2,131 / 2,518
第2131話 久々の大量報告
しおりを挟む
っと、食堂に入る前にストップをくらった。すぐに理由は分かった。気になってはいたけど、子どもたちが一緒だったので、そのまま行こうとしたのだが、汗をかいたまま食堂に入るなとブラウニーに注意を受けたのだ。
はいはい、お風呂に入ってくるから、スミレとブルムは手を放してな。着替えは……もう準備してくれてるのね。さすがだな。
ごしごし洗う必要は無いので、軽く全身を洗って流し終了。汗をかいたままの状態で来ることがダメだっただけで、軽く流せばそれで問題が無いので……っと、手足だけはしっかり洗っておかないとな。
体をキレイにした後は、すんなりと食堂にはいれた。髪の毛が少し乾いてないが、汗ではないので問題なし!
時間にして5分くらいだったので、まだ誰も食事を始めていなかった。それも、今日は珍しくビュッフェではなく、お蕎麦とうどんが朝から出てくるので、トッピングの注文を受けてからそれに合わせて茹でていくスタイルだったらしい。
ここにきて超難問だな……お蕎麦とうどん、正直どっちも好き。ブラウニーたちの作る蕎麦は普通に美味いし、こしのあるうどんも超美味い。
どっちにしようか……
ここは、うどんで行こう! お蕎麦は、汁物の代わりに小さいのが出ることがあるので、機会の少ないうどんにしよう! つい最近どっていも食べているが、ノーカンで。
こしの強いうどんは、やっぱりシンプルに……ぶっかけうどんで行きますか! 黄身だけのせてね!
こしの無いうどんって言うと語弊があるけど、少し柔らかめのうどんも美味いんだよな。天ぷらうどんとかにすると、個人的には好きなのは少し柔らかめ。シンプルに食べるならこし強めってとこかな。
朝から天ぷらは……食べたいけど、今日の2杯目はネバネバごちゃ混ぜうどんって、さっき決めたから譲れない!
オクラ・とろろ・納豆・モロヘイヤ・めかぶ、最強のスタミナネバネバうどん! 嫌いな人もいるけど、俺はネバネバ系好きなんだよね。食べた後の口の中が大変なことになるけど、キレイにすればいいだけなので思う存分食べてやる所存だ。
2杯のうどんを食べ、満腹だ。上の子たちは、シンプルにきつねうどんを食べてたな。下の子たちは、肉蕎麦だったのだが、戦いに敗れたシンラは、プラムとシオンの器から肉を奪っていたな。自分のは守り切れなかったが、ノーガードだった肉にありついたみたいだ。
さて、今日はすることが決まっているから、サクサクとタスクをこなしていかないとな。午前中は、庁舎に向かって2~3日分の仕事を片付けないといけないので、のんびりしている暇もないんだよな。
さっさと移動するかな。
庁舎へ移動すると、既にグリエルとガリアが俺の執務室で待機していた。この2人も時間が限られていることは理解しているので、こうやって待ってくれていたようだ。
「時間は有限ですので、さっそく報告からさせていただきます」
グリエルからされた報告は、管理下にある街の報告だ。上層部はしっかりとしているのだが、現地採用の中級以下の職員の中に、不正する人間がちらほらいるみたいだな。ここ2~3日の話ではなく、調査した結果の話を今日聞いたかたちだな。
問題のあった職員は、街外退去をさせられ、俺の管理下にある街には入れなくなっている。初めの頃から変わらない、街のルールでもある。
次にガリアからの報告は、各街のインフラ工事についてだ。最近は土木組に頼らずとも、街のお抱えの土魔法使いたちでもできるようになっているので、そういった報告も上がってきている。
街を囲う壁のような大規模な工事は難しくても、道の整備や建物の補修、給排水の生活用水路の整備など、街の安全や衛生面に関わってくる工事を行ってくれているので、俺の管理下にある街は、キレイで安全を保てているようだ。
近隣の領主は、その事に気付いて自分たちの街でも取り入れているが、土魔法使いに対するノウハウがないため、上手くいっていないようで、領主代行に面会を求めて話を聞きに来た近隣の領主には、一部話をしているそうだ。
それを真似て成功している領主もいるそうだが、半数以上は失敗もしくは実行に移さなかったらしい。
その全部に言えることは、インフラ関係に必要以上にお金を使うくらいなら、自分たちの取り分として、隠し財産にしたり、外交に使っているんだとさ。
大国に属している街が外交で何に使うかといえば、自分より上位の貴族に取り入ったりするために使っているんだと。街の人間の安全や清潔に使わずに、上にいる貴族を肥え太らせるために、下のモノたちが頑張り、更に下から搾取する形がこの世界では一般的なんだろうな。
成功した領主たちは、近隣の付き合いなどにはお金を使わないが、国の中枢からは税金が上がっているため評価が高くなり、安全キレイとなれば、国の騎士団の滞在先にもなり、爵位は低くとも国に認められているという事実で、強い発言力を持っているんだとさ。
皇帝や国王は、俺の街の近隣にあることから、俺の街から情報を貰って民のために働いていると評価をしており、使えない奴らと爵位を交換することを考えているのだとか。
2つの大国でも、疫病や伝染病等が問題視されていたが、有用な方法が分からずに苦労していたようで、調べによってその数が減っている街を参考にして、政策を打ち出すことを検討中だそうだ。
その前に、無能な領主たちは処理しておきたいと考えているみたいだな。
って報告もあったが、何でお前らがそんなこと知ってるんだ? スパイでも潜り込ませてるのか?
なんて思ったが、国王も皇帝もお礼ついでに連絡してきたんだとさ。国のトップなのに足が軽いな。
「その中でも、シュウ様の足が一番軽いですけどね。シュウ様のフットワークは、ビックリするくらい軽くて遠くまで移動しますから、こちらとしては付いていくのに大変です」
何で考えていることがバレるんだろうな……
グリエルたちの報告は、まだまだ続く。
はいはい、お風呂に入ってくるから、スミレとブルムは手を放してな。着替えは……もう準備してくれてるのね。さすがだな。
ごしごし洗う必要は無いので、軽く全身を洗って流し終了。汗をかいたままの状態で来ることがダメだっただけで、軽く流せばそれで問題が無いので……っと、手足だけはしっかり洗っておかないとな。
体をキレイにした後は、すんなりと食堂にはいれた。髪の毛が少し乾いてないが、汗ではないので問題なし!
時間にして5分くらいだったので、まだ誰も食事を始めていなかった。それも、今日は珍しくビュッフェではなく、お蕎麦とうどんが朝から出てくるので、トッピングの注文を受けてからそれに合わせて茹でていくスタイルだったらしい。
ここにきて超難問だな……お蕎麦とうどん、正直どっちも好き。ブラウニーたちの作る蕎麦は普通に美味いし、こしのあるうどんも超美味い。
どっちにしようか……
ここは、うどんで行こう! お蕎麦は、汁物の代わりに小さいのが出ることがあるので、機会の少ないうどんにしよう! つい最近どっていも食べているが、ノーカンで。
こしの強いうどんは、やっぱりシンプルに……ぶっかけうどんで行きますか! 黄身だけのせてね!
こしの無いうどんって言うと語弊があるけど、少し柔らかめのうどんも美味いんだよな。天ぷらうどんとかにすると、個人的には好きなのは少し柔らかめ。シンプルに食べるならこし強めってとこかな。
朝から天ぷらは……食べたいけど、今日の2杯目はネバネバごちゃ混ぜうどんって、さっき決めたから譲れない!
オクラ・とろろ・納豆・モロヘイヤ・めかぶ、最強のスタミナネバネバうどん! 嫌いな人もいるけど、俺はネバネバ系好きなんだよね。食べた後の口の中が大変なことになるけど、キレイにすればいいだけなので思う存分食べてやる所存だ。
2杯のうどんを食べ、満腹だ。上の子たちは、シンプルにきつねうどんを食べてたな。下の子たちは、肉蕎麦だったのだが、戦いに敗れたシンラは、プラムとシオンの器から肉を奪っていたな。自分のは守り切れなかったが、ノーガードだった肉にありついたみたいだ。
さて、今日はすることが決まっているから、サクサクとタスクをこなしていかないとな。午前中は、庁舎に向かって2~3日分の仕事を片付けないといけないので、のんびりしている暇もないんだよな。
さっさと移動するかな。
庁舎へ移動すると、既にグリエルとガリアが俺の執務室で待機していた。この2人も時間が限られていることは理解しているので、こうやって待ってくれていたようだ。
「時間は有限ですので、さっそく報告からさせていただきます」
グリエルからされた報告は、管理下にある街の報告だ。上層部はしっかりとしているのだが、現地採用の中級以下の職員の中に、不正する人間がちらほらいるみたいだな。ここ2~3日の話ではなく、調査した結果の話を今日聞いたかたちだな。
問題のあった職員は、街外退去をさせられ、俺の管理下にある街には入れなくなっている。初めの頃から変わらない、街のルールでもある。
次にガリアからの報告は、各街のインフラ工事についてだ。最近は土木組に頼らずとも、街のお抱えの土魔法使いたちでもできるようになっているので、そういった報告も上がってきている。
街を囲う壁のような大規模な工事は難しくても、道の整備や建物の補修、給排水の生活用水路の整備など、街の安全や衛生面に関わってくる工事を行ってくれているので、俺の管理下にある街は、キレイで安全を保てているようだ。
近隣の領主は、その事に気付いて自分たちの街でも取り入れているが、土魔法使いに対するノウハウがないため、上手くいっていないようで、領主代行に面会を求めて話を聞きに来た近隣の領主には、一部話をしているそうだ。
それを真似て成功している領主もいるそうだが、半数以上は失敗もしくは実行に移さなかったらしい。
その全部に言えることは、インフラ関係に必要以上にお金を使うくらいなら、自分たちの取り分として、隠し財産にしたり、外交に使っているんだとさ。
