1,566 / 2,518
第1566話 とりあえず放置
しおりを挟む
逃げ帰るような形でディストピアに戻って来た俺たち、
「話し合いが通じるような状況じゃなかったな」
「そうでござるな。あの時にライム殿が暴れなくても、某たちは捕まっていたと思うでござる。特にあの司書は許しがたいでござるな。機会があったら、いろんな実験に参加してもらいたいでござるな」
バザールがマッドサイエンティストみたいなことを言っているが無視だ。それより、凹んでいるライムを慰めないとな。戻ってきてからずっと、無言で部屋の隅で小さくなってるんだよね。ドッペルでも中身も見た目もライムだから、落ち込んでいる姿を見るとね。
「とりあえず、ドッペルの体をここにおいて、憑依を解こうか。それで向こうで集まって、ちょっと話し合おうか。メアリーもライムもそれでいいか?」
集まってというが、俺たちはドッペルに乗り移るときは、決められた部屋から乗り移るのがルールなので同じ部屋にいるんだけどね。
憑依を解いて自分の体に意識を戻すと、何やら体が重い……入り口の守りは完璧なのに、俺の体に何かあったのか!?
慌てて体を起こそうとしたが、話声と寝息が聞こえる。
俺の体が重かったのは、ミーシャたちが俺の使っている憑依用のベッドで一緒に寝てたからだ。
そもそも何でミーシャたちがここにいるのかと思ったが、ミリーたちと一緒に様子を見に来たようだ。それで俺の寝ているベッドにもぐりこんで、ペシペシ体を叩いたりしていたようだが、次第に眠気に勝てなくなり、一緒に寝ていたという経緯らしい。
それな抱っこでもして部屋に連れ帰ればと思ったが、ガッシリと俺の腕をホールドしている娘たちの様子を見れば、起こさないとほどけないと考えしばらく様子を見ることにしたのも頷けるな。
「それより、予定より早いお戻りみたいだけど、何か問題でもあったの?」
ミーシャたちを起こしていると、カエデが質問してきた。
「トラブルがねっと、ミーシャたち! ライムお母さんのところに行って、くっ付くんだ!」
俺が意味不明な指示を出すが、ミーシャたちは母親全員大好きなので、寝ぼけた頭でくっ付けと言われれば、また寝てしまう勢いでライムに抱き着いた。
状況が分かっていないカエデたちが、目を白黒させているので簡単に状況を説明する。
「私だったら、ライムがキレる前にブチ切れてたわね。自分たちのことを悪く言われるのは気にならないけど、シュウを嘘つき呼ばわりして犯罪者扱いされればキレるって。ライムは何も悪くないわよ」
話している間に戻ってきたライムが、抱き着いて半分寝ているミーシャたちをあやしながら聞いており、カエデがライムに気を使った発言をって、カエデだったら言葉通りにライムより先に切れてたかもな。
今回俺がキレなかったのは、先にライムたちがキレたからなんだよな。手を出すかと聞かれれば、手は出さなかったと思うけど、キレることはキレたと思う。だけど、周りにキレている怒っている人がいると、冷静になるもんだな。
ミリーに手の空いているメンバーを呼んでもらい、今回のことを話した。
全員がライムの行動を認めていた。でも、3人ほどズレた方向に意見を出して怒っているメンバーがいた。
シェリル、イリア、ネルの3人だ。
この3人は、犯罪者扱いされたのに何で助けるの! と怒っていたのだ。治療した理由もわかっているが、この3人はそれ以上に俺がそういう扱いされたことに憤っているようだ。
小さい頃から戦闘訓練をさせたりさせてたからかな? たまにこういった過激な発言をすることがあるんだよな。
「みんな落ち着いて、怒る理由はわかりますが、ここで終わった話をする意味は無いですよ。これからのことを考えましょう。その街をどうするか考えましょうか」
ミリーは落ち着かせているようで、更に過激な発言をしている気がするぞ!
「待て待て待て! 街をどうするって、どういうことだ?」
「えっ? 潰すのか、壊すのか、上層部を一新するのか……他に何かあります?」
ミリーが他のメンバーに意見を求めた。
出てきた意見には、放置といった何もしないという内容は無く、どうやって壊すかみたいな内容で話し合われていた。ちょっと待てって、お前ら物騒だぞ!
