1,208 / 2,518
第1208話 圧倒的
しおりを挟む
戦況が動いたと報告を受けた。
俺は、マップ先生を見ていたので、いつもと状況が違う事を把握していた。
マップ先生と報告を受けて分かっている現状は、
聖国の輜重部隊がすぐ近くに到着しているのは、本陣にいる奴らも確認できているだろう。だが本陣と輜重部隊の間には、恐怖という壁に阻まれている。
おそらく、理由は分からないがこれ以上は近付けないと、精神が判断してそれ以上進めていないのだろう。何度も突破を試みようとするが上手くいっていない。そして荷を引いている馬も同じで、荷馬車がついているのに器用に後退している様だった。
もちろん本陣からも輜重部隊に向けて移動しようとしている部隊があったが、尽く失敗している。隙間がないか探している部隊もあったが、結果は失敗しているようだ。
マップ先生では、敵陣に残っている兵糧の量は分からないので判断に困るが、おそらくは数日……長くても1週間程ではないかとレイリー、グリエル、ガリア、ゼニスの4人は判断していた。
敵兵士達の状態は、衛生状態も良くないみたいで、2割位の兵士が何かしらの病気で倒れていた。
こちらには、地下水が湧きだしてまた戻るという摩訶不思議な川があるので、衛生的には問題はない。レイリーが用意していた魔導具のおかげで、常にお湯が使える状態になっていたのだ。魔石をかなり使うが、低ランクでも数があれば問題ないので、安い維持費で運用が出来ている。
このように、兵士の状況はこちらが圧倒的に優勢である。それでも20000人を超える兵士が動ける状態だ。こちらの4倍以上……
聖国の兵士も兵糧が尽きれば、餓死する事は理解しているだろう。だから動ける兵士は死に物狂いでこちらの物資を狙ってくると思われる。
とはいえ、こちらの物資は全部壁の先にあるので、遅滞戦闘をしながら壁まで下がっていけば問題なかったりする。
『兵士諸君。敵は今まで以上に本気で攻めてくる。だから無理はするな。危ないと感じたら下がる事を報告しろ! 周りと合わせて下がれば、こちらが不利になる事は無い。訓練通りにやれば何の問題も無い! 亡くなった仲間のためにも勝利を!』
レイリーの声が魔導無線から聞こえてくる。言葉はあまり上手くない気がするが、最後のフレーズで兵士の士気が高まったことが分かる。野戦病院まで声が聞こえてきたのだ。
聖国の兵士6000人程が横に並び塹壕へ攻め入ってくる。
それに対してこちらは、20個程塹壕の入口から少し離れた所に200人ずつ位に分かれて待機している。
敵兵士が塹壕まで200メートルを切った所で、今まで温存してきた魔法部隊がファイアボールを放ち始めた。
ファイアボールは、力量にもよるが約50センチメートル程の火の玉を撃ち出し、着弾すると同時に爆発し、周囲にもダメージを与える範囲攻撃魔法だ。
それが次々と撃ち出される。10人しかいないが、魔力を気にせずにどんどん撃ち出されていく。
こちらの目論見通り10人が30発ずつ撃った頃には、3割近くの敵兵が負傷していた。戦闘に復帰するのは難しいレベルで負傷しているのがマップ先生と映像で分かった。
ちなみに、前線を壁の上からでもいいから見たいと言ったが却下され、望遠カメラを使って映像を流すからそれで我慢するように言われている。なので、用意されたテレビに前線の様子が映し出されている。塹壕に入ると見えないけどな。ドローンも使おうと思ったが、今回は無し! と言われている。
戦闘離脱者が3割程出ているが、残りの7割の内半分程は多少の負傷をしているため、戦力はガタ落ちだ。
だが敵兵は勢いのまま塹壕へ入ってくる。負傷して前線に復帰できない兵は、2陣の敵兵が回収しようと動き出していた。
塹壕内に入って来た兵士は、勢いが空回りしているのか大盾に突っ込んで突破を試みているようだ。しっかり隊列を組んで受けとめると、敵兵の後続も勢いのまま突っ込んできたようで、大盾の部隊が抑えきれずジワジワと後退させられていた。
だけど、大盾の交代要員も使い1つの盾を3人程で支える事でその場に留まる事に成功した。そして、大盾と後続に挟まれた先陣を切った兵士が半数ほど圧死した。
その報告を受けて、俺は顔をしかめた。死んだ事に顔をしかめたのではなく、圧死した……という部分にだ。続く爆撃で満足に寝れず衛生状態もあるかったが、それなりのレベルがあった敵兵が圧死したという事は、かなりの圧力だったのだろう。
しかも20個程ある戦闘エリアすべてで、同じ事が起こった事に俺はビックリしている。こちらの裏をかくような作戦を使って来た相手が、急に力押し……何か裏があるのでは? と感じた。
その衝突の間に敵2陣、1陣と同じく6000人程が隊列を組んで進軍を始めている。2陣は負傷兵がいるエリアに近付くと、前半分がそのまま進軍を続け後ろ半分が救助活動を始めた。
だけど、魔法部隊がその隙を見逃すはずがなかった。マナポーションを飲み魔力を回復した魔法部隊は、進軍を続ける敵兵と救助を始めた敵兵の両方に向かってファイアボールを使い始めた。
その結果、負傷兵はほとんど回収できずに、救助活動を行っていた半数と進軍していた2割程の兵士が、負傷兵となり追加されてしまった。
既に4割近くの敵兵が死傷している。
それにしても、ファイアボールで死なないだけのダメージを与え、救助に来た敵を巻き込み更にファイアボールを撃ち込む。
これって、スナイパーが初めに撃った敵は殺さずに、救助に来た敵を殺す方法に似ている気がする。死にそうになっている兵士を助けたいのに助けられない、でも見捨てる事もできない……というジレンマに襲われているだろう。
魔法部隊の使い方としては、正しい使い方だと思う。ただ、やられている人間からすればたまったものではないだろうけどね。
戦闘が始まって1時間……塹壕内では、ジリジリと下がりながら戦闘が続いている。下がっている理由は、同じ所に死体が積み重なると、死体を踏み台にして大盾を乗り越えられてしまう可能性があるので、下がりながら戦っている。
時折塹壕を登ってくる兵士がいたが、すぐに処理されて塹壕内に投げ込まれている。ライガは自分の出番が少ない! と言って、近くの部隊の援護で後ろから奇襲をかけていた。それをみたスカルズも真似をして、塹壕内に入って来た敵兵を蹂躙している。
2時間が経つ頃には、塹壕内に入って来た敵兵7000人弱は、1人残らず命を落とした。そして後方には、ファイアボールを受けて倒れている兵士が4000人を超えている。負傷して自ら陣地に戻っていた者もいたが、そこまで数は多くなかった。
聖国の兵士は何度か負傷兵を回収しようと、大盾を構えてみたりと工夫をしていたが、回収する数より負傷する数が多く効果はいまいちだった。
たった2時間で聖国の動ける兵力の3割が死に、2割がファイアボールの射程圏内で死を待つ状態だ。
きちんと防具を装備していても、大量にファイアボールが撃たれると、動けなくなる程のダメージを与えられるんだな。カメラで映してもらっているが、小さくて正確に判断できないが、重度の火傷を負っているのだろう。
こちらは、突っ走ってしまった若者が4人亡くなってしまった。
俺は、マップ先生を見ていたので、いつもと状況が違う事を把握していた。
マップ先生と報告を受けて分かっている現状は、
聖国の輜重部隊がすぐ近くに到着しているのは、本陣にいる奴らも確認できているだろう。だが本陣と輜重部隊の間には、恐怖という壁に阻まれている。
おそらく、理由は分からないがこれ以上は近付けないと、精神が判断してそれ以上進めていないのだろう。何度も突破を試みようとするが上手くいっていない。そして荷を引いている馬も同じで、荷馬車がついているのに器用に後退している様だった。
もちろん本陣からも輜重部隊に向けて移動しようとしている部隊があったが、尽く失敗している。隙間がないか探している部隊もあったが、結果は失敗しているようだ。
マップ先生では、敵陣に残っている兵糧の量は分からないので判断に困るが、おそらくは数日……長くても1週間程ではないかとレイリー、グリエル、ガリア、ゼニスの4人は判断していた。
敵兵士達の状態は、衛生状態も良くないみたいで、2割位の兵士が何かしらの病気で倒れていた。
こちらには、地下水が湧きだしてまた戻るという摩訶不思議な川があるので、衛生的には問題はない。レイリーが用意していた魔導具のおかげで、常にお湯が使える状態になっていたのだ。魔石をかなり使うが、低ランクでも数があれば問題ないので、安い維持費で運用が出来ている。
このように、兵士の状況はこちらが圧倒的に優勢である。それでも20000人を超える兵士が動ける状態だ。こちらの4倍以上……
聖国の兵士も兵糧が尽きれば、餓死する事は理解しているだろう。だから動ける兵士は死に物狂いでこちらの物資を狙ってくると思われる。
とはいえ、こちらの物資は全部壁の先にあるので、遅滞戦闘をしながら壁まで下がっていけば問題なかったりする。
『兵士諸君。敵は今まで以上に本気で攻めてくる。だから無理はするな。危ないと感じたら下がる事を報告しろ! 周りと合わせて下がれば、こちらが不利になる事は無い。訓練通りにやれば何の問題も無い! 亡くなった仲間のためにも勝利を!』
レイリーの声が魔導無線から聞こえてくる。言葉はあまり上手くない気がするが、最後のフレーズで兵士の士気が高まったことが分かる。野戦病院まで声が聞こえてきたのだ。
聖国の兵士6000人程が横に並び塹壕へ攻め入ってくる。
それに対してこちらは、20個程塹壕の入口から少し離れた所に200人ずつ位に分かれて待機している。
敵兵士が塹壕まで200メートルを切った所で、今まで温存してきた魔法部隊がファイアボールを放ち始めた。
ファイアボールは、力量にもよるが約50センチメートル程の火の玉を撃ち出し、着弾すると同時に爆発し、周囲にもダメージを与える範囲攻撃魔法だ。
それが次々と撃ち出される。10人しかいないが、魔力を気にせずにどんどん撃ち出されていく。
こちらの目論見通り10人が30発ずつ撃った頃には、3割近くの敵兵が負傷していた。戦闘に復帰するのは難しいレベルで負傷しているのがマップ先生と映像で分かった。
ちなみに、前線を壁の上からでもいいから見たいと言ったが却下され、望遠カメラを使って映像を流すからそれで我慢するように言われている。なので、用意されたテレビに前線の様子が映し出されている。塹壕に入ると見えないけどな。ドローンも使おうと思ったが、今回は無し! と言われている。
戦闘離脱者が3割程出ているが、残りの7割の内半分程は多少の負傷をしているため、戦力はガタ落ちだ。
だが敵兵は勢いのまま塹壕へ入ってくる。負傷して前線に復帰できない兵は、2陣の敵兵が回収しようと動き出していた。
塹壕内に入って来た兵士は、勢いが空回りしているのか大盾に突っ込んで突破を試みているようだ。しっかり隊列を組んで受けとめると、敵兵の後続も勢いのまま突っ込んできたようで、大盾の部隊が抑えきれずジワジワと後退させられていた。
だけど、大盾の交代要員も使い1つの盾を3人程で支える事でその場に留まる事に成功した。そして、大盾と後続に挟まれた先陣を切った兵士が半数ほど圧死した。
その報告を受けて、俺は顔をしかめた。死んだ事に顔をしかめたのではなく、圧死した……という部分にだ。続く爆撃で満足に寝れず衛生状態もあるかったが、それなりのレベルがあった敵兵が圧死したという事は、かなりの圧力だったのだろう。
しかも20個程ある戦闘エリアすべてで、同じ事が起こった事に俺はビックリしている。こちらの裏をかくような作戦を使って来た相手が、急に力押し……何か裏があるのでは? と感じた。
その衝突の間に敵2陣、1陣と同じく6000人程が隊列を組んで進軍を始めている。2陣は負傷兵がいるエリアに近付くと、前半分がそのまま進軍を続け後ろ半分が救助活動を始めた。
だけど、魔法部隊がその隙を見逃すはずがなかった。マナポーションを飲み魔力を回復した魔法部隊は、進軍を続ける敵兵と救助を始めた敵兵の両方に向かってファイアボールを使い始めた。
その結果、負傷兵はほとんど回収できずに、救助活動を行っていた半数と進軍していた2割程の兵士が、負傷兵となり追加されてしまった。
既に4割近くの敵兵が死傷している。
それにしても、ファイアボールで死なないだけのダメージを与え、救助に来た敵を巻き込み更にファイアボールを撃ち込む。
これって、スナイパーが初めに撃った敵は殺さずに、救助に来た敵を殺す方法に似ている気がする。死にそうになっている兵士を助けたいのに助けられない、でも見捨てる事もできない……というジレンマに襲われているだろう。
魔法部隊の使い方としては、正しい使い方だと思う。ただ、やられている人間からすればたまったものではないだろうけどね。
戦闘が始まって1時間……塹壕内では、ジリジリと下がりながら戦闘が続いている。下がっている理由は、同じ所に死体が積み重なると、死体を踏み台にして大盾を乗り越えられてしまう可能性があるので、下がりながら戦っている。
時折塹壕を登ってくる兵士がいたが、すぐに処理されて塹壕内に投げ込まれている。ライガは自分の出番が少ない! と言って、近くの部隊の援護で後ろから奇襲をかけていた。それをみたスカルズも真似をして、塹壕内に入って来た敵兵を蹂躙している。
2時間が経つ頃には、塹壕内に入って来た敵兵7000人弱は、1人残らず命を落とした。そして後方には、ファイアボールを受けて倒れている兵士が4000人を超えている。負傷して自ら陣地に戻っていた者もいたが、そこまで数は多くなかった。
聖国の兵士は何度か負傷兵を回収しようと、大盾を構えてみたりと工夫をしていたが、回収する数より負傷する数が多く効果はいまいちだった。
たった2時間で聖国の動ける兵力の3割が死に、2割がファイアボールの射程圏内で死を待つ状態だ。
きちんと防具を装備していても、大量にファイアボールが撃たれると、動けなくなる程のダメージを与えられるんだな。カメラで映してもらっているが、小さくて正確に判断できないが、重度の火傷を負っているのだろう。
こちらは、突っ走ってしまった若者が4人亡くなってしまった。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる