990 / 2,518
第990話 残りの野営地
しおりを挟む
みんなと合流すると、深夜3時を回っていた。
盗賊を穴の中に投げ込んできた残りのメンバーに話を聞くと、投げ込んだ500人位の内10人位がおぼれ死んでしまったとの事だ。金属製の鎧等は脱がせていたのに、カナヅチだったのだろう。
苦しい死に方だったと思うけど、今まで聖国の人間が殺してきた数や、拷問強姦その他もろもろの事を考えれば、それでも温い死に方だったと思う。
合計で1万人以上いる中の10人だし、気にする必要もないだろう。
俺は自分の馬車を取り出して、休む準備を始めた。色々と仕掛けを施してあるスーパー馬車だ。
以前、地下通路を走らせている時に使ったのは、馬車同士をくっ付けて空間を広くしたタイプだが、今回持ってきて馬車は、4つの馬車を東西南北と4ヵ所にセットして付属のポールなどを使うと、簡単に巨大なテントを張れるようになっている。
馬車4つ以外にも、シルキー愛用のキッチン馬車、シャワー馬車、風呂馬車等を準備している。見張りもしやすいように、中央が高くしてありその上に乗れるようになっている。
不用心のように見えるが、実際には結界を張ってあるので生半可な事では入ってこれない。近付く前に、魔法か弓を打ち込まれて行動不能になるだろうしね。見張り台があっても、マップ先生を使用して敵を探し出すので、死角はない!
野営地から少し離れた所で休んでいるのは、連れ去られて来た人に余計なプレッシャーを与えたくないと思っているからだ。こっちには従魔もいるし、いくら可愛くても不安がる人間は絶対にいるからな。
交代で休んでいると、朝7時頃にトビが俺たちの野営地に訪ねてきた。
「シュウ様、朝早くからすいません。お腹を空かせた者たちが大勢いるのですが……」
「あれ? 野営地にあるのは、自由に使っていいって言わなかったっけ? 食材も、もちろん自由にしていいって意味だったんだけど……伝わってない?」
「それらしいことは聞きましたが、本当に自由にしても大丈夫なのかと思いまして」
「気にしないでいいよ。あの食材の大半は、君たちの街から持ってこられたものだろ? それを厚かましく寄越せなんて言わないよ。それに俺たちは、食材ならたくさん持ってきてるからな。それでも気になるだろうから先に言っておくと、すべては国に話を通すから気にしなくていいよ」
無事に戻れたとしても、すぐに元通りの生活ができるわけじゃないしな。君たちは、帰った後の方が大変なんだからな。鹵獲した装備や奴隷は全部国に売り払うから、それで得た利益を街の復興にあててもらえれば違うだろうしな。
でも自分の懐を温める奴が絶対出てくるから、全部報告書をあげてもらうか。それを対価として要求すれば防げるかな? ついでに言えば、適切に復興支援をしてくれる事を確約してもらおう。しっかりとした報酬の話はしてなかったから、ここら辺で手をうってもらおう。
トビは困っている様子だ。
「じゃぁ、俺からの依頼を受ける事でその対価として、ここあそこの食糧を君に譲渡するというのはどうかな?」
「えっと、内容にもよりますが……」
「なに、難しい事じゃないよ。帰るまでは平等に食料を分け与える事。帰った後は、俺が国に売る予定の装備や奴隷で潤った資金を街の復興に充ててもらう予定だ。それの監査役を頼みたい」
「え? それをする事でシュウ様が、何か得をされるのですか?」
「いや、特にそう言った事はないよ。俺が嫌なのは……一応戦争って言っておくけど、この戦争で私腹を肥やす奴が絶対出てくると考えているから、そんな奴らに金を渡したくないっていうのが本音だ。で、その情報を俺に流してほしい」
「ですが、自分が監査役になるのは難しいと思いますが……」
「そこは、今回の報酬の依頼でごり押しする。助けてもらった君たちなら、俺に嘘を付かないだろうしね。それに、君からもらえる情報を元に、俺の商会を進出させてもらおうと思っているんだ。不正をする領主や貴族のいる街には、店を出したくないからね」
色々と俺の事情を説明して何とか納得してもらい、朝食準備をするように促す。
それでも色々と問題はあった。小麦粉はあるが窯が無いのでパンは焼けず、ねった小麦を鉄板で焼いた物に野菜等を炒めた物を、挟んで食べる以外の物ができなかったのだ。
なので、シルキーがうどんを提案すると、予想以上に美味しいとのことで、この野営地でうどんを覚えた人が、街へ帰ってからうどん屋を開いたそうだ。
俺からしたら、違和感のある味付けだったとしても、街の人にあった味付けをされているので、評判が良かったのだ。小麦粉・塩・水があれば作れるからな。初めは、水加減を間違えて大変な事になっていたけどね。
ちなみに水に関しては、DPで近くに川を作りそこから水を引っ張ってきて、ため池にたまる様にしてある。俺達にかかれば10分もかからずにこれができてしまうのだ! これで水に困る事はないだろう。
「シュウ様。引き渡していただいた盗賊の幹部ですが、全員投石の刑の後に打ち首にしようと思いますが、よろしいですか?」
「君たちが決めたのなら、俺は何の文句も言わないって言ったじゃん。気にする必要ないからやっちゃっていいよ」
やっぱり、誰一人助からなかったな。予想通りと言えば予想通りなんだけどね。
「ご主人様、今日の予定はどうなさるのですか?」
「今日は、1ヵ所目の方法で残りの3つを襲おうかと思ってるよ。あの方法なら、野営地ができていれば有効だし、3ヵ所襲う時間も問題ないでしょ? おそらく明日には、1つ目の野営地に義勇軍が到着するだろうし、一旦合流して状況を説明する予定だ」
「そうですね。わざわざ罠を仕掛けるよりは、1ヵ所目のやり方の方が簡単でしたからね、臭いですが。その方向で話を進めておきます」
トビに今後の予定を再度説明した後に、この野営地を任せる事をお願いしている。
お昼過ぎには出発して、次の盗賊の野営地へ向かう。
夕食過ぎ、夜7時頃に3つ目、夜11時頃に4つ目、夜中3時頃に5つ目の野営地を襲撃した。
どの野営地にも、リーダーシップをとっている人間がいたので、軍が到着するまでの期間は問題ないだろう。
野営地の後処理を終えた俺達は、地下通路を使わずに地上の道を使って、1つ目の野営地に戻った。
盗賊を穴の中に投げ込んできた残りのメンバーに話を聞くと、投げ込んだ500人位の内10人位がおぼれ死んでしまったとの事だ。金属製の鎧等は脱がせていたのに、カナヅチだったのだろう。
苦しい死に方だったと思うけど、今まで聖国の人間が殺してきた数や、拷問強姦その他もろもろの事を考えれば、それでも温い死に方だったと思う。
合計で1万人以上いる中の10人だし、気にする必要もないだろう。
俺は自分の馬車を取り出して、休む準備を始めた。色々と仕掛けを施してあるスーパー馬車だ。
以前、地下通路を走らせている時に使ったのは、馬車同士をくっ付けて空間を広くしたタイプだが、今回持ってきて馬車は、4つの馬車を東西南北と4ヵ所にセットして付属のポールなどを使うと、簡単に巨大なテントを張れるようになっている。
馬車4つ以外にも、シルキー愛用のキッチン馬車、シャワー馬車、風呂馬車等を準備している。見張りもしやすいように、中央が高くしてありその上に乗れるようになっている。
不用心のように見えるが、実際には結界を張ってあるので生半可な事では入ってこれない。近付く前に、魔法か弓を打ち込まれて行動不能になるだろうしね。見張り台があっても、マップ先生を使用して敵を探し出すので、死角はない!
野営地から少し離れた所で休んでいるのは、連れ去られて来た人に余計なプレッシャーを与えたくないと思っているからだ。こっちには従魔もいるし、いくら可愛くても不安がる人間は絶対にいるからな。
交代で休んでいると、朝7時頃にトビが俺たちの野営地に訪ねてきた。
「シュウ様、朝早くからすいません。お腹を空かせた者たちが大勢いるのですが……」
「あれ? 野営地にあるのは、自由に使っていいって言わなかったっけ? 食材も、もちろん自由にしていいって意味だったんだけど……伝わってない?」
「それらしいことは聞きましたが、本当に自由にしても大丈夫なのかと思いまして」
「気にしないでいいよ。あの食材の大半は、君たちの街から持ってこられたものだろ? それを厚かましく寄越せなんて言わないよ。それに俺たちは、食材ならたくさん持ってきてるからな。それでも気になるだろうから先に言っておくと、すべては国に話を通すから気にしなくていいよ」
無事に戻れたとしても、すぐに元通りの生活ができるわけじゃないしな。君たちは、帰った後の方が大変なんだからな。鹵獲した装備や奴隷は全部国に売り払うから、それで得た利益を街の復興にあててもらえれば違うだろうしな。
でも自分の懐を温める奴が絶対出てくるから、全部報告書をあげてもらうか。それを対価として要求すれば防げるかな? ついでに言えば、適切に復興支援をしてくれる事を確約してもらおう。しっかりとした報酬の話はしてなかったから、ここら辺で手をうってもらおう。
トビは困っている様子だ。
「じゃぁ、俺からの依頼を受ける事でその対価として、ここあそこの食糧を君に譲渡するというのはどうかな?」
「えっと、内容にもよりますが……」
「なに、難しい事じゃないよ。帰るまでは平等に食料を分け与える事。帰った後は、俺が国に売る予定の装備や奴隷で潤った資金を街の復興に充ててもらう予定だ。それの監査役を頼みたい」
「え? それをする事でシュウ様が、何か得をされるのですか?」
「いや、特にそう言った事はないよ。俺が嫌なのは……一応戦争って言っておくけど、この戦争で私腹を肥やす奴が絶対出てくると考えているから、そんな奴らに金を渡したくないっていうのが本音だ。で、その情報を俺に流してほしい」
「ですが、自分が監査役になるのは難しいと思いますが……」
「そこは、今回の報酬の依頼でごり押しする。助けてもらった君たちなら、俺に嘘を付かないだろうしね。それに、君からもらえる情報を元に、俺の商会を進出させてもらおうと思っているんだ。不正をする領主や貴族のいる街には、店を出したくないからね」
色々と俺の事情を説明して何とか納得してもらい、朝食準備をするように促す。
それでも色々と問題はあった。小麦粉はあるが窯が無いのでパンは焼けず、ねった小麦を鉄板で焼いた物に野菜等を炒めた物を、挟んで食べる以外の物ができなかったのだ。
なので、シルキーがうどんを提案すると、予想以上に美味しいとのことで、この野営地でうどんを覚えた人が、街へ帰ってからうどん屋を開いたそうだ。
俺からしたら、違和感のある味付けだったとしても、街の人にあった味付けをされているので、評判が良かったのだ。小麦粉・塩・水があれば作れるからな。初めは、水加減を間違えて大変な事になっていたけどね。
ちなみに水に関しては、DPで近くに川を作りそこから水を引っ張ってきて、ため池にたまる様にしてある。俺達にかかれば10分もかからずにこれができてしまうのだ! これで水に困る事はないだろう。
「シュウ様。引き渡していただいた盗賊の幹部ですが、全員投石の刑の後に打ち首にしようと思いますが、よろしいですか?」
「君たちが決めたのなら、俺は何の文句も言わないって言ったじゃん。気にする必要ないからやっちゃっていいよ」
やっぱり、誰一人助からなかったな。予想通りと言えば予想通りなんだけどね。
「ご主人様、今日の予定はどうなさるのですか?」
「今日は、1ヵ所目の方法で残りの3つを襲おうかと思ってるよ。あの方法なら、野営地ができていれば有効だし、3ヵ所襲う時間も問題ないでしょ? おそらく明日には、1つ目の野営地に義勇軍が到着するだろうし、一旦合流して状況を説明する予定だ」
「そうですね。わざわざ罠を仕掛けるよりは、1ヵ所目のやり方の方が簡単でしたからね、臭いですが。その方向で話を進めておきます」
トビに今後の予定を再度説明した後に、この野営地を任せる事をお願いしている。
お昼過ぎには出発して、次の盗賊の野営地へ向かう。
夕食過ぎ、夜7時頃に3つ目、夜11時頃に4つ目、夜中3時頃に5つ目の野営地を襲撃した。
どの野営地にも、リーダーシップをとっている人間がいたので、軍が到着するまでの期間は問題ないだろう。
野営地の後処理を終えた俺達は、地下通路を使わずに地上の道を使って、1つ目の野営地に戻った。
0
お気に入りに追加
459
あなたにおすすめの小説
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)
排他的経済水域
ファンタジー
12歳の誕生日
冒険者になる事が憧れのケインは、教会にて
スキル適性値とオリジナルスキルが告げられる
強いスキルを望むケインであったが、
スキル適性値はG
オリジナルスキルも『スキル重複』というよくわからない物
友人からも家族からも馬鹿にされ、
尚最強の冒険者になる事をあきらめないケイン
そんなある日、
『スキル重複』の本来の効果を知る事となる。
その効果とは、
同じスキルを2つ以上持つ事ができ、
同系統の効果のスキルは効果が重複するという
恐ろしい物であった。
このスキルをもって、ケインの下剋上は今始まる。
HOTランキング 1位!(2023年2月21日)
ファンタジー24hポイントランキング 3位!(2023年2月21日)
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる