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第1702話 理不尽
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のんびりした日々が過ぎていたある日、いつものように庁舎で自分の仕事をこなしていると、庁舎の中が少し騒がしくなったように感じる。
俺の部屋は防音設備がかなり厳重にほどこされているので音は聞こえていないのだが、建物が何となく揺れている気がする。その証拠に、くつろいでいたダマが目を覚まして周りをキョロキョロと見まわしている。その様子は、猫のように何かを察知しようとしている感じだ。
何かがあればグリエルかガリアのどちらかが、この部屋に飛び込んで……来なかった。
そっとノックされた扉へ入るように促すと、入ってきたのは秘書だった。
おろろ?
あの2人じゃないということは、そこまで大変な事では無いのかな?
報告された内容を聞くと、2人がここに来ていない理由が分かった。
グリエルたちは、俺に報告するより先に対応する方向なのだろう。
俺が聞かされた内容は、王国で日照りによる凶作があり、聖国側の小国も災害や水害で食糧不足に陥っているらしく、国や地域が荒れている、と商会の情報網から入ってきたようだ。
それを聞き、俺はフレデリクやリーファスの試験農場の収穫高を確認する。
「ん~~、おかしいな。フレデリクのある地域は、不作だと言われている地域に入っているんだけどな。前年に比べて、収穫高は増えているんだよな。ってことは、作付け面積あたりの取れ高は減ってないかな。こっちは3パーセント減くらいかな? 凶作って程では無いよな。じゃぁ、何か原因があるのかね?」
俺は自分の考えをまとめるために、声に出して色々考察していた。
追加で報告が上がってくる。その内容は、俺が考えていた良くないシナリオの1つだった。だからグリエルたちは、俺に報告する前に動き出していたのだろう。
それは凶作による身売りが大量に出ているらしいのだ。それだけならこの世界ではよくある事なのだが、それだけならグリエルたちが慌てて対応する事はない。
では何か? と言えば、凶作になった小国の方で商会に圧力がかけられたそうだ。その内容は、『各商会は国の危機に対して財産の半分を国に差し出すように』と、一方的に通達され、各商会と交渉すらなかったとのことだ。
グリエルとガリアだけでなく、ゼニスも動いているのだろう。
「さすがに徴発みたいなものだからな。戦争での徴発はまだわかるけど、凶作なのに徴発するってどうなんだ? 国民のために商売をしている商会からの徴発。どう考えても、愚策のように感じるけど何か理由があるのかね?」
更に情報が上がってきた。
グリエルたちが動いているのは、これが大きな理由だろう。もたらされた内容は暗部からの報告だった。
暗部は前から動いており、各街・各国へ行き情報を集めていたようだ。その報告で、凶作なのに上級階級の貴族たちの中に、普段より贅沢な生活を送っている愚か者がいるのだとか。その貴族が治めている地域では、特に身売りが激しいのだとか。
そして、身売りを買い取ろうとしていたのが、その贅沢をしている貴族の息がかかっている商会なのだとか。その商会に対しては、俺の商会や真っ当な商会に出したような財産を、差し出すような通達はなされていないらしい。
だからグリエルたちが先に動いたのだろう。マッチポンプともいえる貴族の横暴に横槍を入れるために、動ける部分で必死に指示を出しているのだろう。俺に報告している1分1秒も惜しいのだと思う。ある程度落ち着けば、報告がくるだろう。
今日するべき報告書は読み終わったが、帰るわけにもいかないよな。ということで、まずは家に連絡を入れておこう。バタバタする可能性があるので、俺が帰ってこないからといって遊びに来ないようにお願いしておく。
庁舎は慌ただしく動き続ける可能性があるので、ブラウニーたちにはストックしている料理をこちらに持ってきてほしい事を伝え、食堂での調理の許可もだすので、臨時に24時間対応が出来るようにシフトを組みなおしてもらった。
庁舎にある食堂もブラウニーたちが管理しているのだが、必要以上に作らず収納系のアイテムを使わず、食材の破棄を限りなく少なくする実験をしているので、その実験を中断して協力するように指示を出した。
さてさて、グリエルたちはどんな感じで動いているのやら?
する事がなくなったので、ダマを枕にして仮眠することにした。
1時間ほど仮眠をした頃に、グリエルたち3人が俺の執務室へやってきた。
一番初めに報告があったのゼニスからで、マッチポンプともいえる貴族の横暴に対しての対応だ。うちの商会は基本的に奴隷を取り扱っていないが、あくまでも基本的にである。
凶作⇒食事もままならない農家⇒貴族が贅沢⇒凶作でも税金が高いまま⇒身売りが出る⇒それを凶作を理由に高く買い取れないと、糞貴族の息のかかった商会が動いている。さすがに、これは捨て置けないと考えたゼニスが、国や街からの撤退と同時に適正価格での買取りをするように指示を出したらしい。
身売りをした家族も子どもたちと離れたくないと考えている家族もいるので、新天地で農業をする気がないか確認をして、着いてくることも可能だと道を示したところ、今のところ8割程の家族が付いてくることを了承しているらしい。
うちの商会はそこそこ評判がいいので、これだけ着いてくる人が増えたのだろうと、ゼニスが言っていた。
では何でグリエルたちも動いていたのかというと、難民も出ているようで殺されたりそのまま奴隷に落とされたりが、付近で行われているため冒険者を送り出しているのだとか。
街として助けているんだな。だからこいつらが動いていたわけか。ゼニスに損害が出てもいいので、俺のお金を使って可能な限り保護するように指示を出す。こいつなら、俺の指示が無くても商会のお金を使って何とかやるだろうけど、ここはしっかりと指示を出しておくべきなのでしっかりと指示を出す。
グリエルたちにも、可能な限りこちらからも援軍を出して対応するように指示を出す。
いったん解散して、細かい指示を出しにいった。
俺の部屋は防音設備がかなり厳重にほどこされているので音は聞こえていないのだが、建物が何となく揺れている気がする。その証拠に、くつろいでいたダマが目を覚まして周りをキョロキョロと見まわしている。その様子は、猫のように何かを察知しようとしている感じだ。
何かがあればグリエルかガリアのどちらかが、この部屋に飛び込んで……来なかった。
そっとノックされた扉へ入るように促すと、入ってきたのは秘書だった。
おろろ?
あの2人じゃないということは、そこまで大変な事では無いのかな?
報告された内容を聞くと、2人がここに来ていない理由が分かった。
グリエルたちは、俺に報告するより先に対応する方向なのだろう。
俺が聞かされた内容は、王国で日照りによる凶作があり、聖国側の小国も災害や水害で食糧不足に陥っているらしく、国や地域が荒れている、と商会の情報網から入ってきたようだ。
それを聞き、俺はフレデリクやリーファスの試験農場の収穫高を確認する。
「ん~~、おかしいな。フレデリクのある地域は、不作だと言われている地域に入っているんだけどな。前年に比べて、収穫高は増えているんだよな。ってことは、作付け面積あたりの取れ高は減ってないかな。こっちは3パーセント減くらいかな? 凶作って程では無いよな。じゃぁ、何か原因があるのかね?」
俺は自分の考えをまとめるために、声に出して色々考察していた。
追加で報告が上がってくる。その内容は、俺が考えていた良くないシナリオの1つだった。だからグリエルたちは、俺に報告する前に動き出していたのだろう。
それは凶作による身売りが大量に出ているらしいのだ。それだけならこの世界ではよくある事なのだが、それだけならグリエルたちが慌てて対応する事はない。
では何か? と言えば、凶作になった小国の方で商会に圧力がかけられたそうだ。その内容は、『各商会は国の危機に対して財産の半分を国に差し出すように』と、一方的に通達され、各商会と交渉すらなかったとのことだ。
グリエルとガリアだけでなく、ゼニスも動いているのだろう。
「さすがに徴発みたいなものだからな。戦争での徴発はまだわかるけど、凶作なのに徴発するってどうなんだ? 国民のために商売をしている商会からの徴発。どう考えても、愚策のように感じるけど何か理由があるのかね?」
更に情報が上がってきた。
グリエルたちが動いているのは、これが大きな理由だろう。もたらされた内容は暗部からの報告だった。
暗部は前から動いており、各街・各国へ行き情報を集めていたようだ。その報告で、凶作なのに上級階級の貴族たちの中に、普段より贅沢な生活を送っている愚か者がいるのだとか。その貴族が治めている地域では、特に身売りが激しいのだとか。
そして、身売りを買い取ろうとしていたのが、その贅沢をしている貴族の息がかかっている商会なのだとか。その商会に対しては、俺の商会や真っ当な商会に出したような財産を、差し出すような通達はなされていないらしい。
だからグリエルたちが先に動いたのだろう。マッチポンプともいえる貴族の横暴に横槍を入れるために、動ける部分で必死に指示を出しているのだろう。俺に報告している1分1秒も惜しいのだと思う。ある程度落ち着けば、報告がくるだろう。
今日するべき報告書は読み終わったが、帰るわけにもいかないよな。ということで、まずは家に連絡を入れておこう。バタバタする可能性があるので、俺が帰ってこないからといって遊びに来ないようにお願いしておく。
庁舎は慌ただしく動き続ける可能性があるので、ブラウニーたちにはストックしている料理をこちらに持ってきてほしい事を伝え、食堂での調理の許可もだすので、臨時に24時間対応が出来るようにシフトを組みなおしてもらった。
庁舎にある食堂もブラウニーたちが管理しているのだが、必要以上に作らず収納系のアイテムを使わず、食材の破棄を限りなく少なくする実験をしているので、その実験を中断して協力するように指示を出した。
さてさて、グリエルたちはどんな感じで動いているのやら?
する事がなくなったので、ダマを枕にして仮眠することにした。
1時間ほど仮眠をした頃に、グリエルたち3人が俺の執務室へやってきた。
一番初めに報告があったのゼニスからで、マッチポンプともいえる貴族の横暴に対しての対応だ。うちの商会は基本的に奴隷を取り扱っていないが、あくまでも基本的にである。
凶作⇒食事もままならない農家⇒貴族が贅沢⇒凶作でも税金が高いまま⇒身売りが出る⇒それを凶作を理由に高く買い取れないと、糞貴族の息のかかった商会が動いている。さすがに、これは捨て置けないと考えたゼニスが、国や街からの撤退と同時に適正価格での買取りをするように指示を出したらしい。
身売りをした家族も子どもたちと離れたくないと考えている家族もいるので、新天地で農業をする気がないか確認をして、着いてくることも可能だと道を示したところ、今のところ8割程の家族が付いてくることを了承しているらしい。
うちの商会はそこそこ評判がいいので、これだけ着いてくる人が増えたのだろうと、ゼニスが言っていた。
では何でグリエルたちも動いていたのかというと、難民も出ているようで殺されたりそのまま奴隷に落とされたりが、付近で行われているため冒険者を送り出しているのだとか。
街として助けているんだな。だからこいつらが動いていたわけか。ゼニスに損害が出てもいいので、俺のお金を使って可能な限り保護するように指示を出す。こいつなら、俺の指示が無くても商会のお金を使って何とかやるだろうけど、ここはしっかりと指示を出しておくべきなのでしっかりと指示を出す。
グリエルたちにも、可能な限りこちらからも援軍を出して対応するように指示を出す。
いったん解散して、細かい指示を出しにいった。
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