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第1608話 もう誰にも止められない
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メグちゃんが敵のダンジョンに突入すると同時に、チビ神へ念話を送る。
おぃ! 今からお前の希望通り蹂躙戦をしてやるから、見せたい相手がいたら今のうちに連絡しておけよ。後で見逃したなんて言ったら、貢物が無くなるからな。
『っ!? 急にどうしたのよ? いつも以上にやる気のなかったように見えたあんたが、急にやる気を出して蹂躙するとか……もしかして、罠だったりしないわよね?』
んなことするか! こっちにも事情があるんだよ。ディダスターラットの対応として相手が作った、大滝が娘……ウルを怖がらせたから、全力で叩き潰すことにした。異論も反論も受け付けない!
『あっ、そうなのね。知らず知らずのうちに、相手のダンジョンマスターはあんたの地雷を思いっきり踏み抜いたってことね。ちなみに、全力ってどのくらい全力?』
リバイアサンの1匹も激怒してるから、それが今敵のダンジョンに入ったところだ。
『いつも通りの人造ゴーレムだけ? あれ? それにしては、何で周りが水でおおわれてるのかしら? それに、先頭にいるウミヘビみたいなのって、あれがリバイアサンなの?』
そうだ。体を小さくして突入してったぞ。体のサイズ変更で自身の体を使った攻撃力や防御力は多少下がるけど、魔法技能や能力は大きな変化はないからな。それに本来の姿だと、ダンジョンの中に入れんだろ。
『サイズ変更? スキルの中で極稀に自力で覚えられる、準ユニークスキルを持ってるってこと? リバイアサンだけでも反則なのに、サイズを小さくして侵攻できるとか、もう悪夢ね』
まぁ、そういうことだから見せたい奴らがいたら、早めに声かけてけよ。メグちゃんは、こちらの指示に従わないから全力で駆け抜けるぞ。
『なにそれ!? 何であなたの制御下にあるはずなのに指示に従わないの?』
いや、強制させようと思えばできるけど、今回は、それでも止まらないかもしれないほど怒ってるんだよ。俺も怒ってるんだけど、それ以上だったから見せる予定のなかったリバイアサンを使うことにしたんだよ。
『そうなのね。同情する気持ちはあるけど、私が勝つんだから気にしたら負けよね。ちょうど、相手のダンジョンマスターについている神がウザいから、見せつけてやるわ。連絡しておこっと。ついでに、こっちにちょっかいかけてきてる神たちにも伝えておくわ』
スキップする音が聞こえると、念話が通じなくなったようだ。
「よし、準備完了」
「ん? 何かしてたでござるか?」
「一応、チビ神に連絡しておいた。ちょっかいかけてくるやつらが、絶対にいなくなることは無いだろうけど、圧倒的戦力を見せつけてちょっかいが減ればいいなってな。だから、見せたい神に連絡しておけって言っておいた」
「そういうことでござったか。今回は、メグちゃんがやる気を出したでござるから、億が一にも負けは無いでござるし、こちらの戦力を見せるいい機会でござろう」
「まぁ、そういうことだな。縛りのあるバトルでは使えないルールを選んでくるだろうから、どこまで効果があるのか微妙かもしれないけどな」
「そうだったとしても、シヴァの槍を手に入れたんだから、私たちが想定している縛りルールの範囲内では負けはないでしょ。想定される中で厄介だと思うのが、ランク縛りの魔物以外使用不可ってところかしらね。Lvあげるとランクが変わるみたいだから、自力の勝負というか、準備の勝負になるからね」
「そうだったな。そのほとんどが知られてないわけだから、こっちが丸裸にされない限りバレることも無いんだけどな」
「バレたところで、どうにかなるものでもないでござる。某たちの想定を上回らなければ、勝つことはできないでござるよ」
そんなことを話している内に、メグちゃんはすでに3階へ降りていた。
『んんん? おっと~~!? どうやら駄女神のダンジョンマスターに動きがあったぞ~! 気付いたら、第2陣を送り出したようだが、進軍速度が異常だ! これはどういうことだ!? 水と一緒に進んでいるということは、前回手に入れたダゴンを使っているのでしょうか?』
気付いたらって、見てなかったのかよ! って、長い時は年単位でダンジョンバトルがあるんだから、バトル解説者が見ていなくてもおかしくないのか?
「微妙な攻防戦が続いてるだけだったら、見てなくてもおかしくわないわよね。私が解説者でも何日も何週間も何ヶ月も続くようなバトルをずっと見ていられないわよ。何か変化があったときだけ解説する感じになるわね、今の解説者みたいにね」
綾乃も大体同じ意見のようだな。
『おかしいですね。水を操るダゴンが見えません。あれは魔法を使って移動しているのでしょうか? となると、魔法は先頭にいるウミヘビのようなものが魔法を使っているのでしょうか? 初めて見る魔物のような気がしますが、ユニークでしょうか? 新しい種族が生まれた可能性がありますね』
「ん? ユニークモンスター的なのがいるのか? リバイアサンとは違う? それに新しい種族が生まれたって言ってるけど……どういうことだ?」
「某が思うに、オリバー・ジャック・オスカーたちみたいな種族も、ユニークでござらんかのう?」
「ダレソレ?」
「あんた、オリバーたちが聞いたら泣くわよ。ホモークたちの名前よ。オリバーはホモークエンペラーで、ジャックとオスカーはホモークインペリアルガードよ」
「おぉ! あいつらか。ホモークとしか呼んでなかったからすっかり名前を忘れてたわ。あいつらがユニークなのか?」
「某が生きていたことにはいなかったでござるし、ダンジョンバトルでもオークは見たことがあるでござるが、ホモークは見たこと無いでござる」
「そういえば、初めて会ったときに特徴からホモークって呼んだけど、それが定着して汁男ダンジョンで見つけた後から、召喚できるようになったっけな?」
「そのホモークもユニークだと思うわよ。今度のダンジョンバトルで使ってあげたら? オークとかいるダンジョンに解き放ったら、神たちも爆笑するんじゃないかな?」
綾乃の提案に少し心がひかれるものがあるが……俺はそのダンジョンバトル、可能なら見たくない。
そんなことを言っている間に、メグちゃんは6階に到着した。
おぃ! 今からお前の希望通り蹂躙戦をしてやるから、見せたい相手がいたら今のうちに連絡しておけよ。後で見逃したなんて言ったら、貢物が無くなるからな。
『っ!? 急にどうしたのよ? いつも以上にやる気のなかったように見えたあんたが、急にやる気を出して蹂躙するとか……もしかして、罠だったりしないわよね?』
んなことするか! こっちにも事情があるんだよ。ディダスターラットの対応として相手が作った、大滝が娘……ウルを怖がらせたから、全力で叩き潰すことにした。異論も反論も受け付けない!
『あっ、そうなのね。知らず知らずのうちに、相手のダンジョンマスターはあんたの地雷を思いっきり踏み抜いたってことね。ちなみに、全力ってどのくらい全力?』
リバイアサンの1匹も激怒してるから、それが今敵のダンジョンに入ったところだ。
『いつも通りの人造ゴーレムだけ? あれ? それにしては、何で周りが水でおおわれてるのかしら? それに、先頭にいるウミヘビみたいなのって、あれがリバイアサンなの?』
そうだ。体を小さくして突入してったぞ。体のサイズ変更で自身の体を使った攻撃力や防御力は多少下がるけど、魔法技能や能力は大きな変化はないからな。それに本来の姿だと、ダンジョンの中に入れんだろ。
『サイズ変更? スキルの中で極稀に自力で覚えられる、準ユニークスキルを持ってるってこと? リバイアサンだけでも反則なのに、サイズを小さくして侵攻できるとか、もう悪夢ね』
まぁ、そういうことだから見せたい奴らがいたら、早めに声かけてけよ。メグちゃんは、こちらの指示に従わないから全力で駆け抜けるぞ。
『なにそれ!? 何であなたの制御下にあるはずなのに指示に従わないの?』
いや、強制させようと思えばできるけど、今回は、それでも止まらないかもしれないほど怒ってるんだよ。俺も怒ってるんだけど、それ以上だったから見せる予定のなかったリバイアサンを使うことにしたんだよ。
『そうなのね。同情する気持ちはあるけど、私が勝つんだから気にしたら負けよね。ちょうど、相手のダンジョンマスターについている神がウザいから、見せつけてやるわ。連絡しておこっと。ついでに、こっちにちょっかいかけてきてる神たちにも伝えておくわ』
