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第1476話 もう1つの街?
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予想以上に変わっていた街を、ディストピアの執務室の机に座りながら思い出していた。
グレンをつかまえに行くときについでに作った街と、ダンジョンのある島へ渡るところにつくった街も思い出してみる。
ディストピア以外で俺が作った街の3つの内2つ、もう1つは、獣人が住む街だ。
新しく作った街、グリエルとガリアの息子たちが経験を積むために領主代行をしている。あの2人は時々ディストピアに帰ってきて、自分の家でゆっくりしているからたまに見かけるから、その時に何度か話を聞いていた。
そして、思ったより発展していたことにびっくりである。
あの街は、食料自給率がとにかく低い。理由は簡単、周りに作物を育てるのに適した土壌がないからだ。だから、発展させるのは困難だが、訓練にはなるはずとグリエルたちが言っていたのを思い出す。
あの街は観光資源があるわけでもない、では何で俺の想像以上に発展できたかと言えば、やはりグレンのいたダンジョンのある島に向かうための、通り道だったということだろう。後、少し離れた位置になるが、樹海も近くにあるので冒険者たちが集まりやすいのだとか。
でも、おそらくだがあの街に人が集まるように仕掛けたのは、グリエルとガリアの息子たち、モーリスとテオの2人だろう。
あの2人には、ダンジョンのある島の街、島に渡る前にある街、領主代行をしている街の3つを今任せている。それで、1つ1つ見て回った結果感じた印象だ。
ダンジョンにある島の街は、基本的に最低限の設備しかない。泊まる場所と冒険者ギルド、必要最低限の商店。そして、商店に関してはかなり高めに設定されていた。まあ、大きなグループ、クランと呼んでいるが、そのクランが独自に許可を得て作っている拠点もある。
商店の商品が高く設定されているのは、自分たちでしっかり準備して来いということではないだろうか? そして一番近くで準備できる場所というと、モーリスたちの街である。
なんで島に渡る前の街ではないのかと言えば、あの街は基本的に漁業を生業としている街だからだ。加工品や生の魚を低温状態でモーリスたちの街に運ぶ、食糧確保のためにある街だということだ。
そこでは魚人たちが活躍している。海の中にも魔物がいるので、それを倒しているのだ。正確に言えば、魚人の中で冒険者になった奴らが集まっている場所だ。ここの中心になっているのが、昔俺に突っかかって来た、魚人族の長の息子だ。
自分の居場所を見つけて、今は昔のような刺々しさやバカをやっていないみたいだな。ただ、ここには魚人と漁師のための鍛冶師が派遣されている。ドワーフたちの中でも見習いに属する若手だという話だ。
そんな見習いでも、武具をメンテナンスしたり、漁の道具をメンテナンスする分には十分な技量があるのだとか。
冒険者たちもずっとダンジョンにもぐっているわけではない。お金を稼いで長い休みをとる時は、安心してゆっくり休める場所にいたいだろう。その為の街がモーリスたちの街ということだ。
そこでは、本格的な武器のメンテナンス、しっかりとした風呂、上手い飯、遊ぶ場所とたくさんあるのだ。一番大きい理由は、花街があることだろう。
こういった職業の人間は、性欲が強かったりするのだ。で、普通の街なら一般人を襲うやつも出てくるのだが、そこはディストピアに連なる街でそういう犯罪は、ホモークやホモゴブリン行きになる。まあ女性にもそういうやつがいるので、例の場所に送られる。
それでもゼロにならないのが悲しい現実。比較的治安の良い日本でも、そういった被害は無くならないからな。そんなことするくらいなら、エロ本とか動画でも見て自家発電すればいいのにな。
っと、この花街はゴーストタウンと同じサキュバスがいる。そして女性たちのためのインキュバスまで存在する。これは、モーリスたちがバザールに頭を下げて召喚してもらったらしい。
サキュバスやインキュバスは、自分の身を守るために高Lvになるまで訓練しているし、リビングアーマーも置物権護衛として花街を守っている。
サキュバスは見た事あったからエロい姉ちゃんがいるな、くらいにしか思わなかったが、インキュバスはちょっと毛色が違った。女性たちの要望に応えるためか、多少なら体を変化させられるらしい。サキュバスには無い能力だ。
で、見た目がショタからダンディーなおじさま、細マッチョにゴリマッチョ、渋いお爺さんタイプと各種そろえられていた。細マッチョでも多少肉をつけたりできるみたいで、調節可能らしい。
この中で以外にも人気が高いのが、ショタインキュバスらしい。理由は、食べちゃいたくなる感じがいいらしい。戦闘系の女性は、そういうタイプが好きなのだろうか? まるでエロ漫画だな……とか思ってしまった。
ただこの女性たちも、結婚するのがショタがいいわけではなく、遊びと割り切っているから、普段はあまりみないショタを選ぶ傾向があるんだってさ。って、ショタインキュバスが言ってた。
サキュバスにしてもインキュバスにしても、相手の性欲を食らう魔物なので特殊な性癖にも対応している。女同士や男同士って奴だな。
ゴーストタウンでもインキュバスはいるのだが、ここまでインキュバスの種類が豊富ではない。そして、あっちでは、特殊な性癖には対応していないので、こっちには特に女性冒険者が多く集まっているのだとか。
上手く呼び込んだ感は否めないな。
そして一番は、食事の美味しさだろう。ゴーストタウンも美味しいのだが、食事の美味しさだけで言えばこちらの方が上だろう。ディストピアとまではいかないが、匹敵するくらいには美味しい食事にありつけど。
おそらくは、ブラウニーたちの協力を取り付けたのだろう。ゴーストタウンでも料理教室をやっているが、今はブラウニーたちの店は無くなっている。理由は、面倒な貴族や冒険者に絡まれることが多いようで店を潰したのだ。
そのときに一悶着あったと聞いている。迷惑をかけた冒険者や貴族が私刑にあったとか。大体そういうやつらは、悪さをしているので私刑はお咎め無しになったそうだけどね。
それで、ブラウニーたちの店はないが、調理指導や現場指揮をとっているブラウニーがいたのだ。これなら確かに美味い店として有名になるわな。
そうやって、俺たちが取りこぼした客層をモーリスたちは引っ張って来て、この街を発展させたみたいだ。
一番驚いたのは、ゴーストタウンの冒険者たちより平均レベルが高く、荒くれ者っぽい人たちも多いのだが、治安がかなりいいことだろう。ディストピア・ヴローツマインに次ぐ治安の良さだと思う。
荒くれ者たちは自分たちの居場所だと考えて、街に協力してくれている冒険者が多いからではないだろうか? 見ている感じでは、愛着心が物凄く強く感じたな。
それにしても、こいつら、上手い事やったな。
グレンをつかまえに行くときについでに作った街と、ダンジョンのある島へ渡るところにつくった街も思い出してみる。
ディストピア以外で俺が作った街の3つの内2つ、もう1つは、獣人が住む街だ。
新しく作った街、グリエルとガリアの息子たちが経験を積むために領主代行をしている。あの2人は時々ディストピアに帰ってきて、自分の家でゆっくりしているからたまに見かけるから、その時に何度か話を聞いていた。
そして、思ったより発展していたことにびっくりである。
あの街は、食料自給率がとにかく低い。理由は簡単、周りに作物を育てるのに適した土壌がないからだ。だから、発展させるのは困難だが、訓練にはなるはずとグリエルたちが言っていたのを思い出す。
あの街は観光資源があるわけでもない、では何で俺の想像以上に発展できたかと言えば、やはりグレンのいたダンジョンのある島に向かうための、通り道だったということだろう。後、少し離れた位置になるが、樹海も近くにあるので冒険者たちが集まりやすいのだとか。
でも、おそらくだがあの街に人が集まるように仕掛けたのは、グリエルとガリアの息子たち、モーリスとテオの2人だろう。
あの2人には、ダンジョンのある島の街、島に渡る前にある街、領主代行をしている街の3つを今任せている。それで、1つ1つ見て回った結果感じた印象だ。
ダンジョンにある島の街は、基本的に最低限の設備しかない。泊まる場所と冒険者ギルド、必要最低限の商店。そして、商店に関してはかなり高めに設定されていた。まあ、大きなグループ、クランと呼んでいるが、そのクランが独自に許可を得て作っている拠点もある。
商店の商品が高く設定されているのは、自分たちでしっかり準備して来いということではないだろうか? そして一番近くで準備できる場所というと、モーリスたちの街である。
なんで島に渡る前の街ではないのかと言えば、あの街は基本的に漁業を生業としている街だからだ。加工品や生の魚を低温状態でモーリスたちの街に運ぶ、食糧確保のためにある街だということだ。
そこでは魚人たちが活躍している。海の中にも魔物がいるので、それを倒しているのだ。正確に言えば、魚人の中で冒険者になった奴らが集まっている場所だ。ここの中心になっているのが、昔俺に突っかかって来た、魚人族の長の息子だ。
自分の居場所を見つけて、今は昔のような刺々しさやバカをやっていないみたいだな。ただ、ここには魚人と漁師のための鍛冶師が派遣されている。ドワーフたちの中でも見習いに属する若手だという話だ。
そんな見習いでも、武具をメンテナンスしたり、漁の道具をメンテナンスする分には十分な技量があるのだとか。
冒険者たちもずっとダンジョンにもぐっているわけではない。お金を稼いで長い休みをとる時は、安心してゆっくり休める場所にいたいだろう。その為の街がモーリスたちの街ということだ。
そこでは、本格的な武器のメンテナンス、しっかりとした風呂、上手い飯、遊ぶ場所とたくさんあるのだ。一番大きい理由は、花街があることだろう。
こういった職業の人間は、性欲が強かったりするのだ。で、普通の街なら一般人を襲うやつも出てくるのだが、そこはディストピアに連なる街でそういう犯罪は、ホモークやホモゴブリン行きになる。まあ女性にもそういうやつがいるので、例の場所に送られる。
それでもゼロにならないのが悲しい現実。比較的治安の良い日本でも、そういった被害は無くならないからな。そんなことするくらいなら、エロ本とか動画でも見て自家発電すればいいのにな。
っと、この花街はゴーストタウンと同じサキュバスがいる。そして女性たちのためのインキュバスまで存在する。これは、モーリスたちがバザールに頭を下げて召喚してもらったらしい。
サキュバスやインキュバスは、自分の身を守るために高Lvになるまで訓練しているし、リビングアーマーも置物権護衛として花街を守っている。
サキュバスは見た事あったからエロい姉ちゃんがいるな、くらいにしか思わなかったが、インキュバスはちょっと毛色が違った。女性たちの要望に応えるためか、多少なら体を変化させられるらしい。サキュバスには無い能力だ。
で、見た目がショタからダンディーなおじさま、細マッチョにゴリマッチョ、渋いお爺さんタイプと各種そろえられていた。細マッチョでも多少肉をつけたりできるみたいで、調節可能らしい。
この中で以外にも人気が高いのが、ショタインキュバスらしい。理由は、食べちゃいたくなる感じがいいらしい。戦闘系の女性は、そういうタイプが好きなのだろうか? まるでエロ漫画だな……とか思ってしまった。
ただこの女性たちも、結婚するのがショタがいいわけではなく、遊びと割り切っているから、普段はあまりみないショタを選ぶ傾向があるんだってさ。って、ショタインキュバスが言ってた。
サキュバスにしてもインキュバスにしても、相手の性欲を食らう魔物なので特殊な性癖にも対応している。女同士や男同士って奴だな。
ゴーストタウンでもインキュバスはいるのだが、ここまでインキュバスの種類が豊富ではない。そして、あっちでは、特殊な性癖には対応していないので、こっちには特に女性冒険者が多く集まっているのだとか。
上手く呼び込んだ感は否めないな。
そして一番は、食事の美味しさだろう。ゴーストタウンも美味しいのだが、食事の美味しさだけで言えばこちらの方が上だろう。ディストピアとまではいかないが、匹敵するくらいには美味しい食事にありつけど。
おそらくは、ブラウニーたちの協力を取り付けたのだろう。ゴーストタウンでも料理教室をやっているが、今はブラウニーたちの店は無くなっている。理由は、面倒な貴族や冒険者に絡まれることが多いようで店を潰したのだ。
そのときに一悶着あったと聞いている。迷惑をかけた冒険者や貴族が私刑にあったとか。大体そういうやつらは、悪さをしているので私刑はお咎め無しになったそうだけどね。
それで、ブラウニーたちの店はないが、調理指導や現場指揮をとっているブラウニーがいたのだ。これなら確かに美味い店として有名になるわな。
そうやって、俺たちが取りこぼした客層をモーリスたちは引っ張って来て、この街を発展させたみたいだ。
一番驚いたのは、ゴーストタウンの冒険者たちより平均レベルが高く、荒くれ者っぽい人たちも多いのだが、治安がかなりいいことだろう。ディストピア・ヴローツマインに次ぐ治安の良さだと思う。
荒くれ者たちは自分たちの居場所だと考えて、街に協力してくれている冒険者が多いからではないだろうか? 見ている感じでは、愛着心が物凄く強く感じたな。
それにしても、こいつら、上手い事やったな。
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