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第1503話 想像と違うぞ
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現状、温泉を掘った場所から絶え間無く涌き出ている状態だ。さすがにそれだと、ここら辺一帯が温泉まみれになってしまうので、娘たちに許可をもらって、一度穴を塞いだ。
名残惜しそうにするが、湯船をつくって排水を整えれば、また穴を開けて温泉を流すからと言って、娘たちの意識を湯船作成の方へ誘導する。
「では、湯船を作っていこうと思います。要領は、さっきの穴を開ける方法と同じだ。違うのは、穴の大きさや形だね。後、土のままだと大惨事になるから、湯船周辺は石に変える必要もあるぞ!」
なんとなく理解した様子だが、どうやって石を準備するのか悩んでいる。
土魔法と言ってはいるが、知られている魔法名で『ロックウォール』と言うものがある。娘たちは分かっていないが、ロックとは岩を意味する。原理は解らないが、土を岩や石に変えることができるのだ。
解っていないことを細かく説明することはできないけど、イメージしてやればできる! と、強引に話を進めた。
まずは、どこら辺に湯船を作るか相談する。だいたいの位置は決めているが、多少ずれても何の問題もない。娘たちのセンスに任せてみることにしている。
4人が相談しながら、湯船の位置などを木の棒で地面に書いている。
妻たちも入ることを考えてか、予想より大きな湯船の線だな。昔テレビで見た、池のように広い温泉みたいだ。お湯に関しては、マイワールドの追加機能で循環するようになっているので、無くなる心配はない。
地球とは全く違うシステムで温泉が沸いているので、不思議な感じがするがそう言うものだと思うしかない。本当に何でもありな能力だよ。
それにしても、やけに広く湯船を作ったと思ったら、上から見ると線の太いCみたいになっている。真ん中の部分にサウナと水風呂を準備するように線をひいていた。
俺が思っているのと、まったく違ったがこれはこれで面白いな。
広いから大変だけど娘たちが頑張ると言うなら手伝おうじゃないか!
「初めての作業になるから、解りやすく段階的にやっていこう。まずは、みんなでひいた線に沿って15センチメートルほど掘っていこう。だいたいでいいからやってみよう……そうそう、太さは気にしないでいい。同じくらいの深さになることを意識してやっていこう」
娘たちだけでやると時間がかかりそうだな……半分はおれがやるか。あまり同じことばかりやっていると、娘たちの集中力が無くなってしまうので、さじ加減が重要だ。
半分やってみてから、追加でもっと掘るか決めるかな。
娘たちは内側から手分けをして溝を掘っているので、俺は外側の溝を掘っていくかな。線の位置を確認して、魔力を流し込み線に沿って幅10センチメートル、深さ15センチメートルほどの溝を作る。
あっ、よく考えたら、外側の線って全体の8割近くないか? 太い線でCを書いているので、外の線の割合が大きくなるのは必然だよな、あまり深く考えないでやっちまったな。
しばらくすると、終わったようで俺のところに駆け寄ってきた。
「次は、掘った溝の内側を溝の深さまで掘るけど、みんなもやってみるか?」
さすがにこれだけ広いと大変だと理解しているようで、内側に作った水風呂をやるから、外の温泉用はお願いと言って走っていった。なんか任されてしまったな。
一回で出来ないこともないが、さすがに面倒なので4回に分けてならしていった。
水風呂のならしが終わった娘たちは、俺の作業を邪魔になら無い位置からみている。1度に広範囲の地面が下がると、おぉ~と、驚いた声をあげている。
調子に乗って後の2回に分けてやるつもりだった部分を、まとめてやってしまった。隅の方の調整をミスって、娘たちに笑われてしまった。
調子に乗ってはいけないってことだな。
娘たちが仕上げた水風呂の方は、上手くできていた。小さいから丁寧にやればできなくもないが、いきなりここまで上手に出来るとは思っていなかった。
