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第1060話 付与終了
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週が明けて、銅線の付与が終わっているはずで、受け取りに行った。
「お待ちしておりました。時間がありましたので、現在可能な限りの付与を行えています!」
自信を持ってそう言ったリーダーは、どこか誇らしげだ。そして期待に目を輝かせている様子も見れる。
「ありがと。じゃぁ持ち帰って使ってみるよ。これが報酬のレッドドラゴンの素材だ。で、こっちがレッドドラゴンの鱗で作った盾。で、これが実験用のレッドドラゴンの素材だ。いつ頃から加工を始める?」
「レッドドラゴンの素材以外は、すでに揃っていますので、すぐにでも始められます。シュウ様がよろしければすぐにでも!」
もう準備ができているようだ。バザールと綾乃の方を見るが、すでに銅線に集中しており、こっちの話を聞いていない。聞く気が無いのかな? 全部俺に任せるという事だろうか。
「あ~こっちの2人は、その内正気に戻って工房に帰るから放っておいていいよ。付き添うのは俺だけど大丈夫かな?」
その内自分たちで工房に帰ると思うので、バザールと綾乃は放置しておく。俺は、レッドドラゴンの素材への付与に意識を傾ける。
「いいんですか? あ、それなら放っておいて問題ないですね」
自分の趣味に没頭している時の話だから問題ないと言っておく。
「では、あちらの方に一緒に来てください。あっ! これを倉庫に入れておいてくれ」
リーダーは近くにいた強面のおっさんにそう指示をして、奥に俺を連れて行った。奥の部屋だと思っていた所は、工房だった。施設の中でも重要な実験でもする場所なのだろうか? 出入口は1つしかない。その中には、5人が待っていた。
2人はやせ型の病気でもしているのではないか? と思わせるような風貌だ。
待ちきれない様子の工房の職員達が目を輝かせている机に近付く、俺より強くはないのに、なんか怖い。
「ここに素材を置いてもらっていいですか?」
リーダーに言われた通りに素材を取り出して、ドラゴンシールドを一緒に置く。そうすると、待っていた5人から歓声が上がる。
レッドドラゴンの鱗を使ったドラゴンシールドに興味を持っているのかと思えば、全く違った。何と言っていいのか、初めて見る素材だったのだろう。奇声の様な声にならない声を上げていたのだ、怖い。
「じゃぁみんな、手筈通りに始めるわよ!」
リーダーの掛け声に、あの体から何処から声を出しているのかと思う程大きな声をあげて返事をする職員。
そういえば、初めて使う素材なのに処理とか大丈夫なのかな? 差し支えがなければ聞いてみたいけど、さすがにそういうのは極秘だよね?
俺にはよくわからないけど、錬金術みたいな怪しい事をしている様に見える。と言うか、付与なのに化学の実験に使うような物が置いてあるんだろうか?
ビーカー、スポイト、試験管、乳鉢と乳棒、Y字管、メスシリンダー等々。
付与って言うと、魔法の類だと思ってたのに、やってる事は錬金術や薬学、調合の様な感じだった。
レッドドラゴンの内臓を切って、刻んですりつぶし始めた。30分位作業をして、すりつぶしが終わったようでリーダーに職員が声をかけている。
「バカやろう! 何度言えばわかるんだ、初めの個々の処理は丁寧にって言ってるだろうが! まだすりつぶし残しがある! 何度か漉して潰れていないのをしっかり潰せ!」
人が変わったような形相でリーダーが怒っている。それだけ真剣にやってくれているのは嬉しいけど、かなり怖いんですけど!
すりつぶしが終わってから2時間くらい経っただろうか? 暇で本を読みながらの見学になっている。ひと段落付いたのか、リーダーがこっちにやって来た。
「すいませんね。面白いものではないでしょ? しっかり時間つぶしの道具を持ってきてくれていたみたいで、こっちは安心できるね」
「いえいえ、こんな所で本を読んでたら、皆さんの機嫌が悪くならないか心配でしたが、大丈夫そうですね。気になったんですけど、初めて使う素材でも使い方は分かるのですか?」
「気にせず出来たから、むしろ本を読んでてくれて助かるよ。初めて使う素材でも、関係ないさ。素材の処理の仕方は決まっているからね。その素材に合わせた品質の物を使わないといけないけどね。付与は、基本の下処理がすべてを決めるので、始めが一番手を抜けないんです」
へ~、基本的には処理の仕方って一緒なんだ。素材にあった品質の物を使うのがみそなのかな?