スキップする音が聞こえると、念話が通じなくなったようだ。
「よし、準備完了」
「ん? 何かしてたでござるか?」
「一応、チビ神に連絡しておいた。ちょっかいかけてくるやつらが、絶対にいなくなることは無いだろうけど、圧倒的戦力を見せつけてちょっかいが減ればいいなってな。だから、見せたい神に連絡しておけって言っておいた」
「そういうことでござったか。今回は、メグちゃんがやる気を出したでござるから、億が一にも負けは無いでござるし、こちらの戦力を見せるいい機会でござろう」
「まぁ、そういうことだな。縛りのあるバトルでは使えないルールを選んでくるだろうから、どこまで効果があるのか微妙かもしれないけどな」
「そうだったとしても、シヴァの槍を手に入れたんだから、私たちが想定している縛りルールの範囲内では負けはないでしょ。想定される中で厄介だと思うのが、ランク縛りの魔物以外使用不可ってところかしらね。Lvあげるとランクが変わるみたいだから、自力の勝負というか、準備の勝負になるからね」
「そうだったな。そのほとんどが知られてないわけだから、こっちが丸裸にされない限りバレることも無いんだけどな」
「バレたところで、どうにかなるものでもないでござる。某たちの想定を上回らなければ、勝つことはできないでござるよ」
そんなことを話している内に、メグちゃんはすでに3階へ降りていた。
『んんん? おっと~~!? どうやら駄女神のダンジョンマスターに動きがあったぞ~! 気付いたら、第2陣を送り出したようだが、進軍速度が異常だ! これはどういうことだ!? 水と一緒に進んでいるということは、前回手に入れたダゴンを使っているのでしょうか?』
気付いたらって、見てなかったのかよ! って、長い時は年単位でダンジョンバトルがあるんだから、バトル解説者が見ていなくてもおかしくないのか?
「微妙な攻防戦が続いてるだけだったら、見てなくてもおかしくわないわよね。私が解説者でも何日も何週間も何ヶ月も続くようなバトルをずっと見ていられないわよ。何か変化があったときだけ解説する感じになるわね、今の解説者みたいにね」
綾乃も大体同じ意見のようだな。
『おかしいですね。水を操るダゴンが見えません。あれは魔法を使って移動しているのでしょうか? となると、魔法は先頭にいるウミヘビのようなものが魔法を使っているのでしょうか? 初めて見る魔物のような気がしますが、ユニークでしょうか? 新しい種族が生まれた可能性がありますね』
「ん? ユニークモンスター的なのがいるのか? リバイアサンとは違う? それに新しい種族が生まれたって言ってるけど……どういうことだ?」
「某が思うに、オリバー・ジャック・オスカーたちみたいな種族も、ユニークでござらんかのう?」
「ダレソレ?」
「あんた、オリバーたちが聞いたら泣くわよ。ホモークたちの名前よ。オリバーはホモークエンペラーで、ジャックとオスカーはホモークインペリアルガードよ」
「おぉ! あいつらか。ホモークとしか呼んでなかったからすっかり名前を忘れてたわ。あいつらがユニークなのか?」
「某が生きていたことにはいなかったでござるし、ダンジョンバトルでもオークは見たことがあるでござるが、ホモークは見たこと無いでござる」
「そういえば、初めて会ったときに特徴からホモークって呼んだけど、それが定着して汁男ダンジョンで見つけた後から、召喚できるようになったっけな?」
「そのホモークもユニークだと思うわよ。今度のダンジョンバトルで使ってあげたら? オークとかいるダンジョンに解き放ったら、神たちも爆笑するんじゃないかな?」
綾乃の提案に少し心がひかれるものがあるが……俺はそのダンジョンバトル、可能なら見たくない。
そんなことを言っている間に、メグちゃんは6階に到着した。
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