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第1589話 湖の名前の通りになった
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「脱線に脱線を重ねてるけど、タコの魔物のクラーケンが出てきたらどうする?」
「クラーケンに合わせた魔物を召喚する余裕は、2匹ほどしかないでござるな。それでござるなら、3式装備にタコに有用な装備を準備する方がいいのではござらんか?」
「タコに有用な装備ってなによ?」
「火とかでござるか?」
「水の中で?」
「「……」」
「火か、茹でてみるか? ダンジョンの機能で温度を上げらなかったか?」
「上がるでござるが、海水を100度にしたところでクラーケンは茹だるでござるか?」
「いくら熱いのが苦手だとは言っても、普通の生物であれば100度で茹でられて生きてらてる奴なんていないわよね。それを考えると、火あぶりにされても死なない魔物がそれなりにいるから、厳しいんじゃないの?」
「ん~どうすんべ?」
「少なくともリバイアサンは、死なないでござるな。100度でも死なないでござるが、リバイアサンであれば温度も自由に調節できると思うでござる」
「シリウスやめぐちゃんが100度のお湯につかったからって、死ぬ気はしないな。もっと言えば、俺だって熱いとは思うだろうけど、死ぬことは無いだろうな。呼吸の問題がなければ、10分は簡単に耐えれるし、それだけあれば回復しながら水温下げれるだろうな」
「それもそうね。100度だからってずっと耐えなきゃいけないわけじゃないし、自分で下げられるなら下げるわよね」
「ダンジョンの機能であげるのでござれば、常に魔力を使うことになるでござるけどね」
「その状態で戦闘は、正直無理に近いかな? リバイアサンやダゴンならできるだろうけど、今回はそれクラスの魔物は使えないからな」
「1ついいっすか? 死ぬか死なないかは分からないっすけど、タコって極端に塩分が強いと嫌がるっす。タコつぼに入ったタコを出す時に、海水よりかなり濃い塩水をかけるとか、聞いたことがあるっす。塩ならDP食わないっすよね?」
「問題ないな。この世界の塩を買えば高いけど、地球の値段で塩を買うならトンクラスでも全然問題ないな。っと、こうなるとダンジョンを小さめにしておいて正解だったかもな」
「そうっす。死海の海水とか召喚できないっすか? あそこの湖底の海水なら、人間界で作り出すことのできない濃度とか聞いたことがあるっす」
「死海ってメッチャ濃度の高い塩湖だっけ? 確かに海水とか、水だったらDP消費は少ないからな。これなら、ダンジョンの中の海水を入れ替えても大した消費にならんな。そこに武器として塩を置いておくか?」
「多分すけど、淡水の魔物が海水に耐えられなかったように、海水に耐えれる魔物でもあの海は耐えれないんじゃないっすかね?」
「そう言われればそうかもしれないな。俺だって塩分取りすぎれば死ぬだろうし、タコが死ぬまで粘れば勝ちか?」
「可能性は高いと思うっす」
「それは、クラーケンを召喚して確かめればいいんじゃない? 死海の海水に実際付けてみればいいんじゃない?」
「み、ミッシェルはダメっすよ!?」
「「「ミッシェル?」」」
「自分がもらったクラーケンの名前っす」
「「「……」」」
3人とも開いた口が閉じれなかった。
「おう、あのクラーケンは使わないよ。違う奴をお前が見えないところでやるから……バザール、Lv800くらいのクラーケンを、召喚して死海の海水に突っ込んでみてくれ」
バザールは健司に見えないところで実験を始めた。
「それでさ、まったくどうでもいい話なんだけどさ、私の中でクラーケンって言うと、健司と同じでタコじゃなくてイカの魔物ってイメージなんだけど、おかしいかな?」
「あれ? 言われてみれば、クラーケンってタコよりイカのイメージが強い気がするな。なんでさっき気付かなかったんだ?」
「クラーケンはタコやイカのような、多足類で描かれることが多いっすから、どちらも間違いじゃないんじゃないっすか?」
「この世界では、タコなんだからそれは受け入れないとな。後は、タコ以外に締め付けや噛みつきが得意な魔物がいないかってところだな」
「ウミヘビとかっすかね?」
「締め付けは無理じゃないか? 体が大きくなればなるほど、小さい物を締め付けるのが困難になるからな。小さければアームでバッサリじゃね?」
「後は、速く泳いで噛み付く魚の方じゃない?」
「噛み付くって意味では、亀にも強いのはいるっすよね? 他にも、鎧みたいな外骨格を持った魚とかが、昔いたとか聞いた気がするっす。それの魔物がいたらどうっすかね?」
「亀か、ワニガメの魔物バージョンがいたら、マジで大怪獣だな。歯がないのに硬い物を簡単に折ったりするんだよな、確か。あれ? 亀の魔物の欄に、アリゲーターモンスタータートルっていうのがいるんだが」
「アリゲーターって、ワニ? モンスターはそのまま魔物みたいなもんよね。タートルってことは、ワニ魔物ガメ? ワニガメの魔物バージョンかしら?」
「あれっす、ワニガメの英名ってモンスターじゃなくて、スナッピング的な何かじゃなかったっすか?」
そんなことを話していたら、バザールが戻ってきた。早くね?
「そんな名前はどうでもいいでござる。それよりも、ワニガメの魔物が主の召喚欄にあるってことは、デフォルトで召喚できるダンジョンマスターがいるってことでござる。調べるでござるよ」
アリゲーターモンスタータートルを改造なしで召喚してみた。
「でけえな、ここまで大きいワニガメって、かなり迫力があるんだが」
「強さだけで言えば、Cランクでござるが、迫力だけで言えばSランクに相当するでござる」
甲羅の高さは1メートルもないのだが、体の大きさは3メートルを超えているのでかなりデカい。
「これだと、ギリギリでダンジョンに侵攻できるサイズだな。魔改造で体を小さくできるから、Lv次第では簡単に3式を喰い千切りそうな見た目だよな」
「召喚した後でも、改造できるようになったでござるから、1メートルくらいにしてみるでござるか?」
いつの間にか、召喚した後の魔物も魔改造ができるようになっていたようだ。DPでLvをあげることはできたが、体のサイズとかを修正するのは今までは無理だった。召喚した魔物限定っていう条件があるので、捕まえてきたゴブリンを掌握しても魔改造はできないということだ。
「1メートルでもゴッツイな。レベルは、いくつにした?」
「クラーケンと同じ600でござる。そういえば報告を忘れていたでござるが、Lv800クラーケンは死海の海水で死んだでござる。どうやら、魔物でも塩分濃度が高ければ死ぬようでござる」
クラーケンは死海には勝てなかったらしい。それでもリバイアサンやダゴンは水を操れるから、死なないとは思うけどな。
「亀は、生きられんのかね?」
「体内にどれだけ塩分を入れないか、じゃないっすかね?」
塩湖の海水の中にワニガメの魔物が投入される。
「クラーケンに合わせた魔物を召喚する余裕は、2匹ほどしかないでござるな。それでござるなら、3式装備にタコに有用な装備を準備する方がいいのではござらんか?」
「タコに有用な装備ってなによ?」
「火とかでござるか?」
「水の中で?」
「「……」」
「火か、茹でてみるか? ダンジョンの機能で温度を上げらなかったか?」
「上がるでござるが、海水を100度にしたところでクラーケンは茹だるでござるか?」
「いくら熱いのが苦手だとは言っても、普通の生物であれば100度で茹でられて生きてらてる奴なんていないわよね。それを考えると、火あぶりにされても死なない魔物がそれなりにいるから、厳しいんじゃないの?」
「ん~どうすんべ?」
「少なくともリバイアサンは、死なないでござるな。100度でも死なないでござるが、リバイアサンであれば温度も自由に調節できると思うでござる」
「シリウスやめぐちゃんが100度のお湯につかったからって、死ぬ気はしないな。もっと言えば、俺だって熱いとは思うだろうけど、死ぬことは無いだろうな。呼吸の問題がなければ、10分は簡単に耐えれるし、それだけあれば回復しながら水温下げれるだろうな」
「それもそうね。100度だからってずっと耐えなきゃいけないわけじゃないし、自分で下げられるなら下げるわよね」
「ダンジョンの機能であげるのでござれば、常に魔力を使うことになるでござるけどね」
「その状態で戦闘は、正直無理に近いかな? リバイアサンやダゴンならできるだろうけど、今回はそれクラスの魔物は使えないからな」
「1ついいっすか? 死ぬか死なないかは分からないっすけど、タコって極端に塩分が強いと嫌がるっす。タコつぼに入ったタコを出す時に、海水よりかなり濃い塩水をかけるとか、聞いたことがあるっす。塩ならDP食わないっすよね?」
「問題ないな。この世界の塩を買えば高いけど、地球の値段で塩を買うならトンクラスでも全然問題ないな。っと、こうなるとダンジョンを小さめにしておいて正解だったかもな」
「そうっす。死海の海水とか召喚できないっすか? あそこの湖底の海水なら、人間界で作り出すことのできない濃度とか聞いたことがあるっす」
「死海ってメッチャ濃度の高い塩湖だっけ? 確かに海水とか、水だったらDP消費は少ないからな。これなら、ダンジョンの中の海水を入れ替えても大した消費にならんな。そこに武器として塩を置いておくか?」
「多分すけど、淡水の魔物が海水に耐えられなかったように、海水に耐えれる魔物でもあの海は耐えれないんじゃないっすかね?」
「そう言われればそうかもしれないな。俺だって塩分取りすぎれば死ぬだろうし、タコが死ぬまで粘れば勝ちか?」
「可能性は高いと思うっす」
「それは、クラーケンを召喚して確かめればいいんじゃない? 死海の海水に実際付けてみればいいんじゃない?」
「み、ミッシェルはダメっすよ!?」
「「「ミッシェル?」」」
「自分がもらったクラーケンの名前っす」
「「「……」」」
3人とも開いた口が閉じれなかった。
「おう、あのクラーケンは使わないよ。違う奴をお前が見えないところでやるから……バザール、Lv800くらいのクラーケンを、召喚して死海の海水に突っ込んでみてくれ」
バザールは健司に見えないところで実験を始めた。
「それでさ、まったくどうでもいい話なんだけどさ、私の中でクラーケンって言うと、健司と同じでタコじゃなくてイカの魔物ってイメージなんだけど、おかしいかな?」
「あれ? 言われてみれば、クラーケンってタコよりイカのイメージが強い気がするな。なんでさっき気付かなかったんだ?」
「クラーケンはタコやイカのような、多足類で描かれることが多いっすから、どちらも間違いじゃないんじゃないっすか?」
「この世界では、タコなんだからそれは受け入れないとな。後は、タコ以外に締め付けや噛みつきが得意な魔物がいないかってところだな」
「ウミヘビとかっすかね?」
「締め付けは無理じゃないか? 体が大きくなればなるほど、小さい物を締め付けるのが困難になるからな。小さければアームでバッサリじゃね?」
「後は、速く泳いで噛み付く魚の方じゃない?」
「噛み付くって意味では、亀にも強いのはいるっすよね? 他にも、鎧みたいな外骨格を持った魚とかが、昔いたとか聞いた気がするっす。それの魔物がいたらどうっすかね?」
「亀か、ワニガメの魔物バージョンがいたら、マジで大怪獣だな。歯がないのに硬い物を簡単に折ったりするんだよな、確か。あれ? 亀の魔物の欄に、アリゲーターモンスタータートルっていうのがいるんだが」
「アリゲーターって、ワニ? モンスターはそのまま魔物みたいなもんよね。タートルってことは、ワニ魔物ガメ? ワニガメの魔物バージョンかしら?」
「あれっす、ワニガメの英名ってモンスターじゃなくて、スナッピング的な何かじゃなかったっすか?」
そんなことを話していたら、バザールが戻ってきた。早くね?
「そんな名前はどうでもいいでござる。それよりも、ワニガメの魔物が主の召喚欄にあるってことは、デフォルトで召喚できるダンジョンマスターがいるってことでござる。調べるでござるよ」
アリゲーターモンスタータートルを改造なしで召喚してみた。
「でけえな、ここまで大きいワニガメって、かなり迫力があるんだが」
「強さだけで言えば、Cランクでござるが、迫力だけで言えばSランクに相当するでござる」
甲羅の高さは1メートルもないのだが、体の大きさは3メートルを超えているのでかなりデカい。
「これだと、ギリギリでダンジョンに侵攻できるサイズだな。魔改造で体を小さくできるから、Lv次第では簡単に3式を喰い千切りそうな見た目だよな」
「召喚した後でも、改造できるようになったでござるから、1メートルくらいにしてみるでござるか?」
いつの間にか、召喚した後の魔物も魔改造ができるようになっていたようだ。DPでLvをあげることはできたが、体のサイズとかを修正するのは今までは無理だった。召喚した魔物限定っていう条件があるので、捕まえてきたゴブリンを掌握しても魔改造はできないということだ。
「1メートルでもゴッツイな。レベルは、いくつにした?」
「クラーケンと同じ600でござる。そういえば報告を忘れていたでござるが、Lv800クラーケンは死海の海水で死んだでござる。どうやら、魔物でも塩分濃度が高ければ死ぬようでござる」
クラーケンは死海には勝てなかったらしい。それでもリバイアサンやダゴンは水を操れるから、死なないとは思うけどな。
「亀は、生きられんのかね?」
「体内にどれだけ塩分を入れないか、じゃないっすかね?」
塩湖の海水の中にワニガメの魔物が投入される。
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