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第1122話 久々の出番
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骨ゲーターの名前を聞いて、微妙な声を出した綾乃を問い詰めてみると、
暇をしている時に湖にある浜辺でボーっとしてたら、同じく浜辺で打ち上げられた白骨化したワニの死体を発見して、それが骨ゲーターと知って友好を深めたそうだ。
高ランクの魔物なので、こっちの言う事はしっかりと理解してくれるので、コミュニケーションが成り立つのだ。そこで綾乃は、浜辺を護っているのだと知って、いろんな訓練をさせてみたらしい。
その中の1つが、クリエイトアンデッドを使って、生み出されたスケルトンを背中に乗せて、スケルトンライダー! と叫んで、誉め倒して、カッコいい等とにかく、骨ゲーターとスケルトンをよいしょしまくって乗せたそうだ。
初めは、動きにくいとか合わないとか、文句を言われていたようだが、ある時を境にスケルトンライダーの動きが良くなったとの事。理由は、連系スキルを手に入れて、相手の動きに合わせられるようになったとか。
そして、普通骨ゲーターに乗れば、ワニのような体を左右に振って歩くため、視界がふられ酔ってしまうが、スケルトンには状態異常が基本的に効かないため、問題なく対応できてしまった事が良かったのだろう。
今では、2体1組で行動するのが普通になっているとか。
「なんかスケルトンの数が合わないなって思ってたけど、そういう理由だったのか……まぁ、骨ゲーターを放置していた俺が悪いよな。で、あいつらは戦力にはなるって事だよな?」
「もちろんよ。水陸両用の強い戦力よ!」
「??」
「決まってるじゃない。骨ゲーターは泳ぐことができるのよ。それはスケルトンを乗せても変わらないわ。しかも! 泳いでいる時は、噛み付きしかできなかったけど、今は背中に乗せたスケルトンが攻撃してくれるから、水中での戦力は激増してるのよ!」
「今回は陸で使うけど、普通に考えればスケルトンが遠距離で攻撃できるなら、陸での攻撃力も問題ないか? 骨ゲーターに鞍や手綱みたいなのをつけてるか?」
「つけてないわね。だって、スケルトンを乗せるのに手綱はともかく、鞍って意味なくない?」
綾乃に言われた事を考える。確かに鞍って人間が乗りやすくするためで、スケルトンには必要ないのか?
「じゃぁ綾乃、とりあえずそいつら呼んでもらっていい?」
「了解~呼んでくるよ。ウォーホース借りてくね」
そう言って綾乃は、ダンジョン農園を出て行った。
少し手持ち無沙汰になったので、監視はバザールに押し付けて娘たちのいる部屋へ移動する。
娘たちと一緒に遊んでいる時に、ふっと思ったことを口にしていた。
「そういえば……娘たちって後追いする?」
「何言ってるのよ。この子たちが後追いするわけないでしょ。常に私たちの誰かか、シルキーたちが近くにいて、あやす天才の猫とケットシーがいるのよ。後追いして母親を探さなくても、安心してくつろげる場所があるんだからね」
カエデにそう突っ込まれた。そういえば、娘たちの近くには何やかんやいろんな人がいるんだよな。現代の日本の核家族化した家とは違い、母親の代わりになる人が常に近くにいるから安心してるって事か?
でも、しっかりと目が見えてないはずなのに、たくさんの相手がいて識別できる物なのかな?
元気に俺に突進してくるミーシャをかまいながら、寝ているブルムの様子を見てみる。お付きのケットシーを抱き枕に気持ちよさそうに寝ている。うむ。静かに寝ている姿も、元気に突撃してくる姿も可愛いな!
後追いして、母親を困らせる事が無いなら、いい事なんだろうな。特に俺の妻たちは、ネルとリリー以外身内が近くにいないからな。それに近くにいても、自分たちは家族のためや元々奴隷だったとか、そういった感じだから……あまり話のネタに出来ないもんな。
カエデの両親は、今も地元で元気にしているとの事だ。前に聞いた時、どこかの島国みたいな事言ってたけど、この大陸以外に大きな島ってあるのか?
リンドの両親はもういないそうだ。昔の戦争の時に兵士として戦って亡くなったとか。
ミリーの両親は、今も生きているのだが、両親の反対を押し切って街を飛び出したので、顔が合わせ辛いと言っていた。子供が生まれた時に両親の話をしていたので、検索したら普通に王国の街で生活していた。ミリーは以前に自分で検索してそれを知っていたとか、いつか仲直りさせてあげたいな。
「ミリー」
「なに? シュウ君」
「ミリーの両親に結婚した事も、子どもができた事も伝えてないけどいいのか?」
「よくないけど、今更どんな顔をしていいのか分からなから……仕送りは続けているけどね。上にはいないけど、下には5人も兄弟がいるからね。私がいなくても寂しくはないんじゃないかな?」
「そんな事は無いだろ。親はいつまで経っても親だって言うしな。このダンジョンバトルが終わったら会いに行こう。ご両親と家族がいいっていえば、ディストピアかゴーストタウンにでも移住してもらわないか?せっかく両親が生きているんだから、近くにいてほしいと思うんだよね」
「考えておく……」
暗くはないけど、ちょっと悩んでいる感じだな。これ以上は俺が言っても効果が無いのは分かっているので、リンドかカエデに頼もう。2人に視線を合わせると、任せておいてと返事が帰って来た。うんうん、良く出来た妻たちだ。
俺は、ミーシャと全力で遊んでいると、はしゃぎ疲れてミーシャが寝てしまった。ベッドに移動させて後の事をケットシーに任せる事にした。
今は3人共眠っており、猫好きの俺の血を引いているのか、全員がケットシーを抱き枕にして寝ている。そういえばこの前、ミーシャが寝ながら肉球触ってたとかで、ミリーが動画をとってたっけな。
そんな事をしている間に、綾乃が骨ゲーターとスケルトンを連れて戻ってきた。
「なぁ綾乃……俺の目はおかしくないよな? 骨ゲーターに乗ってるスケルトンの姿が、俺の知っているスケルトンと姿が違う気がするんだけど、気のせいか?」
「私も、さっき会って姿が変わってるなって思いながら連れてきたから、気のせいじゃないと思う」
「おぉ~珍しいでござるな! スケルトンはこういう形にも進化するのでござるか!」
ちょっと混乱している俺と綾乃を後目に、バザールは面白そうにスケルトンの様子を観察していた。
暇をしている時に湖にある浜辺でボーっとしてたら、同じく浜辺で打ち上げられた白骨化したワニの死体を発見して、それが骨ゲーターと知って友好を深めたそうだ。
高ランクの魔物なので、こっちの言う事はしっかりと理解してくれるので、コミュニケーションが成り立つのだ。そこで綾乃は、浜辺を護っているのだと知って、いろんな訓練をさせてみたらしい。
その中の1つが、クリエイトアンデッドを使って、生み出されたスケルトンを背中に乗せて、スケルトンライダー! と叫んで、誉め倒して、カッコいい等とにかく、骨ゲーターとスケルトンをよいしょしまくって乗せたそうだ。
初めは、動きにくいとか合わないとか、文句を言われていたようだが、ある時を境にスケルトンライダーの動きが良くなったとの事。理由は、連系スキルを手に入れて、相手の動きに合わせられるようになったとか。
そして、普通骨ゲーターに乗れば、ワニのような体を左右に振って歩くため、視界がふられ酔ってしまうが、スケルトンには状態異常が基本的に効かないため、問題なく対応できてしまった事が良かったのだろう。
今では、2体1組で行動するのが普通になっているとか。
「なんかスケルトンの数が合わないなって思ってたけど、そういう理由だったのか……まぁ、骨ゲーターを放置していた俺が悪いよな。で、あいつらは戦力にはなるって事だよな?」
「もちろんよ。水陸両用の強い戦力よ!」
「??」
「決まってるじゃない。骨ゲーターは泳ぐことができるのよ。それはスケルトンを乗せても変わらないわ。しかも! 泳いでいる時は、噛み付きしかできなかったけど、今は背中に乗せたスケルトンが攻撃してくれるから、水中での戦力は激増してるのよ!」
「今回は陸で使うけど、普通に考えればスケルトンが遠距離で攻撃できるなら、陸での攻撃力も問題ないか? 骨ゲーターに鞍や手綱みたいなのをつけてるか?」
「つけてないわね。だって、スケルトンを乗せるのに手綱はともかく、鞍って意味なくない?」
綾乃に言われた事を考える。確かに鞍って人間が乗りやすくするためで、スケルトンには必要ないのか?
「じゃぁ綾乃、とりあえずそいつら呼んでもらっていい?」
「了解~呼んでくるよ。ウォーホース借りてくね」
そう言って綾乃は、ダンジョン農園を出て行った。
少し手持ち無沙汰になったので、監視はバザールに押し付けて娘たちのいる部屋へ移動する。
娘たちと一緒に遊んでいる時に、ふっと思ったことを口にしていた。
「そういえば……娘たちって後追いする?」
「何言ってるのよ。この子たちが後追いするわけないでしょ。常に私たちの誰かか、シルキーたちが近くにいて、あやす天才の猫とケットシーがいるのよ。後追いして母親を探さなくても、安心してくつろげる場所があるんだからね」
カエデにそう突っ込まれた。そういえば、娘たちの近くには何やかんやいろんな人がいるんだよな。現代の日本の核家族化した家とは違い、母親の代わりになる人が常に近くにいるから安心してるって事か?
でも、しっかりと目が見えてないはずなのに、たくさんの相手がいて識別できる物なのかな?
元気に俺に突進してくるミーシャをかまいながら、寝ているブルムの様子を見てみる。お付きのケットシーを抱き枕に気持ちよさそうに寝ている。うむ。静かに寝ている姿も、元気に突撃してくる姿も可愛いな!
後追いして、母親を困らせる事が無いなら、いい事なんだろうな。特に俺の妻たちは、ネルとリリー以外身内が近くにいないからな。それに近くにいても、自分たちは家族のためや元々奴隷だったとか、そういった感じだから……あまり話のネタに出来ないもんな。
カエデの両親は、今も地元で元気にしているとの事だ。前に聞いた時、どこかの島国みたいな事言ってたけど、この大陸以外に大きな島ってあるのか?
リンドの両親はもういないそうだ。昔の戦争の時に兵士として戦って亡くなったとか。
ミリーの両親は、今も生きているのだが、両親の反対を押し切って街を飛び出したので、顔が合わせ辛いと言っていた。子供が生まれた時に両親の話をしていたので、検索したら普通に王国の街で生活していた。ミリーは以前に自分で検索してそれを知っていたとか、いつか仲直りさせてあげたいな。
「ミリー」
「なに? シュウ君」
「ミリーの両親に結婚した事も、子どもができた事も伝えてないけどいいのか?」
「よくないけど、今更どんな顔をしていいのか分からなから……仕送りは続けているけどね。上にはいないけど、下には5人も兄弟がいるからね。私がいなくても寂しくはないんじゃないかな?」
「そんな事は無いだろ。親はいつまで経っても親だって言うしな。このダンジョンバトルが終わったら会いに行こう。ご両親と家族がいいっていえば、ディストピアかゴーストタウンにでも移住してもらわないか?せっかく両親が生きているんだから、近くにいてほしいと思うんだよね」
「考えておく……」
暗くはないけど、ちょっと悩んでいる感じだな。これ以上は俺が言っても効果が無いのは分かっているので、リンドかカエデに頼もう。2人に視線を合わせると、任せておいてと返事が帰って来た。うんうん、良く出来た妻たちだ。
俺は、ミーシャと全力で遊んでいると、はしゃぎ疲れてミーシャが寝てしまった。ベッドに移動させて後の事をケットシーに任せる事にした。
今は3人共眠っており、猫好きの俺の血を引いているのか、全員がケットシーを抱き枕にして寝ている。そういえばこの前、ミーシャが寝ながら肉球触ってたとかで、ミリーが動画をとってたっけな。
そんな事をしている間に、綾乃が骨ゲーターとスケルトンを連れて戻ってきた。
「なぁ綾乃……俺の目はおかしくないよな? 骨ゲーターに乗ってるスケルトンの姿が、俺の知っているスケルトンと姿が違う気がするんだけど、気のせいか?」
「私も、さっき会って姿が変わってるなって思いながら連れてきたから、気のせいじゃないと思う」
「おぉ~珍しいでござるな! スケルトンはこういう形にも進化するのでござるか!」
ちょっと混乱している俺と綾乃を後目に、バザールは面白そうにスケルトンの様子を観察していた。
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