのが当たり前だから、養子として俺の子どもになったウルは、一歩引いたところで見ているんだよな。
血のつながり関係なく親子なんだから、ウルが領主になっても俺は何の問題も無いし、妻たちも気にしないだろう。グリエルとガリアは……俺の子どもなら、誰でも問題ないといってたな。もちろん、ウルも含めた子どもたちだ。
まぁ、俺は寿命で死ぬことは無いから、気長に待つしかないな。グリエルたちには、後継者をしっかりと育ててもらえれば……
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