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第2121話 試行錯誤は無駄だった
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胃に少し限界を感じつつ、食休みを取っている。さて、午後は何をするか? 確か朝に何かしなきゃと思ってたんだけど……何だったっけ? 朝に、治療師の人たちが来て……あっ、あれだな。部屋が足りなくなるかもだから、部屋を作るかって考えてたな。
部屋の造りは、今ある奴と同じでいいだろう。変に部屋の形が違うと、トラブルになりそうだからな。もしなんかあるなら、俺が拠点に残っている間に妻たちが進言してくれるだろう。
食休みを挟んで、拠点の中が落ち着いたら、部屋の増設に行こうかな。
30分くらいすると、何か暴れていたシンラたちがスヤスヤと寝始めたので、防音設備が整っている俺たちのエリアへ連れていき、そこでシンラたちを並べておく。いつも通りすぐに抱き着く、プラムとシオン。
ほっこりとする一幕を見て、俺は午後の作業を開始する。
拠点を作った際の設計図を取り出して、何部屋作れるのかを計算していく。大体の大きさなので、1部屋前後のずれはあるかもしれないが、そうなったらそこらへんは誤差ということで勘弁してもらおう。
壁の厚さを考慮に入れて……大体の部屋の位置を書き出す。土台を作り、その上に外壁部分になる場所を作る。その中に、イメージした部屋を土魔法を使い、作っていく。
「ん~、思ったよりいけるもんだな。部屋の枠を作ってその中を整えていたから、勝手が違うけどブロック式の考え的には、かなりいい気がするな」
自分の作業を自画自賛して、悦に浸ってみる。ダマの呆れ顔が近くにあるが、放置である。
部屋の枠を作るだけの作業なら、一気に1階分を作れるけど、それだと後で部屋の中を作っていかないといけないから、どっちがいいのかは難しいところだな。
個人的な意見からすると、少数でやるなら1部屋ずつ、大人数でやるなら1階分ごとの方が、効率的かもしれないな。大人数だと、部屋の大きさを決めていても、ズレが生じる可能性があるからな。その点少数なら、その誤差も少なくて済むんじゃないかな。
でも、こんな風に作ることなんて、稀なんだよな。土木組の子たちや、兵士の中の土魔法の工作員たちには、良い技術となるかもしれないから、しっかりと技術化するのもありかな?
俺が使わない理由は簡単、こんな苦労をしなくても、DPでカスタムした建物を召喚できるからな。基本的に、こんな作業をする機会は少なくなっているから、そもそも機会が少ないのだ。
3~4個作れば安定してきたので、どんどん作っていき1階部分を完成させる。通路が若干狭い気がするけど、人がすれ違うには十分な幅があるし、問題ないかな?
設計ミスか? 少し気になったので少し調べてみると……
「あ~、部屋の壁の厚さが2倍になってるな……1部屋で完結するように作れば、そりゃ~、壁分の幅だけ狭くなるよな……そう考えると、パズルみたいにはめ込むように考えるか、壁の厚さを調整して作成できるようにするかだな」
外枠に合わせてL字の壁の中に部屋を作る感じか、部屋の壁の厚さを半分にして、入り口を設置する側だけ通常通りにして、部屋を作る感じか?
俺たちからすれば、厚さが均等の方が作りやすいから、L字の方がイメージしやすいけど、こっちの世界の人にはイメージしにくいから、壁の厚さが半分の方が作りやすいかもな。
どうでもいい事を考えながら、色々試してみるが、やっぽりL字の方がイメージをしやすいな。今度、土木組の子たちにも意見を聞いてみよう。
1人で頷いていると、
「シュウ、いたいた……って、何考えてんの?」
後ろから綾乃に声をかけられた。
「この状況を考えるとでござるが……どうやって作るのが効率がいいか、悩んでいるのではないでござろうか? シュウ殿は、こういう事をよく考えるでござるからな」
バザールに正解を言い当てられて、苦笑する。まぁ、中途半端に作られている部屋たちを見れば、この程度は分かるか……
「それで、何に悩んでいるの?」
「バザールの言った通り、効率について考えている。L字の方が俺たちにはイメージしやすいけど、この世界の人間なら、壁の厚さを半分にした設計の方が、1部屋ずつを作りやすいんじゃないかと思ってな」
大分端折って説明をした。
「なるほどね。私的には、壁半分の方がイメージしやすい気はするけど、バザールはどう?」
「某は、シュウ殿と同意見でござるな。壁の厚さを分けてイメージする必要が無いでござるから、パズルのようにはめていける方が、イメージしやすいでござるが……こちらの世界では、そんなイメージをすること無いでござるからな~」
綾乃は、壁半分の方が作りやすいのかね? 3人で色々試すことにした。
「あ~、ごめん。やっぱりL字の方がイメージしやすいわ。正面とそれ以外の壁の厚さが違うとイメージしにくいわね。厚さにバラつきが出るから、建築方法としては良くないんじゃない?」
「そもそもでござるが……1部屋を一気に作る必要あるでござるか? 1面ずつ壁を作っていけばいいと思うでござるが」
身も蓋もない正論を言われた……軍の人間も、トーチカのような物は作れるんだから、知識さえ詰め込めばいいのでは? という話で落ち着いた。土木組に関しては、複数で行動するのが当たり前なので、俺が心配する必要ないってさ。
無駄な時間を使ってしまった気がするが、イメージってしっかりしていても、得手不得手があるんだな。特に、大きさや厚さがここに調整が必要な物を、一緒に作るのは難しいみたいだな。
橋は、部分によって厚さが違うが、1つの物として認識できているので、問題はないみたいだな。イメージを固めるまでが大変なんだろうけどな。現物を見たことある上に知識もあるから、俺たちには作りやすいんだろうな。
っとそういえば、お前ら何か用事があったんじゃないか?
「そうでござった! 綾乃殿、シュウ殿に相談があったでござるよ!」
「そうだったわね、シュウが変なこと考えているから、ついつい時間を使っちゃったわね」
それで、何の相談なんだ?
「ちょっと召喚してもらいたいものがあるんだけど、お願いしていいかしら?」
ん? バザールがいるのにか?
部屋の造りは、今ある奴と同じでいいだろう。変に部屋の形が違うと、トラブルになりそうだからな。もしなんかあるなら、俺が拠点に残っている間に妻たちが進言してくれるだろう。
食休みを挟んで、拠点の中が落ち着いたら、部屋の増設に行こうかな。
30分くらいすると、何か暴れていたシンラたちがスヤスヤと寝始めたので、防音設備が整っている俺たちのエリアへ連れていき、そこでシンラたちを並べておく。いつも通りすぐに抱き着く、プラムとシオン。
ほっこりとする一幕を見て、俺は午後の作業を開始する。
拠点を作った際の設計図を取り出して、何部屋作れるのかを計算していく。大体の大きさなので、1部屋前後のずれはあるかもしれないが、そうなったらそこらへんは誤差ということで勘弁してもらおう。
壁の厚さを考慮に入れて……大体の部屋の位置を書き出す。土台を作り、その上に外壁部分になる場所を作る。その中に、イメージした部屋を土魔法を使い、作っていく。
「ん~、思ったよりいけるもんだな。部屋の枠を作ってその中を整えていたから、勝手が違うけどブロック式の考え的には、かなりいい気がするな」
自分の作業を自画自賛して、悦に浸ってみる。ダマの呆れ顔が近くにあるが、放置である。
部屋の枠を作るだけの作業なら、一気に1階分を作れるけど、それだと後で部屋の中を作っていかないといけないから、どっちがいいのかは難しいところだな。
個人的な意見からすると、少数でやるなら1部屋ずつ、大人数でやるなら1階分ごとの方が、効率的かもしれないな。大人数だと、部屋の大きさを決めていても、ズレが生じる可能性があるからな。その点少数なら、その誤差も少なくて済むんじゃないかな。
でも、こんな風に作ることなんて、稀なんだよな。土木組の子たちや、兵士の中の土魔法の工作員たちには、良い技術となるかもしれないから、しっかりと技術化するのもありかな?
俺が使わない理由は簡単、こんな苦労をしなくても、DPでカスタムした建物を召喚できるからな。基本的に、こんな作業をする機会は少なくなっているから、そもそも機会が少ないのだ。
3~4個作れば安定してきたので、どんどん作っていき1階部分を完成させる。通路が若干狭い気がするけど、人がすれ違うには十分な幅があるし、問題ないかな?
設計ミスか? 少し気になったので少し調べてみると……
「あ~、部屋の壁の厚さが2倍になってるな……1部屋で完結するように作れば、そりゃ~、壁分の幅だけ狭くなるよな……そう考えると、パズルみたいにはめ込むように考えるか、壁の厚さを調整して作成できるようにするかだな」
外枠に合わせてL字の壁の中に部屋を作る感じか、部屋の壁の厚さを半分にして、入り口を設置する側だけ通常通りにして、部屋を作る感じか?
俺たちからすれば、厚さが均等の方が作りやすいから、L字の方がイメージしやすいけど、こっちの世界の人にはイメージしにくいから、壁の厚さが半分の方が作りやすいかもな。
どうでもいい事を考えながら、色々試してみるが、やっぽりL字の方がイメージをしやすいな。今度、土木組の子たちにも意見を聞いてみよう。
1人で頷いていると、
「シュウ、いたいた……って、何考えてんの?」
後ろから綾乃に声をかけられた。
「この状況を考えるとでござるが……どうやって作るのが効率がいいか、悩んでいるのではないでござろうか? シュウ殿は、こういう事をよく考えるでござるからな」
バザールに正解を言い当てられて、苦笑する。まぁ、中途半端に作られている部屋たちを見れば、この程度は分かるか……
「それで、何に悩んでいるの?」
「バザールの言った通り、効率について考えている。L字の方が俺たちにはイメージしやすいけど、この世界の人間なら、壁の厚さを半分にした設計の方が、1部屋ずつを作りやすいんじゃないかと思ってな」
大分端折って説明をした。
「なるほどね。私的には、壁半分の方がイメージしやすい気はするけど、バザールはどう?」
「某は、シュウ殿と同意見でござるな。壁の厚さを分けてイメージする必要が無いでござるから、パズルのようにはめていける方が、イメージしやすいでござるが……こちらの世界では、そんなイメージをすること無いでござるからな~」
綾乃は、壁半分の方が作りやすいのかね? 3人で色々試すことにした。
「あ~、ごめん。やっぱりL字の方がイメージしやすいわ。正面とそれ以外の壁の厚さが違うとイメージしにくいわね。厚さにバラつきが出るから、建築方法としては良くないんじゃない?」
「そもそもでござるが……1部屋を一気に作る必要あるでござるか? 1面ずつ壁を作っていけばいいと思うでござるが」
身も蓋もない正論を言われた……軍の人間も、トーチカのような物は作れるんだから、知識さえ詰め込めばいいのでは? という話で落ち着いた。土木組に関しては、複数で行動するのが当たり前なので、俺が心配する必要ないってさ。
無駄な時間を使ってしまった気がするが、イメージってしっかりしていても、得手不得手があるんだな。特に、大きさや厚さがここに調整が必要な物を、一緒に作るのは難しいみたいだな。
橋は、部分によって厚さが違うが、1つの物として認識できているので、問題はないみたいだな。イメージを固めるまでが大変なんだろうけどな。現物を見たことある上に知識もあるから、俺たちには作りやすいんだろうな。
っとそういえば、お前ら何か用事があったんじゃないか?
「そうでござった! 綾乃殿、シュウ殿に相談があったでござるよ!」
「そうだったわね、シュウが変なこと考えているから、ついつい時間を使っちゃったわね」
それで、何の相談なんだ?
「ちょっと召喚してもらいたいものがあるんだけど、お願いしていいかしら?」
ん? バザールがいるのにか?
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