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第1722話 ボス戦の前に
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装備と時間を確認する。
「後2時間で夕食だけど、大丈夫だと思うか?」
「そうですね。34階の訳の分からない魔物でなければ、問題ないと思うのですが……」
「このまま攻略したいところだけど、ここは多数決を取って進むか、明日攻略するか決めるか?」
妻たちも、多数決で決めようという俺の意見に賛成してくれた。俺は明日派になるのだが、多数決には参加しない。俺が参加すると、俺の意見がほぼ通るからな。
俺を抜いた妻たちが軽く話し合い、多数決を取った。
思ったより接戦だったが、明日攻略の方が多かった。
なので、今日は早いが家に戻る事になった。
早く帰ってくると分かった段階で娘たちが行動を始めており、ドッペルへ憑依する時に使っている部屋から出た瞬間に捕まった。
何事かと思ったら、今日の移動中に温泉の話をしていたのを聞いて、娘たちが入りたくなったようなのだ。ミーシャ・スミレ・ブルムの3人に飛びつかれ、3人が俺の体をゆすってくる。
まぁ、簡単にいけるから問題はないけど、シルキーたちに許可とってからじゃないと大変な事になるから、先にあっちを説得してきてくれ。
俺が言ってもよかったのだがそれだと確実に許可が出るし、娘たちが自分たちでつかみ取らないと意味が無いと思ったので、自分たちで説得させることにしたのだ。
従魔たちなら、俺が言うより娘たちが言った方が効果的だが、シルキーたちには娘たちの可愛さも通じない。この家で唯一公平にみんなを見る事ができる存在なのだ。
俺からだと、明らかに無茶苦茶な要求でない限り許可が出やすい。召喚した本人だからな。
色々理屈をこねてみたが、本当は娘たちがどう説得するのかを、こっそりと覗こうと思っているのだ。
娘たちがキッチンへ走っていき、ブラウニーにシルキーを呼んでもらうように話をしている。
しばらくすると、ちょっと威圧感のある雰囲気を出してスカーレットがやってきた。
身振り手振りで説明とお願いをするミーシャたち、少し困った顔でこっちを見てくるスカーレット……いるのはバレてるよな。なので、ミーシャたちの言い分が問題なければ許可を出してくれと、足元にいたダマに念話を送らせる。
ダマの念話を聞くと頷き、改めて娘たちの話を聞き始めた。
細かく話を聞いているようだな。
10分位見守っていると、ミーシャたちが喜び始めた。どうやらスカーレットが許可を出したようだな。
娘たちが俺のところへ走ってきて、予定を説明してくれる。
今から温泉へ行き、普段より1時間遅く夕食を食べる事になったようだ。
普段なら、夕食まで1時間半程しかない。今から準備して移動するとなると、1時間もお風呂に入っていられないだろう。娘たちはそれでもいいかもしれないが、俺は温泉なら休み休みだけど、ゆっくり入りたい派だからな!
娘たちには、準備をしてくるように話をして、下の子たちの準備も手伝うように言いつける。
妻たちも準備をしてもらい、俺はスカーレットから話を聞く事にした。
娘たちは初めのうちは、自分たちが入りたいようなことを言っていたのだが、少し違和感を覚えたスカーレットがウソ無く話しなさいと言った所、たまたま時間ができた事もあるが、俺のために温泉に行こうと言ってくれていたようだ。
なんで俺のため? とか思ったら、娘たちから見ると最近疲れているような印象があったようで、まとまった時間が無いといけない、温泉に行こうと言い出したようだ。娘たちが俺の事を、うぅぅ……
少し涙が出そうになっていたら、
スパーンッ!
ハリセンで頭を叩かれた。
「確かにシュウ様のことを考えていると思いますが、今回は自分たちが入りたいからシュウ様をだしに使っていますよ。私もシュウ様が最近、お疲れ気味のように思えていたので許可を出しました。本来なら許可を出すつもりはなかったんですけどね」
だってさ。娘たちよ! 俺をだしに使ったのか!? 俺の感動を返せ!
と、心の中で叫んで見たものの、娘たちと温泉に行けるならだしに使われても別にいいか、と思った。
準備が整い、いざ温泉へ。
いや~気持ちよかった。夕食がさ、旅館のような夕食で、なんて言っていいのか分からないけど、本当によかったよ。美味かったし、見た目も綺麗だったな。中でも、今日の一番はブリの塩焼きだな。良く分からないけど、本当に美味かった。旅館のような場所で食べたのも良かったのかもな。
昨日もゆっくりしたけど、今日の方が気分的に良かったな。
面白かったのは、シンラが昨日に引き続きスライム乗ってプカプカ浮いていたのだが、その姿がスコティッシュフォールドの座り方のように、おっさんっぽかったのだ。
スコティッシュフォールドは、後ろ足に体重をかけると痛いらしく、苦肉の策で編み出したといってもいい座り方なのだが、なぜお前がその座り方? と思った。
あまりにも可愛かったので写真を撮りたいと思ったのだが、俺の息子の息子がむき出しだからな。
今度、シンラに合わせたスーツっぽい服を着せて、その体勢をしてもらおうかな? 何て考えてしまった。
ちなみに、家猫の1匹がスコティッシュフォールドなんだけど、うちのはたまにスコ座りするんだよな。魔法などで治療をしているので、関節は痛くないはずなのだが、あの体勢は遺伝子に組み込まれた座り方だったりするのかな?
