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第1733話 百面相のシュウ
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ブラウニーたちも一緒に入っているがそれは無視して、シンラと2人きりって言うのは初めてだな。妻か他の子たちが絶対一緒だったもんな。あっ! これって、シンラがプラムたちの所に戻ったら、大変になるパターンじゃね?
姉たちと一緒にいたはずのシンラがいなくなって、今頃探し回ってたりしねえか?
う~む、気になるな。おっさん臭く座っているシンラは、気持ちよさそうな顔をしているな。こっそりと近くにいたブラウニーに聞いてみた。
「プラム様たちですか? 私たちがこちらに来る前は、2人で元気に遊んでおられましたよ。その後は、お風呂の予定だったと思いますので、探し回っていると言う事はないと思います。ですが、いつものパターンですと、離れている時間が長いほどくっつきたがる傾向があると思われます」
うん、シンラよ。お前の姉妹たちが待っているのは間違いなさそうだ。抱き着かれながら寝るのは、決まったっぽいな。
俺がそんな事を考えていると、シンラが身震いをした。キョロキョロ周りを見ている時に、俺と目が合う。次第に涙目になり、助けてほしそうな視線を向けてくる。こいつ、俺の考えていることが読めるのか?
助けてやりたいのはやまやまだけど、今日寝るときに一緒にいなかったら、おそらくだがもっと大変な事になると思うけどいいのか?
そう考えると、愕然とした表情になる。やっぱり俺の考えていることを読めてるんだなこいつ。
「ご主人様、大変失礼ですが、ご主人様の表情は大変読みやすいと思われます。赤子のシンラ様でも分かるような表情をされているかと」
なんと!? ポーカーフェイスのつもりなのに、顔に文字が書いてあるレベルで分かりやすいってことか!
ちょっとショックを受けた俺だが、ここでうだうだしていても変わらんし、そろそろお腹が空いたわ。ってことで、戻るぞ!
温泉に来た時とは真逆のテンションのシンラを連れて脱衣所へ。シンラ、お前さ全身の力を抜いてダラーンとするのやめろ。ここに連れてくるときより、ビジュアル的に良くないぞ。
グッタリとしているシンラの体を拭いてやり、髪の毛を乾かして服を着せる。はけるオムツを装着しているから、ちょっとだけ尻が太っているように見えるな。
子どもたち用の椅子に座らせて、俺も体をしっかりと拭いて着替えた。髪の毛を乾かそうと思ったが、面倒だったのでやめた。そのうち乾くだろう。
シンラを連れて部屋に戻ってきた。
さて、どうするか? このまま一緒でもいいのだが、明日のことを考えるとプラムたちと、合流させた方がいい気がするんだがな。
とりあえずミリーに連絡を入れて、娘たちの様子を確認しておこう。
娘たちは、今回なんで怒られたのかしっかり理解したようだ。上の子たちと違って下の子たちは、まだまだレベルが低いからな。ちょっとしたことで、大怪我をしてしまう可能性があるのだ。いくらレベルが高くても、打ちどころが悪ければ簡単に怪我をするもんだしな。
そろそろ合流しても問題なさそうということで、シンラを連れて子供部屋へ。
部屋に入り、俺を見つけたミーシャたちが駆け寄ってきて、
「「「ごめんなさい」」」
と。
なんとなく分かるけど、
「3人が謝らなきゃいけないのは、俺じゃなくてシンラだぞ」
そう言われて、ハッとした顔をしている。
3人の前にシンラを降ろしてやると、3人が囲んでシンラに謝りだした。謝られているシンラは意味が分かっていないようだが、大好きな姉たちがかまってくれるのが嬉しいのか、抱き着き始めた。
ように見えるが、おそらくこいつは、姉たちをプラムたちの壁に使うつもりなのではないだろうか?
なんて考えていたら、後ろから頭を叩かれた。
「シンラはそんな事考えてないよ。大好きな姉たちが悲しい顔をしているから、慰めてあげてるんだよ。シュウ君は本当にそういうとこ、ひねくれてるわよね」
解せぬ。さっきまでのシンラの様子を見ていれば、俺のような考えに至ってもおかしくないと思うんだけどな。でさ、サラっと心の中を読むのやめてくれないかな?
