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第1628話 スライムの謎生態
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「お父さん、採れたての野菜って美味しいんだね。ネバネバ好きだから、オクラも良く食卓に出てくるけど生だと食べられないから、火を通すって聞いてたのに生で食べても美味しかった!」
ウルの言葉に、ミーシャたちも反応して自分も自分も! みたいな感じで、主張し始めた。
4人の頭を撫でながら次の畑に向かう。
「とーたん、ここも畑なの?」
俺も聞きたい。スライムって畑で取れる魔物なのか?
目の前には、スライムがびっちりと敷き詰められているのだ。しかも色とりどりのスライムたちが、畑の一角に……
「何か目的があってここにいるんじゃないかな? ダマ、そこらへんな何か分からないか?」
『スライムたちは喋らないので、分からないです』
「ん~ニコがいれば、少しは話が出来そうなんだがな……」
俺がそういうと、スライム畑の一部が激しく震え始めた。何事かと様子を見ていたら、ニコが生えて来た。スライムたちの上を転がり俺のもとへ。
「お前もいたんだな。お前たちはここで何をしてるんだ?」
そういうと、俺に鑑定をするようにジェスチャーをしてきた。意味が分からないがニコに鑑定をかけてみる。そうすると、
「スライムって、植物なのか?」
スライムらしいスキルが並んでいたのだが、まぁ一部変なスキルもあるけど、どう考えても魔法生物が持っているのが不自然なスキルがある。そもそも、これはスキルだったのか?
『光合成』
スキルの欄に普通に鎮座していたのだ。そして、ここにいるスライムたちは全員が光合成持ちだった。
光合成って葉緑体に光が当たってエネルギーや栄養を生み出す、化学反応みたいなものじゃなかったっけか? スライムたちに葉緑体はないよな? 魔法のある世界だから、光合成も魔法の力でできるのだろうか?
「どうやら、栄養を蓄えているらしい。普通植物が行う光合成を、ニコたちはスキルを使って行ってるみたいなんだ」
そういえば、ウルたちはニコたちスライムが、植物なのかと疑問を持つのだが、俺も解らないのだ。スキルで持っているだけだから、植物ではないと思う。そもそも、魔法生物だからな。生態がよくわかっていない。
多分違うと答えて、スライムたちの日光浴の邪魔をしないようにその場を離れる。
ニコは俺たちについてくるようで、久しぶりの定位置にやってきた。頭の上に鎮座するように収まった。
次はどこ行くの? と言われ、繋いだ手をブンブンと振るスミレとブルム。俺と手をつないでいる方と逆の手でウルやミーシャと手をつないでいる。
俺も次に何があるか分からんのだよ。
気分に任せて進んでいくと、
「オクラやそら豆みたいに、葉っぱに元気がないよ?」
ミーシャが畑を見てそんな言葉をこぼす。
「あ~ここは、この状態が採れ頃なんじゃないかな? みんなも、下の子たちも美味しく食べている姿を見たことあるな。甘くてホクホクした食べ物だぞ」
俺は見たことのある葉っぱを見て、ミーシャに答える。
ウルたち4人は考えるが分からないようで、降参の白旗をあげて来た。近くにいた畑の管理をしている人に声をかけ、採れ頃の場所へ移動した。
「このツルの下、土の中にみんなの好きなものが植わっているよ」
4人が畑をほじくり返し始めた。初めに出てきたのは丸くて俺の拳より少し大きいくらいの根菜だ。
「ジャガイモ? 美味しいし好きだけど、甘くないよ?」
「これじゃぁ、分かりにくいかもね。皮の色を見てごらん。何か見覚えがないかな?」
よく分からなかったようで、もう1つ掘ってみると、
「「「「サツマイモだ!」」」」
