ダンマス(異端者)

AN@RCHY

文字の大きさ
上 下
1,662 / 2,518

第1662話 考えていた試合と違う?

しおりを挟む
「はぁ~、俺にもこんな気持ちがあったんだな。言葉や頭では戦いたくないと思ってたのに、実際戦って追い込まれたら……体が勝手に動き、勝利をつかむ寸前まで行って、負けたたら、悔しいなんて思うなんてな」

 俺は自分の感情に戸惑っている。

 負けたものは仕方がないよな。

 気分を切り替えて、帰ることにしよう。

 俺が戻ろうとすると、ゲートの前で嫁さんや子どもたちが待っていた。

「シュウ君、お疲れ様」

「シュウ、お疲れ」

 ミリーとカエデが代表して、俺に声をかけて来てくれた。

「シュウ、最後の試合惜しかったね。もう少しで勝てたのに、引き分けだったね。実際の戦闘だったらシュウの勝ちだったのにね」

「ん? 引き分けだったのか?」

「そうよ、シュウとメアリーが同時に転送されて、神様が引き分けを宣言したわ」

 そうだったのか。負けてはいないけど、引き分けだったのか。どっちにしても変わらんか。勝てなかったのは、変わりなかったんだな。

 カエデと話していると、ミーシャ・スミレ・ブルムが俺に近付いてきた、抱き着いてきた。そして俺を見上げて、

「「「とーたん、かっくいかったよ!」」」

 ん? かっくいい? 何でこんな言葉遣いなんだ? 何かマンガやアニメやゲームの影響で覚えた言葉か?

 それにしても、妻やペット……従魔と戦ってカッコいいか、本当にこの世界は感覚が違うんだな。日本ならいくら妻が強くても、同じ位強い夫が戦えば、DVに見えるのにな。

 久し振りに3人を抱き上げる。

「「「とーたん、苦しいよ~おろして~」」」

 結構強引に抱き上げたのでミーシャたちが苦しがっているが、楽しそうにキャーキャー言っている。

 3人を降ろして手を繋いでから、家に帰ることにした。


 次の日。午前中に仕事をこなしてから昼食を家で食べた後、神のコロッセオに向かう。その時には妻たちは近くにおらず、俺一人だった。寂しくなんかないぞ!

 今日の1回戦目は従魔たちから……しかも、四大精霊からガルドかよ!

 チビ神がノリノリで2日目1回戦の開始を告げた。

 しょっぱなから魔法を撃ってくると思ったので、相性のいい魔法で防御だな、アイスウォール!

 俺が魔法を発動する前に普段の小さな体ではなく、大きな姿になって口を開き魔法を唱えようとしていた。

 俺は先に壁を構築して、ガルドの魔法を放った隙をつくつもりだった。

 だったのだが、ガルドの魔法がアイスウォールを貫通してきたのだ。

 アイスウォールから出るつもりでいたが、意表を突かれて俺は回避しきれずに、ガルドの魔法が肩に被弾した。ストーンジャベリン、石の槍が俺の肩に……まだいける! と判断して移動をしようとしたのだが、肩に当たった後爆発をして、俺の負け判定で転送される。

 控室に戻された俺は肩を落とす。

 油断があったな。火だと思い込んでいた俺がバカったな。石の槍の中に爆炎魔法か、爆発のダメージより、石の槍が破裂した際の意思の破片でダメージが膨らんだのだろう。手榴弾の原理と一緒だな。爆風でダメージを与えるのではなく、手榴弾の中に鉄片などを入れてそれを飛ばして動けなくする。

 それにしても火の中に石を隠す魔法は、相手をだますために使うが逆はしたことなかったな。

 続いて2回戦目はニコ? どうやって戦うんだ?

 俺はバトルフィールドに転送されてニコと相対する。勝負方法は、ジャンケン!?

 ニコも戦闘できるが、今回は運に任せたジャンケンで決めるのだと、プルプル震えて主張している。

 ジャンケンはあっさり負けました。ニコがパーにして触手を振り下ろそうとしたので、俺がチョキを出そうとして指を変えた瞬間に、ニコがパーからグーに変えやがったのだ。振り下ろすまでの時間で、俺の手を認識して自分の手を変えてきたのだ。

 反射速度でスライムには勝てなかったってことだな。

 3~7回戦目は、年中組の妻たちとの5連戦だった。リリー・チェルシー・シャルロット・ジュリエット・クシュリナの5名だ。

 リリーはタンク、戦い方はアリスから機動力を削って、壁としての能力を高めた感じだった。可哀そうだが、連撃でごり押しして勝った。

 チェルシーはスピードを生かして二刀流で、相手に細かいダメージを与えるのが得意な戦い方だ。俺は大薙刀を長く持って、近付けないように攻撃をしていたのだが、受け流しがうまく、近距離戦になり手数で負けた。

 シャルロットはリリーと同じでタンクだが、特性はアリスに近いタイプの戦い方だったが、どっちにも中途半端だったので、俺の連撃を受けきれずに敗北した。

 ジュリエットとの試合は、前日の問題があったのか、複数の魔法を混在させて意表を突く戦闘となった。だけど、魔法という一点において俺の方が力量は上だった。イメージの差だろうね。右手と左手で別々の魔法を使い1人でユニゾンマジックを使えるため、最終的には火力で押し切った。

 クシュリナは俺と同じ長物での戦闘となった。大薙刀と斧槍、ジャンル的には近いのか? でも使い方が全然違うんだよな。特に斧槍の斧の部分なのだが、威力が大薙刀と全然違った。だけど、懐に入ると斧槍は対応できる型がなく、大薙刀には超近距離用の型が存在している。その差で勝ちを拾った。

 その後の従魔との5連戦は、カラフルスライムたちだった。赤・青・黄色・緑・紫の5匹だった。

 赤にはあっち向いてホイで負け、青には叩いてかぶってジャンケンポンで勝ち、黄色はジャンケンを使ったゲームかと思ったらババ抜きだった。2人でババ抜きと思ったが、する前に俺が1枚黄色が0枚になり試合を始める前に負けた。

 緑はカードゲームだったのだが、トランプではなくUNOだった。そして、負けた。紫は、普通に戦闘になったが、魔法もアイテムも使えない状態で、毒霧を作り出した紫に近付けずに引き分けだった。

 何か後半は遊びっぽかったな。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性奴隷を飼ったのに

お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。 異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。 異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。 自分の領地では奴隷は禁止していた。 奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。 そして1人の奴隷少女と出会った。 彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。 彼女は幼いエルフだった。 それに魔力が使えないように処理されていた。 そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。 でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。 俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。 孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。 エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。 ※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。 ※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

エラーから始まる異世界生活

KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。 本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。 高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。 冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。 その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。 某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。 実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。 勇者として活躍するのかしないのか? 能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。 多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。 初めての作品にお付き合い下さい。

劣等生のハイランカー

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す! 無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。 カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。 唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。 学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。 クラスメイトは全員ライバル! 卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである! そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。 それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。 難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。 かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。 「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」 学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。 「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」 時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。 制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。 そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。 (各20話編成) 1章:ダンジョン学園【完結】 2章:ダンジョンチルドレン【完結】 3章:大罪の権能【完結】 4章:暴食の力【完結】 5章:暗躍する嫉妬【完結】 6章:奇妙な共闘【完結】 7章:最弱種族の下剋上【完結】

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~

楠富 つかさ
ファンタジー
 地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。  そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。  できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!! 第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

処理中です...