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第1369話 お風呂も大変
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娘たちが寝てから1時間ほどすると、パッと目を覚ました。俺も小さいときは、こんな風に目覚めが良かったのかな? 特に最近は、娘たちが起こしに来てくれても、なかなか起きられないときがね……
目を覚ますと「髪の毛がキシキシする」と訴えてきた。
もう少ししたら夕食になるが、娘たちがブーたれているのでお風呂に一緒に入ることにした。そうすると、ビックリするほど喜ばれたので誘ってみて良かった。
いつか一緒に入りたくないとか言われるのかな? いや、そもそも大きくなったら父親とは入らんよな。母親とは入るだろうけどな。大きくなったら臭いとか言われるのだろうか?
「ほら、お母さんたちから着替えを貰っておいで、そしたらお風呂に行くぞ~」
「「「お~~」」」
3人は元気がいいが、ウルはちょっと恥ずかしがっているような印象だな。そういえば、ウルと一緒にお風呂に入るのは初めてじゃないか?
お風呂に入れる機会も多くないんだから、こういうときに一緒に入っておかないとな。
「っと、お風呂はどこだ?」
ここが自分の家とは違うことを思い出して、お風呂の場所を嫁たちに聞いてみた。でも、誰も正確な場所を知らなかったので、ブラウニーたちに聞くと迷わず案内してくれた。
「「「「「お~~」」」」」
俺もウルも含めて5人でお風呂に目を丸くして、感嘆の声を出してしまった。
「ご主人様は、お風呂が好きなので豪華になり過ぎず下品になりすぎないように、旅館風のお風呂を準備しています。もちろん檜風呂も用意しています。岩風呂も準備していますが、ウル様たちには檜の方が向いているかと思います」
そう言って服を着たまま岩風呂と檜風呂を見比べてみると、岩風呂の方はお風呂に入る部分に段差があるがそこ以外は、ウルたちが入るには深すぎるな。檜風呂の方は、ウルたちが4人並んでも問題ない広さで座れそうな場所がある。
確かにこれなら檜風呂の方がウルたちには向いているな。
「お風呂見てても服着てたら入れないから、脱ぎに行こうか」
ウルたちはタッタッタと音がしそうな感じで走っていった。俺も追いかけようと走ろうとしたら、ツルっと滑りそうになったので、俺はゆっくりと脱衣所へ向かう事にした。
「「「とーたんはやく!」」」
転ばないようにゆっくり歩いていたら、ミーシャたちに急かされてしまった。
ウルも恥ずかしがってはいるが、一緒に入るのが恥ずかしいのであって、俺の前で服を脱ぐのが恥ずかしいわけではないようだ。どう違うのか分からないが、ウルも加わって早く! と急かされる。
俺が服を脱ぎ終わり洗い場に行くともう準備ができています! と言わんばかりの状態で4人が待っていた。
「みんな、髪の毛はお湯で洗ったか?」
まだ~と返事が返って来たので、洗うように促す。ウルの様子は初めて見るが、ここに来てからそれなりに時間が経っているので、慣れているのだろう。歳のおかげもあるのか、他の3人より丁寧にやっているが一番早く終わった。
「一番初めはウルだな。後ろに座るぞ」
えっとした表情をするが、一緒に入る時は髪の毛を洗ってあげている事を話したら、抵抗なく受け入れてもらえた。
「ちょっと頭を前に倒してくれ」
獣人の場合は耳が頭の上についているので、洗ってあげる時は少し前にかがんでもらわないと水が入ってしまうのだ。キレイに洗ってあげ、仕上げに耳に泡をつけて揉み洗いする。
流すのは4人もいるので自分でやってもらっている。いつもなら母親たちもいるのだけど、今日はおらず俺だけなのだ。ミーシャたちもシャワーを出してやれば、自分で流す分には問題なくできるので、最後に確認くらいで問題ない。
次にミーシャ、ブルム、スミレの順番で洗ってあげる。3人はアワアワ~とか、きもち~とか言いながらシャンプーを流している。
「ウルは、こっちに来てから髪の毛切ってるよな? 短いし痛んでないけど、トリートメントはするか?」
「お父さんにお任せする」
「そっか、今日は海で遊んだから、少しだけ手入れしておこうか。みんなも同じでいいよね」
そう言って、ウルの髪の毛の先というか表面に出ているところにだけ、トリートメントを塗ってあげる。蒸しタオルは無いので、娘たちが準備していたキャップをかぶせてあげる。
