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第1240話 思ったより……
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レイリーが連れて来た人材は、何か見覚えがあると思ったら、つい最近街の中で被害を気にせずに魔法をぶちかましていた不届き者だ。
「そう言う事か。確か魔法が得意だったよな。それに、そいつが相手なら遠慮や手加減は気にする必要が無いって事か?」
「そうですね。こいつは街で魔法を使ったバカなので、奴隷に落として戦闘訓練の相手や戦闘奴隷として有用な人材として便利に扱えそうです」
確かにこちらの兵士を、格下の前衛を使って完封していただけあって、魔法の使い方や動き方が上手いのだろう。盗めるものがあるなら、ガッツリと盗んでやろう。
「おぃ、本当にこいつに勝てたら、待遇を良くしてくれるのか?」
「口の利き方には気をつけろよ。待遇が良くなっても、兵士に殴り殺されるぞ。初めは、魔法だけで戦うと思うけど、負けそうになれば近接戦も仕掛けてくると思うから、せいぜい死なないように気をつけろよ」
レイリーは、そう魔法使いに言うと俺の方に来て「こんな感じですので、負けないように頑張ってください。ルールは何でもありで相手に負けを認めさせればいいです」と耳打ちしてくれた。
う~む、魔法での模擬戦ではあるけど、接近戦をしてはいけない……というわけでは無いって事か。暗に負けるなと言われているような気がする。
「魔法使いにしては、筋肉の付き方が前衛っぽいな。そんな奴が、俺と魔法を中心に戦闘だと? 俺は舐められているのか? 魔法剣士だったとしても、純粋な魔法使いに魔法中心の戦闘で勝てるわけないだろ」
「あ~ぐちぐちうるさい。シュウ様の準備ができているのに、どうでもいい事を言わないでさっさと構えろ」
こめかみに十字の血管が浮き出そうな程、怒っている様子が分かる。舐められている上に、レイリーにぞんざいに扱われたらああなるか?
「くれぐれも気を抜いてすぐ負けるんじゃないぞ。ではシュウ様、存分に楽しんでください」
そう言って、戦闘開始の合図を出した。
ブチ切れている相手は、色々考えるのが面倒だと言わんばかりに、サンドストームを使って来た。
サンドストームは、技量の低い人間が使うとただの目くらましになるのだが、技量の高い人間が使うとサンドブラストのように、対象を削るような効果を出す。目が開けられなくなり、高速で砂が叩きつけられる。
剥き出しになっている手や顔にも当たるが、俺の耐久力を考えれば大した効果は無いが、視界が確保できない状況では迂闊に動けないな。
魔法の兆候は感覚で分かっているが、発動される魔法までは判断しにくくなっている。サンドストームがジャマーのような効果になっているため、判断しにくい感じだ。
範囲魔法にはこういった使い方があるのか、新しい事実だな。それが分かったといって状況が良くなるわけでもない。さてどうするべきか? 俺だったらこの状況で次に取る行動は?
追撃だよな。って事は、守る事を優先するべきか? いや違うな。今回は何かあればレイリーが介入してくれる。戦闘が始まってもこの場に残っている事を考えれば、俺の身を案じているのが分かる。
なら色々試してもいいかもしれない。この範囲攻撃のジャマーみたいな効果は、あの魔法使いの魔力がそんな効果になっているのであれば、俺の魔力で書き換えたら何か変わるんじゃないか?
そう考えた俺は、対抗する魔法を構築する。
サンドストームの属性は土……魔法の優位性は、土⇒風⇒水⇒火⇒土と言うのが基本的な相性で、左が右の優位になる感じだ。上位属性の雷や複数の属性魔法だと話は変わってくるが、今回使用された魔法は属性そのままだ。
サンドストームと言うと、土と風の複合だと思われがちだが、攻撃するサンド、砂を高速で移動させているだけなので、風属性は全く関係ないとなれば、火魔法で焼き払う感じか? それとも、魔力をそのまま放出する無属性の魔法で、あいつの魔法を上回るくらいか?
高速で思考が走っており、ここまでで魔法を放たれてから2秒ほどしか経っていない。
そこで選択したのは魔力を属性変換せずにそのまま放出した。火で焼き払うとなると自分まで焼くハメになるので、魔力を余計に使う気がしたのでこちらを選択した。
魔力の噴き出す圧力でサンドストームを押し返す。
周囲1メートル程であれば、多少魔力があれば行う事の出来る技術であるが、レベルも上がり体を作り変えた俺がやると、
周囲50メートルが無の状態になる。俺の魔力以外が存在する事ができなくなったのだ。
「おぉ~魔力の放出ってこんな風になるのか!」
俺は模擬戦の最中なのに、この場に起きた事に声を出してしまった。
「な、なんだ、これは!」
相手の魔法使いは、この場に起きた事を理解できずに俺とは違う驚きを口にしていた。
おいおい、模擬戦みたいなものとはいえ油断しすぎというか、動きを止めたらいかんだろ。
それにしても、自分の魔力が空間に満たされていると、いろんな事が分かるんだな。何となく、ダンジョンマスターの能力の1つであるマップ先生はこの技術の応用ではないか? みたいな事を考えていた。
隙をさらしているのであれば攻撃するか。最近よく使う俺の魔法と言えば、バレット系の属性変換した魔力を弾丸状にして撃ち出すタイプだ。
今回選択したのは、火力を下げる代わりに発動速度と弾丸の速度に秀でた、風属性のエアバレットだ。空気を固めて撃ち出しただけの、強い殺傷能力は無いが不可視の空気の弾が相手に殺到する。
魔法の兆候に気付いた相手の魔法使いは、防御魔法を発動しようとして失敗している。その間にも着弾している俺のエアバレットに耐えながら、次の手段を準備していた。
呆けていたとはいえ、シングルの実力がある魔法使いだと感じる動きだ。
おぉ! 放出するタイプの魔法が使い難い事を失敗した経験から理解したようだ。次に取った手段が、肉体を直接強化する付与魔法を行っていた。しかも、属性的には優位にある土付与を行っていた。
付与って珍しい魔法だけど、こいつ普通に使っているな。魔法に特化したタイプって事か?
「それにしても、肉体が強い気がするな」
「バカにしているのか! どう考えてもお前の方がおかしいだろうが! 結構魔力を込めたサンドストームを、防御魔法も無しに無傷でしのいでいるではないか! 魔法使いだってここまで強くなるためには、体を鍛える必要があるんだよ! お前は異常だろうが!」
俺はそもそも魔法使いというよりは、魔法剣士に近いからな。しかも肉体の強度に関しては、タンクをメインにしているAランクの冒険者ですら裸足で逃げ出す程の強度がある。
魔法使いは、魔法だけ使っていればいいのではないって事だな。拠点防衛ならそれでも問題ないのだろうが、冒険者をするのであれば他の冒険者のように移動しなければいけないのだ。ならばある程度は体を鍛えなければいけないって事だな。
あっ! 俺が周りに放出した魔力が薄まって来た。
それに気付いた相手が、俺を攻撃するためにファイアボールを複数放って来た。
着弾と同時に爆発するファイアボールの対処は、何かをぶつければいい。属性的に優位になる水でウォーターボールを発動して腕を振り抜きファイアボールを迎撃する。
込める魔力は少なくても問題ない。
迎撃される事を前提に動いていた相手は、次の魔法を構築して発動……出来なかった。そいつの肩や太ももにナイフが刺さっている。
俺がウォーターボールを撃ち出した際に、腕を振り抜きナイフを中に隠して投げていたのだ。ウォーターボールの中に入れていたので、迎撃した際の影響はほとんど受けずに相手に刺さっていた。
「まぁこんなもんかな。面白い発見もできたし、魔法だけの戦闘だとやっぱり本気になりにくいな。レイリー、またやりたいからそいつを死なない程度に鍛えてくれ」
