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第1287話 戦後処理?
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「そっか、2匹に増えたから、名前をつけないと混乱するよな。今まで一緒にいた方は、年少組か娘たちに後で付けてもらう形でいいか? 新しい方は、俺が付けるわ……じゃぁ、お前の名前は、シリウスだ。
来てもらって悪いけど、今まで一緒にいてくれた君は、妻たちの所に戻ってもらっていいかな? 後で、罪人を運んでもらいたいから、スカーレットに50人位乗れる船を出してもらっておいて」
そう指示すると、シリウスじゃない方のリバイアサンが戻っていった。今は体長10メートルも無いサイズなので、そこまで圧迫感は無いが、存在感は半端ないな。
「シリウスは、今から船……筏でいいか? 大量に召喚するから、どんどんこっちの奴らを積んでおいてもらっていいか?」
了解の意を示して、キャシャー! と威嚇している。
俺は、隣の獣人の国まで続く溝をダンジョンマスターのスキルで作成する。その中に水を召喚し筏を並べていく。
リバイアサンは、水を扱わせたら最強だな。50人ずつ水魔法でサクサクと筏の上に乗せていった。沈まなければ問題ないので、どんなに手荒でもかまわないからな。
王族の連中が騒いでいるが無視だ。
「じゃぁ今から獣人の国に送り届けるから、せいぜい頑張ってくれや。後から、他の貴族も一緒に送ってやるから安心して待っとけ」
俺のセリフに絶望を感じて水の中に飛び込み自殺を図ろうとする奴がいるが、シリウスが許すわけもなかった。
「シリウス、死なないように相手の国まで届けてくれっと、一応手紙でもつけておくか。そうしないと獣人の国の人間も困るだろうしな。あ~でも、獣人の国でも同じような事は行われている可能性があるか? それも確認しに行かないとな」
人間だからこういった事を行っている可能性もあるが、獣人もこう言った事を行っている可能性はゼロではないはずなので、確認する必要があるな。
これから送り出す奴は全員殺されても仕方がない屑共だからな。一応、手紙にはそっちの国ではそう言う事はしてないだろうな? っと、これでいいかな。
「じゃぁ、シリウス頼んだぞ!」
『主殿、こいつらはどうするんです?』
「こっちの奴らは、船に積み込んで一旦ゴーストタウンの牢屋行きだな。死なせないように、新しく作ったあの牢屋に行ってもらう事にするよ。この子のためになるか分からないけどな」
ニコの世界最高と思われる極上のベッドで寝ている、うさ耳の幼女を見ながら悲しい気持ちになる。
「いつまでもここに置いておくのはあれだな。同じ獣人のミリーに頼むか? ミーシャもいるし、この子の心への負担を考えたら、人間は近くにいない方がいいかもしれないしな」
ミリーに確認を取った所、獣人だけの船があった方がいいかもしれないという事だったので、スカーレットに追加で居心地のいい船をカスタマイズして召喚してもらう事になった。
罪人を捕らえておく船に関しては、既に完成しているようなのでさっさとゴーストタウンへ送り届けておこう。
「スライム、こいつらを船まで運んでくれ。もし何かしようとしたら遠慮なく手足をもいでいいからな」
そう言うと、猿轡をかけられて放置されていた奴らの顔色が悪くなったことが分かった。ただでさえ青い顔をしていたのに、どう表現したらいいか分からないくらいの顔色になっていた。
その前に、メイドに話をしておこう。
「初めに言っておく。お前たちは直接かかわってなかったから俺から手を出す事は無い。だけど、この国はすぐに戦争になるだろう。この国がどれだけ強いのか俺には分からないが、巻き込まれれば……お前らが見て見ぬふりをしていた獣人の女性と同じ末路をたどるかもしれないな。せいぜい頑張って生きてくれや」
そう言って部屋を後にする。泣きじゃくる声も聞こえてくるが、因果応報という物だろう。主体が糞みたいな王侯貴族の所為だったとしても、国に所属している以上避けられない事もある。
っと、スカーレットから呼び出しだ。
『ご主人様、念のため罪人を入れておく船倉を強化していただけないでしょうか?』
起きた時のために船倉にクリエイトゴーレムでもかけてほしいって所か。ひとっ走りしてくるか?
