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第1090話 ダンジョン突入
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ダンジョンの階段を降りている。
「シェリル、そういえばあのブレスみたいなのって、どうやってるんだ?」
「えっとね、バッハがブレスしてるのがかっこよかったから、どうやってるか教えてもらったの!」
答えになってないんだが、どう突っ込むべきか?
「シェリル、ご主人様はどういう風にブレスを使ってるか聞いてるのよ」
困った顔をしていたら、シュリが横から援護をしてくれた。
「あぁ! えっとね、バッハの話だと、ドラゴンのブレスは魔法ではなく、1種のスキルみたいなの。だけど、使い方を教えてくれたんだ!」
いい笑顔でそういう風に言っているが、そもそもブレスがカッコいいって、女の子でどうなんだろうか?
「でね、空気を吸い込んで、口付近でスキルを発動するとブレスが使えるんだって。だから、口付近のスキルを発動っていうのをね、魔法で再現してみたんだ! 口付近に火魔法で炎の元を作ってから、吸い込んだ息と一緒に燃える気体のイメージで、風魔法を発動して噴き出したらできたの!」
やっている事は無茶苦茶だけど、実に理にかなった魔法の使い方だ。火に燃える気体を吹きかけたのか? でも、ガスだったらもっと青い炎とかになりそうだけど、オレンジ色だったんだよな。酸素が足りないだけか?
左手の手のひらの上に種火を作り、右の人差し指の先から燃える気体のイメージで風魔法を使う。
ボンッ!
「うぉあ!」
何故か爆発してしまい、周囲を警戒していた妻たちが俺を囲んで不測の事態に備えた。
「ごめん、今の爆発俺の所為……」
多分燃える気体のイメージで、水素をイメージしてしまったのだろう。俺の知っている中で少量でもこういった反応を起こすのって、水素と酸素の反応位なんだよな。
あ! 気体じゃなくて、液体をイメージして魔法を使ったら、どうなるんだろうか? 魔法によるイメージはあくまで、その物を作り出すわけではなく、魔法を使って同じような反応を起こしているだけなので、燃える液体のイメージでも同じ事だ出来るはずだ。
でも、魔力を大量に使う事によって土や水を作り出す事は普通にできる。なので、燃える液体を作る事も可能なのだが、そういった特殊な物は魔力の量が跳ね上がる。余談だが、鉄や宝石も作れるが少量でも、びっくりするほど魔力を消費した。
ここで実験すると危ないので、後で魔物がいる所で実験させてもらおう。
ダンジョンの1階に突入したが、階段付近にはドロップ品が散らばっていた。思ったより入口から距離があったのだが、普通に魔物が死んだ形跡がある。
「ご主人様。ドロップ品を見る限り、この階にはゴブリンがいるようですね」
ゴブリンのドロップ品がいくつか転がっていた。こら! 睾丸は素手で拾わない! シェリルたちがドロップ品を回収しようとしていたので、慌てて止めてトングを渡し回収してもらう。
1階の広さは100メートル四方位だな。マップ先生は使えないので、神のダンジョン方式でウィスプを先行させてマップを埋めている。
5階くらいまでは同じくらいの広さだな。魔物の出現は変わっていない。ゴブリンの種類が増えLvが多少高くなっているようだ。
「何か期待外れだね。ダンジョンも洞窟型じゃなくて、迷宮型みたいな整ったダンジョンだから鉱石も掘れないよね」
「そうだね、この壁のレンガみたいなのも素材として使えなそうだよね。ゴブリンのドロップは……こんなもんだもんね」
年少組が周りを警戒しながら、そんな事を言い合っていた。確かに今の所、鉱石が掘れるタイプでもドロップに期待できるタイプでもないな。
6階に到達すると、一気に4倍の広さになった。200メートル四方に広がったのだ。
「一気に広くなりましたね。魔物は、どうやら、コボルトみたいですね。ゴブリンもいる感じです。よくある亜人系のダンジョンでしょうか?」
ウィスプが先行してマッピングをしてくれているので、それで大体のサイズが分かっているのだが、広さは5階毎に1辺が100メートルずつ広くなっているのは分かっている。おそらくこれに合わせて魔物が変化していくんだろうな。
「魔物の数を考えても初心者には、いいかもしれないですね」
「1回の戦闘で多くても5匹ですから、初心者パーティーでもここまでは問題なく来れそうですね。一対一でコボルトを倒せないようなら、初心者でもないですからね。平均的なパーティーは5人を超えるから、問題ないはずですね」
年長組は、ダンジョンの評価を始めている。
「ちょっと思いついた事があるから、次の魔物俺にやらせてくれ。魔法だから前に行かないし、うちもらしたら処理をお願いね」
ドッペルでも前に出る事はなかなか許してもらえないので、魔法だけで対処する事を伝えた。
入口で思いついたあれを試してみるつもりだ。次の部屋に移動すると、5匹のコボルト達が戦闘態勢に入っていた。
左手の手の平の上に火種を作り、右手の人差し指から燃える液体……火炎放射器をイメージして魔法を行使する。
ゴォォォォッ!!
ちょっとビックリする音がした。こんな音がするんだ。
「「「「「「ご主人様! 熱い……」」」」」」
年少組から苦情が来た。俺もここまでとは思ってなかったけど、ブレスと違って結構な炎が残るんだよね。燃える液体だからそれは当たり前か。
魔法なので、おそらく本物よりは燃焼時間が短いだろうけど、密室空間に近い所で使う魔法じゃないな。
よろしくない状況だったのか、ライムがピーチの指示を聞いて水で押し流した。
「ご主人様、周りに影響のありそうな場合は、しっかりと報告してくださいね」
目が笑っていない笑顔でピーチが俺にそう言ってくる。本当にすいません。
今日は13階で野営する事になった。11階からはオークが追加されゴブリンは出なくなったが、コボルトは残っていた。前の階層の魔物が残る感じかな?
このダンジョン、深さはそこそこありそうだけど、あまり有望なダンジョンにならないかな? 上の街を作るのはやまったかな。
「シェリル、そういえばあのブレスみたいなのって、どうやってるんだ?」
「えっとね、バッハがブレスしてるのがかっこよかったから、どうやってるか教えてもらったの!」
答えになってないんだが、どう突っ込むべきか?
「シェリル、ご主人様はどういう風にブレスを使ってるか聞いてるのよ」
困った顔をしていたら、シュリが横から援護をしてくれた。
「あぁ! えっとね、バッハの話だと、ドラゴンのブレスは魔法ではなく、1種のスキルみたいなの。だけど、使い方を教えてくれたんだ!」
いい笑顔でそういう風に言っているが、そもそもブレスがカッコいいって、女の子でどうなんだろうか?
「でね、空気を吸い込んで、口付近でスキルを発動するとブレスが使えるんだって。だから、口付近のスキルを発動っていうのをね、魔法で再現してみたんだ! 口付近に火魔法で炎の元を作ってから、吸い込んだ息と一緒に燃える気体のイメージで、風魔法を発動して噴き出したらできたの!」
やっている事は無茶苦茶だけど、実に理にかなった魔法の使い方だ。火に燃える気体を吹きかけたのか? でも、ガスだったらもっと青い炎とかになりそうだけど、オレンジ色だったんだよな。酸素が足りないだけか?
左手の手のひらの上に種火を作り、右の人差し指の先から燃える気体のイメージで風魔法を使う。
ボンッ!
「うぉあ!」
何故か爆発してしまい、周囲を警戒していた妻たちが俺を囲んで不測の事態に備えた。
「ごめん、今の爆発俺の所為……」
多分燃える気体のイメージで、水素をイメージしてしまったのだろう。俺の知っている中で少量でもこういった反応を起こすのって、水素と酸素の反応位なんだよな。
あ! 気体じゃなくて、液体をイメージして魔法を使ったら、どうなるんだろうか? 魔法によるイメージはあくまで、その物を作り出すわけではなく、魔法を使って同じような反応を起こしているだけなので、燃える液体のイメージでも同じ事だ出来るはずだ。
でも、魔力を大量に使う事によって土や水を作り出す事は普通にできる。なので、燃える液体を作る事も可能なのだが、そういった特殊な物は魔力の量が跳ね上がる。余談だが、鉄や宝石も作れるが少量でも、びっくりするほど魔力を消費した。
ここで実験すると危ないので、後で魔物がいる所で実験させてもらおう。
ダンジョンの1階に突入したが、階段付近にはドロップ品が散らばっていた。思ったより入口から距離があったのだが、普通に魔物が死んだ形跡がある。
「ご主人様。ドロップ品を見る限り、この階にはゴブリンがいるようですね」
ゴブリンのドロップ品がいくつか転がっていた。こら! 睾丸は素手で拾わない! シェリルたちがドロップ品を回収しようとしていたので、慌てて止めてトングを渡し回収してもらう。
1階の広さは100メートル四方位だな。マップ先生は使えないので、神のダンジョン方式でウィスプを先行させてマップを埋めている。
5階くらいまでは同じくらいの広さだな。魔物の出現は変わっていない。ゴブリンの種類が増えLvが多少高くなっているようだ。
「何か期待外れだね。ダンジョンも洞窟型じゃなくて、迷宮型みたいな整ったダンジョンだから鉱石も掘れないよね」
「そうだね、この壁のレンガみたいなのも素材として使えなそうだよね。ゴブリンのドロップは……こんなもんだもんね」
年少組が周りを警戒しながら、そんな事を言い合っていた。確かに今の所、鉱石が掘れるタイプでもドロップに期待できるタイプでもないな。
6階に到達すると、一気に4倍の広さになった。200メートル四方に広がったのだ。
「一気に広くなりましたね。魔物は、どうやら、コボルトみたいですね。ゴブリンもいる感じです。よくある亜人系のダンジョンでしょうか?」
ウィスプが先行してマッピングをしてくれているので、それで大体のサイズが分かっているのだが、広さは5階毎に1辺が100メートルずつ広くなっているのは分かっている。おそらくこれに合わせて魔物が変化していくんだろうな。
「魔物の数を考えても初心者には、いいかもしれないですね」
「1回の戦闘で多くても5匹ですから、初心者パーティーでもここまでは問題なく来れそうですね。一対一でコボルトを倒せないようなら、初心者でもないですからね。平均的なパーティーは5人を超えるから、問題ないはずですね」
年長組は、ダンジョンの評価を始めている。
「ちょっと思いついた事があるから、次の魔物俺にやらせてくれ。魔法だから前に行かないし、うちもらしたら処理をお願いね」
ドッペルでも前に出る事はなかなか許してもらえないので、魔法だけで対処する事を伝えた。
入口で思いついたあれを試してみるつもりだ。次の部屋に移動すると、5匹のコボルト達が戦闘態勢に入っていた。
左手の手の平の上に火種を作り、右手の人差し指から燃える液体……火炎放射器をイメージして魔法を行使する。
ゴォォォォッ!!
ちょっとビックリする音がした。こんな音がするんだ。
「「「「「「ご主人様! 熱い……」」」」」」
年少組から苦情が来た。俺もここまでとは思ってなかったけど、ブレスと違って結構な炎が残るんだよね。燃える液体だからそれは当たり前か。
魔法なので、おそらく本物よりは燃焼時間が短いだろうけど、密室空間に近い所で使う魔法じゃないな。
よろしくない状況だったのか、ライムがピーチの指示を聞いて水で押し流した。
「ご主人様、周りに影響のありそうな場合は、しっかりと報告してくださいね」
目が笑っていない笑顔でピーチが俺にそう言ってくる。本当にすいません。
今日は13階で野営する事になった。11階からはオークが追加されゴブリンは出なくなったが、コボルトは残っていた。前の階層の魔物が残る感じかな?
このダンジョン、深さはそこそこありそうだけど、あまり有望なダンジョンにならないかな? 上の街を作るのはやまったかな。
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