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第1636話 俺はほぼ強制かよ!
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チビ神に新しい競技などを決め、賭けの対象として増やしてはどうかと提案してから、2週間後……
日課である書類に目をとおしていた時、眩暈がするほどの頭痛に襲われた。魔法を唱えて痛みを排除しようとしたり、回復魔法で頭痛そのものに効果がないか試すが、どれも効果がない様子だ。
長く続く意味不明の頭痛が急に楽になった。
そして頭痛が収まると同時に、今の頭痛の原因を知ることになる。生存しているダンジョンマスター全てが味わったこの頭痛、ダンジョンマスターとしての能力を拡張するために、情報を直接書き込んだことが原因であった。
脳が許容範囲を超えた情報を書き込まれたせいで、酷い頭痛を感じていたようだ。前にも同じようなことがあった気がするけど、気のせいか?
それにしても、あれから2週間でこれを考えたってことか。
ルールは単純で分かりやすかった。レベルは50が上限で、スキルは初期スキル以外は覚えさせることは禁止。競技は基本的にタイムを競うのが中心だ。2つだけ例外があり、高跳びと幅跳びが魔物の参加する競技だ。
高跳びと幅跳びはそのままの意味で、高跳びなら高く飛んだら勝ち、幅跳びなら遠くまで飛んだら勝ち。オリンピック競技の高跳びには、禁止されている行為があり両足で飛ぶと失格なのだが、今回は純粋に遠く高く跳んだものが勝ちである。
他のダンジョンマスターは分からないが、俺の頭には俺も参加するようにと書き込みがあった。
自分で言っていておかしなことを言っていると思うが、実際に言葉の通りなので対応に困る。出なくても特に問題はないが、俺が出なくて盛り上がりに欠けたときは俺の所為だということで、チビ神が四六時中念話をしてくるかもしれないだってさ。
かもってことは、ないかもしれないがチビ神のことだ、本気で実行にうつしかねん。そんなことになったら、俺はノイローゼになってしまう。仲間と協力すればどんなモノにも勝てる自信はあるが、チビ神の念話だけは勝つ自信がない。
そもそも念話をしてくるチビ神に対して、勝ち負けが存在しないので一方的に受け取り続けなければならないということだ。
頭に書き込まれた内容を写しだしていき、俺以外にも書き込まれた内容が分かるように、結構難しい言葉を使って考えられている。
競技は、地球と同じものになるかと思っていたが、どうやら俺が想定していた4倍のサイズだった。
400メートル・800メートル・3200メートル・6000メートル・12000メートル・20000メートル・40000メートルに、高跳びと幅跳びを加えた9種類の競技を行うとのことだ。
今回、試験的に参加をしてもらいたいため、タダでこの競技場と同じものが作れるようになっているのだとか。ポチって詳細を確認してみたら、まんま4倍の大きさの競技場が召喚できるようになっていた。
なんていうか、でかすぎる。理由はわかるけど見にく過ぎないか? もしスタートラインの所に自分がいたとすると、ゴールは400メートル先。遠すぎて肉眼で確認できる人少ないだろ。
そこらへんはどうするのかと思ったが、そもそも競技場になる空間には俺たちが行くことはできないので、専用のテレビを準備するのでそれで見るようになっている。神が作ったダンジョンの中なので、神が本気になれなマルチアングルの景色を見ることができる。
試しに俺がよく使うウルフたちを召喚して、この競技場の線の内側を走り続けることを伝え走らせてみることにした。そこには、予想外の結果と予想通りの結果が映し出された。
予想外なのは、複数のウルフたちを走らせたのだが、400メートル以外はコースアウトしないように走り続けることができなかった。もともと、スタート時に一列になって走り始める長距離では、問題は多少あったが走り切っている。
その問題とは、内側を取るための戦いがあり、爪や牙を使っての攻撃は無かったが、体をぶつけて一番いいコースを走ろうとしていたのだ。ぶつかった音が聞こえてきそうなくらい迫力があった。
これは思ったより面倒なことになりそうだ。まずは早く走れる魔物を探して、次に選別、最後にコースアウトしないようにトレーニングをする必要がある。
早く走れる魔物を探すのは分かりやすい。選別は同じ魔物でも、微妙に体系や特性、ステータスが違うので、競技に向いている魔物を選別する必要がある。
コースアウトをしないようにトレーニングすることは、思ったより苦戦しそうだ。魔物は、召喚したダンジョンマスターたちの知識を一部引き継いでいるとはいえ、ウルフ系の召喚した魔物たちは、理解できず一番内側を走ってしまったのだ。
どういう訳か、一番内側を走るのが一番有利というのは本能的に理解しているようだけどね。
もしこのオリンピックもどきが続くようなら、長く訓練させた魔物の方が有利になるってことだな。人間だって訓練していれば、それに適して体がある程度変化する。それと同じことが魔物にも起こるし、トレーニングをすることによって、ステータスも上がるからな。
でも、ここで加減を間違えると、スキルが生えてきそうだな。いい塩梅が難しそうだ。
あ~だからか! Lvの上限が設定されることは予想してはいたが、スキルの規制が入るとは思っていなかった。スキルで変化をつけるのでは? と考えていたのだが、長く鍛えればステータスは上がるので、レベルを規制した意味が薄まる。
訓練しすぎると生えてくるスキルがそこで役に立つわけだな。スキルが生えてこないように、上手いこと調整する必要があるってことか。思ったより考えられていた。
走る競技なら、距離にもよるが敏捷系のスキルを覚えたり、持久力系のスキルを覚えてしまうだろう。高跳びと幅跳びなら、間違いなく跳躍系のスキルを覚えるだろう、面倒なことだ。
バザールたちと情報共有をして、各々に鍛えてみることにした。
日課である書類に目をとおしていた時、眩暈がするほどの頭痛に襲われた。魔法を唱えて痛みを排除しようとしたり、回復魔法で頭痛そのものに効果がないか試すが、どれも効果がない様子だ。
長く続く意味不明の頭痛が急に楽になった。
そして頭痛が収まると同時に、今の頭痛の原因を知ることになる。生存しているダンジョンマスター全てが味わったこの頭痛、ダンジョンマスターとしての能力を拡張するために、情報を直接書き込んだことが原因であった。
脳が許容範囲を超えた情報を書き込まれたせいで、酷い頭痛を感じていたようだ。前にも同じようなことがあった気がするけど、気のせいか?
