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第1318話 大丈夫か!?
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伝令用ゴーレムを作り始めて1週間で必要数を作成し終わった。今は各街に残りの4体が届けられている所だ。音声で命令を聞いてくれるのがいい事か分からないが、魔核を使って多少知能も上げてあるので多分大丈夫だと思う。
試運転に関しても問題なく済んでいるので、後は勇者が来た時にって、本当は使われない事が一番なんだけどね。
念のため、冒険者ギルドを通して、俺の管理している街に勇者を近付かないようにしてほしい事を伝えている。理由はストレートに、俺の街が何度か勇者が起こす被害の対象になったから、という事にしている。
実際に勇者の被害に何度かあってるし、俺は勇者の所為で2度死にかけてるからな。首を貫かれたのと、子どもを操って暗殺させようとした時だな。三大国のトップも俺がダンマスだという事は、知っていたり勘付いていたりするから隠す必要もあまりないんだけどな。
近付いた場合は、殺す事を視野に入れて対処する。と告知させているので、わざわざ護衛に勇者を雇ったり、勇者が直接乗り込んでくることは無いと思っている。
いや、思っていたが正しかったな。
配備が完了してから2週間が過ぎた頃、警戒エリア、俺の管理する街の半径2キロメートルに勇者の称号を持っている人間が入ってきたため、警告が鳴り響いたのだ。時間は夜中だったのでたたき起こされて、眠い目をこすりながら監視室に向かった。
慎重に近付いているみたいで、警報から30分が立っていたようだが、街までの距離はまだ1キロメートル以上ある。
「ご主人様、現状を報告します。今から約28分前に勇者が警戒エリアへ侵入してきました。移動速度は、夜だという事も含めて考えても非常に遅いと思われます。
この28分で進んだ距離は約500メートル程です。パーティーは、全部で6人。全員が男です。勇者は1人で、前衛2中衛1後衛2で、勇者はスキルを見る限り中衛だと思われます」
ちなみに目的地は、俺が初めて入った街のフレデリクだと思う。
「一応確認だけど、この時間に動いているって事は護衛の仕事でとかではないよね?」
「近くには、護衛対象である馬車や人物はいません。自分たちで交易品を運んでいる様子も見られません。明らかに何か目的があって動いていると思われます」
これは神の差し金なのだろうか? それともただ単に、勇者は来るなって言うセリフに反応して調べに来たとか?
「ってか、こいつら普通に関所を通って来たんだよな? どういう理由で関所を通過したんだ? 確認とれるか?」
「こちらからは確認できません。フレデリクの領主代理を起こして聞いてもらうか、グリエルかガリアを起こして聞いてもらうしかないと思います。ご主人様では、知られていない可能性があり余計に時間がかかると思われます」
Oh! 俺って知られていない可能性があるのか!?
「それはそうですよ。名前だけの領主ですから、名前は知っていても実物は知らない人の方が多いです。街や領主館にご主人様の肖像画を飾りますか?」
「それは無しで! ってか、人の心の中を読むのは止めよう! とはいえ、そろそろグリエルから連絡が来そうな予感がっと、やっぱり来たな。誰か起こしに行ったのか?」
そんな事を話していると、グリエルから連絡が入る。俺が聞きたい事をすでに聞いていたようで、その報告だった。
『関所に確認した所、勇者だと分かったので街に近付かないように説明した所、フレデリクやリーファスの方面にはいかず、南西方面に抜けるための街道を利用したくて通過したそうです』
「嘘の申告か? この時点で捕えても問題ないのではあるが、何が目的なんだ? 街に来る事を禁止にしたから、どこかにダンマスがいると思ってまずフレデリクに来たとか?」
『殺す事も視野に入れている旨を、冒険者ギルドを通して告知してもらっているのでそれは無いのでは?』
「だよな。まぁいいや、兵士とのやり取りはこっちでやるから、領主代行に話を通したら休憩してていいよ。隣のあの部屋勝手に使っていいから、体を休めておいてくれ」
『了解しました』
兵士の事はこっちでとは言ったけど、オペレーターも兼ねているスプリガンの皆さんが、現在進行形で指示を出している。
特に問題なく準備が進んでいるようだ。
ゴーレムに指示を出すのは、起こされてやって来た街の文官でも偉い人のようだ。起こされて、連れ去られるように馬で運ばれたのだとか。ちょっと同情しちゃった。同じ起こされた者同士でも、ここまで扱いが違うとかわいそうだよね。
城壁の上には、3人のクロスボウ使いがスタンバイしている。さすがに夜では500メートル程に近付いたとしても見えないので、伝令ゴーレムに魔導ライトを持たせたそうだ。夜に来るとかあり得る話なのに、普通にすっぽ抜けてたな。
人型に作ってなかったら、魔導ライトも使えずにかなり困った事になっていただろうな。
発見から約1時間。フレデリクまで1キロメートル程の位置に到着したようだ。訓練の様子から、1キロメートルなら当たる範囲ではあるのだが、ライトしかない現状だと、どういう風に見えているのかな?