『主殿、送っていきますぞ』
グレンが元の大きさになって俺を運んでくれるようだ。でもさ、洞窟の中を高速で飛ぶのって心臓に悪いよね、死ぬかと思った。
着いてビックリ、スカーレットが準備した船が漁船だった。冷蔵機能のついている船だ。この冷蔵機能のついている船倉に突っ込んでゴーストタウンに送り出すのだとか。
スカーレットがそう判断したのなら否は無い! 耐久度を上げるためにアダマンコーティングを施して、さらに修復と強度強化の機能を追加した魔核を埋めておく。
ちなみに船倉の温度は5度位にしておくとの事だ。食事は無いが水は飲めるようにしておくらしい。気温5度の暗闇の中で冷たい水だけ地獄だな。しかもトイレも無いので垂れ流し、地獄絵図だ!
それでも、こいつらがうさ耳幼女の親たちにした事に比べれば、はるかにマシだよな。死にそうなくらい大変かもしれないけど、凌辱をされるわけでもなく、痛みを感じるわけでもないんだからな。ただ寒くてひもじい思いをするだけだもんな。
リバイアサンに頼んで中の人間の事は、死なない程度であれば手荒に扱っていいので早く送り届けて戻ってくるようにお願いする。
グリエルにも連絡を入れ、簡単に状況を説明し例の牢屋を使うように指示をした。こいつらには簡単に死んでもらっては困るので、重犯罪者用の自殺をさせないための牢屋を使うのだ。
仰々しく言ってはいるが、ツィード君謹製の奴隷の首輪を着けても稀に自殺される事があるのだ。闇魔法の限界でもあるのだが、細かい事は説明が面倒なので省くが、即死をしなければ治す事の出来る魔法薬が壁から噴出される設計がなされているのだ。
部屋の中を常に監視しているゴーレムが、部屋の中にいる人間の生命力が減った時に噴出させるように設計された牢屋だ。今まで作るだけ作って使う事の無かった特製の牢屋に俺が帰るまで入れておくように指示をしておいた。
グレンに連れられて2度目の洞窟飛行は、余裕が出来たのか結構楽しかった。
撤収するための準備を始めようとしたのだが、
「何で逃げてないんだ?」
メイドの大半がまだそこには残っていた。
来てもらって悪いけど、今まで一緒にいてくれた君は、妻たちの所に戻ってもらっていいかな? 後で、罪人を運んでもらいたいから、スカーレットに50人位乗れる船を出してもらっておいて」
そう指示すると、シリウスじゃない方のリバイアサンが戻っていった。今は体長10メートルも無いサイズなので、そこまで圧迫感は無いが、存在感は半端ないな。
「シリウスは、今から船……筏でいいか? 大量に召喚するから、どんどんこっちの奴らを積んでおいてもらっていいか?」
了解の意を示して、キャシャー! と威嚇している。
俺は、隣の獣人の国まで続く溝をダンジョンマスターのスキルで作成する。その中に水を召喚し筏を並べていく。
リバイアサンは、水を扱わせたら最強だな。50人ずつ水魔法でサクサクと筏の上に乗せていった。沈まなければ問題ないので、どんなに手荒でもかまわないからな。
王族の連中が騒いでいるが無視だ。
「じゃぁ今から獣人の国に送り届けるから、せいぜい頑張ってくれや。後から、他の貴族も一緒に送ってやるから安心して待っとけ」
俺のセリフに絶望を感じて水の中に飛び込み自殺を図ろうとする奴がいるが、シリウスが許すわけもなかった。
「シリウス、死なないように相手の国まで届けてくれっと、一応手紙でもつけておくか。そうしないと獣人の国の人間も困るだろうしな。あ~でも、獣人の国でも同じような事は行われている可能性があるか? それも確認しに行かないとな」
人間だからこういった事を行っている可能性もあるが、獣人もこう言った事を行っている可能性はゼロではないはずなので、確認する必要があるな。
これから送り出す奴は全員殺されても仕方がない屑共だからな。一応、手紙にはそっちの国ではそう言う事はしてないだろうな? っと、これでいいかな。
「じゃぁ、シリウス頼んだぞ!」
『主殿、こいつらはどうするんです?』
「こっちの奴らは、船に積み込んで一旦ゴーストタウンの牢屋行きだな。死なせないように、新しく作ったあの牢屋に行ってもらう事にするよ。この子のためになるか分からないけどな」
ニコの世界最高と思われる極上のベッドで寝ている、うさ耳の幼女を見ながら悲しい気持ちになる。
「いつまでもここに置いておくのはあれだな。同じ獣人のミリーに頼むか? ミーシャもいるし、この子の心への負担を考えたら、人間は近くにいない方がいいかもしれないしな」
ミリーに確認を取った所、獣人だけの船があった方がいいかもしれないという事だったので、スカーレットに追加で居心地のいい船をカスタマイズして召喚してもらう事になった。
罪人を捕らえておく船に関しては、既に完成しているようなのでさっさとゴーストタウンへ送り届けておこう。
「スライム、こいつらを船まで運んでくれ。もし何かしようとしたら遠慮なく手足をもいでいいからな」
そう言うと、猿轡をかけられて放置されていた奴らの顔色が悪くなったことが分かった。ただでさえ青い顔をしていたのに、どう表現したらいいか分からないくらいの顔色になっていた。
その前に、メイドに話をしておこう。
「初めに言っておく。お前たちは直接かかわってなかったから俺から手を出す事は無い。だけど、この国はすぐに戦争になるだろう。この国がどれだけ強いのか俺には分からないが、巻き込まれれば……お前らが見て見ぬふりをしていた獣人の女性と同じ末路をたどるかもしれないな。せいぜい頑張って生きてくれや」
そう言って部屋を後にする。泣きじゃくる声も聞こえてくるが、因果応報という物だろう。主体が糞みたいな王侯貴族の所為だったとしても、国に所属している以上避けられない事もある。
っと、スカーレットから呼び出しだ。
『ご主人様、念のため罪人を入れておく船倉を強化していただけないでしょうか?』
起きた時のために船倉にクリエイトゴーレムでもかけてほしいって所か。ひとっ走りしてくるか?
『主殿、送っていきますぞ』
グレンが元の大きさになって俺を運んでくれるようだ。でもさ、洞窟の中を高速で飛ぶのって心臓に悪いよね、死ぬかと思った。
着いてビックリ、スカーレットが準備した船が漁船だった。冷蔵機能のついている船だ。この冷蔵機能のついている船倉に突っ込んでゴーストタウンに送り出すのだとか。
スカーレットがそう判断したのなら否は無い! 耐久度を上げるためにアダマンコーティングを施して、さらに修復と強度強化の機能を追加した魔核を埋めておく。
ちなみに船倉の温度は5度位にしておくとの事だ。食事は無いが水は飲めるようにしておくらしい。気温5度の暗闇の中で冷たい水だけ地獄だな。しかもトイレも無いので垂れ流し、地獄絵図だ!
それでも、こいつらがうさ耳幼女の親たちにした事に比べれば、はるかにマシだよな。死にそうなくらい大変かもしれないけど、凌辱をされるわけでもなく、痛みを感じるわけでもないんだからな。ただ寒くてひもじい思いをするだけだもんな。
リバイアサンに頼んで中の人間の事は、死なない程度であれば手荒に扱っていいので早く送り届けて戻ってくるようにお願いする。
グリエルにも連絡を入れ、簡単に状況を説明し例の牢屋を使うように指示をした。こいつらには簡単に死んでもらっては困るので、重犯罪者用の自殺をさせないための牢屋を使うのだ。
仰々しく言ってはいるが、ツィード君謹製の奴隷の首輪を着けても稀に自殺される事があるのだ。闇魔法の限界でもあるのだが、細かい事は説明が面倒なので省くが、即死をしなければ治す事の出来る魔法薬が壁から噴出される設計がなされているのだ。
部屋の中を常に監視しているゴーレムが、部屋の中にいる人間の生命力が減った時に噴出させるように設計された牢屋だ。今まで作るだけ作って使う事の無かった特製の牢屋に俺が帰るまで入れておくように指示をしておいた。
グレンに連れられて2度目の洞窟飛行は、余裕が出来たのか結構楽しかった。
撤収するための準備を始めようとしたのだが、
「何で逃げてないんだ?」
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