「付与って正直、魔法的な何かかと思ってましたが、傍から見ていると錬金術とか調薬みたいな感じなんですね」
「初めの作業はそうだね。これで触媒を作って、その触媒を使って物に付与する形だからね。付与師にあこがれて入ってきても、この地味な作業が苦痛で止めちまう奴らの方が多いけどね」
いろんな苦労があるんだな。
食事を挟み、触媒が完成するとみんなは疲れたように床に座っていた。触媒を作る最後の工程は、大量に魔力を使うようだ。
後で聞いてみた所、素材が特級の物を使っていれば、それに合わせた魔力が必要になるらしい。6人でやって、ここまで疲弊するとは思っていなかったようだ。
あまりにも疲弊してしまったようで、付与の前に休憩を挟むようだ。
みんなぐったりとした様子だが、その表情からは疲れを感じさせない豊かな表情をしている。
30分ほど休むと、再度集まって、先ほどより真剣な顔でリーダーと最後の打ち合わせをしている。さっき休憩の時に緩んだ空気が再度引き締まった。
ドラゴンシールドに作った触媒を塗り、儀式みたいな事を始めた。1人が何度も何度も刷毛でシールドに触媒をぬっていく。触媒っていうから初めは、固形の物を想像してたけど、液体だったのには驚いた。
魔力が高まり、ドラゴンシールドが発光している。明滅するように、光が強くなったり弱くなったりしていた。
「よっし! 完成!」
どうやら付与が終わったようだ。
「シュウ様、付与は成功しました。ですが、元々強い火属性への抵抗を持っている、レッドドラゴンの鱗なので、何処まで効果が発揮されるかは分かりません」
「そこは気にしないでいいよ。元々持っている特性に付与できるって、わかっただけでも十分だよ! これは、追加のお礼ね」
もともと渡す予定でいた、付与代金を押し付ける形でリーダーに渡す。
「また何かあったらお願いするから、その時はよろしくね。後、銅線の方も定期的に渡すので頼むよ!」
リーダーは何度もお礼を言ってきて頭を下げている。予想以上にいい所だったな。改めて、グリエルに話を通してゴーストタウンの領主代行に支援させよう。
「お待ちしておりました。時間がありましたので、現在可能な限りの付与を行えています!」
自信を持ってそう言ったリーダーは、どこか誇らしげだ。そして期待に目を輝かせている様子も見れる。
「ありがと。じゃぁ持ち帰って使ってみるよ。これが報酬のレッドドラゴンの素材だ。で、こっちがレッドドラゴンの鱗で作った盾。で、これが実験用のレッドドラゴンの素材だ。いつ頃から加工を始める?」
「レッドドラゴンの素材以外は、すでに揃っていますので、すぐにでも始められます。シュウ様がよろしければすぐにでも!」
もう準備ができているようだ。バザールと綾乃の方を見るが、すでに銅線に集中しており、こっちの話を聞いていない。聞く気が無いのかな? 全部俺に任せるという事だろうか。
「あ~こっちの2人は、その内正気に戻って工房に帰るから放っておいていいよ。付き添うのは俺だけど大丈夫かな?」
その内自分たちで工房に帰ると思うので、バザールと綾乃は放置しておく。俺は、レッドドラゴンの素材への付与に意識を傾ける。
「いいんですか? あ、それなら放っておいて問題ないですね」
自分の趣味に没頭している時の話だから問題ないと言っておく。
「では、あちらの方に一緒に来てください。あっ! これを倉庫に入れておいてくれ」
リーダーは近くにいた強面のおっさんにそう指示をして、奥に俺を連れて行った。奥の部屋だと思っていた所は、工房だった。施設の中でも重要な実験でもする場所なのだろうか? 出入口は1つしかない。その中には、5人が待っていた。
2人はやせ型の病気でもしているのではないか? と思わせるような風貌だ。
待ちきれない様子の工房の職員達が目を輝かせている机に近付く、俺より強くはないのに、なんか怖い。
「ここに素材を置いてもらっていいですか?」
リーダーに言われた通りに素材を取り出して、ドラゴンシールドを一緒に置く。そうすると、待っていた5人から歓声が上がる。
レッドドラゴンの鱗を使ったドラゴンシールドに興味を持っているのかと思えば、全く違った。何と言っていいのか、初めて見る素材だったのだろう。奇声の様な声にならない声を上げていたのだ、怖い。
「じゃぁみんな、手筈通りに始めるわよ!」
リーダーの掛け声に、あの体から何処から声を出しているのかと思う程大きな声をあげて返事をする職員。
そういえば、初めて使う素材なのに処理とか大丈夫なのかな? 差し支えがなければ聞いてみたいけど、さすがにそういうのは極秘だよね?
俺にはよくわからないけど、錬金術みたいな怪しい事をしている様に見える。と言うか、付与なのに化学の実験に使うような物が置いてあるんだろうか?
ビーカー、スポイト、試験管、乳鉢と乳棒、Y字管、メスシリンダー等々。
付与って言うと、魔法の類だと思ってたのに、やってる事は錬金術や薬学、調合の様な感じだった。
レッドドラゴンの内臓を切って、刻んですりつぶし始めた。30分位作業をして、すりつぶしが終わったようでリーダーに職員が声をかけている。
「バカやろう! 何度言えばわかるんだ、初めの個々の処理は丁寧にって言ってるだろうが! まだすりつぶし残しがある! 何度か漉して潰れていないのをしっかり潰せ!」
人が変わったような形相でリーダーが怒っている。それだけ真剣にやってくれているのは嬉しいけど、かなり怖いんですけど!
すりつぶしが終わってから2時間くらい経っただろうか? 暇で本を読みながらの見学になっている。ひと段落付いたのか、リーダーがこっちにやって来た。
「すいませんね。面白いものではないでしょ? しっかり時間つぶしの道具を持ってきてくれていたみたいで、こっちは安心できるね」
「いえいえ、こんな所で本を読んでたら、皆さんの機嫌が悪くならないか心配でしたが、大丈夫そうですね。気になったんですけど、初めて使う素材でも使い方は分かるのですか?」
「気にせず出来たから、むしろ本を読んでてくれて助かるよ。初めて使う素材でも、関係ないさ。素材の処理の仕方は決まっているからね。その素材に合わせた品質の物を使わないといけないけどね。付与は、基本の下処理がすべてを決めるので、始めが一番手を抜けないんです」
へ~、基本的には処理の仕方って一緒なんだ。素材にあった品質の物を使うのがみそなのかな?
「付与って正直、魔法的な何かかと思ってましたが、傍から見ていると錬金術とか調薬みたいな感じなんですね」
「初めの作業はそうだね。これで触媒を作って、その触媒を使って物に付与する形だからね。付与師にあこがれて入ってきても、この地味な作業が苦痛で止めちまう奴らの方が多いけどね」
いろんな苦労があるんだな。
食事を挟み、触媒が完成するとみんなは疲れたように床に座っていた。触媒を作る最後の工程は、大量に魔力を使うようだ。
後で聞いてみた所、素材が特級の物を使っていれば、それに合わせた魔力が必要になるらしい。6人でやって、ここまで疲弊するとは思っていなかったようだ。
あまりにも疲弊してしまったようで、付与の前に休憩を挟むようだ。
みんなぐったりとした様子だが、その表情からは疲れを感じさせない豊かな表情をしている。
30分ほど休むと、再度集まって、先ほどより真剣な顔でリーダーと最後の打ち合わせをしている。さっき休憩の時に緩んだ空気が再度引き締まった。
ドラゴンシールドに作った触媒を塗り、儀式みたいな事を始めた。1人が何度も何度も刷毛でシールドに触媒をぬっていく。触媒っていうから初めは、固形の物を想像してたけど、液体だったのには驚いた。
魔力が高まり、ドラゴンシールドが発光している。明滅するように、光が強くなったり弱くなったりしていた。
「よっし! 完成!」
どうやら付与が終わったようだ。
「シュウ様、付与は成功しました。ですが、元々強い火属性への抵抗を持っている、レッドドラゴンの鱗なので、何処まで効果が発揮されるかは分かりません」
「そこは気にしないでいいよ。元々持っている特性に付与できるって、わかっただけでも十分だよ! これは、追加のお礼ね」
もともと渡す予定でいた、付与代金を押し付ける形でリーダーに渡す。
「また何かあったらお願いするから、その時はよろしくね。後、銅線の方も定期的に渡すので頼むよ!」
リーダーは何度もお礼を言ってきて頭を下げている。予想以上にいい所だったな。改めて、グリエルに話を通してゴーストタウンの領主代行に支援させよう。
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