「おそらくだけど、あの街はダンジョンマスターの能力無しでは成立しないと思う。一部の人間が悪いからってそこに住んでいる人たちを混乱させたり、迷惑をかけたりするのはよくないと思うんだ」
「今までいろんな街でトラブルを起こして、力で解決してきた人の意見には聞こえないわね」
とか、俺に聞こえる小声で綾乃が変なことを言ってきたので、顔面ハリセンで張り倒しておいた。
「俺もイラっとする気持ちはあるけど、よく考えればわかるだろうけど、俺たちは移動できても、向こうの人間は誰もこっちに来ることはできないんだから、放置でいいだろ? 住んでもいない世界の面倒ごとを抱え込む必要なんてないだろ」
それが偽らざる俺の気持ちだ。
そして、あの大陸の全体を掌握したから、あの街のダンジョンマスターは他の街へ行かないと、ダンジョンを入手することができない。DBSの部屋を用意することは、あの街に住んでいる限り不可能だということだ。
街を捨てて移り住めば話は変わるが、それは俺たちが向こうに行っても行かなくても結果は変わらないんだよね。
「戻ってきて思ったんだけど、無理に向こうの世界のことを知る必要はないんだって思ったよ。たまにドッペルを使って知らない土地に遊びに行く、くらいの感じでいいんじゃないかな? それに創造神も、世界間を移動することは想定していなかったと思うしね」
多分だが、ドッペルって身代わりの他に、今回のようなダンジョンバトルで突発的に他の世界のダンジョンを得たときに、管理を任せるための魔物かもしれない。
目の前にいないと憑依のスキルを有効にできないけど、キャスリングでダンジョンに送り込めるので、意識だけは違う世界に行くことができるだろう。今回の俺たちみたいにね。だけど違うのは、俺たちは生身で世界を渡る手段があるってことなんだよな。
それができるからって、何が変わるわけでもないけどね。
とりあえず、他の世界については放置することに決定した。
「話し合いが通じるような状況じゃなかったな」
「そうでござるな。あの時にライム殿が暴れなくても、某たちは捕まっていたと思うでござる。特にあの司書は許しがたいでござるな。機会があったら、いろんな実験に参加してもらいたいでござるな」
バザールがマッドサイエンティストみたいなことを言っているが無視だ。それより、凹んでいるライムを慰めないとな。戻ってきてからずっと、無言で部屋の隅で小さくなってるんだよね。ドッペルでも中身も見た目もライムだから、落ち込んでいる姿を見るとね。
「とりあえず、ドッペルの体をここにおいて、憑依を解こうか。それで向こうで集まって、ちょっと話し合おうか。メアリーもライムもそれでいいか?」
集まってというが、俺たちはドッペルに乗り移るときは、決められた部屋から乗り移るのがルールなので同じ部屋にいるんだけどね。
憑依を解いて自分の体に意識を戻すと、何やら体が重い……入り口の守りは完璧なのに、俺の体に何かあったのか!?
慌てて体を起こそうとしたが、話声と寝息が聞こえる。
俺の体が重かったのは、ミーシャたちが俺の使っている憑依用のベッドで一緒に寝てたからだ。
そもそも何でミーシャたちがここにいるのかと思ったが、ミリーたちと一緒に様子を見に来たようだ。それで俺の寝ているベッドにもぐりこんで、ペシペシ体を叩いたりしていたようだが、次第に眠気に勝てなくなり、一緒に寝ていたという経緯らしい。
それな抱っこでもして部屋に連れ帰ればと思ったが、ガッシリと俺の腕をホールドしている娘たちの様子を見れば、起こさないとほどけないと考えしばらく様子を見ることにしたのも頷けるな。
「それより、予定より早いお戻りみたいだけど、何か問題でもあったの?」
ミーシャたちを起こしていると、カエデが質問してきた。
「トラブルがねっと、ミーシャたち! ライムお母さんのところに行って、くっ付くんだ!」
俺が意味不明な指示を出すが、ミーシャたちは母親全員大好きなので、寝ぼけた頭でくっ付けと言われれば、また寝てしまう勢いでライムに抱き着いた。
状況が分かっていないカエデたちが、目を白黒させているので簡単に状況を説明する。
「私だったら、ライムがキレる前にブチ切れてたわね。自分たちのことを悪く言われるのは気にならないけど、シュウを嘘つき呼ばわりして犯罪者扱いされればキレるって。ライムは何も悪くないわよ」
話している間に戻ってきたライムが、抱き着いて半分寝ているミーシャたちをあやしながら聞いており、カエデがライムに気を使った発言をって、カエデだったら言葉通りにライムより先に切れてたかもな。
今回俺がキレなかったのは、先にライムたちがキレたからなんだよな。手を出すかと聞かれれば、手は出さなかったと思うけど、キレることはキレたと思う。だけど、周りにキレている怒っている人がいると、冷静になるもんだな。
ミリーに手の空いているメンバーを呼んでもらい、今回のことを話した。
全員がライムの行動を認めていた。でも、3人ほどズレた方向に意見を出して怒っているメンバーがいた。
シェリル、イリア、ネルの3人だ。
この3人は、犯罪者扱いされたのに何で助けるの! と怒っていたのだ。治療した理由もわかっているが、この3人はそれ以上に俺がそういう扱いされたことに憤っているようだ。
小さい頃から戦闘訓練をさせたりさせてたからかな? たまにこういった過激な発言をすることがあるんだよな。
「みんな落ち着いて、怒る理由はわかりますが、ここで終わった話をする意味は無いですよ。これからのことを考えましょう。その街をどうするか考えましょうか」
ミリーは落ち着かせているようで、更に過激な発言をしている気がするぞ!