「ミリー、子どもたちの教育をまかせてすまんな。あの時は、少し頭に血が上ってて冷静じゃなかったからな。シンラは全く分かっていない様子でケロッとしてたけど、だからと言って褒められる行為じゃないからな。ありがと」
「気にしないで。シュウ君は、いつもみんなのこと守ってくれているんだから、この位は私たちがやるわよ。それに強く言いすぎて、娘たちに「お父さん嫌い」とか言われたら、そっちの方が大変だからね」
お父さん嫌い……お父さん嫌い……お父さん嫌い……!?
頭に軽い衝撃を受ける。
「誰も言ってないのに、そんなに落ち込むんじゃないの。本当にシュウ君の住んでいた国って不思議よね。娘がそんなこと言うなんて、普通は無いと思うんだけどな」
甘いぞミリー! お父さん嫌い、という言葉でどれだけの父親が撃沈してきた国だと思っているのだ! 中にはパパっ子もいるみたいだけど、お父さんは臭いモノ! だと思っている女子も少なくないらしいぞ!
シュウの勝手な思い込みなので、統計を調べているわけでは無い。
そしてトドメに、服を一緒に洗わないで! とか言うんだってよ! もうね、信じられない。だってさ、綺麗に洗うんだから一緒でもよくね? って思うんだけど、俺間違ってるか?
「分かったから、1人で百面相をしないの! それこそ、気持ち悪いって言われるわよ? って、ごめんってば、嘘だから戻ってきて」
気持ち悪いという言葉に反応して、両手両膝を地面につけてしまった。
おや? プラムとシオンが、シンラと姉たちの元へハイハイしてきたな。立って歩けるようになってきてはいるが、まだ安定しないのでハイハイが移動の基本となっている。
うむ、シンラはミーシャに、プラムはスミレに、シオンはブルムに抱っこしてもらい、ベッドに移動する様だ。どうも、プラムたちが眠そうな様子なので、お姉ちゃんとして下の子たちの面倒を看てくれているみたいだな。
今日はもう大丈夫なかな。
向こうの様子を確認したら寝るか。
姉たちと一緒にいたはずのシンラがいなくなって、今頃探し回ってたりしねえか?
う~む、気になるな。おっさん臭く座っているシンラは、気持ちよさそうな顔をしているな。こっそりと近くにいたブラウニーに聞いてみた。
「プラム様たちですか? 私たちがこちらに来る前は、2人で元気に遊んでおられましたよ。その後は、お風呂の予定だったと思いますので、探し回っていると言う事はないと思います。ですが、いつものパターンですと、離れている時間が長いほどくっつきたがる傾向があると思われます」
うん、シンラよ。お前の姉妹たちが待っているのは間違いなさそうだ。抱き着かれながら寝るのは、決まったっぽいな。
俺がそんな事を考えていると、シンラが身震いをした。キョロキョロ周りを見ている時に、俺と目が合う。次第に涙目になり、助けてほしそうな視線を向けてくる。こいつ、俺の考えていることが読めるのか?
助けてやりたいのはやまやまだけど、今日寝るときに一緒にいなかったら、おそらくだがもっと大変な事になると思うけどいいのか?
そう考えると、愕然とした表情になる。やっぱり俺の考えていることを読めてるんだなこいつ。
「ご主人様、大変失礼ですが、ご主人様の表情は大変読みやすいと思われます。赤子のシンラ様でも分かるような表情をされているかと」
なんと!? ポーカーフェイスのつもりなのに、顔に文字が書いてあるレベルで分かりやすいってことか!
ちょっとショックを受けた俺だが、ここでうだうだしていても変わらんし、そろそろお腹が空いたわ。ってことで、戻るぞ!
温泉に来た時とは真逆のテンションのシンラを連れて脱衣所へ。シンラ、お前さ全身の力を抜いてダラーンとするのやめろ。ここに連れてくるときより、ビジュアル的に良くないぞ。
グッタリとしているシンラの体を拭いてやり、髪の毛を乾かして服を着せる。はけるオムツを装着しているから、ちょっとだけ尻が太っているように見えるな。
子どもたち用の椅子に座らせて、俺も体をしっかりと拭いて着替えた。髪の毛を乾かそうと思ったが、面倒だったのでやめた。そのうち乾くだろう。
シンラを連れて部屋に戻ってきた。
さて、どうするか? このまま一緒でもいいのだが、明日のことを考えるとプラムたちと、合流させた方がいい気がするんだがな。
とりあえずミリーに連絡を入れて、娘たちの様子を確認しておこう。
娘たちは、今回なんで怒られたのかしっかり理解したようだ。上の子たちと違って下の子たちは、まだまだレベルが低いからな。ちょっとしたことで、大怪我をしてしまう可能性があるのだ。いくらレベルが高くても、打ちどころが悪ければ簡単に怪我をするもんだしな。
そろそろ合流しても問題なさそうということで、シンラを連れて子供部屋へ。
部屋に入り、俺を見つけたミーシャたちが駆け寄ってきて、
「「「ごめんなさい」」」
と。
なんとなく分かるけど、
「3人が謝らなきゃいけないのは、俺じゃなくてシンラだぞ」
そう言われて、ハッとした顔をしている。
3人の前にシンラを降ろしてやると、3人が囲んでシンラに謝りだした。謝られているシンラは意味が分かっていないようだが、大好きな姉たちがかまってくれるのが嬉しいのか、抱き着き始めた。
ように見えるが、おそらくこいつは、姉たちをプラムたちの壁に使うつもりなのではないだろうか?
なんて考えていたら、後ろから頭を叩かれた。
「シンラはそんな事考えてないよ。大好きな姉たちが悲しい顔をしているから、慰めてあげてるんだよ。シュウ君は本当にそういうとこ、ひねくれてるわよね」
解せぬ。さっきまでのシンラの様子を見ていれば、俺のような考えに至ってもおかしくないと思うんだけどな。でさ、サラっと心の中を読むのやめてくれないかな?
「ミリー、子どもたちの教育をまかせてすまんな。あの時は、少し頭に血が上ってて冷静じゃなかったからな。シンラは全く分かっていない様子でケロッとしてたけど、だからと言って褒められる行為じゃないからな。ありがと」
「気にしないで。シュウ君は、いつもみんなのこと守ってくれているんだから、この位は私たちがやるわよ。それに強く言いすぎて、娘たちに「お父さん嫌い」とか言われたら、そっちの方が大変だからね」
お父さん嫌い……お父さん嫌い……お父さん嫌い……!?
頭に軽い衝撃を受ける。
「誰も言ってないのに、そんなに落ち込むんじゃないの。本当にシュウ君の住んでいた国って不思議よね。娘がそんなこと言うなんて、普通は無いと思うんだけどな」
甘いぞミリー! お父さん嫌い、という言葉でどれだけの父親が撃沈してきた国だと思っているのだ! 中にはパパっ子もいるみたいだけど、お父さんは臭いモノ! だと思っている女子も少なくないらしいぞ!
シュウの勝手な思い込みなので、統計を調べているわけでは無い。
そしてトドメに、服を一緒に洗わないで! とか言うんだってよ! もうね、信じられない。だってさ、綺麗に洗うんだから一緒でもよくね? って思うんだけど、俺間違ってるか?
「分かったから、1人で百面相をしないの! それこそ、気持ち悪いって言われるわよ? って、ごめんってば、嘘だから戻ってきて」
気持ち悪いという言葉に反応して、両手両膝を地面につけてしまった。
おや? プラムとシオンが、シンラと姉たちの元へハイハイしてきたな。立って歩けるようになってきてはいるが、まだ安定しないのでハイハイが移動の基本となっている。
うむ、シンラはミーシャに、プラムはスミレに、シオンはブルムに抱っこしてもらい、ベッドに移動する様だ。どうも、プラムたちが眠そうな様子なので、お姉ちゃんとして下の子たちの面倒を看てくれているみたいだな。
今日はもう大丈夫なかな。
向こうの様子を確認したら寝るか。
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