流石に15センチメートルでは、お風呂として浸かれる深さではないので、15センチメートルほど内側に更に段差を作っていく。これでもまだ足りないので、もう一段今度は深さ30センチメートルほどで作る。
湯船っぽくなったが、流石に今のままでは地面に大きな穴を開けて、池を作ったようなものである。ここからが、俺の本領発揮だな。
娘たちにはまだ難しいようで、石の生成はできなかったので俺が代わりに、露天風呂っぽく足元にはそれっぽい石を敷き詰めていく。
何か殺風景だったので、大きな湯船の中に大きな岩を水面から出るように配置してみる。アニメで大きな露天風呂にあるような、大きなやつだ。娘たちも理解してくれたようで、アニメで見るやつだ!と、はしゃいでくれた。
後は柵代わりに、湯船から少し距離をとって、岩を並べていく。これで間違って落ちることは無いだろう。
柵代わりの岩から湯船までの間は、丸い石を敷き詰めていく。
これだけで本格的な露天風呂っぽくなったな。
適当にやっている様でそれなりには考えて作業はしている。と言っても、俺が考えたのは排水についてだけどね。湯船の4ヵ所を中心に少しだけ傾斜をつけている。その4ヵ所には排水口を準備して、排水を流す先にはスライムプールを作っている。
他にも、ずっと湧き出し続けるので、湯船の外側の丸石を敷き詰めた場所にも排水口をいくつか準備して、垂れ流しにも対応できるようにしている。
おっと、これだけ広いとさすがに溜まるまでに時間はかかる。そこまで待っていたら、温泉に入れるのは明日になってしまうかもしれない。なので、ダンマスの力を使って、温泉の湧き出す量を一時的に増やして一気に温泉で満たした。
湧き出し続けるのは良いけど、これだけ広いとさすがにお湯の温度が下がらないだろうか? 娘たちには分からないように、小細工をしておくか。所々に魔核を仕込み、人が近くにいない時に稼働してお湯を温めるゴーレムを設置しておく。
テレビで見た、雪景色の中、大きな露天風呂に入っているあの露天風呂って、温度を維持するの大変なんだろうな。湧いてくる温泉や、沸したお湯の温度の調整とかは、お風呂の大きさで決めてるのかな? そう考えると、銭湯とかって大変だったんだろうな。
お湯が満たされる間に、ダンマスの力でサウナをサクッと作る。娘たちにも入りやすいように、下の方には足湯ならぬ、足水を設置して適温の水が流れるようにしてある。高い位置と低い位置では、かなり温度が違うし、水もあるから娘たちも一緒に入れるだろう。
名残惜しそうにするが、湯船をつくって排水を整えれば、また穴を開けて温泉を流すからと言って、娘たちの意識を湯船作成の方へ誘導する。
「では、湯船を作っていこうと思います。要領は、さっきの穴を開ける方法と同じだ。違うのは、穴の大きさや形だね。後、土のままだと大惨事になるから、湯船周辺は石に変える必要もあるぞ!」
なんとなく理解した様子だが、どうやって石を準備するのか悩んでいる。
土魔法と言ってはいるが、知られている魔法名で『ロックウォール』と言うものがある。娘たちは分かっていないが、ロックとは岩を意味する。原理は解らないが、土を岩や石に変えることができるのだ。
解っていないことを細かく説明することはできないけど、イメージしてやればできる! と、強引に話を進めた。
まずは、どこら辺に湯船を作るか相談する。だいたいの位置は決めているが、多少ずれても何の問題もない。娘たちのセンスに任せてみることにしている。
4人が相談しながら、湯船の位置などを木の棒で地面に書いている。
妻たちも入ることを考えてか、予想より大きな湯船の線だな。昔テレビで見た、池のように広い温泉みたいだ。お湯に関しては、マイワールドの追加機能で循環するようになっているので、無くなる心配はない。
地球とは全く違うシステムで温泉が沸いているので、不思議な感じがするがそう言うものだと思うしかない。本当に何でもありな能力だよ。
それにしても、やけに広く湯船を作ったと思ったら、上から見ると線の太いCみたいになっている。真ん中の部分にサウナと水風呂を準備するように線をひいていた。
俺が思っているのと、まったく違ったがこれはこれで面白いな。
広いから大変だけど娘たちが頑張ると言うなら手伝おうじゃないか!