うっし、英気も養ったし明日は頑張るぞ!
「後2時間で夕食だけど、大丈夫だと思うか?」
「そうですね。34階の訳の分からない魔物でなければ、問題ないと思うのですが……」
「このまま攻略したいところだけど、ここは多数決を取って進むか、明日攻略するか決めるか?」
妻たちも、多数決で決めようという俺の意見に賛成してくれた。俺は明日派になるのだが、多数決には参加しない。俺が参加すると、俺の意見がほぼ通るからな。
俺を抜いた妻たちが軽く話し合い、多数決を取った。
思ったより接戦だったが、明日攻略の方が多かった。
なので、今日は早いが家に戻る事になった。
早く帰ってくると分かった段階で娘たちが行動を始めており、ドッペルへ憑依する時に使っている部屋から出た瞬間に捕まった。
何事かと思ったら、今日の移動中に温泉の話をしていたのを聞いて、娘たちが入りたくなったようなのだ。ミーシャ・スミレ・ブルムの3人に飛びつかれ、3人が俺の体をゆすってくる。
まぁ、簡単にいけるから問題はないけど、シルキーたちに許可とってからじゃないと大変な事になるから、先にあっちを説得してきてくれ。
俺が言ってもよかったのだがそれだと確実に許可が出るし、娘たちが自分たちでつかみ取らないと意味が無いと思ったので、自分たちで説得させることにしたのだ。
従魔たちなら、俺が言うより娘たちが言った方が効果的だが、シルキーたちには娘たちの可愛さも通じない。この家で唯一公平にみんなを見る事ができる存在なのだ。
俺からだと、明らかに無茶苦茶な要求でない限り許可が出やすい。召喚した本人だからな。
色々理屈をこねてみたが、本当は娘たちがどう説得するのかを、こっそりと覗こうと思っているのだ。
娘たちがキッチンへ走っていき、ブラウニーにシルキーを呼んでもらうように話をしている。
しばらくすると、ちょっと威圧感のある雰囲気を出してスカーレットがやってきた。
身振り手振りで説明とお願いをするミーシャたち、少し困った顔でこっちを見てくるスカーレット……いるのはバレてるよな。なので、ミーシャたちの言い分が問題なければ許可を出してくれと、足元にいたダマに念話を送らせる。
ダマの念話を聞くと頷き、改めて娘たちの話を聞き始めた。
細かく話を聞いているようだな。
10分位見守っていると、ミーシャたちが喜び始めた。どうやらスカーレットが許可を出したようだな。
娘たちが俺のところへ走ってきて、予定を説明してくれる。
今から温泉へ行き、普段より1時間遅く夕食を食べる事になったようだ。
普段なら、夕食まで1時間半程しかない。今から準備して移動するとなると、1時間もお風呂に入っていられないだろう。娘たちはそれでもいいかもしれないが、俺は温泉なら休み休みだけど、ゆっくり入りたい派だからな!
娘たちには、準備をしてくるように話をして、下の子たちの準備も手伝うように言いつける。
妻たちも準備をしてもらい、俺はスカーレットから話を聞く事にした。
娘たちは初めのうちは、自分たちが入りたいようなことを言っていたのだが、少し違和感を覚えたスカーレットがウソ無く話しなさいと言った所、たまたま時間ができた事もあるが、俺のために温泉に行こうと言ってくれていたようだ。
なんで俺のため? とか思ったら、娘たちから見ると最近疲れているような印象があったようで、まとまった時間が無いといけない、温泉に行こうと言い出したようだ。娘たちが俺の事を、うぅぅ……
少し涙が出そうになっていたら、
スパーンッ!
ハリセンで頭を叩かれた。
「確かにシュウ様のことを考えていると思いますが、今回は自分たちが入りたいからシュウ様をだしに使っていますよ。私もシュウ様が最近、お疲れ気味のように思えていたので許可を出しました。本来なら許可を出すつもりはなかったんですけどね」
だってさ。娘たちよ! 俺をだしに使ったのか!? 俺の感動を返せ!
と、心の中で叫んで見たものの、娘たちと温泉に行けるならだしに使われても別にいいか、と思った。
準備が整い、いざ温泉へ。
いや~気持ちよかった。夕食がさ、旅館のような夕食で、なんて言っていいのか分からないけど、本当によかったよ。美味かったし、見た目も綺麗だったな。中でも、今日の一番はブリの塩焼きだな。良く分からないけど、本当に美味かった。旅館のような場所で食べたのも良かったのかもな。
昨日もゆっくりしたけど、今日の方が気分的に良かったな。
面白かったのは、シンラが昨日に引き続きスライム乗ってプカプカ浮いていたのだが、その姿がスコティッシュフォールドの座り方のように、おっさんっぽかったのだ。
スコティッシュフォールドは、後ろ足に体重をかけると痛いらしく、苦肉の策で編み出したといってもいい座り方なのだが、なぜお前がその座り方? と思った。
あまりにも可愛かったので写真を撮りたいと思ったのだが、俺の息子の息子がむき出しだからな。
今度、シンラに合わせたスーツっぽい服を着せて、その体勢をしてもらおうかな? 何て考えてしまった。
ちなみに、家猫の1匹がスコティッシュフォールドなんだけど、うちのはたまにスコ座りするんだよな。魔法などで治療をしているので、関節は痛くないはずなのだが、あの体勢は遺伝子に組み込まれた座り方だったりするのかな?
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