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第2066話 しっかりしてくれよ!
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グリエルたちに連絡を入れて、俺は一言……
「えっと、何話すんだったっけ?」
話すことをすっかり忘れており、何か伝えなければならないという思いだけで、グリエルたちに連絡を入れていた。
グリエル・ガリア・レイリー・ゼニスの4人は、またか……みたいな呆れ顔をしている。こうなると思い出すのに時間がかかることを理解している4人は、俺に今日何をしたのかを尋ねてきた。
俺たちが拠点にする場所の土台と水堀を作った事を話す。その時に思い出したのが、水源が無いと大変なんだな! みたいなことを呑気に言ったら、ため息をつかれてしまったよ。
小規模な砦や村レベルなら、魔法や魔道具でなんとかなるけど、5000人規模の兵士たちや、その近くに街を作るのに水源が無くても、簡単に作ってしまう俺はおかしいと言われてしまった。クリエイトゴーレムで作った水を生み出す魔道具があれば、どこにでも街を作れるんだけど、それは考えるなと怒られたね。
色々話していて思い出した内容をグリエルたちに聞いてみた。
「難民たちの街はともかく、兵士たちが駐留する場所の区画整理って必要かな?」
どういうことか尋ねられたので、答える。
「えっと、5000人が生活するだろ。そうすると、食事の場所とか1ヶ所だと大変じゃん。ディストピアとかは、兵士たちの待機場所が複数あるから気にならなかったけど、5000人規模の場合ってどうすればいいんだろうな? って思ってね」
前に戦争に行った時、食事は各部隊で作っていた気がするし、お風呂なんかも魔法使いの人間が湯舟を用意して、俺たちが作った魔道具で湯を張っていたと思う。だけど、1ヶ所に滞在する場合、そこら辺ってどうなっているのだろうか? 分からなかったので聞いたのだ。
グリエルとガリアは、言われてみれば……みたいな反応だったが、レイリーとゼニスは既に考えていたようで、意見を話してくれた。
簡単に言えば、1000人単位に分けて駐屯させる場所を決めるというものだった。
水堀に沿って駐屯地を作るまでは問題ないのだが、指揮官たちの集まる区画を中心に作り、それ以外は均等に分ければ問題ないだろうとのことだ。中心ってどこ? って思ったが、俺たちが拠点にする水堀の内側がいいと言われた。
どうせ、訓練場になる部分は撤退後にしか使われないのだから、そこに指揮官たちの集まれるスペースを作ればいいだってさ。別に建物ではなく、天幕で十分だから邪魔ならどかせばいいとの事。
指揮官たちが集まるスペースって、常に偉い人がいるのかと思ったが、話し合いをするための場所なので、仮設で適当の物でいいんだとさ。これが他の国なら、豪華な物を準備させるのだろうが、うちではそんなものは必要ないので、集まって話せるスペースがあればいいんだとさ。
訓練場は、シンラたちの運動場所というか遊び場になる予定なので……俺たちが拠点とする建物の食堂か、子どもたちの使わない3階より上のスペースを貸し出すことにしよう。俺も参加しないといけないので、出来れば近い方がいいという我が侭だ。
水堀に架ける橋は3本。コの字の直線部分の中心に1本ずつ通すことになった。
壁に沿ってので、縦線に当たる部分は横の部分に比べて2倍以上の長さがあるのだが、あまり本数が多くあると管理が面倒なので、不便でも3本で十分だろうとのことだ。
区画割りに関しては、レイリーが考えてくれるそうなので、それが完成次第整備することに決まった。後、お風呂の位置なども考えてもらえるようにお願いをしておく。でも、徹夜はすんなよ。
明日は、俺たちは水堀の内側を整備するから、区画整理に関しては明日中に考えてくれればいいから。大体の案で十分だからさ。変更があっても問題ないし、枠組みだけ決めておいてくれ!
本当はもっと話さなければならないことがあった気がするが、思い出せなかったのでそこまで重要ではなかったと思う! 適当な人間で、本当にごめんね! 何かあったら追加で作業するから、そっちでも色々考えてくれ。
妻と土木組に明日の予定を話して、今日は解散となる。
シンラたちのテンションは高く、スライムに乗ってあちこちに移動している。特に何もないのに、何が面白いのやら。それに付き合わされているミーシャたちも、疲れ気味だな。
さすがにミーシャたちの疲れた表情を見たので、これ以上は拙いと判断してシンラを確保する。そうすれば、プラムとシオンも釣れるので一石三鳥である。
小脇に抱えられたシンラは、手足をバタバタさせているが、嫌がっているのではなくテンションが上がって暴れているだけだな。時間を考えると、後30分もしないうちに電池が切れたように眠りそうなので、さっさとお風呂に入れてしまわないとな。
お風呂に入るぞ! と声をかけると、プラムとシオンは脱兎のごとく逃げ出そうとしたが、予想していたスミレとブルムに捕まり逃走に失敗する。この子たちはお風呂が嫌いなのではなく、俺とお風呂に入るのが嫌なだけなのだ。
恥ずかしいとかそう言うのに関係なく、シンラと仲がいい様子を見せられるのが嫌らしい。俺は直接聞いたこと無いけど、ミーシャたちにはそう言っているらしい。
ミーシャたちは一緒に入りたがるのに、プラムたちは嫌がるんだよな……一緒に洗濯しないで! とか言われたら、マジで1週間くらい立ち直れなくなるわ。
スパーンッ!
