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第1395話 お風呂
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今日は下の子たちの初めてのお風呂! 産まれてから1ヶ月半が過ぎた今日、初めてのお風呂だ。俺の手だと下の子たちが泣くので参加できないと思っていたが、フワモコな体を洗う手袋をつけて体験させてみたら、フワモコが気に入ったのかめっちゃ喜んでいたので、参加できる事になったのだ!
素手で触れないのは少し寂しいが、お風呂に入れられるのはすごくうれしい。
参加者と呼んでいいのか、付き添いは俺と下の子の母親たち、ウルにミーシャたち4人とその母親3人の合計14人だ。基本的には母親である、ピーチ・ライラ・マリーの3人が、先輩のミリー・カエデ・リンドの3人に教えてもらう形だ。
俺とウルたちは、下の子たちの準備が終わる前にさっさと体を綺麗に洗ってしまう。俺の血を濃く継いでいるのか、ウルたちはお風呂が好きだ。ミーシャたちも1人で体を洗うことができるようになっている。まぁ背中とかは洗いがあまくなっているので手伝っているけどね。
血を継いでとか言ってるけど、ウルは養子だし、ミーシャたちも俺に似ていないから、本当に親子なのだろうか? って思うこともあるけど、親子であるのに血縁関係は必要ないと思い直した。ファンタジーな世界だから強くそう思うのかもしれないな。
体を洗い終わった頃に下の子たちを連れて、ピーチたちがやって来た。おぉ~何だか3人が元気に動いている気がする。手足をバタつかせているな。
お? ピーチたちがミリーたちに子どもを託して体を洗い始めた。髪の毛は洗っていないけど、何でだ?
どうやらプラムたちを洗う前に、自分たちの体を綺麗にしておいた方がいいという判断で先に洗っているらしい。このお風呂場は、裸でいても寒くないように温度調整されている。むしろ暑いくらいだ。
体を洗い終わるとプラムたちを受け取り、湯船に入っている俺たちの近くに準備された、赤ちゃん専用のお風呂にやって来た。もちろん温度調節は俺とウルたちで行っている。38度のお湯を作り満足そうに鼻の穴を広げている娘たちは微笑ましい。
俺はプラムを受け取り軽く体にお湯をかけてもらい、ピーチたちに説明しながら専用の湯船につけていく。初めてのお風呂だけは譲れないので、シンラもシオンも同じ手順でお風呂に入れていく。
赤ちゃんを受け取ったピーチたちは、体勢が負担にならないように気をつけながらかけ湯をしている。
体がフィットするような湯船で、お湯を循環させてキレイにしているので手を離しても問題はないのだが、問題ないからと言って手を離していいわけでもない。
かけ湯をしている横から俺は手袋をはめて体を軽くこする。洗うというよりは、撫でる位の力で綺麗にしていく。強くやると肌にも良くないしね。
体は大きくないし、強くも洗わないのですぐに終わってしまう。手袋を付け替えて次の子を撫でていく。
みんな可愛いな。プラムはどうなるかと思ったけど、もう母親に似てきているからな。未だに信じられない気持ちでいっぱいである。
頭も洗ってあげたかったのだが、3人もいると時間がかかるし全部を俺がやると、ピーチたちが拗ねてしまうから、そっちは任せてウルたちとその様子をながめる。
「プラムちゃんたち気持ちよさそうだね!」
「大きくなったら私が3人のこと洗ってあげる!」
「スーちゃん、みんなででしょ~」
3人は姦しく、体を洗われている様子を見ている。
ウルは3人たちとの会話には入らずに、ヒヤヒヤした表情というのか、まぁそんな感じで洗われている下の子たちを見ていた。
新米母親3人は、先輩母親に教えてもらいながら頭を洗っている。3つ子だったら父親1人母親1人で3人をみないといけないんだよな。双子でも大変だろうに。
そう言う意味では俺たちは恵まれているよな。シルキーやブラウニーたちのサポートもあるし、妻たちも沢山いるからお互いを支え合えるんだもんな。全員を養える甲斐性があることが前提だけどね。こういうハーレムって利点もあるんだな。
王様や貴族の一夫多妻制は、どうにも血なまぐさい印象があって嫌いだけどね。
だって小説なんかだと、王妃たちが自分の子どもを王にしたいからって暗闘したり、毒を盛ったりするんだもんな。何でトラブルになるってわかっているのに、複数の女性を抱えて子どもを産ませるんだろう? と思ったこともある。
だけど、これにはこれで深い理由があるんだよね。
王に子が生まれなかった場合、国が割れる内紛に突入する可能性が高いのだ。王の血縁者、兄弟たちやその子、あるいは王家に近しい公爵等が自分が王にふさわしい! とか言い始めたりして内紛になってしまうとか。国が割れる位なら、自分の子たちが殺し合いをした方がってことなのかな?
他にも貢物……というと表現が悪いが、正室や側室とは別に他国や貴族の娘を、人質のように囲っている場合もあるんだって。娘を差し出すので支援をしてください……みたいな。
娘がそちらにいるから裏切りません! ってことらしいんだけど、娘を人質に差し出している時点で、どうなんだろうか? もっと内政に力を入れておけよ! と思わなくもない。いろんな事情があるのだろうけどね。
っと、下の子たちの入浴中に変なことを考えてしまっていた。
洗い終わった後の下の子たちに、ウルたちが小さな手で一生懸命かけ湯をしている。タオルをあてているので無駄になることはないのだが、その様子が微笑ましい。
お風呂に入って10分程で初めての入浴が終わる。俺はまだ入り足りないけど、出る手伝いをしないと! と思い湯船から上がると、まだ入っているように言われた……何故だ!?
と思ったら、スカーレット・アマレロ・コバルトが迎えに来た。ピーチたちも最後までやりたいと思っているようだが、着替えまで手伝ったらお風呂に戻って来た。
足湯をしながら子どもたちをお風呂に入れていたので、上半身が少し冷えていることもあり、お風呂に戻らされたそうだ。お風呂から上がった下の子たちはすぐに寝てしまったので、しっかりと温まってくるように命令されたのだとか。
母親が体調を崩してしまったら元も子もないので、気を抜く時はしっかりと休めってことらしい。
そうだよな。手伝ってくれる妻も精霊たちもいるんだから、全部自分でやろうとしなくても大丈夫! みんなで育てていこうぜ!
素手で触れないのは少し寂しいが、お風呂に入れられるのはすごくうれしい。
参加者と呼んでいいのか、付き添いは俺と下の子の母親たち、ウルにミーシャたち4人とその母親3人の合計14人だ。基本的には母親である、ピーチ・ライラ・マリーの3人が、先輩のミリー・カエデ・リンドの3人に教えてもらう形だ。
俺とウルたちは、下の子たちの準備が終わる前にさっさと体を綺麗に洗ってしまう。俺の血を濃く継いでいるのか、ウルたちはお風呂が好きだ。ミーシャたちも1人で体を洗うことができるようになっている。まぁ背中とかは洗いがあまくなっているので手伝っているけどね。
血を継いでとか言ってるけど、ウルは養子だし、ミーシャたちも俺に似ていないから、本当に親子なのだろうか? って思うこともあるけど、親子であるのに血縁関係は必要ないと思い直した。ファンタジーな世界だから強くそう思うのかもしれないな。
体を洗い終わった頃に下の子たちを連れて、ピーチたちがやって来た。おぉ~何だか3人が元気に動いている気がする。手足をバタつかせているな。
お? ピーチたちがミリーたちに子どもを託して体を洗い始めた。髪の毛は洗っていないけど、何でだ?
どうやらプラムたちを洗う前に、自分たちの体を綺麗にしておいた方がいいという判断で先に洗っているらしい。このお風呂場は、裸でいても寒くないように温度調整されている。むしろ暑いくらいだ。
体を洗い終わるとプラムたちを受け取り、湯船に入っている俺たちの近くに準備された、赤ちゃん専用のお風呂にやって来た。もちろん温度調節は俺とウルたちで行っている。38度のお湯を作り満足そうに鼻の穴を広げている娘たちは微笑ましい。
俺はプラムを受け取り軽く体にお湯をかけてもらい、ピーチたちに説明しながら専用の湯船につけていく。初めてのお風呂だけは譲れないので、シンラもシオンも同じ手順でお風呂に入れていく。
赤ちゃんを受け取ったピーチたちは、体勢が負担にならないように気をつけながらかけ湯をしている。
体がフィットするような湯船で、お湯を循環させてキレイにしているので手を離しても問題はないのだが、問題ないからと言って手を離していいわけでもない。
かけ湯をしている横から俺は手袋をはめて体を軽くこする。洗うというよりは、撫でる位の力で綺麗にしていく。強くやると肌にも良くないしね。
体は大きくないし、強くも洗わないのですぐに終わってしまう。手袋を付け替えて次の子を撫でていく。
みんな可愛いな。プラムはどうなるかと思ったけど、もう母親に似てきているからな。未だに信じられない気持ちでいっぱいである。
頭も洗ってあげたかったのだが、3人もいると時間がかかるし全部を俺がやると、ピーチたちが拗ねてしまうから、そっちは任せてウルたちとその様子をながめる。
「プラムちゃんたち気持ちよさそうだね!」
「大きくなったら私が3人のこと洗ってあげる!」
「スーちゃん、みんなででしょ~」
3人は姦しく、体を洗われている様子を見ている。
ウルは3人たちとの会話には入らずに、ヒヤヒヤした表情というのか、まぁそんな感じで洗われている下の子たちを見ていた。
新米母親3人は、先輩母親に教えてもらいながら頭を洗っている。3つ子だったら父親1人母親1人で3人をみないといけないんだよな。双子でも大変だろうに。
そう言う意味では俺たちは恵まれているよな。シルキーやブラウニーたちのサポートもあるし、妻たちも沢山いるからお互いを支え合えるんだもんな。全員を養える甲斐性があることが前提だけどね。こういうハーレムって利点もあるんだな。
王様や貴族の一夫多妻制は、どうにも血なまぐさい印象があって嫌いだけどね。
だって小説なんかだと、王妃たちが自分の子どもを王にしたいからって暗闘したり、毒を盛ったりするんだもんな。何でトラブルになるってわかっているのに、複数の女性を抱えて子どもを産ませるんだろう? と思ったこともある。
だけど、これにはこれで深い理由があるんだよね。
王に子が生まれなかった場合、国が割れる内紛に突入する可能性が高いのだ。王の血縁者、兄弟たちやその子、あるいは王家に近しい公爵等が自分が王にふさわしい! とか言い始めたりして内紛になってしまうとか。国が割れる位なら、自分の子たちが殺し合いをした方がってことなのかな?
他にも貢物……というと表現が悪いが、正室や側室とは別に他国や貴族の娘を、人質のように囲っている場合もあるんだって。娘を差し出すので支援をしてください……みたいな。
娘がそちらにいるから裏切りません! ってことらしいんだけど、娘を人質に差し出している時点で、どうなんだろうか? もっと内政に力を入れておけよ! と思わなくもない。いろんな事情があるのだろうけどね。
っと、下の子たちの入浴中に変なことを考えてしまっていた。
洗い終わった後の下の子たちに、ウルたちが小さな手で一生懸命かけ湯をしている。タオルをあてているので無駄になることはないのだが、その様子が微笑ましい。
お風呂に入って10分程で初めての入浴が終わる。俺はまだ入り足りないけど、出る手伝いをしないと! と思い湯船から上がると、まだ入っているように言われた……何故だ!?
と思ったら、スカーレット・アマレロ・コバルトが迎えに来た。ピーチたちも最後までやりたいと思っているようだが、着替えまで手伝ったらお風呂に戻って来た。
足湯をしながら子どもたちをお風呂に入れていたので、上半身が少し冷えていることもあり、お風呂に戻らされたそうだ。お風呂から上がった下の子たちはすぐに寝てしまったので、しっかりと温まってくるように命令されたのだとか。
母親が体調を崩してしまったら元も子もないので、気を抜く時はしっかりと休めってことらしい。
そうだよな。手伝ってくれる妻も精霊たちもいるんだから、全部自分でやろうとしなくても大丈夫! みんなで育てていこうぜ!
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