4人がシンクロして声をあげる。1人1個みんなの顔位ある大きさのサツマイモを持って移動する。ここの管理人に言われて向かった先は、
トマト畑だった。
何故トマトかと思ったら、この後にあることをするので持って行ってくださいだってさ。誰が何を画策してるんだ? 次に向かった場所は、ナス畑。ここでもナスを収穫して持たされた。
娘たち4人は、抱えきれないくらい大きな野菜たちを必死に持って移動している。プラムたちも、1人1つずつ何かしらの野菜に抱き着いていた。
3つの野菜をもって移動すると、そこには炭火が用意されていた。そこには、他にもアスパラやキノコ類などの野菜や、鮭にホタテなどの貝類も準備されていた。
ブラウニーたちがいて、何やら準備をしていた。
いち早く何をしているか気付いたのは、ウルだ。ホイル焼きをこれからするようだ。時間を忘れて楽しんでいたせいか、もうお昼の時間になっていたようだ。
ホイル焼きの準備は全部、ブラウニーたちがしてくれたので、俺たちは手を洗って焼きあがるのを火の前で待っていた。プラムたちは一度離脱している。おトイレだな。
出来上がった順に皿へ置いてもらい、お昼を食べ始める。
「トマトってこんなに美味しいんだね!」
「ナスなんか、こんなにトロトロで甘いよ!」
「魚も美味しい!」
ミーシャたち3人は、美味しい物を声にあげて食べている。それに対してウルは、声を出さずに美味しさをかみしめている感じだな。
下の子たちは、母親の膝の上で食べやすい温度に冷ましたホイル焼きを食べている。
プラムはトマトが気に入ったのか、指を指して要求している。シンラはアスパラが気に入ったようだ。シオンは、鮭とキノコのホイル焼きが気に入ったようだな。
俺はそんな光景を見ながら、ホタテをモグモグ。うめえな……
一通り食べると、お腹がいっぱいになったな。印象的だったのは、トマトだな。オリーブオイルと塩で味付けしただけのトマトだったのだが、サラダとは全く違う美味しさだった。
お昼の締めという表現があっているか分からないが、じっくり焼いたサツマイモが最後に出て来た。めっちゃ甘くてうまかったぞ。
午後からは、果樹園を回り果物を食べながら見学を続けて、家へ帰った。
ウルの言葉に、ミーシャたちも反応して自分も自分も! みたいな感じで、主張し始めた。
4人の頭を撫でながら次の畑に向かう。
「とーたん、ここも畑なの?」
俺も聞きたい。スライムって畑で取れる魔物なのか?
目の前には、スライムがびっちりと敷き詰められているのだ。しかも色とりどりのスライムたちが、畑の一角に……
「何か目的があってここにいるんじゃないかな? ダマ、そこらへんな何か分からないか?」
『スライムたちは喋らないので、分からないです』
「ん~ニコがいれば、少しは話が出来そうなんだがな……」
俺がそういうと、スライム畑の一部が激しく震え始めた。何事かと様子を見ていたら、ニコが生えて来た。スライムたちの上を転がり俺のもとへ。
「お前もいたんだな。お前たちはここで何をしてるんだ?」
そういうと、俺に鑑定をするようにジェスチャーをしてきた。意味が分からないがニコに鑑定をかけてみる。そうすると、
「スライムって、植物なのか?」
スライムらしいスキルが並んでいたのだが、まぁ一部変なスキルもあるけど、どう考えても魔法生物が持っているのが不自然なスキルがある。そもそも、これはスキルだったのか?
『光合成』
スキルの欄に普通に鎮座していたのだ。そして、ここにいるスライムたちは全員が光合成持ちだった。
光合成って葉緑体に光が当たってエネルギーや栄養を生み出す、化学反応みたいなものじゃなかったっけか? スライムたちに葉緑体はないよな? 魔法のある世界だから、光合成も魔法の力でできるのだろうか?
「どうやら、栄養を蓄えているらしい。普通植物が行う光合成を、ニコたちはスキルを使って行ってるみたいなんだ」
そういえば、ウルたちはニコたちスライムが、植物なのかと疑問を持つのだが、俺も解らないのだ。スキルで持っているだけだから、植物ではないと思う。そもそも、魔法生物だからな。生態がよくわかっていない。
多分違うと答えて、スライムたちの日光浴の邪魔をしないようにその場を離れる。
ニコは俺たちについてくるようで、久しぶりの定位置にやってきた。頭の上に鎮座するように収まった。
次はどこ行くの? と言われ、繋いだ手をブンブンと振るスミレとブルム。俺と手をつないでいる方と逆の手でウルやミーシャと手をつないでいる。
俺も次に何があるか分からんのだよ。
気分に任せて進んでいくと、
「オクラやそら豆みたいに、葉っぱに元気がないよ?」
ミーシャが畑を見てそんな言葉をこぼす。
「あ~ここは、この状態が採れ頃なんじゃないかな? みんなも、下の子たちも美味しく食べている姿を見たことあるな。甘くてホクホクした食べ物だぞ」
俺は見たことのある葉っぱを見て、ミーシャに答える。
ウルたち4人は考えるが分からないようで、降参の白旗をあげて来た。近くにいた畑の管理をしている人に声をかけ、採れ頃の場所へ移動した。
「このツルの下、土の中にみんなの好きなものが植わっているよ」
4人が畑をほじくり返し始めた。初めに出てきたのは丸くて俺の拳より少し大きいくらいの根菜だ。
「ジャガイモ? 美味しいし好きだけど、甘くないよ?」
「これじゃぁ、分かりにくいかもね。皮の色を見てごらん。何か見覚えがないかな?」
よく分からなかったようで、もう1つ掘ってみると、
「「「「サツマイモだ!」」」」
4人がシンクロして声をあげる。1人1個みんなの顔位ある大きさのサツマイモを持って移動する。ここの管理人に言われて向かった先は、
トマト畑だった。
何故トマトかと思ったら、この後にあることをするので持って行ってくださいだってさ。誰が何を画策してるんだ? 次に向かった場所は、ナス畑。ここでもナスを収穫して持たされた。
娘たち4人は、抱えきれないくらい大きな野菜たちを必死に持って移動している。プラムたちも、1人1つずつ何かしらの野菜に抱き着いていた。
3つの野菜をもって移動すると、そこには炭火が用意されていた。そこには、他にもアスパラやキノコ類などの野菜や、鮭にホタテなどの貝類も準備されていた。
ブラウニーたちがいて、何やら準備をしていた。
いち早く何をしているか気付いたのは、ウルだ。ホイル焼きをこれからするようだ。時間を忘れて楽しんでいたせいか、もうお昼の時間になっていたようだ。
ホイル焼きの準備は全部、ブラウニーたちがしてくれたので、俺たちは手を洗って焼きあがるのを火の前で待っていた。プラムたちは一度離脱している。おトイレだな。
出来上がった順に皿へ置いてもらい、お昼を食べ始める。
「トマトってこんなに美味しいんだね!」
「ナスなんか、こんなにトロトロで甘いよ!」
「魚も美味しい!」
ミーシャたち3人は、美味しい物を声にあげて食べている。それに対してウルは、声を出さずに美味しさをかみしめている感じだな。
下の子たちは、母親の膝の上で食べやすい温度に冷ましたホイル焼きを食べている。
プラムはトマトが気に入ったのか、指を指して要求している。シンラはアスパラが気に入ったようだ。シオンは、鮭とキノコのホイル焼きが気に入ったようだな。
俺はそんな光景を見ながら、ホタテをモグモグ。うめえな……
一通り食べると、お腹がいっぱいになったな。印象的だったのは、トマトだな。オリーブオイルと塩で味付けしただけのトマトだったのだが、サラダとは全く違う美味しさだった。
お昼の締めという表現があっているか分からないが、じっくり焼いたサツマイモが最後に出て来た。めっちゃ甘くてうまかったぞ。
午後からは、果樹園を回り果物を食べながら見学を続けて、家へ帰った。
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