1,825 / 2,518
第1825話 最後の聖獣
しおりを挟む
『もしかすると……』
ダマに心当たりがあるようだ。
『青龍かもしれませんね』
「はぁ? 前に青龍は水に関係ないって言ってなかったっけ? いるのは湖だぞ?」
『それなんですが……見た目がリバイアサンみたいに、蛇みたいなシルエットでそのサイズとなると……青龍の特徴に一致するんですよね。それに、青龍の特性に水は関係ありませんが、水浴びとか好きなんですよねあいつ……』
あ~そういうことか。グレンがいつも火の中にいるわけじゃないし、シエルも水の中にいるわけじゃないもんな。特にグレンなんか、火の鳥なはずなのに風呂によく入ってるもんな。この2匹、自分のテリトリー外にずっとるしな。
そう考えると、青龍がずっと飛んで空にいるわけでもないか。だけど、何でよりにもよって湖で良く発見されてるんだ?
「えっと、水浴びが好きなのは理解したけど、俺たちが作った湖にいる理由が分からんな。さすがに、海に繋がっているダンジョンを抜けてこれるサイズじゃないよな? シエルもそうだったけど、あの湖に何かあるのか?」
『主殿、某たち全員体のサイズを変えられますよ。青龍だってもちろん変えられます。それに、飛んでここまで来ている可能性もありますし……』
「確かに。どうやって来たかは、この際いいとして……グリエル、青龍と思わしきこの影に、被害にあった人はいるか?」
「被害にあった人はいませんが……」
「が?」
「湖の食料を食べられていますね。全体から見れば一つまみという程度ですが、水産資源が被害にあってますね」
「その程度か。最悪DPで増やせるから問題ないな。それに、もし人的被害があったら……さすがに穏便に済ませるわけにはいかなかったからな」
『青龍よ、お前の行動がお前を助けたな……で、主殿、どうなさいますか?』
「人的被害が出る前に、捕らえに行く方が良いよな。ダマ、青龍は水陸……水空両用ってことだよな? 水の中なら、シエルでもなんとかなるか?」
『それは難しいですね。青龍は、聖獣の中で一番大きいですから、いくら水の特性持ちのシエルでも、青龍を拘束するのは難しいですね』
「そっか、となると……シリウス君に手伝ってもらうか。上の子たちの今日の予定は……今日は、午後は訓練の時間か、なら問題ないな」
娘たちの予定を確認すると、カエデの指導で訓練をするらしいので、カエデに連絡して娘たちにシリウス君の協力をお願いしてもらう。娘たちは、俺のお手伝いができると張り切って、シリウス君に協力をお願いしに行ってくれた。
ってく、ロリコンリバイアサンめ! 俺に隷属しているはずなのに、俺の言うことを聞きやしねえ。娘たちのお願いなら、どんなものでも自分にできることなら、ノータイムで了承するのに……面倒だな。
準備が終わり、庁舎にミーシャたちが来た。ウルも来るかと思ったが、スカーレットの指導を優先するとのことで、別行動をしているようだ。
ミーシャたちは俺の前に並んで、敬礼をしている。うむ、可愛いな。
「シュウ、そんな事考えている場合じゃないわよ」
また考えていることがバレた。娘たちが可愛いんだから、しょうがないじゃん!
「ミーシャ、スミレ、ブルム、協力してくれてありがとな。で、シリウス君、話は聞いているか?」
まったく分からんという顔をしている……はぁ、何で俺は従魔たちの表情が分かるんだろうな。
「えっと、湖にダマたちの同僚? みたいなのが来ていて、人に被害が出る前に捕らえておこうと思ってな。水があれば、シリウス君に敵はいないだろ? その力を借りて、そいつを捉えたいんだ。よろしく頼む」
「「「よろしく頼む!」」」
俺に続いて、ミーシャたちがシリウス君にお願いしてくれる。俺だけじゃ、えーみたいな態度を取るからな。シリウス君に頼むときは、娘たちからもお願いするのが流れとなっている。
俺が本気で命令すれば言うことを聞くんだけど、身の危険があるわけでもないし、こんなことで相手の意志を曲げてまで命令する理由も無いしな……でもなんで従えているはずの従魔に、ここまで気を使ってるんだかな。
シリウス君は、ミーシャたちのお願いを聞いて、小さいフォルムだけど元気に鳴いて答えた。
「とーたん、せいりゅうはどこにいるの?」
「今は……製塩所のある場所から10キロメートルくらい湖を進んだ海底近くで、とどまっているね」
「「お船!」」
船で進むことを考えたのか、スミレとブルムのテンションが一気に上がった。この娘たち、ドワーフの血を引き継いでいるせいか、俺たちが今までに作った物に興味を示すようになってきて、最近のお気に入りは乗り物系なんだよね。
だから、船とか魔導列車を見つけると、動かすのが面倒になるくらい張り付くんだとさ。馬車も作っているが、あれは見飽きたらしい。ここら辺は、俺に似たと思う。
準備しておいてもらった船に乗り込み、青龍の元に向かう。
何で青龍か分かるかというと、ダンジョンマスターのスキルで検索したら、種族名が判明したので断定している。
ミーシャたちは、シリウス君の力でいつも以上のスピードの出ている船に、めっちゃ興奮している。興奮しすぎて落ちないか冷や冷やしている。でも、シリウス君がついているので、もし落ちたとしても安全は確保されているから大丈夫だ。
それに、亀戦隊も一緒に来ている。別についてくる必要もなかったのだが、甲羅干しをしていた亀たちが俺たちを見つけ、暇だからということでついてきたのだ。人的被害が無かったから、こいつらもここでのんびりしていたのだろう。
10~15メートルクラスの魔物は、水中では結構よくいるサイズなので、あまり気にしていない。この街の住人も図太くなってきたよな。
もう100メートルも進めば青龍のいる場所なのだが、真上に行くと危ないのでこの位置で停止している。
「シリウス君、ここから大体100メートル先の2000メートルくらいの深海に、青龍がいるんだけど分かるかな?」
俺がそう質問すると、体を使って〇を作ってくれた。水を司る天才……違った、天災のリバイアサンだな。
釣れると分かっている、青龍の一本釣りを始めようか。
ダマに心当たりがあるようだ。
『青龍かもしれませんね』
「はぁ? 前に青龍は水に関係ないって言ってなかったっけ? いるのは湖だぞ?」
『それなんですが……見た目がリバイアサンみたいに、蛇みたいなシルエットでそのサイズとなると……青龍の特徴に一致するんですよね。それに、青龍の特性に水は関係ありませんが、水浴びとか好きなんですよねあいつ……』
あ~そういうことか。グレンがいつも火の中にいるわけじゃないし、シエルも水の中にいるわけじゃないもんな。特にグレンなんか、火の鳥なはずなのに風呂によく入ってるもんな。この2匹、自分のテリトリー外にずっとるしな。
そう考えると、青龍がずっと飛んで空にいるわけでもないか。だけど、何でよりにもよって湖で良く発見されてるんだ?
「えっと、水浴びが好きなのは理解したけど、俺たちが作った湖にいる理由が分からんな。さすがに、海に繋がっているダンジョンを抜けてこれるサイズじゃないよな? シエルもそうだったけど、あの湖に何かあるのか?」
『主殿、某たち全員体のサイズを変えられますよ。青龍だってもちろん変えられます。それに、飛んでここまで来ている可能性もありますし……』
「確かに。どうやって来たかは、この際いいとして……グリエル、青龍と思わしきこの影に、被害にあった人はいるか?」
「被害にあった人はいませんが……」
「が?」
「湖の食料を食べられていますね。全体から見れば一つまみという程度ですが、水産資源が被害にあってますね」
「その程度か。最悪DPで増やせるから問題ないな。それに、もし人的被害があったら……さすがに穏便に済ませるわけにはいかなかったからな」
『青龍よ、お前の行動がお前を助けたな……で、主殿、どうなさいますか?』
「人的被害が出る前に、捕らえに行く方が良いよな。ダマ、青龍は水陸……水空両用ってことだよな? 水の中なら、シエルでもなんとかなるか?」
『それは難しいですね。青龍は、聖獣の中で一番大きいですから、いくら水の特性持ちのシエルでも、青龍を拘束するのは難しいですね』
「そっか、となると……シリウス君に手伝ってもらうか。上の子たちの今日の予定は……今日は、午後は訓練の時間か、なら問題ないな」
娘たちの予定を確認すると、カエデの指導で訓練をするらしいので、カエデに連絡して娘たちにシリウス君の協力をお願いしてもらう。娘たちは、俺のお手伝いができると張り切って、シリウス君に協力をお願いしに行ってくれた。
ってく、ロリコンリバイアサンめ! 俺に隷属しているはずなのに、俺の言うことを聞きやしねえ。娘たちのお願いなら、どんなものでも自分にできることなら、ノータイムで了承するのに……面倒だな。
準備が終わり、庁舎にミーシャたちが来た。ウルも来るかと思ったが、スカーレットの指導を優先するとのことで、別行動をしているようだ。
ミーシャたちは俺の前に並んで、敬礼をしている。うむ、可愛いな。
「シュウ、そんな事考えている場合じゃないわよ」
また考えていることがバレた。娘たちが可愛いんだから、しょうがないじゃん!
「ミーシャ、スミレ、ブルム、協力してくれてありがとな。で、シリウス君、話は聞いているか?」
まったく分からんという顔をしている……はぁ、何で俺は従魔たちの表情が分かるんだろうな。
「えっと、湖にダマたちの同僚? みたいなのが来ていて、人に被害が出る前に捕らえておこうと思ってな。水があれば、シリウス君に敵はいないだろ? その力を借りて、そいつを捉えたいんだ。よろしく頼む」
「「「よろしく頼む!」」」
俺に続いて、ミーシャたちがシリウス君にお願いしてくれる。俺だけじゃ、えーみたいな態度を取るからな。シリウス君に頼むときは、娘たちからもお願いするのが流れとなっている。
俺が本気で命令すれば言うことを聞くんだけど、身の危険があるわけでもないし、こんなことで相手の意志を曲げてまで命令する理由も無いしな……でもなんで従えているはずの従魔に、ここまで気を使ってるんだかな。
シリウス君は、ミーシャたちのお願いを聞いて、小さいフォルムだけど元気に鳴いて答えた。
「とーたん、せいりゅうはどこにいるの?」
「今は……製塩所のある場所から10キロメートルくらい湖を進んだ海底近くで、とどまっているね」
「「お船!」」
船で進むことを考えたのか、スミレとブルムのテンションが一気に上がった。この娘たち、ドワーフの血を引き継いでいるせいか、俺たちが今までに作った物に興味を示すようになってきて、最近のお気に入りは乗り物系なんだよね。
だから、船とか魔導列車を見つけると、動かすのが面倒になるくらい張り付くんだとさ。馬車も作っているが、あれは見飽きたらしい。ここら辺は、俺に似たと思う。
準備しておいてもらった船に乗り込み、青龍の元に向かう。
何で青龍か分かるかというと、ダンジョンマスターのスキルで検索したら、種族名が判明したので断定している。
ミーシャたちは、シリウス君の力でいつも以上のスピードの出ている船に、めっちゃ興奮している。興奮しすぎて落ちないか冷や冷やしている。でも、シリウス君がついているので、もし落ちたとしても安全は確保されているから大丈夫だ。
それに、亀戦隊も一緒に来ている。別についてくる必要もなかったのだが、甲羅干しをしていた亀たちが俺たちを見つけ、暇だからということでついてきたのだ。人的被害が無かったから、こいつらもここでのんびりしていたのだろう。
10~15メートルクラスの魔物は、水中では結構よくいるサイズなので、あまり気にしていない。この街の住人も図太くなってきたよな。
もう100メートルも進めば青龍のいる場所なのだが、真上に行くと危ないのでこの位置で停止している。
「シリウス君、ここから大体100メートル先の2000メートルくらいの深海に、青龍がいるんだけど分かるかな?」
俺がそう質問すると、体を使って〇を作ってくれた。水を司る天才……違った、天災のリバイアサンだな。
釣れると分かっている、青龍の一本釣りを始めようか。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
彼女をイケメンに取られた俺が異世界帰り
あおアンドあお
ファンタジー
俺...光野朔夜(こうのさくや)には、大好きな彼女がいた。
しかし親の都合で遠くへと転校してしまった。
だが今は遠くの人と通信が出来る手段は多々ある。
その通信手段を使い、彼女と毎日連絡を取り合っていた。
―――そんな恋愛関係が続くこと、数ヶ月。
いつものように朝食を食べていると、母が母友から聞いたという話を
俺に教えてきた。
―――それは俺の彼女...海川恵美(うみかわめぐみ)の浮気情報だった。
「――――は!?」
俺は思わず、嘘だろうという声が口から洩れてしまう。
あいつが浮気してをいたなんて信じたくなかった。
だが残念ながら、母友の集まりで流れる情報はガセがない事で
有名だった。
恵美の浮気にショックを受けた俺は、未練が残らないようにと、
あいつとの連絡手段の全て絶ち切った。
恵美の浮気を聞かされ、一体どれだけの月日が流れただろうか?
時が経てば、少しずつあいつの事を忘れていくものだと思っていた。
―――だが、現実は厳しかった。
幾ら時が過ぎろうとも、未だに恵美の裏切りを忘れる事なんて
出来ずにいた。
......そんな日々が幾ばくか過ぎ去った、とある日。
―――――俺はトラックに跳ねられてしまった。
今度こそ良い人生を願いつつ、薄れゆく意識と共にまぶたを閉じていく。
......が、その瞬間、
突如と聞こえてくる大きな声にて、俺の消え入った意識は無理やり
引き戻されてしまう。
俺は目を開け、声の聞こえた方向を見ると、そこには美しい女性が
立っていた。
その女性にここはどこだと訊ねてみると、ニコッとした微笑みで
こう告げてくる。
―――ここは天国に近い場所、天界です。
そしてその女性は俺の顔を見て、続け様にこう言った。
―――ようこそ、天界に勇者様。
...と。
どうやら俺は、この女性...女神メリアーナの管轄する異世界に蔓延る
魔族の王、魔王を打ち倒す勇者として選ばれたらしい。
んなもん、無理無理と最初は断った。
だが、俺はふと考える。
「勇者となって使命に没頭すれば、恵美の事を忘れられるのでは!?」
そう思った俺は、女神様の嘆願を快く受諾する。
こうして俺は魔王の討伐の為、異世界へと旅立って行く。
―――それから、五年と数ヶ月後が流れた。
幾度の艱難辛苦を乗り越えた俺は、女神様の願いであった魔王の討伐に
見事成功し、女神様からの恩恵...『勇者』の力を保持したまま元の世界へと
帰還するのだった。
※小説家になろう様とツギクル様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる