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第1664話 最終戦
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俺の前には完全武装をした、シュリ、アリス、ライム、マリア、ピーチの5人が待機していた・・・どういうこと?
『クックック、あんたのその顔を見れて私は、非常に満足なのだ! こっちは神なのに敬う気配もない、何とも無礼な人間に一本取れて嬉しいわ! っと、アホ面している誰かさんは放っておいて、これからエクストラマッチを開始します!』
マッチということは、戦う必要があるということだろうか?
『今回の試合は、私の神としての、神としての! 力を使って、何が起きても安全に試合ができる仕様になっています。傷付くことは無く、本来のタフネスまで再現しています。もちろん、回復魔法によるバリアの回復もあります。部位欠損と判定された場合は、その部位が動かなくなりますのであしからず』
くそ、戦うことは理解できたが、傷付かないだけでほとんど制限なしの試合をしろってことだろ。このチビ神め、余計なことをしやがって!
『あ~頭の中で罵っているそこの人、止めなさい。この試合の審判に対する暴言は、心の中でもレッドカードを出しますよ?』
え!? マジで? それなら、チビ神! 貧乳! 足クサ!
『足は臭くないわよ! 失礼ね! わざと負けようとするチキン野郎なので、暴言を吐かれてもレッドカードはなしですね。っとそれだと私の気が収まらないので、この試合に負けたら、あんたには1週間腹痛に苦しむ呪いをかけましょう!』
うげ、めっちゃ最低な呪いだな。でも1週間我慢すれば、わざと負けてもこれ以上戦わなくてすむってことか。うん、そうしよう。
『あっ! 言い忘れてたけど先ほど奥さんたちから、わざと負けた場合は娘たちとしばらくふれ合いも会話も無し、という追加条件が提示されていますのであしからず』
妻たちは、俺の思考をしっかりと理解しているな。俺の逃げ道をしっかりと塞いできてやがる。もう、本当に戦うしかないのか……俺に何のメリットもないのに、何で戦わなきゃいけないんだよ。
『往生際の悪い男だね。あんたにメリットがなくても、あんたの奥さんたちが望んでいるんだから、戦いなさいよ。ほらほら、覚悟を決めて! 最後のルールは、無制限、魔法も武器も縛りなしの何でもあり! では、最終戦、エクストラマッチの「ちょっと待った!」、なによ……?』
「戦うことは理解した。だけど、戦う前に確認しておきたいことがある」
『くだらないことだったら、腹痛2週間に延ばすわよ?』
「くだらくないわ、チビ神! 戦闘不能を判断するのは、システムか何かか? 気絶したらどうなる? 即死するようなダメージを受けた場合は? それに戦意を喪失した場合とかは?」
『案外まともね。戦闘不能は、この世界のシステムを利用して判断されるわ。だから、気絶するとバッドステータスが着くわよね? その場で動けなくなるだけよ。即死するようなダメージでも、神の力によるバリアが貫通させることは無いわ。
だから、転送されるだけね。戦意を喪失してもシステム的には戦うことは出来るから、その場に残るわ。他に聞きたいことは?』
「最後に1つ、どんなダメージでも無効になるんだよな? 死ぬことは無いんだな?」
ルールなしってことは、毒とかでも問題ないってことだよな?
『なるほどね。あんたの考えている方法でも、肉体に悪影響が出ることは無いわ。すべてバリアが肩代わりしてくれるようになってるわ。そして、ルールは先ほども言ったけど、何でもあり、それがあんたの奥さんたちが出した条件よ』
「オーケー。本当に何でもするからな。後で卑怯とか言わないでくれよな」
『戦う5人も、観戦している他の奥さんたちも、それでいいわね?』
全員が了承してくれた。
『じゃぁ、エクストラマッチを「待て待て!」ちょっと、今度は何よ?』
「俺はこの試合を知らずにここに来たのに、準備万全の5人と戦うのか? 俺に準備時間は無しなのか?」
『どうする?』
チビ神が妻たちに問いかけると、この試合を黙っていたことは確かで、俺はなにも準備できていなかったので、準備時間として30分もらえることになった。
「ふ~、俺の考えを読んだチビ神が問題ないということだったから、本当に何でもありなんだな。正直あの5人を相手に勝つには、本当に何でもありで戦わないと、絶対に勝てないよな。本当は戦いたくないのに、負ければ腹痛2週間か、地味な嫌がらせだな」
とはいえ、俺が考え付くことは妻たちだってしてくる可能性はあるよな……っと、まずは自分の使う武器を確認しないとな。
弓は大丈夫、大薙刀に大剣、大槌もあるな。刀も剣に盾に大盾もあるな。他には、投擲武器にフラッシュバンスタングレネード、手榴弾は無しだな。効果があるとは思えんな。
武器は問題なさそうだ。
それなら次は、出来れば使うタイミングがないことを祈るが、麻痺毒、継続ダメージの猛毒に……さすがに地球で作られた事のある、化学兵器は無しか。
後は、魔改造した気化爆弾も準備しておくか。
他は、魔法で対応するのがいいかな? 魔法媒体は杖の方がいいんだけど、指輪でも多少効果があるからな。両親指に少し大きめの指輪をつける。武器の握りを確認するが、問題なさそうだ。
確認することは終わったな。
残り時間は20分あるか。妻たちが本気で戦いたいというんだから、やるしかないよな。次はないことを祈って……
目をつぶり、精神統一をする。自分の気持ちを押し付け、戦うことに集中するか。
ゆっくりと息を吸い、ゆっくりと息を吐き切る。10回ほど繰り返すと、意識が沈んでいくのを自覚する。深く深く意識が沈んでいく、ここに俺の気持ちを押し留める。
10分ほど念入りに深層意識に留まらせる努力を続けた。
この世界に来て、自分からこのゾーンに入ったのは初めてかもしれない。何かがあってこの感覚になったことはあるけど、自分から意識して入ったことは、無かったんじゃないかな。
控室から転送され、バトルフィールドに登場する。
『クックック、あんたのその顔を見れて私は、非常に満足なのだ! こっちは神なのに敬う気配もない、何とも無礼な人間に一本取れて嬉しいわ! っと、アホ面している誰かさんは放っておいて、これからエクストラマッチを開始します!』
マッチということは、戦う必要があるということだろうか?
『今回の試合は、私の神としての、神としての! 力を使って、何が起きても安全に試合ができる仕様になっています。傷付くことは無く、本来のタフネスまで再現しています。もちろん、回復魔法によるバリアの回復もあります。部位欠損と判定された場合は、その部位が動かなくなりますのであしからず』
くそ、戦うことは理解できたが、傷付かないだけでほとんど制限なしの試合をしろってことだろ。このチビ神め、余計なことをしやがって!
『あ~頭の中で罵っているそこの人、止めなさい。この試合の審判に対する暴言は、心の中でもレッドカードを出しますよ?』
え!? マジで? それなら、チビ神! 貧乳! 足クサ!
『足は臭くないわよ! 失礼ね! わざと負けようとするチキン野郎なので、暴言を吐かれてもレッドカードはなしですね。っとそれだと私の気が収まらないので、この試合に負けたら、あんたには1週間腹痛に苦しむ呪いをかけましょう!』
うげ、めっちゃ最低な呪いだな。でも1週間我慢すれば、わざと負けてもこれ以上戦わなくてすむってことか。うん、そうしよう。
『あっ! 言い忘れてたけど先ほど奥さんたちから、わざと負けた場合は娘たちとしばらくふれ合いも会話も無し、という追加条件が提示されていますのであしからず』
妻たちは、俺の思考をしっかりと理解しているな。俺の逃げ道をしっかりと塞いできてやがる。もう、本当に戦うしかないのか……俺に何のメリットもないのに、何で戦わなきゃいけないんだよ。
『往生際の悪い男だね。あんたにメリットがなくても、あんたの奥さんたちが望んでいるんだから、戦いなさいよ。ほらほら、覚悟を決めて! 最後のルールは、無制限、魔法も武器も縛りなしの何でもあり! では、最終戦、エクストラマッチの「ちょっと待った!」、なによ……?』
「戦うことは理解した。だけど、戦う前に確認しておきたいことがある」
『くだらないことだったら、腹痛2週間に延ばすわよ?』
「くだらくないわ、チビ神! 戦闘不能を判断するのは、システムか何かか? 気絶したらどうなる? 即死するようなダメージを受けた場合は? それに戦意を喪失した場合とかは?」
『案外まともね。戦闘不能は、この世界のシステムを利用して判断されるわ。だから、気絶するとバッドステータスが着くわよね? その場で動けなくなるだけよ。即死するようなダメージでも、神の力によるバリアが貫通させることは無いわ。
だから、転送されるだけね。戦意を喪失してもシステム的には戦うことは出来るから、その場に残るわ。他に聞きたいことは?』
「最後に1つ、どんなダメージでも無効になるんだよな? 死ぬことは無いんだな?」
ルールなしってことは、毒とかでも問題ないってことだよな?
『なるほどね。あんたの考えている方法でも、肉体に悪影響が出ることは無いわ。すべてバリアが肩代わりしてくれるようになってるわ。そして、ルールは先ほども言ったけど、何でもあり、それがあんたの奥さんたちが出した条件よ』
「オーケー。本当に何でもするからな。後で卑怯とか言わないでくれよな」
『戦う5人も、観戦している他の奥さんたちも、それでいいわね?』
全員が了承してくれた。
『じゃぁ、エクストラマッチを「待て待て!」ちょっと、今度は何よ?』
「俺はこの試合を知らずにここに来たのに、準備万全の5人と戦うのか? 俺に準備時間は無しなのか?」
『どうする?』
チビ神が妻たちに問いかけると、この試合を黙っていたことは確かで、俺はなにも準備できていなかったので、準備時間として30分もらえることになった。
「ふ~、俺の考えを読んだチビ神が問題ないということだったから、本当に何でもありなんだな。正直あの5人を相手に勝つには、本当に何でもありで戦わないと、絶対に勝てないよな。本当は戦いたくないのに、負ければ腹痛2週間か、地味な嫌がらせだな」
とはいえ、俺が考え付くことは妻たちだってしてくる可能性はあるよな……っと、まずは自分の使う武器を確認しないとな。
弓は大丈夫、大薙刀に大剣、大槌もあるな。刀も剣に盾に大盾もあるな。他には、投擲武器にフラッシュバンスタングレネード、手榴弾は無しだな。効果があるとは思えんな。
武器は問題なさそうだ。
それなら次は、出来れば使うタイミングがないことを祈るが、麻痺毒、継続ダメージの猛毒に……さすがに地球で作られた事のある、化学兵器は無しか。
後は、魔改造した気化爆弾も準備しておくか。
他は、魔法で対応するのがいいかな? 魔法媒体は杖の方がいいんだけど、指輪でも多少効果があるからな。両親指に少し大きめの指輪をつける。武器の握りを確認するが、問題なさそうだ。
確認することは終わったな。
残り時間は20分あるか。妻たちが本気で戦いたいというんだから、やるしかないよな。次はないことを祈って……
目をつぶり、精神統一をする。自分の気持ちを押し付け、戦うことに集中するか。
ゆっくりと息を吸い、ゆっくりと息を吐き切る。10回ほど繰り返すと、意識が沈んでいくのを自覚する。深く深く意識が沈んでいく、ここに俺の気持ちを押し留める。
10分ほど念入りに深層意識に留まらせる努力を続けた。
この世界に来て、自分からこのゾーンに入ったのは初めてかもしれない。何かがあってこの感覚になったことはあるけど、自分から意識して入ったことは、無かったんじゃないかな。
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