どうでもいい事を考えていたら、伝令ゴーレムが近付いており警告を発したそうだ。警告したのは中の人で、文官さんなんだけどね。
スプリガンからの会話の報告では、
ギルドで告知した通り、近付く勇者は殺す事もやむなし、だから引き返せ⇒なぜ勇者だけがいけない? ⇒何度も勇者の被害にあったから⇒勇者でも悪い事はしていない。やましい事がないのであれば自分を入れろ⇒領主が決めた事なので無理だ。関所に嘘の申告で通過しているお前らは、捕まっても文句が言えないのはわかっているのか?
と言った感じで話が進んでいるそうだ。関所で嘘の申告について聞かれると、黙ってしまっている。
どうやら最終警告をしたみたいだ。ここで引かなければ、不穏分子として殺害を視野に対処する、だってさ。
少し悩んだ末に、フレデリクから走って離れていった。しばらく監視は必要かな?
今日の警戒は強めておくように伝え、今回の対応に満足しているので金一封、臨時ボーナスを出すように命令しておく。
ふぁ~、眠い。さっさと帰って寝よう。
試運転に関しても問題なく済んでいるので、後は勇者が来た時にって、本当は使われない事が一番なんだけどね。
念のため、冒険者ギルドを通して、俺の管理している街に勇者を近付かないようにしてほしい事を伝えている。理由はストレートに、俺の街が何度か勇者が起こす被害の対象になったから、という事にしている。
実際に勇者の被害に何度かあってるし、俺は勇者の所為で2度死にかけてるからな。首を貫かれたのと、子どもを操って暗殺させようとした時だな。三大国のトップも俺がダンマスだという事は、知っていたり勘付いていたりするから隠す必要もあまりないんだけどな。
近付いた場合は、殺す事を視野に入れて対処する。と告知させているので、わざわざ護衛に勇者を雇ったり、勇者が直接乗り込んでくることは無いと思っている。
いや、思っていたが正しかったな。
配備が完了してから2週間が過ぎた頃、警戒エリア、俺の管理する街の半径2キロメートルに勇者の称号を持っている人間が入ってきたため、警告が鳴り響いたのだ。時間は夜中だったのでたたき起こされて、眠い目をこすりながら監視室に向かった。
慎重に近付いているみたいで、警報から30分が立っていたようだが、街までの距離はまだ1キロメートル以上ある。
「ご主人様、現状を報告します。今から約28分前に勇者が警戒エリアへ侵入してきました。移動速度は、夜だという事も含めて考えても非常に遅いと思われます。
この28分で進んだ距離は約500メートル程です。パーティーは、全部で6人。全員が男です。勇者は1人で、前衛2中衛1後衛2で、勇者はスキルを見る限り中衛だと思われます」
ちなみに目的地は、俺が初めて入った街のフレデリクだと思う。
「一応確認だけど、この時間に動いているって事は護衛の仕事でとかではないよね?」
「近くには、護衛対象である馬車や人物はいません。自分たちで交易品を運んでいる様子も見られません。明らかに何か目的があって動いていると思われます」
これは神の差し金なのだろうか? それともただ単に、勇者は来るなって言うセリフに反応して調べに来たとか?
「ってか、こいつら普通に関所を通って来たんだよな? どういう理由で関所を通過したんだ? 確認とれるか?」
「こちらからは確認できません。フレデリクの領主代理を起こして聞いてもらうか、グリエルかガリアを起こして聞いてもらうしかないと思います。ご主人様では、知られていない可能性があり余計に時間がかかると思われます」
Oh! 俺って知られていない可能性があるのか!?
「それはそうですよ。名前だけの領主ですから、名前は知っていても実物は知らない人の方が多いです。街や領主館にご主人様の肖像画を飾りますか?」
「それは無しで! ってか、人の心の中を読むのは止めよう! とはいえ、そろそろグリエルから連絡が来そうな予感がっと、やっぱり来たな。誰か起こしに行ったのか?」
そんな事を話していると、グリエルから連絡が入る。俺が聞きたい事をすでに聞いていたようで、その報告だった。
『関所に確認した所、勇者だと分かったので街に近付かないように説明した所、フレデリクやリーファスの方面にはいかず、南西方面に抜けるための街道を利用したくて通過したそうです』
「嘘の申告か? この時点で捕えても問題ないのではあるが、何が目的なんだ? 街に来る事を禁止にしたから、どこかにダンマスがいると思ってまずフレデリクに来たとか?」
『殺す事も視野に入れている旨を、冒険者ギルドを通して告知してもらっているのでそれは無いのでは?』
「だよな。まぁいいや、兵士とのやり取りはこっちでやるから、領主代行に話を通したら休憩してていいよ。隣のあの部屋勝手に使っていいから、体を休めておいてくれ」
『了解しました』
兵士の事はこっちでとは言ったけど、オペレーターも兼ねているスプリガンの皆さんが、現在進行形で指示を出している。
特に問題なく準備が進んでいるようだ。
ゴーレムに指示を出すのは、起こされてやって来た街の文官でも偉い人のようだ。起こされて、連れ去られるように馬で運ばれたのだとか。ちょっと同情しちゃった。同じ起こされた者同士でも、ここまで扱いが違うとかわいそうだよね。
城壁の上には、3人のクロスボウ使いがスタンバイしている。さすがに夜では500メートル程に近付いたとしても見えないので、伝令ゴーレムに魔導ライトを持たせたそうだ。夜に来るとかあり得る話なのに、普通にすっぽ抜けてたな。
人型に作ってなかったら、魔導ライトも使えずにかなり困った事になっていただろうな。
発見から約1時間。フレデリクまで1キロメートル程の位置に到着したようだ。訓練の様子から、1キロメートルなら当たる範囲ではあるのだが、ライトしかない現状だと、どういう風に見えているのかな?
どうでもいい事を考えていたら、伝令ゴーレムが近付いており警告を発したそうだ。警告したのは中の人で、文官さんなんだけどね。
スプリガンからの会話の報告では、
ギルドで告知した通り、近付く勇者は殺す事もやむなし、だから引き返せ⇒なぜ勇者だけがいけない? ⇒何度も勇者の被害にあったから⇒勇者でも悪い事はしていない。やましい事がないのであれば自分を入れろ⇒領主が決めた事なので無理だ。関所に嘘の申告で通過しているお前らは、捕まっても文句が言えないのはわかっているのか?
と言った感じで話が進んでいるそうだ。関所で嘘の申告について聞かれると、黙ってしまっている。
どうやら最終警告をしたみたいだ。ここで引かなければ、不穏分子として殺害を視野に対処する、だってさ。
少し悩んだ末に、フレデリクから走って離れていった。しばらく監視は必要かな?
今日の警戒は強めておくように伝え、今回の対応に満足しているので金一封、臨時ボーナスを出すように命令しておく。
ふぁ~、眠い。さっさと帰って寝よう。
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