ハリセンで叩いてきた人物を見ると、カエデだった。お前、さっきまでリンドとミリーと一緒に酒飲んでたのに、いつの間に移動してきたんだ?
「シュウ、あんたが変な事考えているからでしょ! 一緒に洗濯しないでとか言ったら、ブラウニーたちに自分で洗濯しなさいって言われて、苦労する破目になるんだから絶対に言わないわよ」
苦労しなかったら言われるってことか……?
「そう言う問題でもないんだけど、自分で洗濯していないのに誰かのと一緒に洗わないでなんていう人間の気が知れないわよ。日本では本当にある話なの?」
俺は見たこと無いけど、俺の同級生に一緒に洗われるのが嫌だからって言って、自分でバイトして金を稼いでコインランドリーに言っている子はいたな。
家の洗濯機は父親が買った物だから、一緒に洗うなって言うなら自分で洗いなさいって母親に言われたとか言ってたっけ? それでバイトして自分のお金で洗濯していたから、母親に文句を言われなくなったとか言ってたっけ。
でも、世の中に出回っている話では、自分のお金で買った洗濯機でもないのに、一緒に洗わないでって言う娘がいるらしいぞ。
そう言うと、いつの間にか集まっていたミリーとリンドも、信じられないという表情をしていたな。
とりあえず、暴れるのを止めるんだシンラよ! 服を脱がせられないじゃないか! って、自分で服を脱げるようになったんじゃなかったっけ?
暴れていたシンラを床におろすと、スッポーンと効果音が付きそうな勢いで服を脱ぎ捨てた……って、待ちなさい!
いろんな意味で苦労をしてお風呂に入れる破目になった……
「えっと、何話すんだったっけ?」
話すことをすっかり忘れており、何か伝えなければならないという思いだけで、グリエルたちに連絡を入れていた。
グリエル・ガリア・レイリー・ゼニスの4人は、またか……みたいな呆れ顔をしている。こうなると思い出すのに時間がかかることを理解している4人は、俺に今日何をしたのかを尋ねてきた。
俺たちが拠点にする場所の土台と水堀を作った事を話す。その時に思い出したのが、水源が無いと大変なんだな! みたいなことを呑気に言ったら、ため息をつかれてしまったよ。
小規模な砦や村レベルなら、魔法や魔道具でなんとかなるけど、5000人規模の兵士たちや、その近くに街を作るのに水源が無くても、簡単に作ってしまう俺はおかしいと言われてしまった。クリエイトゴーレムで作った水を生み出す魔道具があれば、どこにでも街を作れるんだけど、それは考えるなと怒られたね。
色々話していて思い出した内容をグリエルたちに聞いてみた。
「難民たちの街はともかく、兵士たちが駐留する場所の区画整理って必要かな?」
どういうことか尋ねられたので、答える。
「えっと、5000人が生活するだろ。そうすると、食事の場所とか1ヶ所だと大変じゃん。ディストピアとかは、兵士たちの待機場所が複数あるから気にならなかったけど、5000人規模の場合ってどうすればいいんだろうな? って思ってね」
前に戦争に行った時、食事は各部隊で作っていた気がするし、お風呂なんかも魔法使いの人間が湯舟を用意して、俺たちが作った魔道具で湯を張っていたと思う。だけど、1ヶ所に滞在する場合、そこら辺ってどうなっているのだろうか? 分からなかったので聞いたのだ。
グリエルとガリアは、言われてみれば……みたいな反応だったが、レイリーとゼニスは既に考えていたようで、意見を話してくれた。
簡単に言えば、1000人単位に分けて駐屯させる場所を決めるというものだった。
水堀に沿って駐屯地を作るまでは問題ないのだが、指揮官たちの集まる区画を中心に作り、それ以外は均等に分ければ問題ないだろうとのことだ。中心ってどこ? って思ったが、俺たちが拠点にする水堀の内側がいいと言われた。
どうせ、訓練場になる部分は撤退後にしか使われないのだから、そこに指揮官たちの集まれるスペースを作ればいいだってさ。別に建物ではなく、天幕で十分だから邪魔ならどかせばいいとの事。
指揮官たちが集まるスペースって、常に偉い人がいるのかと思ったが、話し合いをするための場所なので、仮設で適当の物でいいんだとさ。これが他の国なら、豪華な物を準備させるのだろうが、うちではそんなものは必要ないので、集まって話せるスペースがあればいいんだとさ。
訓練場は、シンラたちの運動場所というか遊び場になる予定なので……俺たちが拠点とする建物の食堂か、子どもたちの使わない3階より上のスペースを貸し出すことにしよう。俺も参加しないといけないので、出来れば近い方がいいという我が侭だ。
水堀に架ける橋は3本。コの字の直線部分の中心に1本ずつ通すことになった。
壁に沿ってので、縦線に当たる部分は横の部分に比べて2倍以上の長さがあるのだが、あまり本数が多くあると管理が面倒なので、不便でも3本で十分だろうとのことだ。
区画割りに関しては、レイリーが考えてくれるそうなので、それが完成次第整備することに決まった。後、お風呂の位置なども考えてもらえるようにお願いをしておく。でも、徹夜はすんなよ。
明日は、俺たちは水堀の内側を整備するから、区画整理に関しては明日中に考えてくれればいいから。大体の案で十分だからさ。変更があっても問題ないし、枠組みだけ決めておいてくれ!
本当はもっと話さなければならないことがあった気がするが、思い出せなかったのでそこまで重要ではなかったと思う! 適当な人間で、本当にごめんね! 何かあったら追加で作業するから、そっちでも色々考えてくれ。
妻と土木組に明日の予定を話して、今日は解散となる。
シンラたちのテンションは高く、スライムに乗ってあちこちに移動している。特に何もないのに、何が面白いのやら。それに付き合わされているミーシャたちも、疲れ気味だな。
さすがにミーシャたちの疲れた表情を見たので、これ以上は拙いと判断してシンラを確保する。そうすれば、プラムとシオンも釣れるので一石三鳥である。
小脇に抱えられたシンラは、手足をバタバタさせているが、嫌がっているのではなくテンションが上がって暴れているだけだな。時間を考えると、後30分もしないうちに電池が切れたように眠りそうなので、さっさとお風呂に入れてしまわないとな。
お風呂に入るぞ! と声をかけると、プラムとシオンは脱兎のごとく逃げ出そうとしたが、予想していたスミレとブルムに捕まり逃走に失敗する。この子たちはお風呂が嫌いなのではなく、俺とお風呂に入るのが嫌なだけなのだ。
恥ずかしいとかそう言うのに関係なく、シンラと仲がいい様子を見せられるのが嫌らしい。俺は直接聞いたこと無いけど、ミーシャたちにはそう言っているらしい。
ミーシャたちは一緒に入りたがるのに、プラムたちは嫌がるんだよな……一緒に洗濯しないで! とか言われたら、マジで1週間くらい立ち直れなくなるわ。
スパーンッ!
ハリセンで叩いてきた人物を見ると、カエデだった。お前、さっきまでリンドとミリーと一緒に酒飲んでたのに、いつの間に移動してきたんだ?
「シュウ、あんたが変な事考えているからでしょ! 一緒に洗濯しないでとか言ったら、ブラウニーたちに自分で洗濯しなさいって言われて、苦労する破目になるんだから絶対に言わないわよ」
苦労しなかったら言われるってことか……?
「そう言う問題でもないんだけど、自分で洗濯していないのに誰かのと一緒に洗わないでなんていう人間の気が知れないわよ。日本では本当にある話なの?」
俺は見たこと無いけど、俺の同級生に一緒に洗われるのが嫌だからって言って、自分でバイトして金を稼いでコインランドリーに言っている子はいたな。
家の洗濯機は父親が買った物だから、一緒に洗うなって言うなら自分で洗いなさいって母親に言われたとか言ってたっけ? それでバイトして自分のお金で洗濯していたから、母親に文句を言われなくなったとか言ってたっけ。
でも、世の中に出回っている話では、自分のお金で買った洗濯機でもないのに、一緒に洗わないでって言う娘がいるらしいぞ。
そう言うと、いつの間にか集まっていたミリーとリンドも、信じられないという表情をしていたな。
とりあえず、暴れるのを止めるんだシンラよ! 服を脱がせられないじゃないか! って、自分で服を脱げるようになったんじゃなかったっけ?
暴れていたシンラを床におろすと、スッポーンと効果音が付きそうな勢いで服を脱ぎ捨てた……って、待ちなさい!
いろんな意味で苦労をしてお風呂に入れる破目になった……
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