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第1317話 娘たちに負けた?
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目が覚めると両手両足が何かに固定されている感じがした。そして、お腹や胸の上も何やら重い。俺、捕らわれの身にでもなったのか?
そんな事は無いと思いなおし、右手を見てみる。そこには、ウルが俺の腕を抱き枕のようにして寝ていた。もちろんと言わんばかりに、ウルの姿勢が厳しくならないようにスライムがサポートしていた。
しかも、俺が見ている事に気付いたスライムが、器用に触手を伸ばしてデフォルメされたVサイン、ピースをしてきた。これはどういう意味なのだろうか? それと、スライムがニコのように器用になっていくな。
まぁいいか、次に左手を見るとミーシャが、首を強引に起こしてまず胸の上を見るとケットシーたちが寝ており、両足を見ると、右ふくらはぎにスミレ、左ふくらはぎにブルムが、娘たちが俺の体の一部を抱き枕にしている事が判明した。
ウルを受け止めているスライムと一緒で、他の娘を受け止めているスライムも、器用にピースしてきやがった。ケットシーたちは、一瞬こっちを見たがしれっと見なかった事にして、あくびをしてから寝入りやがったし!
そして、スミレとブルムよ、膝のあたりに顔を擦り付けるのは止めてくれ、なんかこそばゆいのだ。
それにしても、何がどうなってこういう状況になったんだ? 4対1の変則試合でも行われたのか? 頭の上の方からクスクスと笑い声が聞こえてきたので、
「なぁ、これってどういう状況だ?」
笑い声の主、母親達に声をかける。
「それがね、私たちにもよく分からないのよ。シュウ君が寝た後、近くで遊んでいたから少し仕事や食事の相談にこの部屋を離れて戻ってきたら、こんな感じだったのよ。多分20分位だと思うんだけどね。プププッ」
「おぃおぃ。ミーシャたちから目を離したのは、ケットシーやスライムがいるから何の問題も無いだろうけど、この現状を笑うのは酷くないか? スライムが協力しているせいか、結構がっちり抱き枕にされてるんだぞ。しかも、申し合わせたかのようにケットシーも俺の上に乗ってるし!」
困っている事を訴えかけると、必死に笑いをこらえているのが分かる。後で3人共お仕置きだからな! ミーシャたちと一緒にくすぐりの刑に処してやる!
「プククククッ。シュウ、そんなに起きたいなら、娘たちを起こせばいいじゃない。起こした後に何言われるか分からないけどね。プププッ」
カエデめ! 俺がそんな事出来ないと分かって言ってやがるな! くっそー、なんかムカつくな!
とはいえ、せっかく寝ているのに起こすのはあれなので、二度寝しよう。まだ寝足りないから、この際ぐっすりと寝てしまうのがいい!
「もっかい寝る! もし昼までに起きなかったら、後で勝手に軽食を食べるから、食堂の収納ボックスに入れておいてほしいって言っといて」
ミリーたちにそうお願いしてから、再度夢の中へ。
って夢を見る事なく、目が覚めた。感覚的には一瞬の事なのだが、実際には5時間くらい経っているようだな。
体に感じる重みも無くなっているので、娘たちもケットシーも乗っていないのだろう。だけど、声がするので部屋の中にはいるようだ。
体を起こしてあたりを見渡すと、ウルたちが遊んでいた。幼児教材を使って遊んでいる感じかな? 勉強を勉強だと思わせないで、遊びだと思わせる! これが幼児教育にはいいのかな? って、今から勉強を始めなくても全然問題ないから、今は元気に遊んで育ってくれ!
「あーっ! とーたんおきた!」
俺が起きた事を発見したのは、ブルムだった。ただ動き始めたのが早かったのは、スミレだ。ウルとミーシャは、2人の後を追いかける形で俺の方へ向かって来た。
娘たちが4人共俺の所に向かって来てくれる、嬉しいな。こんな可愛い子たちを嫁になんてやれるわけが無い! 一生面倒看てやるからな! お前達!
ちょっと前に同じセリフを声に出して言ったら、妻たちに言葉でフルボッコにされたんだよね。
『ご主人様……寿命が無くなって、子どもたちより長生きするからってそれは無いです』
『ご主人様、普通ならできない事でもできてしまう分質が悪いですよ』
『シュウ君、娘たちがいくら可愛いからって、それを言われたら、娘たちもシュウ君の事が嫌いになるかもしれませんね』
他にも、心に突き刺さるような厳しいお言葉を多数いただきました。
4人を軽くかまってから、軽く食事をするために食堂へ向かった。
おやつを過ぎて16時ちょい前なのだが、夕食まで後3時間程、さすがに空腹に耐えれそうもないので、軽くサンドイッチを2つ程食べて、唐揚げを3つ程食した。
こっちの世界に来て、食事量が増えているので、これでやっと小腹を満たした感じである。そのまま食堂でボーっとしていたら、グリエルから連絡が入ったみたいで、食堂のモニターにつなげてもらう。
「どうした?」
『あれ? そこは……食堂ですか?』
「そうだけど、ここじゃ拙いか?」
『いえ、特に問題ありません。シュウ様たちが作ってくださったクロスボウですが、予想以上に命中精度がいいみたいです。近場のミューズ、グレッグ、ヴローツマインには既に届けており、習熟風景が送られてきました』
そう言うと、モニターにその様子が4分割して映し出された。残りの1枠はグリエルの顔が残っている。
残りには、軍の訓練所にある射撃施設のような空間が映し出されていた。ただ、的までの距離がおかしい。少なくとも500メートルは離れていると思う。
だって、目標が点にしか見えないんだよ! 遠すぎんだろ!
話を聞くと、訓練を城壁の外で行うと誰に見られるか分からないので、スプリガンに連絡して都合のいい場所にこの射撃場を作ったらしい。ちなみに、的までの距離は1000メートルジャストだってさ。しかも、風や雨などの特殊環境を再現するシステムも組み込んであるので、そういった訓練もできるそうだ。
撃ち出したボルトが、外的要因の影響をほとんど受けていないとはいえ、多少は影響があるのでいずれ訓練メニューに加えるのだとか。
撃ち出したボルトが付与している属性のおかげで風の影響を受けないが、水や砂ぼこりの影響はそれなりに受けるのだ。特殊環境の訓練はもしもの時のために行うらしい。
今度、アタッチメントで影響を受けにくくするような付与を行える物を作るべきか?
『早めにご報告をしたく、起きた事を奥様に教えていただきました。後、大きな声、拡声器等でのやり取りより、ゴーレムにマイクとスピーカーを付けて、メッセンジャーとして使えるようにできないでしょうか?』
「問題ない。各街に1体……いや、予備を考えると2~3体いた方がいいか? ん~キリの良い5体にしておくか。素材は何でもいいよな? 音声で行動を指示できるようにすれば問題ないから、そこまで難しくはないな。作り次第、地下に送っておくから各街への手配はお願い」
『了解です。一先ず、各街に1体ずつ配備したいのでできた分からよろしくお願いします!』
神が同じ手口を使ってくるか分からんが、あの位であれば干渉する事は問題ないって事なんだよな。対策しておくのがいいだろう。
そんな事は無いと思いなおし、右手を見てみる。そこには、ウルが俺の腕を抱き枕のようにして寝ていた。もちろんと言わんばかりに、ウルの姿勢が厳しくならないようにスライムがサポートしていた。
しかも、俺が見ている事に気付いたスライムが、器用に触手を伸ばしてデフォルメされたVサイン、ピースをしてきた。これはどういう意味なのだろうか? それと、スライムがニコのように器用になっていくな。
まぁいいか、次に左手を見るとミーシャが、首を強引に起こしてまず胸の上を見るとケットシーたちが寝ており、両足を見ると、右ふくらはぎにスミレ、左ふくらはぎにブルムが、娘たちが俺の体の一部を抱き枕にしている事が判明した。
ウルを受け止めているスライムと一緒で、他の娘を受け止めているスライムも、器用にピースしてきやがった。ケットシーたちは、一瞬こっちを見たがしれっと見なかった事にして、あくびをしてから寝入りやがったし!
そして、スミレとブルムよ、膝のあたりに顔を擦り付けるのは止めてくれ、なんかこそばゆいのだ。
それにしても、何がどうなってこういう状況になったんだ? 4対1の変則試合でも行われたのか? 頭の上の方からクスクスと笑い声が聞こえてきたので、
「なぁ、これってどういう状況だ?」
笑い声の主、母親達に声をかける。
「それがね、私たちにもよく分からないのよ。シュウ君が寝た後、近くで遊んでいたから少し仕事や食事の相談にこの部屋を離れて戻ってきたら、こんな感じだったのよ。多分20分位だと思うんだけどね。プププッ」
「おぃおぃ。ミーシャたちから目を離したのは、ケットシーやスライムがいるから何の問題も無いだろうけど、この現状を笑うのは酷くないか? スライムが協力しているせいか、結構がっちり抱き枕にされてるんだぞ。しかも、申し合わせたかのようにケットシーも俺の上に乗ってるし!」
困っている事を訴えかけると、必死に笑いをこらえているのが分かる。後で3人共お仕置きだからな! ミーシャたちと一緒にくすぐりの刑に処してやる!
「プククククッ。シュウ、そんなに起きたいなら、娘たちを起こせばいいじゃない。起こした後に何言われるか分からないけどね。プププッ」
カエデめ! 俺がそんな事出来ないと分かって言ってやがるな! くっそー、なんかムカつくな!
とはいえ、せっかく寝ているのに起こすのはあれなので、二度寝しよう。まだ寝足りないから、この際ぐっすりと寝てしまうのがいい!
「もっかい寝る! もし昼までに起きなかったら、後で勝手に軽食を食べるから、食堂の収納ボックスに入れておいてほしいって言っといて」
ミリーたちにそうお願いしてから、再度夢の中へ。
って夢を見る事なく、目が覚めた。感覚的には一瞬の事なのだが、実際には5時間くらい経っているようだな。
体に感じる重みも無くなっているので、娘たちもケットシーも乗っていないのだろう。だけど、声がするので部屋の中にはいるようだ。
体を起こしてあたりを見渡すと、ウルたちが遊んでいた。幼児教材を使って遊んでいる感じかな? 勉強を勉強だと思わせないで、遊びだと思わせる! これが幼児教育にはいいのかな? って、今から勉強を始めなくても全然問題ないから、今は元気に遊んで育ってくれ!
「あーっ! とーたんおきた!」
俺が起きた事を発見したのは、ブルムだった。ただ動き始めたのが早かったのは、スミレだ。ウルとミーシャは、2人の後を追いかける形で俺の方へ向かって来た。
娘たちが4人共俺の所に向かって来てくれる、嬉しいな。こんな可愛い子たちを嫁になんてやれるわけが無い! 一生面倒看てやるからな! お前達!
ちょっと前に同じセリフを声に出して言ったら、妻たちに言葉でフルボッコにされたんだよね。
『ご主人様……寿命が無くなって、子どもたちより長生きするからってそれは無いです』
『ご主人様、普通ならできない事でもできてしまう分質が悪いですよ』
『シュウ君、娘たちがいくら可愛いからって、それを言われたら、娘たちもシュウ君の事が嫌いになるかもしれませんね』
他にも、心に突き刺さるような厳しいお言葉を多数いただきました。
4人を軽くかまってから、軽く食事をするために食堂へ向かった。
おやつを過ぎて16時ちょい前なのだが、夕食まで後3時間程、さすがに空腹に耐えれそうもないので、軽くサンドイッチを2つ程食べて、唐揚げを3つ程食した。
こっちの世界に来て、食事量が増えているので、これでやっと小腹を満たした感じである。そのまま食堂でボーっとしていたら、グリエルから連絡が入ったみたいで、食堂のモニターにつなげてもらう。
「どうした?」
『あれ? そこは……食堂ですか?』
「そうだけど、ここじゃ拙いか?」
『いえ、特に問題ありません。シュウ様たちが作ってくださったクロスボウですが、予想以上に命中精度がいいみたいです。近場のミューズ、グレッグ、ヴローツマインには既に届けており、習熟風景が送られてきました』
そう言うと、モニターにその様子が4分割して映し出された。残りの1枠はグリエルの顔が残っている。
残りには、軍の訓練所にある射撃施設のような空間が映し出されていた。ただ、的までの距離がおかしい。少なくとも500メートルは離れていると思う。
だって、目標が点にしか見えないんだよ! 遠すぎんだろ!
話を聞くと、訓練を城壁の外で行うと誰に見られるか分からないので、スプリガンに連絡して都合のいい場所にこの射撃場を作ったらしい。ちなみに、的までの距離は1000メートルジャストだってさ。しかも、風や雨などの特殊環境を再現するシステムも組み込んであるので、そういった訓練もできるそうだ。
撃ち出したボルトが、外的要因の影響をほとんど受けていないとはいえ、多少は影響があるのでいずれ訓練メニューに加えるのだとか。
撃ち出したボルトが付与している属性のおかげで風の影響を受けないが、水や砂ぼこりの影響はそれなりに受けるのだ。特殊環境の訓練はもしもの時のために行うらしい。
今度、アタッチメントで影響を受けにくくするような付与を行える物を作るべきか?
『早めにご報告をしたく、起きた事を奥様に教えていただきました。後、大きな声、拡声器等でのやり取りより、ゴーレムにマイクとスピーカーを付けて、メッセンジャーとして使えるようにできないでしょうか?』
「問題ない。各街に1体……いや、予備を考えると2~3体いた方がいいか? ん~キリの良い5体にしておくか。素材は何でもいいよな? 音声で行動を指示できるようにすれば問題ないから、そこまで難しくはないな。作り次第、地下に送っておくから各街への手配はお願い」
『了解です。一先ず、各街に1体ずつ配備したいのでできた分からよろしくお願いします!』
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