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第1218話 予想外
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スライムによる体表についた原因不明のブツを除去する実験は9割方成功した。
失敗した残りの1割は、レイリーに関する物、レイリーとは別の物をすべて取り込んでしまったのだ。それは、衣服であるパンツまで捕食の対象になってしまったという事だ。
他の兵士でも試してみたのだが、どんなに説明しても衣服は完全に捕食対象になっていた。
何とかコミュニケーションをとって分かった事は、除去の優先順位のトップがスライムたちの中で、レイリーに全く影響を与えない事を前提にして、今回の惨事を引き起こしたナニカだったのだ。
それで次に衣服を捕食しない様にお願いしても、除去の優先順位がトップのナニカが衣服についているので、完全に除去するためには衣服を捕食しないといけない! と言う事らしい。なので、何を言っても衣服は、捕食の対象になってしまうようだ。
「とはいえ、完全に除去できる道が見えたわけだ。痛みを訴えていた兵士と訴えていなかった兵士を半々の割合で、スライムに奴らを捕食させた100人程をこのエリアから出して様子観察するか。レイリー志願者を募ってくれ」
「理由は全部話しても構いませんか?」
「もちろん。嘘を付く理由は全くないからな。この意味不明な奴らが、どういった条件で増殖するのか分からないから、いくつかに分かれて実験したいな。志願者が多かったら待機してもらう場所を変えて、待機させてみるか?」
「了解しました。兵士を集めて状況を説明した後、志願者を募ってまいります」
そう言ってレイリーは自分の仕事を果たすために駆け足で去っていった。いや、あの速度は駆け足なのだろうか? 力のあるレイリーは、他の兵士より重装なのだが、短距離選手もはだしで逃げ出すほどの速さで駆け抜けていったのだ。それでも全力でない事を俺は知っているのだ。
「実験に志願してくれる兵士がどれくらいいるだろうか。必要数が集まってくれればいいな……ん? みんな、何でそんな顔で俺を見ているんだ?」
「僭越ながらご主人様。今回の実験で志願者に不利益になるモノは何もありません。むしろ、状況が好転する可能性があるのです。そんな実験に志願者が集まらないわけがありません。最低でも半数は志願すると思われます」
確かに不利益になるモノは何もないけど、それでも実験への協力だぞ? しかもスライムまみれにならないといけないし、嫌な兵士も多いだろ?
「スライムですが、兵士からは……直属の上官より怖れられていますよ。よく兵士の訓練場に現れては、訓練に混ざって兵士をしごいている様です。スライムからすれば、ただ遊んでいるだけかもしれませんが、新兵の登竜門みたいな存在です」
えぇ……お前たち、いくら増えているからって自由にし過ぎじゃねえか? 特に中立地域にある都市の中では、平和のシンボルみたいに扱われていると報告を受けて、至る所に出没していると聞いていたけど、自由すぎんだろ!
他の街にまでは行っていないからいいけど、ジャルジャン・グレッグ・ミューズの3都市は、外からくる冒険者もいるから攻撃される可能性もあるだろうに……
「あのスライムたちを倒せる冒険者がいると思いますか? 少なくとも私には無理ですね。シュリはどうですか? やはり無理ですよね。ライムも同じですか。負ける事も無いでしょうが、倒せるのはシルキーたちくらいじゃないですか? 本気で殺し合いをするのであれば、話は変わりますけど」
「だからさ、ナチュラルに俺の心の中を読むのはやめてほしいな。そういえば、ゴーストタウンでスライムたちに絡むと、次の日にボロ雑巾の様な状態で発見されるって話だよな。確認した事ないけど、あれってスライムたちがやってるんだろ?」
「えっ!? ご主人様、知らないのですか? スライムたちにはファンクラブがあって、襲われたと知ると犯人を探し出して制裁を加えているんですよ。ゴーストタウンの衛兵にもファンがいるようで、協力してボコボコにしているんですよ」
マジか! そういえば、ゴーストタウンのルールにスライムに危害を与えた者は、厳罰に処すって条文があったもんな。制裁を加えても犯罪にはならないし、何より衛兵も協力しているのであれば、止める方法はないよな。でも……
「もちろん、しっかりと調べて……正確に言うと、衛兵が上司に連絡を入れて、その上司がゴーストタウンの領主代行に連絡を入れ、代行がスプリガンの方々に連絡をとって、監視システムの中から静止画像を取り出して、その画像を配布して探しているそうです」
「だから……もういいや。要は、スプリガンの協力を得ているから冤罪はないわけだ。ダンジョン内にある街という特性を最大限に利用している形だな」
そうこう話している内にレイリーが戻って来た。早くね?
「シュウ様、ほぼ全員が志願してきましたがどういたしましょうか?」
えぇ……そう思いながら妻たちを見ると、言った通りでしょ? という顔で俺の方を見ていた。
志願者が多い事は嬉しいけど、でもさ、そんなに多いと全員は対応しきれないんだよね。
「その中から、痛みを訴えた兵士とそうでない兵士を150人ずつお願い。それを3組に分けている場所をかえて待機してもらうから、人の準備お願いね」
そうして俺たちは準備を始めた。
ん~部屋を土魔法で準備すると味気ないよな。地下に魔法で空間を作ったと言って、ダンマスのスキルでサクッと準備してしまうか。魔法組の妻たちを呼んで説明して、階段だけは魔法で作ってもらう事にした。
一応、兵士の中には、俺がダンジョンを作れることを知らない者もいるので、こういった方法をとっている。まぁ知らない兵士の9割程は、俺がダンジョンを作れると半ば以上確信している節があるけどな。
そうでもないと、ディストピアやゴーストタウンに都合よくダンジョンが存在するわけが無いからな。
集まった300人を3つのグループに分け、離れた場所に連れて行き、スライムもいるだけ全部ここに集合させている。
待機場所に入ってもらう手順は、
1、5人ずつ全裸で処置部屋に入ってもらう。
2、その部屋の中でスライムに全身を包まれる。30秒ほど息を止める必要あり。
3、スライムに全身を包まれている間に、魔法使いが部屋の中を焼く。
4、奴らがすべて死滅した事を確認したら、スライムから出てもらい過ごす部屋に入ってもらう。
こんな感じの流れだ。
どんどん収容されいった。
収容された兵士も、このドームに残っている兵士も、限られた範囲でしか行動ができないので、ストレスを解消するために、お酒を俺が提供している。アテも準備して渡しているので、全員が大喜びしていた。
俺は酒を飲まないから分からないけど、兵士の大半はお酒を飲むようで喜んでいた。俺と同じようにお酒を飲まない人には、希望に添える品を準備している。
失敗した残りの1割は、レイリーに関する物、レイリーとは別の物をすべて取り込んでしまったのだ。それは、衣服であるパンツまで捕食の対象になってしまったという事だ。
他の兵士でも試してみたのだが、どんなに説明しても衣服は完全に捕食対象になっていた。
何とかコミュニケーションをとって分かった事は、除去の優先順位のトップがスライムたちの中で、レイリーに全く影響を与えない事を前提にして、今回の惨事を引き起こしたナニカだったのだ。
それで次に衣服を捕食しない様にお願いしても、除去の優先順位がトップのナニカが衣服についているので、完全に除去するためには衣服を捕食しないといけない! と言う事らしい。なので、何を言っても衣服は、捕食の対象になってしまうようだ。
「とはいえ、完全に除去できる道が見えたわけだ。痛みを訴えていた兵士と訴えていなかった兵士を半々の割合で、スライムに奴らを捕食させた100人程をこのエリアから出して様子観察するか。レイリー志願者を募ってくれ」
「理由は全部話しても構いませんか?」
「もちろん。嘘を付く理由は全くないからな。この意味不明な奴らが、どういった条件で増殖するのか分からないから、いくつかに分かれて実験したいな。志願者が多かったら待機してもらう場所を変えて、待機させてみるか?」
「了解しました。兵士を集めて状況を説明した後、志願者を募ってまいります」
そう言ってレイリーは自分の仕事を果たすために駆け足で去っていった。いや、あの速度は駆け足なのだろうか? 力のあるレイリーは、他の兵士より重装なのだが、短距離選手もはだしで逃げ出すほどの速さで駆け抜けていったのだ。それでも全力でない事を俺は知っているのだ。
「実験に志願してくれる兵士がどれくらいいるだろうか。必要数が集まってくれればいいな……ん? みんな、何でそんな顔で俺を見ているんだ?」
「僭越ながらご主人様。今回の実験で志願者に不利益になるモノは何もありません。むしろ、状況が好転する可能性があるのです。そんな実験に志願者が集まらないわけがありません。最低でも半数は志願すると思われます」
確かに不利益になるモノは何もないけど、それでも実験への協力だぞ? しかもスライムまみれにならないといけないし、嫌な兵士も多いだろ?
「スライムですが、兵士からは……直属の上官より怖れられていますよ。よく兵士の訓練場に現れては、訓練に混ざって兵士をしごいている様です。スライムからすれば、ただ遊んでいるだけかもしれませんが、新兵の登竜門みたいな存在です」
えぇ……お前たち、いくら増えているからって自由にし過ぎじゃねえか? 特に中立地域にある都市の中では、平和のシンボルみたいに扱われていると報告を受けて、至る所に出没していると聞いていたけど、自由すぎんだろ!
他の街にまでは行っていないからいいけど、ジャルジャン・グレッグ・ミューズの3都市は、外からくる冒険者もいるから攻撃される可能性もあるだろうに……
「あのスライムたちを倒せる冒険者がいると思いますか? 少なくとも私には無理ですね。シュリはどうですか? やはり無理ですよね。ライムも同じですか。負ける事も無いでしょうが、倒せるのはシルキーたちくらいじゃないですか? 本気で殺し合いをするのであれば、話は変わりますけど」
「だからさ、ナチュラルに俺の心の中を読むのはやめてほしいな。そういえば、ゴーストタウンでスライムたちに絡むと、次の日にボロ雑巾の様な状態で発見されるって話だよな。確認した事ないけど、あれってスライムたちがやってるんだろ?」
「えっ!? ご主人様、知らないのですか? スライムたちにはファンクラブがあって、襲われたと知ると犯人を探し出して制裁を加えているんですよ。ゴーストタウンの衛兵にもファンがいるようで、協力してボコボコにしているんですよ」
マジか! そういえば、ゴーストタウンのルールにスライムに危害を与えた者は、厳罰に処すって条文があったもんな。制裁を加えても犯罪にはならないし、何より衛兵も協力しているのであれば、止める方法はないよな。でも……
「もちろん、しっかりと調べて……正確に言うと、衛兵が上司に連絡を入れて、その上司がゴーストタウンの領主代行に連絡を入れ、代行がスプリガンの方々に連絡をとって、監視システムの中から静止画像を取り出して、その画像を配布して探しているそうです」
「だから……もういいや。要は、スプリガンの協力を得ているから冤罪はないわけだ。ダンジョン内にある街という特性を最大限に利用している形だな」
そうこう話している内にレイリーが戻って来た。早くね?
「シュウ様、ほぼ全員が志願してきましたがどういたしましょうか?」
えぇ……そう思いながら妻たちを見ると、言った通りでしょ? という顔で俺の方を見ていた。
志願者が多い事は嬉しいけど、でもさ、そんなに多いと全員は対応しきれないんだよね。
「その中から、痛みを訴えた兵士とそうでない兵士を150人ずつお願い。それを3組に分けている場所をかえて待機してもらうから、人の準備お願いね」
そうして俺たちは準備を始めた。
ん~部屋を土魔法で準備すると味気ないよな。地下に魔法で空間を作ったと言って、ダンマスのスキルでサクッと準備してしまうか。魔法組の妻たちを呼んで説明して、階段だけは魔法で作ってもらう事にした。
一応、兵士の中には、俺がダンジョンを作れることを知らない者もいるので、こういった方法をとっている。まぁ知らない兵士の9割程は、俺がダンジョンを作れると半ば以上確信している節があるけどな。
そうでもないと、ディストピアやゴーストタウンに都合よくダンジョンが存在するわけが無いからな。
集まった300人を3つのグループに分け、離れた場所に連れて行き、スライムもいるだけ全部ここに集合させている。
待機場所に入ってもらう手順は、
1、5人ずつ全裸で処置部屋に入ってもらう。
2、その部屋の中でスライムに全身を包まれる。30秒ほど息を止める必要あり。
3、スライムに全身を包まれている間に、魔法使いが部屋の中を焼く。
4、奴らがすべて死滅した事を確認したら、スライムから出てもらい過ごす部屋に入ってもらう。
こんな感じの流れだ。
どんどん収容されいった。
収容された兵士も、このドームに残っている兵士も、限られた範囲でしか行動ができないので、ストレスを解消するために、お酒を俺が提供している。アテも準備して渡しているので、全員が大喜びしていた。
俺は酒を飲まないから分からないけど、兵士の大半はお酒を飲むようで喜んでいた。俺と同じようにお酒を飲まない人には、希望に添える品を準備している。
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