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第1362話 平和
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結局、ウルが俺にくっついて寝ていた理由は分からず。本人に直接聞くのもあれだったので、ミーシャたちに聞いてみたのだが、
「みんな仲良し!」
「みんな大好き!」
「とーたん大好き!」
と、自分たちの気持ちを言うだけで、肝心なウルの気持ちを教えてくれる娘はいなかった。分からなくても一緒に寝てくれた。その事実があるので、嫌われていないことは間違いないのだ!
それだけでも嬉しい。心の距離を縮めるのは後でも問題ないしな。
もちろん個々に気持ちを伝えてきたミーシャたちには、抱きついたりほっぺたにチューをしたりしてやった。めっちゃ喜んでいたけど、どんな愛情表現かと思ったが本人たちは真似をしているだけだった。
初めてやられた時は、猫みたいに止めてくれと訴えているのかと思ったが、クロやギンがやるあまがみ……かまってくれ! と言う意味だったらしい。直接本人たちに聞いたからな、他の人にはしないように言い聞かせておいた。
ディストピアに帰ってきてから1週間、日常に帰ってきた気がするな。帝国の一部と戦争していたから殺伐としていたが、ここに帰ってきてからは面倒な事務仕事の後に、農業エリアに行ったり家畜エリアに行ったり海産物エリアに行ったり、と穏やかだからな。
あ、帝国との戦争で何もしていなかったじゃん! とか言う苦情は受け付けませんよ。戦争以外、一番大変だったのは、屑共への対処でしたからな!
んっ? そこの人、放置していただけとか言わないの! きちんと兵士たちのために牢屋や防音設備、汚物処理等々、頑張って手を回していたんだぞ!
って、誰に言ってるんだ、俺?
強くなったときは何かと戦いたいと思ったけど、今はわざわざ力を誇示する必要性を感じないな。
力を持つとそれを使いたいと思う人間が多いと聞くけど、俺はマイノリティーな方なのだろうか? 平和が一番である。
その平和を脅かす者たちがいれば、力を行使するのに躊躇わないくらいには暴力になれている。
娘たちは可愛いし、養子として引き取ったウルはお姉ちゃんとして便りになるしおまけにかわいい! 無理する傾向があるから、しっかりと看ておかないとな。
おそらくここら辺も影響してあるんだろうな。娘たちが生まれてからは、妻たちだかだったときより殺した相手にも家族がいるのだろう、と思うことが多くなった。
だからと言って、手を抜いたりすることはない。もし死んでほしくないやであれば、戦場に送り出すのではなく必死に止めるべきなのだ。俺の妻たちみたいにな。
戦場に送り出す。頑張ってと言う……それは、相手の兵士を殺してこいということだ。殺されないと思うのは自由だが、殺されて恨むのは筋違いだと俺は考えている。
感情は別かも知れないが、そんなことは関係ない。戦場にでた奴が悪い。
俺の場合は、安全に安全を期してマージンを必要以上にとっているので同列に語れないが、戦場にでてきた以上、等しく死神の鎌が首を狙っている。
安全な後方で指示を出している害虫には、虫酸が走るけどな。あいつらは死の覚悟すらせずに、兵士たちに死んでこいって言うだけだからな。
話が盛大に逸れたな。
何が言いたいのかといえば、娘も妻たちもみんな可愛い! 戦争は無駄ばかりで人が死ぬ。平和が一番だ!
戦争に費やす労力を開拓に回せば、それだけで豊かになる可能性があるのにバカらしい。開拓できる場所や街を広げるスペースが、そこら中にあるのにな。畑を広げて簡易的な壁を作れば、食に余裕だって出来るかもしれない。
なのに政治の中の交渉で、一番非効率の方法を選択するのは何故なのだろうか?
考えても無駄なので、そこで思考を止めた。
少し根を詰めすぎたかな? 今日の報告書はいつもに比べて多かったからな。
窓の外に見える大きな湖。これって本当に湖って言っていいのだろうか? 地下とはいえ海と繋がっているし塩水なのだから、海と呼んでいいのではないだろうか?
無駄な事を考えないように思考を止めたのに、すぐに次の思考を開始していた。
30分くらい悩んでから、辞書を調べてみる事にした。
海とは、地球上の陸地以外の部分で、海水に満たされたところ。ということらしい。
海水とは何ぞ? 海水は、塩(ナトリウムイオンと塩素イオン)を主成分とするミネラルなどが、おおむね濃度3%台で水に溶け込んでいる物のことらしい。
なんというか塩水みたいな事が書いてあるかと思ったが、辞書ではそんな適当な説明はしないようだ。
1つ分かったことといえば、この湖は海と呼んでいい成分がしっかりと含まれているということだ。
湖海……こかい? みずうみうみ? みずうみかい? こうみ?
名前を決めていないことに気付いて、湖と海を繋げて読み方を考えてみたが、しっくりとこねえな! そのまま「みずうみ」でいいんじゃね? とか思ってしまった。
結局何も決めずに考える事を止めた。どうせ名前を決めても呼ぶ人がいなければ、決めた所で意味がないからな。
こんな適当な事をしていても問題ないのは、しっかりとディストピアや俺が得た街をしっかりと管理してくれているグリエルとガリアがいるからな。ゼニスも商会をまとめて諜報員を送り出しているし、財務系もすべてやってくれているからな。
あ、商会の中に諜報員がいるのは、俺が商会を乗っとるかたちでゲットしてから結構早い段階で派遣されていた。
治療院や孤児院を併設すると決まった段階で、一緒に送り出されていた。こいつらに関して知らされたのは、しっかりと結果を残してから報告が上がってきたときだ。
もし俺がそういったことはなしだ! と言っても実際に成果をあげていれば、なしくずし的に許可が降りると考えていたらしい。
情報は大切だからな。しかも平和的に手に入れているのであれば、特に文句はない。相手が非合法な方法で攻めてきたなら、それ相応の対応で十分だろう。それが拷問だったとしてもな。
後、明らかに犯罪を犯しており放って置けないレベルであれば、こちらも手加減は無しで対応している。
改めて考えると、俺を支えてくれている中心にいる4人は本当に有能だよな。グリエル、ガリア、ゼニス、レイリー……いずれも替えがきかない人材だな。
今度、何かサプライズでもしてみようかな?
「みんな仲良し!」
「みんな大好き!」
「とーたん大好き!」
と、自分たちの気持ちを言うだけで、肝心なウルの気持ちを教えてくれる娘はいなかった。分からなくても一緒に寝てくれた。その事実があるので、嫌われていないことは間違いないのだ!
それだけでも嬉しい。心の距離を縮めるのは後でも問題ないしな。
もちろん個々に気持ちを伝えてきたミーシャたちには、抱きついたりほっぺたにチューをしたりしてやった。めっちゃ喜んでいたけど、どんな愛情表現かと思ったが本人たちは真似をしているだけだった。
初めてやられた時は、猫みたいに止めてくれと訴えているのかと思ったが、クロやギンがやるあまがみ……かまってくれ! と言う意味だったらしい。直接本人たちに聞いたからな、他の人にはしないように言い聞かせておいた。
ディストピアに帰ってきてから1週間、日常に帰ってきた気がするな。帝国の一部と戦争していたから殺伐としていたが、ここに帰ってきてからは面倒な事務仕事の後に、農業エリアに行ったり家畜エリアに行ったり海産物エリアに行ったり、と穏やかだからな。
あ、帝国との戦争で何もしていなかったじゃん! とか言う苦情は受け付けませんよ。戦争以外、一番大変だったのは、屑共への対処でしたからな!
んっ? そこの人、放置していただけとか言わないの! きちんと兵士たちのために牢屋や防音設備、汚物処理等々、頑張って手を回していたんだぞ!
って、誰に言ってるんだ、俺?
強くなったときは何かと戦いたいと思ったけど、今はわざわざ力を誇示する必要性を感じないな。
力を持つとそれを使いたいと思う人間が多いと聞くけど、俺はマイノリティーな方なのだろうか? 平和が一番である。
その平和を脅かす者たちがいれば、力を行使するのに躊躇わないくらいには暴力になれている。
娘たちは可愛いし、養子として引き取ったウルはお姉ちゃんとして便りになるしおまけにかわいい! 無理する傾向があるから、しっかりと看ておかないとな。
おそらくここら辺も影響してあるんだろうな。娘たちが生まれてからは、妻たちだかだったときより殺した相手にも家族がいるのだろう、と思うことが多くなった。
だからと言って、手を抜いたりすることはない。もし死んでほしくないやであれば、戦場に送り出すのではなく必死に止めるべきなのだ。俺の妻たちみたいにな。
戦場に送り出す。頑張ってと言う……それは、相手の兵士を殺してこいということだ。殺されないと思うのは自由だが、殺されて恨むのは筋違いだと俺は考えている。
感情は別かも知れないが、そんなことは関係ない。戦場にでた奴が悪い。
俺の場合は、安全に安全を期してマージンを必要以上にとっているので同列に語れないが、戦場にでてきた以上、等しく死神の鎌が首を狙っている。
安全な後方で指示を出している害虫には、虫酸が走るけどな。あいつらは死の覚悟すらせずに、兵士たちに死んでこいって言うだけだからな。
話が盛大に逸れたな。
何が言いたいのかといえば、娘も妻たちもみんな可愛い! 戦争は無駄ばかりで人が死ぬ。平和が一番だ!
戦争に費やす労力を開拓に回せば、それだけで豊かになる可能性があるのにバカらしい。開拓できる場所や街を広げるスペースが、そこら中にあるのにな。畑を広げて簡易的な壁を作れば、食に余裕だって出来るかもしれない。
なのに政治の中の交渉で、一番非効率の方法を選択するのは何故なのだろうか?
考えても無駄なので、そこで思考を止めた。
少し根を詰めすぎたかな? 今日の報告書はいつもに比べて多かったからな。
窓の外に見える大きな湖。これって本当に湖って言っていいのだろうか? 地下とはいえ海と繋がっているし塩水なのだから、海と呼んでいいのではないだろうか?
無駄な事を考えないように思考を止めたのに、すぐに次の思考を開始していた。
30分くらい悩んでから、辞書を調べてみる事にした。
海とは、地球上の陸地以外の部分で、海水に満たされたところ。ということらしい。
海水とは何ぞ? 海水は、塩(ナトリウムイオンと塩素イオン)を主成分とするミネラルなどが、おおむね濃度3%台で水に溶け込んでいる物のことらしい。
なんというか塩水みたいな事が書いてあるかと思ったが、辞書ではそんな適当な説明はしないようだ。
1つ分かったことといえば、この湖は海と呼んでいい成分がしっかりと含まれているということだ。
湖海……こかい? みずうみうみ? みずうみかい? こうみ?
名前を決めていないことに気付いて、湖と海を繋げて読み方を考えてみたが、しっくりとこねえな! そのまま「みずうみ」でいいんじゃね? とか思ってしまった。
結局何も決めずに考える事を止めた。どうせ名前を決めても呼ぶ人がいなければ、決めた所で意味がないからな。
こんな適当な事をしていても問題ないのは、しっかりとディストピアや俺が得た街をしっかりと管理してくれているグリエルとガリアがいるからな。ゼニスも商会をまとめて諜報員を送り出しているし、財務系もすべてやってくれているからな。
あ、商会の中に諜報員がいるのは、俺が商会を乗っとるかたちでゲットしてから結構早い段階で派遣されていた。
治療院や孤児院を併設すると決まった段階で、一緒に送り出されていた。こいつらに関して知らされたのは、しっかりと結果を残してから報告が上がってきたときだ。
もし俺がそういったことはなしだ! と言っても実際に成果をあげていれば、なしくずし的に許可が降りると考えていたらしい。
情報は大切だからな。しかも平和的に手に入れているのであれば、特に文句はない。相手が非合法な方法で攻めてきたなら、それ相応の対応で十分だろう。それが拷問だったとしてもな。
後、明らかに犯罪を犯しており放って置けないレベルであれば、こちらも手加減は無しで対応している。
改めて考えると、俺を支えてくれている中心にいる4人は本当に有能だよな。グリエル、ガリア、ゼニス、レイリー……いずれも替えがきかない人材だな。
今度、何かサプライズでもしてみようかな?
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