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第1752話 みんな優秀だった
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妻たちに手伝ってもらった実験の最終日、今日のお供はキリエとマリアの他に年少組から、シェリル・イリア・ネルの3人も参加している。この3人だけでなく、他のメンバーも2日目から参加している。
参加できていないのは、子どもを産んだ6人だな。その内2人は、カエデとリンドで関わりたくないと、何かと理由をつけて参加を拒否している。まぁ、無理に参加させるつもりは無いので、出たくなければ出なくていいぞ。
この5日でキリエとマリアの2人のセリフが証明されている。『私たちからすれば、シュウ様を中心に判断しているだけですので、簡単な仕事でした』このセリフは、掛け値なしに正しかったのだ。次の日に来た、リリー・チェルシー・シャルロットの3人が証明したのだ。
次の日に来た3人は、キリエたちと変わらない仕分けをしたのだ。年中組は全員、まったく同じ判断をしていた。
年長組の妻たちと年少組の妻たちは、多少増減はするがメインの部分はしっかりと揃ってた。
年長組のメンバーは、孤児たちの報告書の代わりに、片親世帯などの政策についての報告書や、現状についての書類が追加されていた。
年少組のメンバーは、孤児たちの報告書と、子どもの自立についての施策支援の書類が追加されていたな。
まぁ、どの判断も俺はいいと思っている。グリエルたちの仕分けは、俺の負担にならないように極限まで不要な物を削った、合理的なものだ。俺の妻たちは、その上で自分たちが係わる、関係のある事柄を追加で、確認してもらいたい書類として仕分けしているのだ。
それにしても、シェリルたち3人の機嫌がいい。久しぶりに役に立てることが嬉しいのかもな。妻になってからも、みんなは俺のために尽くしたがるのだ。夫冥利には尽きるが、もっと自由にしてもいいんだぞ!
そして仕事が始まる。
この3人が書類整理しているのって、初めてみた気がするな。俺の見ていないところでしているかもしれないが、こうやって仕事しているのは初めてだな。
俺は5人が仕分けをするまでにグリエルと話している。
「それにしても、シュウ様の奥方さまたちは本当に的確に仕分けしてくださいますね。それだけじゃなく、自分たちの確認する書類、部下が確認する書類まで、完璧に仕分けてくださいますね」
「ある程度は予想していたけど、ここまで優秀とはな」
「おそらくですが、シュウ様がシルキー様たちに教育を任せたことが、この結果を引き寄せたのではないでしょうか? あの方たちのメイド道は、主を中心になるように考えさせるだけでなく、仕事を手伝えるだけの知識なども必要だといい、教え込んでいたと聞いています」
おう、そうなのか。シルキーたちってメイドに主の仕事を手伝えるように、勉強することが当たり前なのか? 俺が中心ってことは、地球の知識もそれなりに詰め込まれたんだろうな……知識レベルが地球基準になるなら、この世界で見ればかなり優秀だろうな。
「それよりさ、俺が気になってるのは、シルキーの教育を受けた妻たちだからできる仕分けってことはさ、新しく教育しても難しいんじゃないかと思うんだけど、どうするかね」
「そうですね、このレベルまで判断できる人が、すぐに育つわけでは無いですね。有用なことが分かり、いてもらえると助かりますが、扱う情報が情報なだけに……部下たちから引き上げて教育しますかね?」
「シュウ様、この程度の仕事量であれば、私たちが2~3人で処理すればすぐに終わります。私たちでローテーションを組み一緒に仕事すれば問題ないかと思います」
「キリエの判断だけで、決めていいのか?」
「私たち妻は、シュウ様のために働けるのであれば、否はありません。カエデさんとリンドさんは別ですが、その2人もシュウ様のためになるのであれば協力はしてくださいます」
「そういうもんか? それよりさ、そろそろ様付けを止めないか? 俺たちって夫婦だろ、世間一般から見れば妻がかなり多いけどさ、距離が遠い気がして嫌なんだよな」
「分かりました。今度の妻会議で話し合う議題にあげておきます。グリエルさん、仕分けの件は問題ないですので、明日から2人ずつ庁舎に来れば問題ないですか?」
妻会議ってなんぞ? お前たちは俺の知らないところで何か会議をしているのか? そこで何が決まっているというのだね。
「手伝ってくださるのであれば、街のためにもなりますし助かります。朝シュウ様と一緒に来ていただければ問題ないです。仕事が終わった後は、どうなさいますか?」
「私たちは私たちですることはありますので、終わり次第いつものルーティーンに戻ればいいだけですね」
妻たちがいいのであれば、問題ないか?
「あ~一つだけ言っておくけど、絶対に無理だけはするなよ。無理して体調を崩したりしたら、俺や他の妻たちだけじゃなく、子どもたちも心配するからな」
もちろんです! と返された後、書類を渡された。
あ~もう仕分けが終わっていたのね。お早いことで……
「では、私たちは自分たちの仕事へ戻ります。お早いお帰りをお待ちしています。あなたたちもいきますよ」
そう言われて、シェリルたちも席から立ち、早く帰ってきてね~、と言ってから執務室を出ていった。
「本当に優秀ですね。会話を聞いて話しながらだったのに、もう仕分けが終わっていたんですね。本当に明日からも手伝ってもらえるのでしょうか?」
「キリエが問題ないって言ってたし、誰かしらは手伝ってくれると思うぞ。ローテーションを組むって言ってたし、今日妻たちが全員帰ってきたら話し合うんじゃないかな? あ~、妻たち用の机を用意しておいた方が良いか」
「そうですね、専用の机があった方が良いと思いますが……この執務室に置くのですか?」
「ん? 何か問題か?」
「いえ、ここでたまに会議をするときがありますよね?」
「あるけど、聞かれて困ることなんてないよな? 新しく部屋を用意するのも違うし、会議する時だけ机を移動できれば問題ないさ。それに、朝の短い時間しかいないだろうし、一緒で問題ないだろ」
「そうですね。むしろ、会議に参加してもらった方が、いい案が生まれる可能性も高いかもしれないですね。私たちだけでは、頭が固くなりすぎていることもありますからね」
「俺の妻たちが参加しても問題ないのであれば、打診しておこうか。事前にわかっている会議なら、何人かは参加してもらえると思うしな」
「了解です。明日からの仕分けは、奥方様にお願いします。ガリアにも明日話をしておきます」
「あ~そうだ、もう一個重要なことがあった。部下たちも働きっぱなしだろ? お前たちみたいに、一週間くらいずつ交代で、休ませてやることは可能か?」
「仕分けをしてもらえるのであれば、かなり余裕ができますのでまとまった人数に休みをあげられます」
「そっか、よかった。じゃあさ、急ぎじゃないけど休みのローテーションを組んでくれ。で、クルーザーやキャンプエリアを解放するから、利用したい人たちは被らないように分けてもらっていいか?」
「了解です。本人たちに任せれば、問題ないと思いますので通達しておきます」
こうして、庁舎で働く人間たちの休暇計画が始動した。
参加できていないのは、子どもを産んだ6人だな。その内2人は、カエデとリンドで関わりたくないと、何かと理由をつけて参加を拒否している。まぁ、無理に参加させるつもりは無いので、出たくなければ出なくていいぞ。
この5日でキリエとマリアの2人のセリフが証明されている。『私たちからすれば、シュウ様を中心に判断しているだけですので、簡単な仕事でした』このセリフは、掛け値なしに正しかったのだ。次の日に来た、リリー・チェルシー・シャルロットの3人が証明したのだ。
次の日に来た3人は、キリエたちと変わらない仕分けをしたのだ。年中組は全員、まったく同じ判断をしていた。
年長組の妻たちと年少組の妻たちは、多少増減はするがメインの部分はしっかりと揃ってた。
年長組のメンバーは、孤児たちの報告書の代わりに、片親世帯などの政策についての報告書や、現状についての書類が追加されていた。
年少組のメンバーは、孤児たちの報告書と、子どもの自立についての施策支援の書類が追加されていたな。
まぁ、どの判断も俺はいいと思っている。グリエルたちの仕分けは、俺の負担にならないように極限まで不要な物を削った、合理的なものだ。俺の妻たちは、その上で自分たちが係わる、関係のある事柄を追加で、確認してもらいたい書類として仕分けしているのだ。
それにしても、シェリルたち3人の機嫌がいい。久しぶりに役に立てることが嬉しいのかもな。妻になってからも、みんなは俺のために尽くしたがるのだ。夫冥利には尽きるが、もっと自由にしてもいいんだぞ!
そして仕事が始まる。
この3人が書類整理しているのって、初めてみた気がするな。俺の見ていないところでしているかもしれないが、こうやって仕事しているのは初めてだな。
俺は5人が仕分けをするまでにグリエルと話している。
「それにしても、シュウ様の奥方さまたちは本当に的確に仕分けしてくださいますね。それだけじゃなく、自分たちの確認する書類、部下が確認する書類まで、完璧に仕分けてくださいますね」
「ある程度は予想していたけど、ここまで優秀とはな」
「おそらくですが、シュウ様がシルキー様たちに教育を任せたことが、この結果を引き寄せたのではないでしょうか? あの方たちのメイド道は、主を中心になるように考えさせるだけでなく、仕事を手伝えるだけの知識なども必要だといい、教え込んでいたと聞いています」
おう、そうなのか。シルキーたちってメイドに主の仕事を手伝えるように、勉強することが当たり前なのか? 俺が中心ってことは、地球の知識もそれなりに詰め込まれたんだろうな……知識レベルが地球基準になるなら、この世界で見ればかなり優秀だろうな。
「それよりさ、俺が気になってるのは、シルキーの教育を受けた妻たちだからできる仕分けってことはさ、新しく教育しても難しいんじゃないかと思うんだけど、どうするかね」
「そうですね、このレベルまで判断できる人が、すぐに育つわけでは無いですね。有用なことが分かり、いてもらえると助かりますが、扱う情報が情報なだけに……部下たちから引き上げて教育しますかね?」
「シュウ様、この程度の仕事量であれば、私たちが2~3人で処理すればすぐに終わります。私たちでローテーションを組み一緒に仕事すれば問題ないかと思います」
「キリエの判断だけで、決めていいのか?」
「私たち妻は、シュウ様のために働けるのであれば、否はありません。カエデさんとリンドさんは別ですが、その2人もシュウ様のためになるのであれば協力はしてくださいます」
「そういうもんか? それよりさ、そろそろ様付けを止めないか? 俺たちって夫婦だろ、世間一般から見れば妻がかなり多いけどさ、距離が遠い気がして嫌なんだよな」
「分かりました。今度の妻会議で話し合う議題にあげておきます。グリエルさん、仕分けの件は問題ないですので、明日から2人ずつ庁舎に来れば問題ないですか?」
妻会議ってなんぞ? お前たちは俺の知らないところで何か会議をしているのか? そこで何が決まっているというのだね。
「手伝ってくださるのであれば、街のためにもなりますし助かります。朝シュウ様と一緒に来ていただければ問題ないです。仕事が終わった後は、どうなさいますか?」
「私たちは私たちですることはありますので、終わり次第いつものルーティーンに戻ればいいだけですね」
妻たちがいいのであれば、問題ないか?
「あ~一つだけ言っておくけど、絶対に無理だけはするなよ。無理して体調を崩したりしたら、俺や他の妻たちだけじゃなく、子どもたちも心配するからな」
もちろんです! と返された後、書類を渡された。
あ~もう仕分けが終わっていたのね。お早いことで……
「では、私たちは自分たちの仕事へ戻ります。お早いお帰りをお待ちしています。あなたたちもいきますよ」
そう言われて、シェリルたちも席から立ち、早く帰ってきてね~、と言ってから執務室を出ていった。
「本当に優秀ですね。会話を聞いて話しながらだったのに、もう仕分けが終わっていたんですね。本当に明日からも手伝ってもらえるのでしょうか?」
「キリエが問題ないって言ってたし、誰かしらは手伝ってくれると思うぞ。ローテーションを組むって言ってたし、今日妻たちが全員帰ってきたら話し合うんじゃないかな? あ~、妻たち用の机を用意しておいた方が良いか」
「そうですね、専用の机があった方が良いと思いますが……この執務室に置くのですか?」
「ん? 何か問題か?」
「いえ、ここでたまに会議をするときがありますよね?」
「あるけど、聞かれて困ることなんてないよな? 新しく部屋を用意するのも違うし、会議する時だけ机を移動できれば問題ないさ。それに、朝の短い時間しかいないだろうし、一緒で問題ないだろ」
「そうですね。むしろ、会議に参加してもらった方が、いい案が生まれる可能性も高いかもしれないですね。私たちだけでは、頭が固くなりすぎていることもありますからね」
「俺の妻たちが参加しても問題ないのであれば、打診しておこうか。事前にわかっている会議なら、何人かは参加してもらえると思うしな」
「了解です。明日からの仕分けは、奥方様にお願いします。ガリアにも明日話をしておきます」
「あ~そうだ、もう一個重要なことがあった。部下たちも働きっぱなしだろ? お前たちみたいに、一週間くらいずつ交代で、休ませてやることは可能か?」
「仕分けをしてもらえるのであれば、かなり余裕ができますのでまとまった人数に休みをあげられます」
「そっか、よかった。じゃあさ、急ぎじゃないけど休みのローテーションを組んでくれ。で、クルーザーやキャンプエリアを解放するから、利用したい人たちは被らないように分けてもらっていいか?」
「了解です。本人たちに任せれば、問題ないと思いますので通達しておきます」
こうして、庁舎で働く人間たちの休暇計画が始動した。
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