そう言い残して訓練場を出て行く。
「そう言う事か。確か魔法が得意だったよな。それに、そいつが相手なら遠慮や手加減は気にする必要が無いって事か?」
「そうですね。こいつは街で魔法を使ったバカなので、奴隷に落として戦闘訓練の相手や戦闘奴隷として有用な人材として便利に扱えそうです」
確かにこちらの兵士を、格下の前衛を使って完封していただけあって、魔法の使い方や動き方が上手いのだろう。盗めるものがあるなら、ガッツリと盗んでやろう。
「おぃ、本当にこいつに勝てたら、待遇を良くしてくれるのか?」
「口の利き方には気をつけろよ。待遇が良くなっても、兵士に殴り殺されるぞ。初めは、魔法だけで戦うと思うけど、負けそうになれば近接戦も仕掛けてくると思うから、せいぜい死なないように気をつけろよ」
レイリーは、そう魔法使いに言うと俺の方に来て「こんな感じですので、負けないように頑張ってください。ルールは何でもありで相手に負けを認めさせればいいです」と耳打ちしてくれた。
う~む、魔法での模擬戦ではあるけど、接近戦をしてはいけない……というわけでは無いって事か。暗に負けるなと言われているような気がする。
「魔法使いにしては、筋肉の付き方が前衛っぽいな。そんな奴が、俺と魔法を中心に戦闘だと? 俺は舐められているのか? 魔法剣士だったとしても、純粋な魔法使いに魔法中心の戦闘で勝てるわけないだろ」
「あ~ぐちぐちうるさい。シュウ様の準備ができているのに、どうでもいい事を言わないでさっさと構えろ」
こめかみに十字の血管が浮き出そうな程、怒っている様子が分かる。舐められている上に、レイリーにぞんざいに扱われたらああなるか?
「くれぐれも気を抜いてすぐ負けるんじゃないぞ。ではシュウ様、存分に楽しんでください」
そう言って、戦闘開始の合図を出した。
ブチ切れている相手は、色々考えるのが面倒だと言わんばかりに、サンドストームを使って来た。
サンドストームは、技量の低い人間が使うとただの目くらましになるのだが、技量の高い人間が使うとサンドブラストのように、対象を削るような効果を出す。目が開けられなくなり、高速で砂が叩きつけられる。
剥き出しになっている手や顔にも当たるが、俺の耐久力を考えれば大した効果は無いが、視界が確保できない状況では迂闊に動けないな。
魔法の兆候は感覚で分かっているが、発動される魔法までは判断しにくくなっている。サンドストームがジャマーのような効果になっているため、判断しにくい感じだ。
範囲魔法にはこういった使い方があるのか、新しい事実だな。それが分かったといって状況が良くなるわけでもない。さてどうするべきか? 俺だったらこの状況で次に取る行動は?
追撃だよな。って事は、守る事を優先するべきか? いや違うな。今回は何かあればレイリーが介入してくれる。戦闘が始まってもこの場に残っている事を考えれば、俺の身を案じているのが分かる。
なら色々試してもいいかもしれない。この範囲攻撃のジャマーみたいな効果は、あの魔法使いの魔力がそんな効果になっているのであれば、俺の魔力で書き換えたら何か変わるんじゃないか?
そう考えた俺は、対抗する魔法を構築する。
サンドストームの属性は土……魔法の優位性は、土⇒風⇒水⇒火⇒土と言うのが基本的な相性で、左が右の優位になる感じだ。上位属性の雷や複数の属性魔法だと話は変わってくるが、今回使用された魔法は属性そのままだ。
サンドストームと言うと、土と風の複合だと思われがちだが、攻撃するサンド、砂を高速で移動させているだけなので、風属性は全く関係ないとなれば、火魔法で焼き払う感じか? それとも、魔力をそのまま放出する無属性の魔法で、あいつの魔法を上回るくらいか?
高速で思考が走っており、ここまでで魔法を放たれてから2秒ほどしか経っていない。
そこで選択したのは魔力を属性変換せずにそのまま放出した。火で焼き払うとなると自分まで焼くハメになるので、魔力を余計に使う気がしたのでこちらを選択した。
魔力の噴き出す圧力でサンドストームを押し返す。
周囲1メートル程であれば、多少魔力があれば行う事の出来る技術であるが、レベルも上がり体を作り変えた俺がやると、
周囲50メートルが無の状態になる。俺の魔力以外が存在する事ができなくなったのだ。
「おぉ~魔力の放出ってこんな風になるのか!」
俺は模擬戦の最中なのに、この場に起きた事に声を出してしまった。
「な、なんだ、これは!」
相手の魔法使いは、この場に起きた事を理解できずに俺とは違う驚きを口にしていた。
おいおい、模擬戦みたいなものとはいえ油断しすぎというか、動きを止めたらいかんだろ。
それにしても、自分の魔力が空間に満たされていると、いろんな事が分かるんだな。何となく、ダンジョンマスターの能力の1つであるマップ先生はこの技術の応用ではないか? みたいな事を考えていた。
隙をさらしているのであれば攻撃するか。最近よく使う俺の魔法と言えば、バレット系の属性変換した魔力を弾丸状にして撃ち出すタイプだ。
今回選択したのは、火力を下げる代わりに発動速度と弾丸の速度に秀でた、風属性のエアバレットだ。空気を固めて撃ち出しただけの、強い殺傷能力は無いが不可視の空気の弾が相手に殺到する。
魔法の兆候に気付いた相手の魔法使いは、防御魔法を発動しようとして失敗している。その間にも着弾している俺のエアバレットに耐えながら、次の手段を準備していた。
呆けていたとはいえ、シングルの実力がある魔法使いだと感じる動きだ。
おぉ! 放出するタイプの魔法が使い難い事を失敗した経験から理解したようだ。次に取った手段が、肉体を直接強化する付与魔法を行っていた。しかも、属性的には優位にある土付与を行っていた。
付与って珍しい魔法だけど、こいつ普通に使っているな。魔法に特化したタイプって事か?
「それにしても、肉体が強い気がするな」
「バカにしているのか! どう考えてもお前の方がおかしいだろうが! 結構魔力を込めたサンドストームを、防御魔法も無しに無傷でしのいでいるではないか! 魔法使いだってここまで強くなるためには、体を鍛える必要があるんだよ! お前は異常だろうが!」
俺はそもそも魔法使いというよりは、魔法剣士に近いからな。しかも肉体の強度に関しては、タンクをメインにしているAランクの冒険者ですら裸足で逃げ出す程の強度がある。
魔法使いは、魔法だけ使っていればいいのではないって事だな。拠点防衛ならそれでも問題ないのだろうが、冒険者をするのであれば他の冒険者のように移動しなければいけないのだ。ならばある程度は体を鍛えなければいけないって事だな。
あっ! 俺が周りに放出した魔力が薄まって来た。
それに気付いた相手が、俺を攻撃するためにファイアボールを複数放って来た。
着弾と同時に爆発するファイアボールの対処は、何かをぶつければいい。属性的に優位になる水でウォーターボールを発動して腕を振り抜きファイアボールを迎撃する。
込める魔力は少なくても問題ない。
迎撃される事を前提に動いていた相手は、次の魔法を構築して発動……出来なかった。そいつの肩や太ももにナイフが刺さっている。
俺がウォーターボールを撃ち出した際に、腕を振り抜きナイフを中に隠して投げていたのだ。ウォーターボールの中に入れていたので、迎撃した際の影響はほとんど受けずに相手に刺さっていた。
「まぁこんなもんかな。面白い発見もできたし、魔法だけの戦闘だとやっぱり本気になりにくいな。レイリー、またやりたいからそいつを死なない程度に鍛えてくれ」
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