「初めての作業になるから、解りやすく段階的にやっていこう。まずは、みんなでひいた線に沿って15センチメートルほど掘っていこう。だいたいでいいからやってみよう……そうそう、太さは気にしないでいい。同じくらいの深さになることを意識してやっていこう」
娘たちだけでやると時間がかかりそうだな……半分はおれがやるか。あまり同じことばかりやっていると、娘たちの集中力が無くなってしまうので、さじ加減が重要だ。
半分やってみてから、追加でもっと掘るか決めるかな。
娘たちは内側から手分けをして溝を掘っているので、俺は外側の溝を掘っていくかな。線の位置を確認して、魔力を流し込み線に沿って幅10センチメートル、深さ15センチメートルほどの溝を作る。
あっ、よく考えたら、外側の線って全体の8割近くないか? 太い線でCを書いているので、外の線の割合が大きくなるのは必然だよな、あまり深く考えないでやっちまったな。
しばらくすると、終わったようで俺のところに駆け寄ってきた。
「次は、掘った溝の内側を溝の深さまで掘るけど、みんなもやってみるか?」
さすがにこれだけ広いと大変だと理解しているようで、内側に作った水風呂をやるから、外の温泉用はお願いと言って走っていった。なんか任されてしまったな。
一回で出来ないこともないが、さすがに面倒なので4回に分けてならしていった。
水風呂のならしが終わった娘たちは、俺の作業を邪魔になら無い位置からみている。1度に広範囲の地面が下がると、おぉ~と、驚いた声をあげている。
調子に乗って後の2回に分けてやるつもりだった部分を、まとめてやってしまった。隅の方の調整をミスって、娘たちに笑われてしまった。
調子に乗ってはいけないってことだな。
娘たちが仕上げた水風呂の方は、上手くできていた。小さいから丁寧にやればできなくもないが、いきなりここまで上手に出来るとは思っていなかった。
流石に15センチメートルでは、お風呂として浸かれる深さではないので、15センチメートルほど内側に更に段差を作っていく。これでもまだ足りないので、もう一段今度は深さ30センチメートルほどで作る。
湯船っぽくなったが、流石に今のままでは地面に大きな穴を開けて、池を作ったようなものである。ここからが、俺の本領発揮だな。
娘たちにはまだ難しいようで、石の生成はできなかったので俺が代わりに、露天風呂っぽく足元にはそれっぽい石を敷き詰めていく。
何か殺風景だったので、大きな湯船の中に大きな岩を水面から出るように配置してみる。アニメで大きな露天風呂にあるような、大きなやつだ。娘たちも理解してくれたようで、アニメで見るやつだ!と、はしゃいでくれた。
後は柵代わりに、湯船から少し距離をとって、岩を並べていく。これで間違って落ちることは無いだろう。
柵代わりの岩から湯船までの間は、丸い石を敷き詰めていく。
これだけで本格的な露天風呂っぽくなったな。
適当にやっている様でそれなりには考えて作業はしている。と言っても、俺が考えたのは排水についてだけどね。湯船の4ヵ所を中心に少しだけ傾斜をつけている。その4ヵ所には排水口を準備して、排水を流す先にはスライムプールを作っている。
他にも、ずっと湧き出し続けるので、湯船の外側の丸石を敷き詰めた場所にも排水口をいくつか準備して、垂れ流しにも対応できるようにしている。
おっと、これだけ広いとさすがに溜まるまでに時間はかかる。そこまで待っていたら、温泉に入れるのは明日になってしまうかもしれない。なので、ダンマスの力を使って、温泉の湧き出す量を一時的に増やして一気に温泉で満たした。
湧き出し続けるのは良いけど、これだけ広いとさすがにお湯の温度が下がらないだろうか? 娘たちには分からないように、小細工をしておくか。所々に魔核を仕込み、人が近くにいない時に稼働してお湯を温めるゴーレムを設置しておく。
テレビで見た、雪景色の中、大きな露天風呂に入っているあの露天風呂って、温度を維持するの大変なんだろうな。湧いてくる温泉や、沸したお湯の温度の調整とかは、お風呂の大きさで決めてるのかな? そう考えると、銭湯とかって大変だったんだろうな。
お湯が満たされる間に、ダンマスの力でサウナをサクッと作る。娘たちにも入りやすいように、下の方には足湯ならぬ、足水を設置して適温の水が流れるようにしてある。高い位置と低い位置では、かなり温度が違うし、水もあるから娘たちも一緒に入れるだろう。
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