「待て待て待て! 街をどうするって、どういうことだ?」
「えっ? 潰すのか、壊すのか、上層部を一新するのか……他に何かあります?」
ミリーが他のメンバーに意見を求めた。
出てきた意見には、放置といった何もしないという内容は無く、どうやって壊すかみたいな内容で話し合われていた。ちょっと待てって、お前ら物騒だぞ!
「おそらくだけど、あの街はダンジョンマスターの能力無しでは成立しないと思う。一部の人間が悪いからってそこに住んでいる人たちを混乱させたり、迷惑をかけたりするのはよくないと思うんだ」
「今までいろんな街でトラブルを起こして、力で解決してきた人の意見には聞こえないわね」
とか、俺に聞こえる小声で綾乃が変なことを言ってきたので、顔面ハリセンで張り倒しておいた。
「俺もイラっとする気持ちはあるけど、よく考えればわかるだろうけど、俺たちは移動できても、向こうの人間は誰もこっちに来ることはできないんだから、放置でいいだろ? 住んでもいない世界の面倒ごとを抱え込む必要なんてないだろ」
それが偽らざる俺の気持ちだ。
そして、あの大陸の全体を掌握したから、あの街のダンジョンマスターは他の街へ行かないと、ダンジョンを入手することができない。DBSの部屋を用意することは、あの街に住んでいる限り不可能だということだ。
街を捨てて移り住めば話は変わるが、それは俺たちが向こうに行っても行かなくても結果は変わらないんだよね。
「戻ってきて思ったんだけど、無理に向こうの世界のことを知る必要はないんだって思ったよ。たまにドッペルを使って知らない土地に遊びに行く、くらいの感じでいいんじゃないかな? それに創造神も、世界間を移動することは想定していなかったと思うしね」
多分だが、ドッペルって身代わりの他に、今回のようなダンジョンバトルで突発的に他の世界のダンジョンを得たときに、管理を任せるための魔物かもしれない。
目の前にいないと憑依のスキルを有効にできないけど、キャスリングでダンジョンに送り込めるので、意識だけは違う世界に行くことができるだろう。今回の俺たちみたいにね。だけど違うのは、俺たちは生身で世界を渡る手段があるってことなんだよな。
それができるからって、何が変わるわけでもないけどね。
とりあえず、他の世界については放置することに決定した。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
彼女をイケメンに取られた俺が異世界帰り
あおアンドあお
ファンタジー
俺...光野朔夜(こうのさくや)には、大好きな彼女がいた。
しかし親の都合で遠くへと転校してしまった。
だが今は遠くの人と通信が出来る手段は多々ある。
その通信手段を使い、彼女と毎日連絡を取り合っていた。
―――そんな恋愛関係が続くこと、数ヶ月。
いつものように朝食を食べていると、母が母友から聞いたという話を
俺に教えてきた。
―――それは俺の彼女...海川恵美(うみかわめぐみ)の浮気情報だった。
「――――は!?」
俺は思わず、嘘だろうという声が口から洩れてしまう。
あいつが浮気してをいたなんて信じたくなかった。
だが残念ながら、母友の集まりで流れる情報はガセがない事で
有名だった。
恵美の浮気にショックを受けた俺は、未練が残らないようにと、
あいつとの連絡手段の全て絶ち切った。
恵美の浮気を聞かされ、一体どれだけの月日が流れただろうか?
時が経てば、少しずつあいつの事を忘れていくものだと思っていた。
―――だが、現実は厳しかった。
幾ら時が過ぎろうとも、未だに恵美の裏切りを忘れる事なんて
出来ずにいた。
......そんな日々が幾ばくか過ぎ去った、とある日。
―――――俺はトラックに跳ねられてしまった。
今度こそ良い人生を願いつつ、薄れゆく意識と共にまぶたを閉じていく。
......が、その瞬間、
突如と聞こえてくる大きな声にて、俺の消え入った意識は無理やり
引き戻されてしまう。
俺は目を開け、声の聞こえた方向を見ると、そこには美しい女性が
立っていた。
その女性にここはどこだと訊ねてみると、ニコッとした微笑みで
こう告げてくる。
―――ここは天国に近い場所、天界です。
そしてその女性は俺の顔を見て、続け様にこう言った。
―――ようこそ、天界に勇者様。
...と。
どうやら俺は、この女性...女神メリアーナの管轄する異世界に蔓延る
魔族の王、魔王を打ち倒す勇者として選ばれたらしい。
んなもん、無理無理と最初は断った。
だが、俺はふと考える。
「勇者となって使命に没頭すれば、恵美の事を忘れられるのでは!?」
そう思った俺は、女神様の嘆願を快く受諾する。
こうして俺は魔王の討伐の為、異世界へと旅立って行く。
―――それから、五年と数ヶ月後が流れた。
幾度の艱難辛苦を乗り越えた俺は、女神様の願いであった魔王の討伐に
見事成功し、女神様からの恩恵...『勇者』の力を保持したまま元の世界へと
帰還するのだった。
※小説家になろう様とツギクル様でも掲載中です。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる