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第1480話 作戦決行
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各所へ根回しをした後、もう一度マッシュくんたちの仕事の様子をうかがう。
今度は直接見るのではなく、すっかり忘れていたダンジョン監視機能を使って、リアルタイムで様子を見ている。
やはり、周りの人に比べて仕事のスピードが速いような気がする。微々たる差で仕事の内容のせいかもしれないけど、見た感じでは処理するスピードが速いように見える。
「下っ端に割り振られる仕事って、大した差は無いよな? それなのに、周りより早く片付けているように見えるのは、気の所為か?」
「確かに、周りと比べると早く見えますね。上司さん仕事に差ってないですよね?」
「そうですね。この子たちは、一番下になりますから、回ってくる仕事に差はほとんどないですね。いつも思っていましたが、この子たちは同期や1つ上くらいと比べても、頭一つ分位は飛びぬけて仕事が早いですかね」
やはりこの子たちは、仕事ができるタイプの人間らしいな。学校の必須科目である、戦闘訓練もしっかりとこなしているため、周りに比べてレベルも高い、これも仕事が早い要因の1つかな?
「性格的にも問題なさそうだし、計画をそのまま進めてもよさそうだな。後は、女傑たちが食いつくだろうか? この歳の子たちは、特殊な性癖でもない限りは、年上にあこがれを持つことが多いので、女傑たちの反応次第だろうな」
「シュウ様、私や他の妻は参加しますか?」
「あ~女傑たちと対等に話せる女性もいた方がいいか、誰を呼んだらいいと思う?」
「私たち年中組とか、ミリーさんあたりがいるといいかもしれないですね。子どもの話をしてもらうのとかどうですかね? 20歳くらいになると、子どものことを考える女性は増えてきますから」
なるほど、子どもが可愛いっていう話をすれば、女傑たちも欲しくなるかもしれないと……悪くない作戦かもしれないな。問題は、子どもが生まれる時とかの生まれた後のサポート体制だけど、どうなってたっけ?
できる上司さんの話では、領主館勤めも庁舎勤めも一緒で、職場に託児所が併設されているのだとか。自分でも子どもを産んでおり、厳しい審査をくぐり抜けた近所のおばちゃんたちが働いているらしい。
安心して預けられるように、しっかりと管理しているらしい。自分の子どもも連れてきていいので、子持ちでしっかり者のおばちゃんたちに人気の職場だとか。人数も多く保育士1に対して子供が2~3になるように雇っているようだ。
託児所の運営費は、全部ディストピアが負担している。輸出でかなり儲けを出しているので、余裕でまかなえているのだとか。ディストピアの場合は、正直街というよりは、企業みたいなものだからな。俺が経営している、加工場や畑、畜産の売り上げがすごい事になっているとかいないとか。
商会から上納されるお金とごっちゃになっているので、正確な数字は俺にも解っていない。放っておくと、使わない俺の金が際限なく増えてしまうので、ちょこちょこボーナスという形でお金を排出している。DPだって余っているのに、お金も増えると困るのだよ。しかも、俺何もしてねえし。
どうしてもお金が欲しければ、DPで召喚できるから、お金はいろんなところで回すようにはしている。妻たちは元々、お金よりDPの方が嬉しいって言ってるからな。みんな自分で稼いでいる分があるから、お金はいらないみたいだし。
っと、思考が逸れてしまった!
「じゃぁ、特に問題になることは無いってことだな!」
「いえ、女傑たちが出産で休暇をとるときの代わりが必要なのでは?」
できる上司は、職場の心配をしているようだが、それは問題ないと思っていい。女傑たちが長期の休みをとってもいいように、これから訓練していくんだしな!
できる上司も、その話を聞いて納得してくれた。
ここですることもなくなったので、一旦家に帰り妻たちにもう一度相談しよう。ちょっと時間も迫ってきているから急がないとな。
話し合いの結果、あまり多くで行くのもあれなので、今日一緒に行動したキリエと冒険者ギルドで働いているミリーを回収して、2人を連れて参加することが決まった。
一緒に行動していなかった人がいたら不自然だからな。それで、一緒にいてもおかしくない人選で、ギルドにいるミリーなら問題ないだろう。
ミーシャたちも行きたがっていたが、さすがに連れて行けなかったので、簡単に説明すると意外にもすんなりと受け入れてくれた。ダマを貸し出すことを条件に……今日は、ミーシャたちに玩具にされてくれ!
ミーシャたちは、女傑2人のことも知っているようで、恋人が出来るかもしれないって話したら、目を輝かせていた。ゲームとかでも恋愛要素があるゲームで、そういうシーンに目を輝かせているみたいだからな。幼くとも、コイバナが好きなようだ。
すべての根回しが終わって、庁舎へ向かう。ギルドによってミリーに伝言をしてもらい、執務室へ。そこには、グリエルとガリアが待機していた。
職員の大半が参加する様だ。俺が知らない間に、家族の参加もOKになっており、人数がかなり増えてしまっているが、庁舎の食堂を使えば問題ないだろうということで、ブラウニーにお願いしてあるらしい。そろそろ、人が集まってくる時間だとか。
子どもたちを連れて来ても良かったか? でも、それだと不自然だな。
ちょうどいいタイミングでマッシュくんたちが庁舎へやって来た。俺からの指示ということで、資料や報告書を持ってきてくれた。今日は俺が受け取ったが、今度からは秘書、女傑の2人に渡すように言っておく。
そして、今日はちょうど飲み会があるから、参加していくように話をする。苦笑していたが、快く参加してくれてよかった。
俺はもちろん妻のキリエとミリーが近くにおり、話しやすいということで女傑2人も同じ席に座っている。そして、マッシュくんたちは知り合いがいないので、話した事のある俺と同じ席ということになった。
俺の両隣に妻がいるので、対面に4人が座る事になる。俺の前に2人が来るので、必然的に女傑が2人の横に来る事になる。うむうむ、計画は完璧だな。しかも女傑が座る前に、どっちに座るか目で語り合っていたのを見逃さなかったぞ!
俺はマッシュくんに適当な話題を振りながら話をして、その隣で妻たちが子どもの話や恋愛の話を交えながら、たまに隣にいるマッシュくんたちに話を振っていた。
この世界では15で成人し、お酒を飲んでいるため、マッシュくんたちも弱い酒だが飲んでいる。良い感じに出来上がっているようだな。
酔っぱらって来たのか、コイバナをするとお互いが意識をし始めた感じだな。マッシュくんたちも女傑たちも満更じゃない感じだ。
俺はその様子を見ながら、ニヨニヨしていた。
今度は直接見るのではなく、すっかり忘れていたダンジョン監視機能を使って、リアルタイムで様子を見ている。
やはり、周りの人に比べて仕事のスピードが速いような気がする。微々たる差で仕事の内容のせいかもしれないけど、見た感じでは処理するスピードが速いように見える。
「下っ端に割り振られる仕事って、大した差は無いよな? それなのに、周りより早く片付けているように見えるのは、気の所為か?」
「確かに、周りと比べると早く見えますね。上司さん仕事に差ってないですよね?」
「そうですね。この子たちは、一番下になりますから、回ってくる仕事に差はほとんどないですね。いつも思っていましたが、この子たちは同期や1つ上くらいと比べても、頭一つ分位は飛びぬけて仕事が早いですかね」
やはりこの子たちは、仕事ができるタイプの人間らしいな。学校の必須科目である、戦闘訓練もしっかりとこなしているため、周りに比べてレベルも高い、これも仕事が早い要因の1つかな?
「性格的にも問題なさそうだし、計画をそのまま進めてもよさそうだな。後は、女傑たちが食いつくだろうか? この歳の子たちは、特殊な性癖でもない限りは、年上にあこがれを持つことが多いので、女傑たちの反応次第だろうな」
「シュウ様、私や他の妻は参加しますか?」
「あ~女傑たちと対等に話せる女性もいた方がいいか、誰を呼んだらいいと思う?」
「私たち年中組とか、ミリーさんあたりがいるといいかもしれないですね。子どもの話をしてもらうのとかどうですかね? 20歳くらいになると、子どものことを考える女性は増えてきますから」
なるほど、子どもが可愛いっていう話をすれば、女傑たちも欲しくなるかもしれないと……悪くない作戦かもしれないな。問題は、子どもが生まれる時とかの生まれた後のサポート体制だけど、どうなってたっけ?
できる上司さんの話では、領主館勤めも庁舎勤めも一緒で、職場に託児所が併設されているのだとか。自分でも子どもを産んでおり、厳しい審査をくぐり抜けた近所のおばちゃんたちが働いているらしい。
安心して預けられるように、しっかりと管理しているらしい。自分の子どもも連れてきていいので、子持ちでしっかり者のおばちゃんたちに人気の職場だとか。人数も多く保育士1に対して子供が2~3になるように雇っているようだ。
託児所の運営費は、全部ディストピアが負担している。輸出でかなり儲けを出しているので、余裕でまかなえているのだとか。ディストピアの場合は、正直街というよりは、企業みたいなものだからな。俺が経営している、加工場や畑、畜産の売り上げがすごい事になっているとかいないとか。
商会から上納されるお金とごっちゃになっているので、正確な数字は俺にも解っていない。放っておくと、使わない俺の金が際限なく増えてしまうので、ちょこちょこボーナスという形でお金を排出している。DPだって余っているのに、お金も増えると困るのだよ。しかも、俺何もしてねえし。
どうしてもお金が欲しければ、DPで召喚できるから、お金はいろんなところで回すようにはしている。妻たちは元々、お金よりDPの方が嬉しいって言ってるからな。みんな自分で稼いでいる分があるから、お金はいらないみたいだし。
っと、思考が逸れてしまった!
「じゃぁ、特に問題になることは無いってことだな!」
「いえ、女傑たちが出産で休暇をとるときの代わりが必要なのでは?」
できる上司は、職場の心配をしているようだが、それは問題ないと思っていい。女傑たちが長期の休みをとってもいいように、これから訓練していくんだしな!
できる上司も、その話を聞いて納得してくれた。
ここですることもなくなったので、一旦家に帰り妻たちにもう一度相談しよう。ちょっと時間も迫ってきているから急がないとな。
話し合いの結果、あまり多くで行くのもあれなので、今日一緒に行動したキリエと冒険者ギルドで働いているミリーを回収して、2人を連れて参加することが決まった。
一緒に行動していなかった人がいたら不自然だからな。それで、一緒にいてもおかしくない人選で、ギルドにいるミリーなら問題ないだろう。
ミーシャたちも行きたがっていたが、さすがに連れて行けなかったので、簡単に説明すると意外にもすんなりと受け入れてくれた。ダマを貸し出すことを条件に……今日は、ミーシャたちに玩具にされてくれ!
ミーシャたちは、女傑2人のことも知っているようで、恋人が出来るかもしれないって話したら、目を輝かせていた。ゲームとかでも恋愛要素があるゲームで、そういうシーンに目を輝かせているみたいだからな。幼くとも、コイバナが好きなようだ。
すべての根回しが終わって、庁舎へ向かう。ギルドによってミリーに伝言をしてもらい、執務室へ。そこには、グリエルとガリアが待機していた。
職員の大半が参加する様だ。俺が知らない間に、家族の参加もOKになっており、人数がかなり増えてしまっているが、庁舎の食堂を使えば問題ないだろうということで、ブラウニーにお願いしてあるらしい。そろそろ、人が集まってくる時間だとか。
子どもたちを連れて来ても良かったか? でも、それだと不自然だな。
ちょうどいいタイミングでマッシュくんたちが庁舎へやって来た。俺からの指示ということで、資料や報告書を持ってきてくれた。今日は俺が受け取ったが、今度からは秘書、女傑の2人に渡すように言っておく。
そして、今日はちょうど飲み会があるから、参加していくように話をする。苦笑していたが、快く参加してくれてよかった。
俺はもちろん妻のキリエとミリーが近くにおり、話しやすいということで女傑2人も同じ席に座っている。そして、マッシュくんたちは知り合いがいないので、話した事のある俺と同じ席ということになった。
俺の両隣に妻がいるので、対面に4人が座る事になる。俺の前に2人が来るので、必然的に女傑が2人の横に来る事になる。うむうむ、計画は完璧だな。しかも女傑が座る前に、どっちに座るか目で語り合っていたのを見逃さなかったぞ!
俺はマッシュくんに適当な話題を振りながら話をして、その隣で妻たちが子どもの話や恋愛の話を交えながら、たまに隣にいるマッシュくんたちに話を振っていた。
この世界では15で成人し、お酒を飲んでいるため、マッシュくんたちも弱い酒だが飲んでいる。良い感じに出来上がっているようだな。
酔っぱらって来たのか、コイバナをするとお互いが意識をし始めた感じだな。マッシュくんたちも女傑たちも満更じゃない感じだ。
俺はその様子を見ながら、ニヨニヨしていた。
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