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第1754話 意外な伏兵
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家に帰り、妻たちがいるか確認する。
午前中に帰ってきていた2週間前なら半数もいなかったのだが、今は夕食の前に帰ってきているので、大半の妻たちは家に帰ってきている。そして今日は、特に緊急のことは無かったようで、全員が揃っていた。
夕食を食べながら、グリエルとガリアの息子、モーリスとテオの2人が結婚していて、さらに子どもが出来ていたことを話す。だけど、俺が求めていたリアクションと違った。
妻たちには、知らなかったんですか? といった、呆れられた視線を向けられた……だって、グリエルとガリアは俺に教えてくれないし、モーリスたちと話しているときだって、結婚したとか教えてくれなかったのに、どうやって知れっていうんだよ!
君たちは、おそらく奥様グループで情報が回ってくるんだろうけど、俺の場合は情報を回してくれるトップの2人が、情報封鎖してたんだぞ!
ふ~、こんなことを言い合っても意味ないな。
知ったからにはお祝いをしたいのだ。だから、みんなにも意見が欲しいのだ。でさ、子どもたちの年齢も性別も聞いてくるの忘れたけど、知ってる?
2人の赤ちゃんは、両方とも男の子だったようだ。生まれたときは、後継ぎが出来たと喜んでいたことを教えてくれた。俺、その輪に入れてない……
でもさ、後継ぎって言っても無能だったら、重要な役職には就けないからな。グリエルたちは元から優秀だった。モーリスとテオは、グリエルたちの教育にシルキーたちからも教えを受けていたためか、かなり優秀である。
武闘祭も成功させたし、新しく作った街も問題なく治めているので、無能ということは無いだろう。
だけど、親バカになって貴族のバカ息子みたいに育ったら、お前たちの子でも中枢から排除するからな。しっかりと学んでもらいたいところだ。自分の子どもたちだって、向いていない、足りていないってことなら、いくら親バカの俺でも要職には就かせないぞ。
俺がこんなことを思っているけど、ウルもミーシャたちも同年代の子どもたちに比べれば優秀であるが、ウルはともかくミーシャ・ブルム・スミレの3人は、領主とかは嫌で冒険者のようにいろんな所へ行きたいと考えている節がある。
ブルムもスミレも母親の鍛冶仕事にも興味があるようだが、やっぱり3人でどこかに行きたいとか考えてそうなんだよな。
それに対してウルは、俺のことを手伝いたいと思っているようで、ミリーについて冒険者ギルドでの仕事の様子を見て学んでいるみたいなんだよね。ウルにこそ自由にしてほしいんだけど、本人が望んでミリーに教えを受けているなら、邪魔することもできない。
あ、何で俺についてこないかと言えば、俺の仕事って本来あるべき状態とは全然違うからな。ついてきても学べることがないので、ミリーにたまについていっているんだとか。
俺としてはションボリする話だけど、学べないのだからついてくることは無いよな。たまに来ることはあるけど、仕分けされた書類を読んでいるだけだもんな……
話がそれた。男の子だってことは分かったけど、何歳なんだ? 下の子たちより、半年くらい遅く生まれた? あ~、俺が気付かない原因の一つか。
何をプレゼントしたらいいと思う? みんながプレゼントしたのは分かったって、俺もプレゼントしたいってだけなんだよ。おむつや服は特権でDPで呼び出したものを渡しているらしいので、プレゼントにはならないと言われた。
じゃぁ、タオルでもプレゼントするか? それはグリエルたちがプレゼントしてたから、足りていないってことはないと思うってさ。
じゃぁ、オモチャや人形をプレゼントしようか。あの2人の家なら、それなりに広いだろうしちょっと大きめだって……え、大きすぎるのはダメ? ほどほどにします。
知育オモチャは外せないな。人形か、そういえばこの世界に人形ってないな。人形とは言えないけど、ゴーレムは魔法で作れるけど……
男の子だからカッコいいのがいいか? オオカミとか、クマとか? こんな話をしていたら、上の子たちが下の子たちを抱きかかえて食堂へ入ってきた。子どもたちで遊んでいたと思うけど、俺たちを探しに来たのかな?
「とーたん、プレゼントならニコちゃん人形がいいと思うよ!」
話を聞いていたようで、ミーシャによるとプレゼントをするなら、ニコを模した人形がいいってさ。その人形って何? 俺知らないんだけど。
俺が知らないと分かったのか、スミレが走って取りに行った。
持って帰ってきたのはニコの人形じゃなくて、ニコのような饅頭な形をして顔をつけたヨギ〇ーだった。それは人形じゃなくて、クッションだぞ!
だけど言われてみれば、下の子たちってあのクッション好きだよな。でもそれってスライムが好きだから、そのクッションも好きなんじゃないのか? 他の子たちもスライムは好きなのか?
聞いてみたらニコちゃん人形って、孤児院でも人気があるんだってさ。何で孤児院にあのクッションがあるんだ?
聞いてみると、ミーシャたちがお手伝いをして、自分たちで貯めたDPで買ってプレゼントしたんだってさあ。みんな、優しく育ってくれているようでうれしいよ。
それにしても、あのクッションというか、話を聞いていると人形として本当に好かれているみたいだな。ニコが人気なのは、俺としても嬉しいな。あれが人気なら、俺がプレゼントしてあげよう。
俺が召喚するからには、衛生的にも完璧じゃないとな。自動でキレイになるように、クッションの外側にクリエイトゴーレムを使って、触り心地が悪くならないように粉末化した魔核でクリーンの魔法が発動するように改造した。
ミーシャたちだけでなく、抱かれていた下の子たちも欲しい欲しいと強請ってきたので、1人に3つプレゼントしてしまった。みんなで共有してくれ!
にしても、人形として人気があるとはね。もちろんクッションみたいにも使うのだが、それは子どもたちがスライムたちにするスキンシップに近いものだったりするようだ。
子どもたちが言うのだから、これもプレゼントしてみようか。
プレゼントも揃い、次の休みの日にモーリスとテオの家に突撃訪問して、子どもたちにプレゼントを渡した。知育オモチャには興味を示さずに、ニコの人形をメチャクチャ喜んでいた。
ニコの人気にちょっと嫉妬しそうだ。
午前中に帰ってきていた2週間前なら半数もいなかったのだが、今は夕食の前に帰ってきているので、大半の妻たちは家に帰ってきている。そして今日は、特に緊急のことは無かったようで、全員が揃っていた。
夕食を食べながら、グリエルとガリアの息子、モーリスとテオの2人が結婚していて、さらに子どもが出来ていたことを話す。だけど、俺が求めていたリアクションと違った。
妻たちには、知らなかったんですか? といった、呆れられた視線を向けられた……だって、グリエルとガリアは俺に教えてくれないし、モーリスたちと話しているときだって、結婚したとか教えてくれなかったのに、どうやって知れっていうんだよ!
君たちは、おそらく奥様グループで情報が回ってくるんだろうけど、俺の場合は情報を回してくれるトップの2人が、情報封鎖してたんだぞ!
ふ~、こんなことを言い合っても意味ないな。
知ったからにはお祝いをしたいのだ。だから、みんなにも意見が欲しいのだ。でさ、子どもたちの年齢も性別も聞いてくるの忘れたけど、知ってる?
2人の赤ちゃんは、両方とも男の子だったようだ。生まれたときは、後継ぎが出来たと喜んでいたことを教えてくれた。俺、その輪に入れてない……
でもさ、後継ぎって言っても無能だったら、重要な役職には就けないからな。グリエルたちは元から優秀だった。モーリスとテオは、グリエルたちの教育にシルキーたちからも教えを受けていたためか、かなり優秀である。
武闘祭も成功させたし、新しく作った街も問題なく治めているので、無能ということは無いだろう。
だけど、親バカになって貴族のバカ息子みたいに育ったら、お前たちの子でも中枢から排除するからな。しっかりと学んでもらいたいところだ。自分の子どもたちだって、向いていない、足りていないってことなら、いくら親バカの俺でも要職には就かせないぞ。
俺がこんなことを思っているけど、ウルもミーシャたちも同年代の子どもたちに比べれば優秀であるが、ウルはともかくミーシャ・ブルム・スミレの3人は、領主とかは嫌で冒険者のようにいろんな所へ行きたいと考えている節がある。
ブルムもスミレも母親の鍛冶仕事にも興味があるようだが、やっぱり3人でどこかに行きたいとか考えてそうなんだよな。
それに対してウルは、俺のことを手伝いたいと思っているようで、ミリーについて冒険者ギルドでの仕事の様子を見て学んでいるみたいなんだよね。ウルにこそ自由にしてほしいんだけど、本人が望んでミリーに教えを受けているなら、邪魔することもできない。
あ、何で俺についてこないかと言えば、俺の仕事って本来あるべき状態とは全然違うからな。ついてきても学べることがないので、ミリーにたまについていっているんだとか。
俺としてはションボリする話だけど、学べないのだからついてくることは無いよな。たまに来ることはあるけど、仕分けされた書類を読んでいるだけだもんな……
話がそれた。男の子だってことは分かったけど、何歳なんだ? 下の子たちより、半年くらい遅く生まれた? あ~、俺が気付かない原因の一つか。
何をプレゼントしたらいいと思う? みんながプレゼントしたのは分かったって、俺もプレゼントしたいってだけなんだよ。おむつや服は特権でDPで呼び出したものを渡しているらしいので、プレゼントにはならないと言われた。
じゃぁ、タオルでもプレゼントするか? それはグリエルたちがプレゼントしてたから、足りていないってことはないと思うってさ。
じゃぁ、オモチャや人形をプレゼントしようか。あの2人の家なら、それなりに広いだろうしちょっと大きめだって……え、大きすぎるのはダメ? ほどほどにします。
知育オモチャは外せないな。人形か、そういえばこの世界に人形ってないな。人形とは言えないけど、ゴーレムは魔法で作れるけど……
男の子だからカッコいいのがいいか? オオカミとか、クマとか? こんな話をしていたら、上の子たちが下の子たちを抱きかかえて食堂へ入ってきた。子どもたちで遊んでいたと思うけど、俺たちを探しに来たのかな?
「とーたん、プレゼントならニコちゃん人形がいいと思うよ!」
話を聞いていたようで、ミーシャによるとプレゼントをするなら、ニコを模した人形がいいってさ。その人形って何? 俺知らないんだけど。
俺が知らないと分かったのか、スミレが走って取りに行った。
持って帰ってきたのはニコの人形じゃなくて、ニコのような饅頭な形をして顔をつけたヨギ〇ーだった。それは人形じゃなくて、クッションだぞ!
だけど言われてみれば、下の子たちってあのクッション好きだよな。でもそれってスライムが好きだから、そのクッションも好きなんじゃないのか? 他の子たちもスライムは好きなのか?
聞いてみたらニコちゃん人形って、孤児院でも人気があるんだってさ。何で孤児院にあのクッションがあるんだ?
聞いてみると、ミーシャたちがお手伝いをして、自分たちで貯めたDPで買ってプレゼントしたんだってさあ。みんな、優しく育ってくれているようでうれしいよ。
それにしても、あのクッションというか、話を聞いていると人形として本当に好かれているみたいだな。ニコが人気なのは、俺としても嬉しいな。あれが人気なら、俺がプレゼントしてあげよう。
俺が召喚するからには、衛生的にも完璧じゃないとな。自動でキレイになるように、クッションの外側にクリエイトゴーレムを使って、触り心地が悪くならないように粉末化した魔核でクリーンの魔法が発動するように改造した。
ミーシャたちだけでなく、抱かれていた下の子たちも欲しい欲しいと強請ってきたので、1人に3つプレゼントしてしまった。みんなで共有してくれ!
にしても、人形として人気があるとはね。もちろんクッションみたいにも使うのだが、それは子どもたちがスライムたちにするスキンシップに近いものだったりするようだ。
子どもたちが言うのだから、これもプレゼントしてみようか。
プレゼントも揃い、次の休みの日にモーリスとテオの家に突撃訪問して、子どもたちにプレゼントを渡した。知育オモチャには興味を示さずに、ニコの人形をメチャクチャ喜んでいた。
ニコの人気にちょっと嫉妬しそうだ。
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