ここで使っているトリートメントは、すぐ流すタイプではなく5~10分置いてから流すタイプの物なので、ウルはキャップをつけたらそのまま体を洗い始める。
順番にトリートメントをしてキャップをかぶせてあげる。3人のトリートメントが終わった頃には、ウルは体を洗い終わっている。
背中は上手く洗えていないので、手伝ってあげ体を流すのと同時にトリートメントも洗い流す。
「ウル、洗い終わったからしっかりと髪の毛を拭いて、水分を拭きとっておくんだぞ」
初めは知らなかった。妻たちの髪の毛を洗うときのために覚えたのが、シャンプー・トリートメント・コンディショナーの違い、順番、使い方だ。娘たちにやってあげる機会が来るとは思わなかったけどな。
シャンプーをする前に、熱過ぎずぬるすぎないお湯でしっかりと揉み洗いをする方がシャンプーの効果がしっかり出るのだとか。
2度シャンプーをする人がいるみたいだが、本来は1度でいいらしい。シャンプーをする前に1~2分しっかりと頭皮や髪の毛から皮脂などを洗う。
それからシャンプーをしてしっかりと洗い流す。2度洗うとシャンプーに入っている成分、界面活性剤が頭皮などを傷めてしまうので1度がいいらしい。
しっかり洗い流したらトリートメントを髪の毛の痛んでいるところにつけて、トリートメントの効果に合わせた時間で洗い流す。すぐに洗い流すタイプもあるらしい。
最後に、水分をしっかりと拭いてからコンディショナーを毛先から……一番傷んでいるところから塗っていく。トリートメントとは栄養補給、傷んだ部分を補修する。それに対してコンディショナーは、コーティングして髪の毛を守るものだ。
コンディショナーのつけ方として粗い櫛で髪の毛全体に均一に塗っていく。この際、頭皮につかないように注意する。
時間を置かずにキレイに洗い流す。
これでやっとお風呂なのだが、俺はまだ洗っていないので髪の毛を洗い始めると、娘たちが背中にまわって背中を洗い始めた。4人で洗うのだから、小さな喧嘩になっていた。
喧嘩をするなら一緒に入らないぞ! というと素直になって1人ずつ洗ってくれた。つまり4回背中を洗われてしまうということだ。俺の肌大丈夫かな?
というか、もし入らないとでも言われたら、俺に大ダメージが入るところだったぜ。
俺の前で娘たちは4人で並んで檜風呂に入っている。何が楽しいのか笑顔で、ゲームだかアニメの歌を一緒に歌っている。和む……
目を覚ますと「髪の毛がキシキシする」と訴えてきた。
もう少ししたら夕食になるが、娘たちがブーたれているのでお風呂に一緒に入ることにした。そうすると、ビックリするほど喜ばれたので誘ってみて良かった。
いつか一緒に入りたくないとか言われるのかな? いや、そもそも大きくなったら父親とは入らんよな。母親とは入るだろうけどな。大きくなったら臭いとか言われるのだろうか?
「ほら、お母さんたちから着替えを貰っておいで、そしたらお風呂に行くぞ~」
「「「お~~」」」
3人は元気がいいが、ウルはちょっと恥ずかしがっているような印象だな。そういえば、ウルと一緒にお風呂に入るのは初めてじゃないか?
お風呂に入れる機会も多くないんだから、こういうときに一緒に入っておかないとな。
「っと、お風呂はどこだ?」
ここが自分の家とは違うことを思い出して、お風呂の場所を嫁たちに聞いてみた。でも、誰も正確な場所を知らなかったので、ブラウニーたちに聞くと迷わず案内してくれた。
「「「「「お~~」」」」」
俺もウルも含めて5人でお風呂に目を丸くして、感嘆の声を出してしまった。
「ご主人様は、お風呂が好きなので豪華になり過ぎず下品になりすぎないように、旅館風のお風呂を準備しています。もちろん檜風呂も用意しています。岩風呂も準備していますが、ウル様たちには檜の方が向いているかと思います」
そう言って服を着たまま岩風呂と檜風呂を見比べてみると、岩風呂の方はお風呂に入る部分に段差があるがそこ以外は、ウルたちが入るには深すぎるな。檜風呂の方は、ウルたちが4人並んでも問題ない広さで座れそうな場所がある。
確かにこれなら檜風呂の方がウルたちには向いているな。
「お風呂見てても服着てたら入れないから、脱ぎに行こうか」
ウルたちはタッタッタと音がしそうな感じで走っていった。俺も追いかけようと走ろうとしたら、ツルっと滑りそうになったので、俺はゆっくりと脱衣所へ向かう事にした。
「「「とーたんはやく!」」」
転ばないようにゆっくり歩いていたら、ミーシャたちに急かされてしまった。
ウルも恥ずかしがってはいるが、一緒に入るのが恥ずかしいのであって、俺の前で服を脱ぐのが恥ずかしいわけではないようだ。どう違うのか分からないが、ウルも加わって早く! と急かされる。
俺が服を脱ぎ終わり洗い場に行くともう準備ができています! と言わんばかりの状態で4人が待っていた。
「みんな、髪の毛はお湯で洗ったか?」
まだ~と返事が返って来たので、洗うように促す。ウルの様子は初めて見るが、ここに来てからそれなりに時間が経っているので、慣れているのだろう。歳のおかげもあるのか、他の3人より丁寧にやっているが一番早く終わった。
「一番初めはウルだな。後ろに座るぞ」
えっとした表情をするが、一緒に入る時は髪の毛を洗ってあげている事を話したら、抵抗なく受け入れてもらえた。
「ちょっと頭を前に倒してくれ」
獣人の場合は耳が頭の上についているので、洗ってあげる時は少し前にかがんでもらわないと水が入ってしまうのだ。キレイに洗ってあげ、仕上げに耳に泡をつけて揉み洗いする。
流すのは4人もいるので自分でやってもらっている。いつもなら母親たちもいるのだけど、今日はおらず俺だけなのだ。ミーシャたちもシャワーを出してやれば、自分で流す分には問題なくできるので、最後に確認くらいで問題ない。
次にミーシャ、ブルム、スミレの順番で洗ってあげる。3人はアワアワ~とか、きもち~とか言いながらシャンプーを流している。
「ウルは、こっちに来てから髪の毛切ってるよな? 短いし痛んでないけど、トリートメントはするか?」
「お父さんにお任せする」
「そっか、今日は海で遊んだから、少しだけ手入れしておこうか。みんなも同じでいいよね」
そう言って、ウルの髪の毛の先というか表面に出ているところにだけ、トリートメントを塗ってあげる。蒸しタオルは無いので、娘たちが準備していたキャップをかぶせてあげる。
ここで使っているトリートメントは、すぐ流すタイプではなく5~10分置いてから流すタイプの物なので、ウルはキャップをつけたらそのまま体を洗い始める。
順番にトリートメントをしてキャップをかぶせてあげる。3人のトリートメントが終わった頃には、ウルは体を洗い終わっている。
背中は上手く洗えていないので、手伝ってあげ体を流すのと同時にトリートメントも洗い流す。
「ウル、洗い終わったからしっかりと髪の毛を拭いて、水分を拭きとっておくんだぞ」
初めは知らなかった。妻たちの髪の毛を洗うときのために覚えたのが、シャンプー・トリートメント・コンディショナーの違い、順番、使い方だ。娘たちにやってあげる機会が来るとは思わなかったけどな。
シャンプーをする前に、熱過ぎずぬるすぎないお湯でしっかりと揉み洗いをする方がシャンプーの効果がしっかり出るのだとか。
2度シャンプーをする人がいるみたいだが、本来は1度でいいらしい。シャンプーをする前に1~2分しっかりと頭皮や髪の毛から皮脂などを洗う。
それからシャンプーをしてしっかりと洗い流す。2度洗うとシャンプーに入っている成分、界面活性剤が頭皮などを傷めてしまうので1度がいいらしい。
しっかり洗い流したらトリートメントを髪の毛の痛んでいるところにつけて、トリートメントの効果に合わせた時間で洗い流す。すぐに洗い流すタイプもあるらしい。
最後に、水分をしっかりと拭いてからコンディショナーを毛先から……一番傷んでいるところから塗っていく。トリートメントとは栄養補給、傷んだ部分を補修する。それに対してコンディショナーは、コーティングして髪の毛を守るものだ。
コンディショナーのつけ方として粗い櫛で髪の毛全体に均一に塗っていく。この際、頭皮につかないように注意する。
時間を置かずにキレイに洗い流す。
これでやっとお風呂なのだが、俺はまだ洗っていないので髪の毛を洗い始めると、娘たちが背中にまわって背中を洗い始めた。4人で洗うのだから、小さな喧嘩になっていた。
喧嘩をするなら一緒に入らないぞ! というと素直になって1人ずつ洗ってくれた。つまり4回背中を洗われてしまうということだ。俺の肌大丈夫かな?
というか、もし入らないとでも言われたら、俺に大ダメージが入るところだったぜ。
俺の前で娘たちは4人で並んで檜風呂に入っている。何が楽しいのか笑顔で、ゲームだかアニメの歌を一緒に歌っている。和む……
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