大国に属している街が外交で何に使うかといえば、自分より上位の貴族に取り入ったりするために使っているんだと。街の人間の安全や清潔に使わずに、上にいる貴族を肥え太らせるために、下のモノたちが頑張り、更に下から搾取する形がこの世界では一般的なんだろうな。
成功した領主たちは、近隣の付き合いなどにはお金を使わないが、国の中枢からは税金が上がっているため評価が高くなり、安全キレイとなれば、国の騎士団の滞在先にもなり、爵位は低くとも国に認められているという事実で、強い発言力を持っているんだとさ。
皇帝や国王は、俺の街の近隣にあることから、俺の街から情報を貰って民のために働いていると評価をしており、使えない奴らと爵位を交換することを考えているのだとか。
2つの大国でも、疫病や伝染病等が問題視されていたが、有用な方法が分からずに苦労していたようで、調べによってその数が減っている街を参考にして、政策を打ち出すことを検討中だそうだ。
その前に、無能な領主たちは処理しておきたいと考えているみたいだな。
って報告もあったが、何でお前らがそんなこと知ってるんだ? スパイでも潜り込ませてるのか?
なんて思ったが、国王も皇帝もお礼ついでに連絡してきたんだとさ。国のトップなのに足が軽いな。
「その中でも、シュウ様の足が一番軽いですけどね。シュウ様のフットワークは、ビックリするくらい軽くて遠くまで移動しますから、こちらとしては付いていくのに大変です」
何で考えていることがバレるんだろうな……
グリエルたちの報告は、まだまだ続く。
0
お気に入りに追加
459
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
異世界で作ろう!夢の快適空間in亜空間ワールド
風と空
ファンタジー
並行して存在する異世界と地球が衝突した!創造神の計らいで一瞬の揺らぎで収まった筈なのに、運悪く巻き込まれた男が一人存在した。
「俺何でここに……?」「え?身体小さくなってるし、なんだコレ……?[亜空間ワールド]って……?」
身体が若返った男が異世界を冒険しつつ、亜空間ワールドを育てるほのぼのストーリー。時折戦闘描写あり。亜空間ホテルに続き、亜空間シリーズとして書かせて頂いています。採取や冒険、旅行に成長物がお好きな方は是非お寄りになってみてください。
毎日更新(予定)の為、感想欄の返信はかなり遅いか無いかもしれない事をご了承下さい。
また更新時間は不定期です。
カクヨム、小説家になろうにも同時更新中
追放された技術士《エンジニア》は破壊の天才です~仲間の武器は『直して』超強化! 敵の武器は『壊す』けどいいよね?~
いちまる
ファンタジー
旧題:追放されたエンジニアは解体の天才です~人型最強兵器と俺の技術でダンジョン無双~
世界中に無数の地下迷宮『ダンジョン』が出現し、数十年の月日が流れた。
多くの冒険者や戦士、魔法使いは探索者へと職を変え、鋼鉄の体を持つ怪物『魔獣(メタリオ)』ひしめく迷宮へと挑んでいた。
探索者愛用の武器を造る技術士(エンジニア)のクリスは、所属しているパーティー『高貴なる剣』と、貴族出身の探索者であるイザベラ達から無能扱いされ、ダンジョンの奥底で殺されかける。
運よく一命をとりとめたクリスだが、洞穴の奥で謎の少女型の兵器、カムナを発見する。
並外れた技術力で彼女を修理したクリスは、彼を主人と認めた彼女と共にダンジョンを脱出する。
そして離れ離れになった姉を探す為、カムナの追い求める『アメノヌボコ』を探す為、姉の知人にして元女騎士のフレイヤの協力を得て、自ら結成したパーティーと再び未知の世界へと挑むのだった。
その過程で、彼は自ら封印した『解体術』を使う決意を固める。
誰かの笑顔の為に「直し」、誰かを守る為に「壊す」。
ひと癖ある美少女に囲まれたクリスの新たな技術士人生の幕が今、上がるのであった。
一方、クリスを追放した『高貴なる剣』は、今まで一同を支えていた彼の力が常軌を逸したものだと気づく。
彼女達は自称Aランク探索者から一転、破滅への道を転げ落ちてゆくのであった。
●一話~百二話…クリス・オーダー結成編(ざまぁ多め)
●百三話~百六十七話…仲間の過去編(シリアス中心)
●百六十七話~現在…スローライフ編(のんびりドタバタ)
※書籍版とWEB版では一部内容が異なります。ご了承ください。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる