ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第1149話 これでいいのか?

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 デート2陣2日目の午後。

 年長組は、特に何かをするわけでもなく、一緒にゆっくり過ごしたいようだ。年中組の時は、俺が案を出してそれをやるような感じだったが、年長組は1週間のプランをある程度考えているようで、その流れに乗って過ごしている感じだ。

「外はいい天気だったのに、室内……いや、船内か。船内でゆっくり過ごすのでいいのか?」

 天気がいいのにのんびり過ごすという事で、今は室内にいるのだ。いる場所はシアタールームなので、映画をこれから見るのだ。

「今日は天気がいいから、外に行くのは夜です。昼間はのんびりと映画を見るんですよ」

 と、ライムが言ってきた。夜に外に行くって事は、何かする事があるのかな? 映画の後は少し体を動かしますけどね。との事だった。

 年長組は、アクションやSF映画ではなく、ミステリー系やホラー系が好きなようで、昼食後……大体13時から4時間程ぶっ続けで2本の映画を見た。

 映画のお供は、ジンジャーエールとポップコーン。4時間も見ていたので、結構な量を飲んだり食べたりしてしまった。

 ちなみに従魔達は、見てもよくわからないのでのんびりと何かをしていたようだ。ダマだけは流れるプールで泳ぎまくっていたようだが、何であんなに元気なのだろうか?

 映画を見終わって17時……今日の夕食は、年長組の希望で遅めの20時となっている。そうでなければあれだけポップコーンを食べる事は無かっただろう。それにしてもブラウニーが作ったポップコーン美味かったな。

 少し体をほぐしてから、トレーニングルームに向かった。そこでみんなと和気あいあい……ってわけじゃないけど、一緒に体を動かした。特に俺は午前中に体を動かせていないので、結構ハードめに体を動かしている。

 年長組は、ルームランナーやバイクを使うのではなく、組み手のような感じで全体的には体を動かしていたな。

 俺は結構泳ぎは得意な方なのだ。まぁ地球にいた頃は早くは無かったが、普通にプールで長時間は泳げる感じかな? 海とか潮の流れのある所では泳いだ事ないけど、プールでなら5キロメートルは簡単に泳げたから、多分得意だと思う。時間は……わすれた!

 この世界に来てステータスにより、すべてが底上げされた俺であれば、こういう事も可能になってしまうという事だ!

「まさかバタフライで1時間ぶっ続けで泳いで、12キロメートル近くも泳げるとかバケモンだな……」

 と、思わず口に出てしまう。

 マラソン選手が時速20キロメートル位で走るんだったか? 水の抵抗ありでマラソン選手の半分以上のスピードで泳げるとか異常だろ!

 ちょっと水泳の世界記録が気になったので、本を取り寄せて調べてみたら。

 男子自由形50メートルが21秒弱……単純に時速になおせば、8.6キロメートル程……50メートルの世界最速の約1.5倍の速度で、1時間泳げるとかマジでこの世界すげえな。

 あまりにも水飛沫とかが激しすぎたから、泳ぎ始めて3分位で1度止められて、囲いを作らされたけどね。

 ただ、1時間も結構全力で泳いだせいで、かなりお腹が空いてしまった。夕食までは、まだ1時間程時間がある。クールダウンを考えてもまだ時間があるな。休んだから軽くサウナにでも入ろうかな?

 20時からの夕食は、バーベキューだった。昼食が軽めだと感じていたし、年長組が準備に参加をしていなかった事を考えると、分かりやすい夕食だったな。

 焼肉やピザ以外の手間や時間がかかる料理は、あらかじめ準備をしており要望によって取り出していく形をとるそうだ。

 かなりお腹が減っていたようで、普段の倍位はぺろりと食べてしまったのではないだろうか? それなのに苦しいという感じが全くしないのが、かなり不思議な感じがしたが、満腹感はあるので俺の体が異常をきたしているわけではないだろう。

 食事の話ですれば、シュリは何処にそれだけの量の食事が入っているか分からないもんな。胃がポッコリ出るわけでも、お腹が出るわけでもないのだ。物理的におかしいとは思うが、ファンタジーの中だと思えばあり得るかもと思ってしまう。

 というか、実際にあり得ているのだから、起きている現象は否定できない! そういうのが気になる科学者とかがいたら色々調べるかもしれないけど、俺は科学者ではない! だから、気になっても分からない事は放置だ!

 夜は昨日と同じく、熱い夜を過ごして、朝は起きられなかった。

 3日、4日と経っていく……俺は少しやつれたんではないだろうか? 年長組の妻たちは反対にツヤツヤになっている気がするのは気のせいだろうか?

 そういえば最近、あまり妻たちとはしてなかったもんな……ん? この言い方だと、妻以外としている様に聞こえるな。妻たち以外とした事もする気も無い! まぁ言葉のあやと言う物だな。

 子どもたちができてからは特に回数が減っているから、ここまでやつれる事は無かったが、この感じは久しぶりだよな。

 チビ神から余計な加護を貰っているとはいえ、さすがに毎日全員とはしんどいけど、1人ずつとか相手をしないと、欲求不満になったりするのかな? 嫌いじゃないけど、俺にも限界があるからな。

 あ~うん、思ったんだけど、ここだけに限らず全体的に、ただのハーレム野郎だな。

 こんなこと考えていると、良くない気がするので頭を切り替えよう。

 5日目の午前中、朝食に間に合う時間に起きれず今日も寝坊をした。妻たちのいる甲板のプールに向かい、ダマたちとの水中訓練を見る。

「おぉ~たった5日でこんなにも変わるのか……」

 1日目から、俺からの話を聞いてかなり動けていたが、5日目の今日は最終日の年中組以上の動きになっていた。

 個人的なスペックが高い人間も多いけど、連携が上手い感じだろうか? ダマの回避が追いつかずに、シエルとシールドのサポートが増えている感じだ。

 特に目を見張るのは、シュリ・アリス・ライムの3人だろう。

 シュリは単純にスペックが高いので、誰よりも早く動けている。魔法だけではなく、身体能力も上手く使っているおかげなのは分かっているのだが、バランスがいい感じなのだ。

 アリスは魔法剣士のような感じなので、シュリより魔法の使い方が上手いという所だろうか? しかも水中バトルで誰も使用していなかった武器を、アリスは持ちながら戦っているのだ。もちろん模擬刀なのだが、付与や魔法剣を上手く使っている感じだった。

 ライムは、動いて追いつく事を止め、魔法のキャパシティーをすべて攻撃に回している。そのため魔法の精度が今までで一番高い。俺たちは遊びの延長でそのまま追いかけてから……思いつかなかった戦法だな。

 その日も午後はゆっくり過ごして、夕食前に運動をして、夕食をたくさん食べて、夜はみんなで……
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