それにしても、あれから2週間でこれを考えたってことか。
ルールは単純で分かりやすかった。レベルは50が上限で、スキルは初期スキル以外は覚えさせることは禁止。競技は基本的にタイムを競うのが中心だ。2つだけ例外があり、高跳びと幅跳びが魔物の参加する競技だ。
高跳びと幅跳びはそのままの意味で、高跳びなら高く飛んだら勝ち、幅跳びなら遠くまで飛んだら勝ち。オリンピック競技の高跳びには、禁止されている行為があり両足で飛ぶと失格なのだが、今回は純粋に遠く高く跳んだものが勝ちである。
他のダンジョンマスターは分からないが、俺の頭には俺も参加するようにと書き込みがあった。
自分で言っていておかしなことを言っていると思うが、実際に言葉の通りなので対応に困る。出なくても特に問題はないが、俺が出なくて盛り上がりに欠けたときは俺の所為だということで、チビ神が四六時中念話をしてくるかもしれないだってさ。
かもってことは、ないかもしれないがチビ神のことだ、本気で実行にうつしかねん。そんなことになったら、俺はノイローゼになってしまう。仲間と協力すればどんなモノにも勝てる自信はあるが、チビ神の念話だけは勝つ自信がない。
そもそも念話をしてくるチビ神に対して、勝ち負けが存在しないので一方的に受け取り続けなければならないということだ。
頭に書き込まれた内容を写しだしていき、俺以外にも書き込まれた内容が分かるように、結構難しい言葉を使って考えられている。
競技は、地球と同じものになるかと思っていたが、どうやら俺が想定していた4倍のサイズだった。
400メートル・800メートル・3200メートル・6000メートル・12000メートル・20000メートル・40000メートルに、高跳びと幅跳びを加えた9種類の競技を行うとのことだ。
今回、試験的に参加をしてもらいたいため、タダでこの競技場と同じものが作れるようになっているのだとか。ポチって詳細を確認してみたら、まんま4倍の大きさの競技場が召喚できるようになっていた。
なんていうか、でかすぎる。理由はわかるけど見にく過ぎないか? もしスタートラインの所に自分がいたとすると、ゴールは400メートル先。遠すぎて肉眼で確認できる人少ないだろ。
そこらへんはどうするのかと思ったが、そもそも競技場になる空間には俺たちが行くことはできないので、専用のテレビを準備するのでそれで見るようになっている。神が作ったダンジョンの中なので、神が本気になれなマルチアングルの景色を見ることができる。
試しに俺がよく使うウルフたちを召喚して、この競技場の線の内側を走り続けることを伝え走らせてみることにした。そこには、予想外の結果と予想通りの結果が映し出された。
予想外なのは、複数のウルフたちを走らせたのだが、400メートル以外はコースアウトしないように走り続けることができなかった。もともと、スタート時に一列になって走り始める長距離では、問題は多少あったが走り切っている。
その問題とは、内側を取るための戦いがあり、爪や牙を使っての攻撃は無かったが、体をぶつけて一番いいコースを走ろうとしていたのだ。ぶつかった音が聞こえてきそうなくらい迫力があった。
これは思ったより面倒なことになりそうだ。まずは早く走れる魔物を探して、次に選別、最後にコースアウトしないようにトレーニングをする必要がある。
早く走れる魔物を探すのは分かりやすい。選別は同じ魔物でも、微妙に体系や特性、ステータスが違うので、競技に向いている魔物を選別する必要がある。
コースアウトをしないようにトレーニングすることは、思ったより苦戦しそうだ。魔物は、召喚したダンジョンマスターたちの知識を一部引き継いでいるとはいえ、ウルフ系の召喚した魔物たちは、理解できず一番内側を走ってしまったのだ。
どういう訳か、一番内側を走るのが一番有利というのは本能的に理解しているようだけどね。
もしこのオリンピックもどきが続くようなら、長く訓練させた魔物の方が有利になるってことだな。人間だって訓練していれば、それに適して体がある程度変化する。それと同じことが魔物にも起こるし、トレーニングをすることによって、ステータスも上がるからな。
でも、ここで加減を間違えると、スキルが生えてきそうだな。いい塩梅が難しそうだ。
あ~だからか! Lvの上限が設定されることは予想してはいたが、スキルの規制が入るとは思っていなかった。スキルで変化をつけるのでは? と考えていたのだが、長く鍛えればステータスは上がるので、レベルを規制した意味が薄まる。
訓練しすぎると生えてくるスキルがそこで役に立つわけだな。スキルが生えてこないように、上手いこと調整する必要があるってことか。思ったより考えられていた。
走る競技なら、距離にもよるが敏捷系のスキルを覚えたり、持久力系のスキルを覚えてしまうだろう。高跳びと幅跳びなら、間違いなく跳躍系のスキルを覚えるだろう、面倒なことだ。
バザールたちと情報共有をして、各々に鍛えてみることにした。
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